美容室でよく使うもののひとつとしてタオルが挙げられますが、そのタオルのにおいが取れないとお客様を不快な気持ちにさせてしまうことがあるので注意が必要です。タオルをにおわせないようにするためには、洗濯方法と干し方にコツがあります。美容室が押さえておくべきタオルの洗濯方法と干し方について説明します。
Last Updated:2020/12/9
美容室で使用するタオルが臭い理由は?
美容室で使用するタオルは使い捨てではなく通常は洗濯をして使うため、においが発生することがあります。そのタオルのにおいの原因は、皮脂などが元となるタンパク質の汚れが分解されていないことや洗濯機のカビ、干し方によって雑菌が繁殖してしまうことが挙げられます。
また、美容室は忙しいからこそ生乾きのタオルを使ってしまうことがあり、生乾き特有のにおいが気になるお客様もいます。美容室のタオルに汚れやにおいが付いてしまうのは仕方のないことかもしれませんが、洗い方を工夫するだけでそのにおいを消すことができ、施術を受けるお客様にも快適に過ごしてもらうことができます。
タオルがにおわないようにするための洗濯・干し方のコツ
美容室はタオルを毎日たくさん使いますし、天気や場所の都合で外に干せないことも多いですよね。そのような時はにおいが付きやすい部屋干しをすることになりますが、できる範囲で洗濯や干し方を工夫する必要があります。
タオルのにおいが気にならなくなる洗濯方法や干し方のコツを実践して、タオルから嫌なにおいを取り除きましょう。
洗濯時のポイント
美容室でにおいがつきやすいタオルを洗濯する時にはいくつかのポイントがあります。まずは3つの洗濯時のポイントと洗濯をする時の注意点を押さえ、実践してみることから始めてみましょう。
漂白剤を使用する
タオルのにおいを取るために有効な方法として、漂白剤を使用することが挙げられます。色柄もののタオルには酵素系の漂白剤を使えば、活性酸素によって雑菌をしっかりと消毒する効果が得られ、気になるにおいがなくなるだけでなく色落ちすることなくシミや汚れを消すことができます。
逆に、白いタオルは漂白剤としての効果がより強い塩素系漂白剤でしっかりと雑菌を落とすのがおすすめです。
熱湯消毒
タオルを洗濯する時の効果をより高めたいなら、熱湯消毒をしてしっかりと汚れを落とすのが良いでしょう。熱湯消毒をする時には酵素系漂白剤を30℃から40℃程度のお湯にタオルをつけ置きし、それからいつも通りに洗濯機で洗います。
しかし、つけ置きの時間が1時間くらいかかることからも、できるだけ早くタオルを準備したい美容室での対処法として、熱湯消毒は時間がかかりすぎて少し効率が悪いかもしれません。
時短をしたい場合には沸かした鍋にタオルを直接入れてにおいを取るという方法もあり、この方法は5分程度の時間で済みますが一度に鍋に入れられるタオルの量が少なく、美容室での熱湯消毒としては少し不向きであるといえます。
熱湯消毒の他にも乾燥機を使って熱処理をする方法もあるので、色々と試してにおいの違いを比較してみるのも良いでしょう。
熱湯+重曹でにおい取り
タオルのにおいを取る方法の組み合わせとしては熱湯+漂白剤だけでなく、熱湯+重曹も効果が高い組み合わせのひとつです。重曹を使って洗濯機で洗濯をする場合には重曹を溶かして30度くらいのぬるま湯を入れ、そのまま洗濯をするだけなので簡単です。
そして、すすぐ時に20cc~30ccくらいのお酢を入れることによって、さらに雑菌を繁殖させにくくしてにおいを取ることも可能となります。
また、熱湯と重曹を使った方法では最初につけ置きをするのでぬるま湯を使った方法よりも準備が少しだけ大変になります。
- お湯の温度が60℃程度になったら、お湯と重曹をボウルの中に入れて重曹を溶かす。
- その中に洗いたいタオルを入れる。
- 30分程度つけ置きをしたら普段と同じように洗濯する。
どちらかと言うと、ぬるま湯よりも熱湯のほうがしっかりとにおいを取ることができますが、鍋と同様にボウルにもタオルの枚数はあまり入らないのでスピードを重視する美容室には向かないかもしれません。ボウルを使うのであれば、特ににおいがひどいタオルだけをつけ置きするなどの工夫が必要です。
