エステティシャン、美容師としての経験はあっても、自分がオーナーとなり、1からエステサロン開業の準備をするのは自信がないという方もいるのではないでしょうか。エステサロン開業に向けて、必要な備品はどのような物があるのか詳しく解説していきます。開業前にしっかり準備ができていれば安心ですので、ぜひ参考にしてみてください。
Last Updated:2020/12/14
スタッフや施術者が使うための備品
エステサロンの開業は、フェイシャルだけにする、自宅の一室で小規模に始めるなど、工夫することで開業資金をそれほどかけずにできるとされています。
備品は新品購入だけでなく、リースにしたり、お店を閉めた人から安く譲り受けたりといった方法もありますので、よく考えてから自分に合った方法で備品を揃えていくといいでしょう。
エステサロンで使う備品は沢山ありますので、わかりやすく、それぞれの種類に分けて説明していきます。まずは、エステサロンのスタッフ、施術者が使う備品から紹介します。
レジ
開業するエステサロンの規模にもよりますが、スタッフ数名を雇って稼働させる規模であるならば、POS(販売時点情報管理)機能を備えたPOSレジを用意しておいたほうがいいでしょう。
自宅やマンションの一室をエステサロンとして開業して自分ひとりでやっていく場合や、予算の状態を見て厳しいようであれば、最初は置かないという選択もあります。
メーカー | カシオ |
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サイズ | 幅326×奥行345×高さ167mm |
カラー | ホワイト、レッド、シルバー、ブラック、ゴールド |
電源 | AC100V、50/60Hz、消費電力:(動作時最大)5.5W |
登録桁数 | 合計7桁 |
商品番号 | 120364 |
伝票、ノート、文房具類
伝票、ノート、メモ帳、ボールペン、セロテープ、ホッチキス、ゴミ箱などなど、書類やそれに伴う文房具類が必要です。開業してから慌てることがないように最初に一式揃えておくようにしましょう。
またお客様から領収書を求められることもありますので、領収書用紙を忘れずに用意しておきましょう。お店の印鑑なども注文して作っておいてください。
スタッフ用ユニフォーム
スタッフ、施術者が着るユニフォーム(制服)も必要となります。ひとりで開業する場合はユニフォームはいらない場合もありますが、白っぽい色、清潔感のあるスタイルであることが望ましいでしょう。
スタッフ用紙マスク
スタッフが施術のときに使う紙マスクも備品となります。使い捨ての紙マスクもさまざまなカラーで販売されていますので、水色、ピンクなどを選んでもいいかもしれません。黒以外の色にするといいでしょう。
正直安いしどうだろう?って思いで、購入しました。今時は安い、粗悪品的なイメージがあって。でも耳の掛け紐を引っ張っても大丈夫だったし、1000円前後のと代わりなく使えています。また、コロナも流行ってきて、これから先もマスクは手放せない時に、これは助かるものでした。
サイズ | 9.6×17.3cm |
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価 格 | キャンペーン価格(詳細は商品ページでご確認ください。) |
商品番号 | 123582 |
スタッフルーム用テーブル、椅子、家具類
スタッフルームに置くテーブルや椅子、バッグなどの私物を置く棚、鏡といった家具類は、普段お客様の目に入ることはありませんので、それほど高価なものでも、デザイン性にこだわることもないでしょう。
開業前後は何かとお金がかかる時期ですから、シンプルで使いやすく、手頃な値段のもので揃えることで備品代の節約になります。
お客様が使用するための備品
続いて、お客様がエステの施術中に使用するための備品を紹介しましょう。本音を語れば、スタッフ用の備品は全般的に安い物で節約することはできますが、お客様が使用するための備品において節約は好ましくない場合もあります。
特に肌に直接ふれる物、視界に入る物はある程度品質の良い物、こだわりのあるセンスの良い物を選ぶようにしましょう。エステサロンの雰囲気作りはとても重要で、お客様は雰囲気だけでお店を選ぶこともあるということを頭に入れておいてください。
お客様用ローブ、タオル、ペーパー下着など
お客様用のローブ、タオルですが、理想を言えば高級品を使うことが望ましいと言えるでしょう。しかし限られた開業資金であれば、難しい場合もあるでしょう。高級品とまではいかなくても国産の物や、肌ざわりの良い物を選ぶなど十分に気を使いたいものです。
