髪の乾かし方の基本

髪の乾かし方をプロがわかりやすく解説!タオルドライとドライヤーの使い方

髪を綺麗に保つために美容室でトリートメントされる方は多いですが、髪の乾かし方まで意識がいってない人がほとんどです。髪の乾かし方が悪いと髪が傷んで見えたり、まとまりが良くなかったりと最悪な結果に…。
そこで今回は、プロが教える髪の乾かし方についてシェアしていきます。髪の乾かし方ひとつで変わってくるので、参考にしてみてくださいね。

髪の乾かし方の基本

髪の乾かし方の基本

髪の乾かし方の基本は「タオルドライ」と「ドライヤー」です。順序としては先にタオルドライで髪の大まかな水分を取ってあげてから、ドライヤーで本格的に乾かしていきます。

当たり前のようですが「タオルドライ→ドライヤー」という流れをお風呂上がりにやっていきましょう。この当たり前の作業をちゃんと見直すだけで、髪にツヤが出てまとまりやすくなります。復習をするつもりで髪の乾かし方を見直してみてください。

タオルドライ

髪を乾かすための最初の工程が「タオルドライ」です。このタオルドライが非常に大事になってきます。最初のタオルドライで無駄な水分を取ってあげることで、ドライヤーで髪を乾かすときの時間が減るからです。

特に髪の長い女性の方は、髪を乾かすだけでも10分以上かかっている人も多いはず…。タオルドライをしっかりすると時短ができるので、試してみてください。

正しいタオルドライのやり方としては、髪を「揉み込むようにする」のがポイント! 髪がロングの方はタオルで髪を挟んで髪を絞るように軽く水分を取ってあげると良いです。

逆に最もダメなのが髪を「ゴシゴシ拭く」ことです。ダメな理由として、ゴシゴシ拭くと摩擦が起こり髪に無駄なダメージを与えてしまいます。さらに髪同士が絡まりあう可能性があるので、ゴシゴシ拭いても良いメリットがひとつもありません。

タオルドライの完了の合図は、髪を拭いて水滴が垂れないくらいになればOKです。

次は、ドライヤーで髪を乾かしてあげましょう。

ドライヤーで乾かす

ドライヤーには「強風」「弱風」「冷風」の3種類ボタンがあることが多いです。この3種類を使い分けることで、サラサラのツヤのある髪に乾かせるようになります。強風のみで乾かしてる方も多いと思いますが、この際に弱風や冷風の使い方も一緒に覚えておいておきましょう。

強風での髪の乾かし方

強風で髪を乾かすときは、髪全体を「80%近くまで」乾かすようにするのが目安! そして、髪を乾かすときのポイントは髪の根元を中心に乾かしてあげることです。髪は毛先よりも根元のほうが量も多いので、根元を中心に乾かしてあげたら自然と毛先まで乾いてくれます。

やり方は軽くシャンプーをするような感じで、根元を手で揉みながら乾かしてあげたらOK! 特に耳周りや襟足は、乾きづらいのでしっかりと乾かしてあげることが大事です。

こんな感じで、あらかた乾かし終わったら弱風に移ります。

※男性の短髪やショートヘアなら強風のみでもOK

弱風での髪の乾かし方

強風で髪の80%ほど乾かしたら弱風を使いましょう。弱風をうまく使うと簡単にまとまる髪が作れます。強風ではなくて弱風でやる理由は「強風だと風が強いので髪の毛が散ってしまいうまくまとまらない」からです。

髪をまとまりのある状態にしたいなら、髪の根元から毛先にかけて手ぐしを通すように乾かすとキューティクルが整います。

強風である程度、髪を乾かしてから弱風で髪を整えながら乾かす、という一連の流れが大事です。

冷風での髪の乾かし方

強風、弱風を使って髪を乾かしたら仕上げに冷風を使ってあげましょう。冷風を使うと乾かした髪の形をキープすることができます。ちゃんと髪の形を冷風でキープすると寝癖なども起こりづらくなるのでおすすめです。