洗濯する際の注意点
タオルを洗濯する際の注意点としては、まずタオルの洗濯表示を確認してから洗濯しましょう。一言でタオルといってもそれぞれ素材や洗濯の方法は異なります。洗濯表示に従わないで間違った方法で洗濯をしてしまった時にはタオルを劣化させてもちを悪くしてしまう可能性もあります。
また、洗濯をしなければいけないタオルを大量に溜めてしまうと、においが取れにくくなったり、他のタオルに嫌なにおいが移ってしまうこともあります。美容室が忙しいとタオルを頻繁に洗うことが難しくなってしまいますが、できるだけ雑菌が繁殖しないうちに洗濯をすることを心掛けましょう。
干し方のポイント
美容室のタオルは洗濯方法にもコツが必要ですが、干し方にも気を遣わないと嫌なにおいが続いてしまったり、生乾き特有のにおいがしてしまうことになります。タオルの量が少なければ上手くローテーションさせなければいけないですし、できるだけ早く乾かすことで使えるタオルを増やしていかなければいけません。
干し方のポイントは、ただ干すだけではなく少し裾をずらす”ずらし干し”がおすすめです。
一番乾くのが早いといわれているのは”蛇腹干し(じゃばらぼし)”と呼ばれている干し方で、タオルを横に長くして折って蛇の腹のような形にしてジグザグにピンチで留める干し方です。
他にも同じように横に折って囲むような形にする囲み干しや、四隅をピンチで留めてタオルがU字に見える、U字干しと呼ばれる干し方があります。
どの干し方にも共通するのは、自然乾燥だと時間がかかり過ぎてしまうということなので、乾燥機を使うと良いでしょう。乾燥機がない場合は扇風機や加湿器を上手く使えば乾くのも早くなるのでぜひ実践してみてください。
すぐに乾かす
洗濯をしたタオルはすぐに干すのはもちろん、乾かす時間を短縮することで菌の繁殖を防ぐことができます。もちろん、すぐに干すことができないからといって、洗剤の量を増やしたりするのはやってはいけないことです。
洗剤の量を増やしたからといって、においが取れやすくなるわけではないですし、洗剤の量が多いと肌トラブルなどの問題を引き起こすこともあります。美容室で使用するタオルのにおいをしっかりと取り除きたいならば、容量は守りながら素早く乾かすようにしたほうが良いといえます。
美容室で使用する洗剤は家庭用でも大丈夫?
家庭用の洗剤と業務用の洗剤の大きな違いは、家庭用の洗剤が洗濯物に優しいのに対して業務用の洗剤は濃度を自分で調節することができて自由自在に使えるといった点です。
つまり、家庭用の洗剤は誰にでも扱いやすく、業務用の洗剤ではプロが自分の感覚で洗濯したいものを見て調整して使うことができるといった違いがあるということになります。
だからこそ、美容室では濃度を強力にしすぎて生地を傷めるということは避けたいですよね。業務用の洗剤は臨機応変に使っていくことができるというのは良いのですが、家庭用の洗剤でも問題はありません。
美通販で購入できる業務用の洗剤と家庭用の洗剤をひとつずつ紹介します。
脂汚れにも対応している業務用の洗剤です。量がしっかりと入っているので、お得に使うことができます。
メーカー | カネヨ |
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サイズ | 5kg |
価 格 | 美通販価格(詳細は商品ページでご確認ください。) |
商品番号 | 16547 |
家庭でも使える100種類の汚れが落とせる優れものの洗剤です。安心の日本製で、すすぎは1回でスッキリと汚れが落とせて漂白剤いらずです。
メーカー | P&G |
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ブランド | アリエール |
サイズ | 910ml、レフィル1.26kg |
価 格 | 美通販価格(詳細は商品ページでご確認ください。) |
商品番号 | 117707 |
もうにおわせない!美容室で扱うタオルを清潔に保つためのコツ
美容室で扱うタオルをにおわせないためには、洗濯方法の工夫と干し方にコツが必要です。色々な方法を実践し、清潔で使い心地の良いタオルを準備してお客様の満足度を向上させましょう。