また良い物を使うことでお客様にその商品を気に入っていただけますと、物販という形で売り上げにつなげることも可能となりますので、こだわりの一品を探してみるのもおすすめです。
注意したいのは備品代を節約したいからと、品質の悪い物や、古くなったものを使い続けることです。ガサガサとした肌ざわりのタオルを顔や体にかけられますと、お客様としては「せっかくお金を払っているのに」と残念な気持ちになってしまうのです。
お客様用ローブ、タオル類は消耗品だと割り切り、古くなれば新しく取り替えるなど特に気を使いたいところです。
お客様用スリッパ、消毒スプレー
室内で靴からスリッパに履き替えてもらうときは、スリッパが必要となります。こまめに取り替えるなど清潔感を保つように気をつけましょう。ビニール素材のものであれば消毒して拭くことができますので便利です。
他人の履いたスリッパは苦手という潔癖な人も多いですから、消毒スプレーなどを一緒に置いておくこともおすすめです。
ボディ用の備品
フェイシャルだけでなく、エステサロンでボディの施術を行う場合に必要な備品を紹介します。ベッド、チェアなど高額なものもありますので、倒産品を安く譲り受けるといった方法もありますが、サロンのテイストと合うかどうかよく考える必要があります。
せっかくの新規オープンなのですから、イメージを大事に選んでみてください。
施術用ベッド
施術用ベッドですが、種類があります。ベッドの折りたたみができるもの、電動で角度を変えることができるもの、低反発素材を使ったものなどがあります。自分の好みやエステサロンの雰囲気、施術スタイルに合わせて選ぶようにしましょう。
ベッドは非常に面積が大きく、存在感があるものですから、色、素材、大きさなど予算と相談しながらベストな物を選ぶようにしてください。
サイズ | 高さ630×幅630×長さ約1840~1850mm |
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カラー | ホワイト H63、ホワイト H70 |
重量 | 約30kg、耐荷重:約150kg |
角度調節 | 無段階 |
定 価 | 35,000 |
商品番号 | 85762 |
ワゴン
施術に使う機器、用品などをまとめておけるワゴンはエステサロンにおいて必需品と言えるでしょう。また施術用ベッドにも言えることですが、ワゴンは場所をとりますし、目立つものですから、色、素材、形などご自分のエステサロンのイメージに合わせたものを選ぶことが重要となります。
作業効率を考えて選ぶのは大切なことですが、それだけでなく、サロンの雰囲気に合ったものを選び、統一させておくようにしましょう。
メーカー | レイナカンパニー |
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サイズ | 幅485×奥行300×高さ840mm |
本 体 天板素材 |
PP(プラスチック) |
仕 様 | 天板2段、引き出し式ボウル2個、カゴ1個 360度回転式キャスター |
価 格 | 美通販価格(詳細は商品ページでご確認ください。) |
商品番号 | 116641 |
バスタオル、タオル
特大サイズのタオル、タオルなど用意しておきます。1日の営業でタオル類が足りないということが起こらないように、必要と思われる枚数よりも若干多めの枚数を用意しておくと安心です。
節約を考えて洗濯をしながら営業、というスタイルをとることも多いかと思いますが、自分ひとり、もしくは少人数のスタッフで稼働させていく場合、洗濯まで手が回らない、気を使うことができないというのも実情ではないでしょうか。
少々割高になったとしても、レンタル、クリーニングを使うことで時間の節約につながりますので、そちらも併せて考えてベストな選択をしてください。
サイズ | 75×140cm |
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カラー | ホワイト、アイボリー、パステルブルー、ブルー、パステルピンク、ピンク、パステルグリーン、グリーン、ブラウン |
素 材 | コットン100% |
サロン価格 | 1,800円 |
商品番号 | 55202 |
サイズ | 約350×840mm、10枚入 |
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カラー | ホワイト、ピンク、オリエンタルブルー、ブラウン、ブラック、ネーブルオレンジ、イエロー、ショッキングピンク |