冷風を使うときは、基本的に髪が乾いている状態なので仕上げにサッと使うだけでOK! 手ぐしを通しながら冷風を当てていきましょう。

この「強風→弱風→冷風」の過程を踏んであげれば、まとまる髪になるので実践してみてください。

髪を傷ませないための乾かし方のポイント

髪を傷ませないための乾かし方のポイント

カラーやパーマ、縮毛矯正をしていない髪なら、先ほど説明した通りの乾かした方で問題ありません。ただし、髪がダメージ毛の方はプラスアルファでやって欲しいことがあります。

髪を傷ませないための乾かし方のポイントをまとめてみました。

洗い流さないトリートメントを使う

髪を傷ませず、より綺麗にキープさせるなら「洗い流さないトリートメント」を使いましょう。洗い流さないトリートメントは「ドライヤーの熱から髪を守る効果」と「髪にツヤを出す効果」の一石二鳥な優れものです!

そんな優れものの洗い流さないトリートメントは、大きく分けてクリームタイプとオイルタイプの2種類あります。この2つの使い分けは以下のような感じです。

クリームタイプ 仕上がりを軽い感じにしたい人向け
オイルタイプ 仕上がりをしっとりとしたい人向け

髪のダメージもそこまで気にならない人は、クリープタイプの洗い流さないトリートメントでサラサラに仕上げると良いです。

逆に髪が傷んで広がりやすい人は、オイルタイプの洗い流さないトリートメントを使って髪を乾かしてあげるとしっとりまとまります。

洗い流さないトリートメントを使うときは、髪の中間~毛先につけてあげるだけでOKなので簡単です。

ドライヤーの使い方

髪が傷んでいる人がドライヤーを使うときのポイントは「髪を引っ張りすぎない」ことです。

ブラシを使って髪を乾かす人もいると思いますが、傷んでいる髪をブラシで引っ張りすぎると毛切れを起こす可能性があります。ブラシを使って髪を乾かす場合は、ブラシの目が粗い物を使うと髪を必要以上に引っ張らないのでおすすめです。

あと、ドライヤーを使うときは髪から20cm~30cm離してヘッドを振りながら使うようにしましょう。ドライヤーを髪に近づけすぎると熱で髪が傷んでしまう場合があります。ドライヤーを20cm~30cm離してヘッドを振ることで、風が分散して熱が集中的に当たらずに髪にとっても良いです。

マイナスイオンドライヤーで髪を乾かす

シンプルにドライヤーをマイナスイオンドライヤーに変えるのもありです。マイナスイオンドライヤーは、髪に必要な水分を残したまま髪を乾かしてくれます。

いざ買い換えようとしてもマイナスイオンドライヤーの値段は安いものから高いものまでピンキリです。購入する場合は、最低1万円以上の商品を使わないと効果を実感できない可能性があります。マイナスイオンドライヤーを買うときは、思い切って高めのものを買うのがおすすめです。

電化製品であるマイナスイオンドライヤーは、保証期間も付いているので壊れたり効果が実感できなかったら交換できるので安心です。

髪の長さ別・タイプ別 髪の乾かし方の秘訣

髪の長さ別・タイプ別 髪の乾かし方の秘訣

髪の長さやタイプ別の乾かし方を説明していきます。自分にハマったタイプがあれば参考にしてみてください。

ショートヘアの乾かし方

ショートヘアの髪の乾かし方は「強風をうまく使う」と良いです。弱風や冷風を使うのもいいですが、ショートヘアだと髪が短いためあまり効果がありません。

ショートヘアの髪の乾かし方のポイントは、髪のトップにボリュームを作ること! なぜなら、ショートヘアは髪が短いのでロングヘアと違い頭の形がそのまま出てしまうからです。

頭の形がそのまま出ると、日本人特有の頭のハチが張っていて後頭部の絶壁がモロにバレてしまいます。ヘアスタイルのトップにボリュームを出すことによって頭のフォルムバランスがぐんっと良くなりコンプレックスを解消できるんです。

トップの髪を軽くわしづかみして、根元にドライヤーの熱を当てるだけで自然なボリュームが出てバランスが良くなるので実践してみましょう。

ミディアムヘアの乾かし方

肩くらいのミディアムヘアの乾かし方は「下を向いて乾かす」のがポイント! 下を向いて乾かすことで、髪の根元にふんわりとボリュームが出ます。

さらに、髪の中間~毛先に洗い流さないトリートメントをつけてあげると効果的です。洗い流さないトリートメントをつけることで、根元ふんわりで毛先が軽くしっとりに仕上がります。