商品番号 | 77572 |
使い捨てシーツ
使い捨てのシーツは、カラーバリエーションも豊富ですので、エステサロンに合わせたカラーを選ぶのもおすすめです。また防水タイプのものと非防水タイプのものとあります。通販などでまとめて購入することで節約できます。
オイル、ジェル類
施術の時に使うオイルやジェル類は数種類用意しておき、お客様の好みに合わせて使い分けるのもいいでしょう。また、数種類用意しておくことで、苦手な香りがあるお客様にも対応できます。
フェイシャル用の備品
フェイシャル用の備品も、最初から全部揃えますと結構な金額になります。性能によっては数百万円ほどするものもあります。
開業資金がそれほどない人にとっては悩ましい問題ですが、スチーマーは蒸しタオルで代用することも可能ですし、ひとりで経営する場合は求められるのは高い機器を使っていることよりも、そのエステティシャンの腕や人柄ではないでしょうか。自分が開業するエステサロンの規模、予算と相談して選ぶといいでしょう。
美顔器、スチーマー
まず、必要なものは美顔器となります。スチーマーは10,000円ほど、吸入器、スクラバーなどは20,000円ぐらいからありますが、性能がいいものになりますと数十万から数百万ぐらいする高価なものもありますので、選ぶ時に迷うことと思います。
いい機器を使っていることで自信を持ってお客様に伝えることもできます。しかし、大事なことはエステティシャンの腕や接客態度ですから、ご自分の予算に合わせたものを選ぶようにしてください。
開業して経営が軌道に乗ってから高価な美顔器にするという考えもありますし、ランニングコストなども考えて決めるようにしてください。
髪にもお肌にも使える点がお気に入りです。
サイズもコンパクトで持ち運びやすいし、スチームがしっかりあたってくれるので、とても使いやすいです。
メーカー | レイナカンパニー |
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サイズ | 本体/幅17.5×高さ22.5cm フェイシャル用ノズル/長さ23~29cm ヘッドキャップ/φ27.5×深さ17cm |
電 圧 | AC100V 50/60Hz 消費電力:350W |
サロン価格 | 18,000円 |
商品番号 | 109992 |
タオル、コットン、ガーゼ
お客様用のタオル、コットン、ガーゼは肌ざわりのいい物を選ぶようにしましょう。国産の品質がいい物やあえてブランド品を使うなど、サロンのこだわりを見せることができます。
ガーゼなど顔にかけるものは、洗濯の生乾きのニオイなどしていないか十分に注意が必要です。いい香りのする柔軟剤など気を使ってください。
施術者用チェア
施術者用のチェアはそれほど高額でなくてもいいのですが、お客様の視界に入る物となりますので、エステサロンの雰囲気に合ったものを選ぶことが大事です。自分が毎日使う、大事な商売道具とも言えますので、座り心地がいい物、疲れにくい物など品質にこだわって選んでください。
サイズ | 座面Φ345×座高約430~555mm、全長720~855mm |
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カラー | ブラウン、ブラック、ホワイト |
重 量 | 7kg 耐荷重:110kg(背もたれは対象外) |
材 質 | シート:PVC、脚:ステンレス ガス圧昇降式 |
価 格 | 美通販価格(詳細は商品ページでご確認ください。) |
商品番号 | 115405 |
ワゴン
安いものは数千円ぐらいからあります。ガラス製、木製など素材も色々ありますが、サロンの雰囲気に合わせて選ぶことが大事です。作業効率を上げるためにも必要な備品ですが、それ以上にインテリア性も考慮しておく必要があります。
手鏡
カウンセリングのとき、施術前後と、お客様に手にとって見てもらうために必要となります。使いやすく、あまり重たくないものを選ぶといいでしょう。
おもてなしのための備品
エステサロンでお客様のおもてなしのために必要な備品を見ていきましょう。どこまで至れり尽くせりに用意するかは、オーナーの考えや資金によって違いますので、必ず全部を用意する必要はないかもしれませんが、あったら嬉しい備品を紹介していきます。
カップ&ソーサー、グラス
お客様に飲み物を出すときに使うカップ&ソーサー、グラスが必要となります。紙コップで出すのは味気ないものですから、センスの良いカップ&ソーサー、グラスを用意しましょう。思い切ってブランド品など高価な物にしますと、おもてなし感が出てお客様に満足してもらえることでしょう。
各種飲み物、砂糖
コーヒー、紅茶、砂糖、ジュース、茶葉など必要なものを揃えておきましょう。またウォーターサーバーなどを契約して置きますと、経費はかかりますがお客様には嬉しいサービスとなることでしょう。
おしぼり
使い捨ての物で構わないのですが、紙おしぼりなど常備してありますと非常に便利で嬉しいと思われるものです。
メーカー | レイナカンパニー |
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サイズ | 外形寸法/幅330×奥行280×高さ260mm、庫内寸法/幅255×奥行200×高さ150mm 前開き、おしぼり約25~30本 |
カラー | ホワイト、ダークブラウン |
温 度 | 65~75℃、バイメタル式サーモスタット(温度ヒューズ115℃) |
定 価 | 9,500円 |
商品番号 | 116415 |
ティッシュ、トイレットペーパーなど衛生用品
ティッシュ、トイレットペーパー、場合によっては生理用品などの衛生用品も用意しておきます。ティッシュ、トイレットペーパーなどは経費節約から安いものを置きたいというのが経営者側の本音かもしれませんが、高級なものを置くことでお客様に喜ばれることでしょう。特に女性は品質に敏感ですし、満足感がアップします。
お客様用ハンガー、荷物置きカゴ、傘立てなど
お客様のコートなどをかけるハンガー、バッグなどの手荷物を入れるカゴ、雨の日用の傘立てなどはセンスと質のいいものを選びましょう。
女性は本当に細部まで見ています。100円ショップの物が悪いというわけではありませんが、「手頃なところで間に合わせ」感が出てしまいますのでおすすめではありません。小物にまで気を使うことが大事なのです。
メイク道具一式
手ぶらで来てもらっても大丈夫なように、メイク道具一式を用意しておくようにしましょう。普段使わないような色を試したりする楽しみもありますので、さまざまな色味を揃えておくことで喜んでもらえます。
またブランドや値段にこだわるのではなく、品質にこだわった物を選ぶようにしましょう。保存料や香料が使われていない、添加物が入っていない自然派化粧品などは敏感肌の人にも安心して使ってもらえます。
テーブル、椅子、ソファなど家具
カウンセリングをするとき、順番を待ってもらうときなどに使うテーブル、椅子、ソファといった家具も必要です。完全予約制であっても時と場合によってお待たせしてしまうこともありますので、座り心地の良い椅子、ソファを用意しましょう。
音楽、映像
美容室、エステサロンといった場所で無音というのは逆に緊張してしまうこともあります。耳障り、目障りではない音楽や映像が常時流れている方がリラックスできるものです。BGM用の音楽、DVDなどを流すなど、エステサロンの雰囲気に合わせて決めてください。
雑誌、タブレット
完全予約制としていても、少々の待ち時間が出てしまうことがありますので、退屈しのぎの雑誌、タブレットなどがありますと非常に親切でサービスが良いと感じられると思います。
雑誌類を買い揃えるより、dマガジンなどタブレットで雑誌を読むサービスを契約しておくことでぐっと経費を抑えることができます。
サロン開業に必要な備品を絞って揃えていけば大丈夫
以上がエステサロン開業にあたって必要な備品となります。長年、美容師、エステティシャンとしての経験があっても、いざ独立、開業となりますと何をどれだけ揃えればいいのか自信がないという人も多いです。
ですが、エステサロンの開業はそれほど難しくないと言われています。まずエステサロンの開業に必ず必要な資格はありません。もちろん、もっていたほうがいい資格はありますし、それがなければお客様も安心して任せられないと心配になるかもしれませんが。
そして最初はフェイシャルだけ、スタッフは雇わない、といったように、小規模な経営からスタートさせればそれほど開業資金もかかりませんし、大量の備品も必要ではないのです。経営が軌道に乗ってから、ボディや脱毛なども始める、スタッフを雇うなど拡大していくこともできるのです。
エステサロンの開業にあたり、必要な備品を絞って揃えていくようにしましょう。またエステサロンを開業してからは、営業と並行してSNSを使った宣伝を行ったり、何かと忙しくなりますのでオープン前までに備品の準備をしっかりしておくことが大事です。