ロングヘアの乾かし方

ロングヘアの髪の乾かし方で大切なのは「タオルドライと強風」です。

髪が長いと乾くまでに時間がかかります。まずは、タオルドライでしっかりと水分を取ってあげましょう。タオルドライをするときも必要以上にゴシゴシすると髪が摩擦で傷んでしまいます。髪を揉み込むように水分を拭きとるのがポイントです。

タオルドライで髪の水分を取ったら強風で髪の根元を中心に乾かしていきます。あとは、弱風と冷風を使ってまとまりのある髪に乾かしたらOKです。とにかく、タオルドライと強風を意識して髪を素早く乾かしていきましょう。

くせ毛の乾かし方

くせ毛の乾かし方でくせを伸ばそうと手ぐしで髪を引っ張るように乾かしても、なかなかストレートには仕上がりません。くせ毛をまとまるような髪に仕上げるなら、手ぐしよりもブラシを使ってあげましょう

ブラシの中でも「ツインブラシ」という、ストレートアイロンの形をしたブラシがあるので、それを使うと簡単です。逆にくせ毛を生かして乾かしたい人は、手ぐしで髪をとかず髪の根元を中心にしっかりと乾かしてあげるとカールが残った状態で仕上がります。

サラサラストレートの乾かし方

サラサラストレートにする乾かし方は「髪の根元から毛先にかけて乾かしてあげる」ことです。さらにミルクタイプの軽い感じに仕上がる、洗い流さないトリートメントを使うとよりサラサラに仕上がります。

髪のくせが強い人でサラサラに仕上げたい方は、縮毛矯正も検討してみるといいかもしれません。

髪のボリュームをおさえる乾かし方

髪のボリュームを抑える乾かし方は「弱風や冷風の使い方」が大事です。

強風で80%くらい乾かしたら、弱風を使って髪の根元から毛先にかけて手ぐしを通すように乾かしてあげましょう。髪の毛流れに沿って乾かすことで、髪のボリュームを抑えまとまりのある髪になります。

さらに、洗い流さないトリートメントをつけるとより効果的です。オイルタイプの洗い流さないトリートメントを使えば、髪がしっとりとまとまるのでボリュームを抑えることができます。

髪をふんわりさせたいときの乾かし方

髪をふんわりさせたいなら「髪の毛流れと反対から乾かす」と良いです。特に根元を重点的に乾かしてあげましょう。

髪をふんわりさせるには、髪の中間や毛先よりも根元の乾かし方が重要です。シャンプーのするような感じに根元を乾かしてあげれば自然とふんわりとした髪になります。

自然乾燥させずにしっかり乾かすことが基本

今回のテーマ「髪の乾かし方をプロがわかりやすく解説」についての内容をまとめていきます。

  • 髪の乾かし方はタオルドライが重要
  • タオルドライは擦らず揉み込むように水分を取る
  • ドライヤーは髪の根元中心に風を当てて乾かす
  • 強風、弱風、冷風の3つを上手く使うと効果的
  • 仕上げて冷風を使うとヘアスタイルがキープしやすくなる
  • 洗い流さないトリートメントを使って髪を乾かすとまとまる髪に仕上がる

以上の点を、髪を乾かすときに意識してみると良いかもしれません。

本当にヘアケアをするなら美容室でのトリートメントもいいですが、基本的な髪の乾かし方を覚えるのが大事! なぜなら「髪を乾かす」という作業は毎日していることだからです。髪をキレイにするなら数ヶ月に1回のトリートメントより、毎日していることを見直したほうが効率的!

今回、説明した髪の乾かし方についてはすぐにできるので実践してみてくださいね。
 

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宇井一八フリーランスヘアスタイリスト兼ウェブライター

投稿者の過去記事

福岡理容美容高等専門学校を卒業。2店舗のサロンを経て2017年にフリーランスのヘアスタイリストとして活動をスタート。カラー比率は、80%以上でブリーチを使ったカラーや明るい白髪染めなど、あらゆるヘアカラーが得意分野。
現在は、ヘアスタイリストとして活動の傍らウェブライター業や百貨店とUUU計画(ユーケイカク)という名前でアートイベントの主催を運営中。
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