美容室で髪を切ってから3週間~1ヶ月半くらい経つと「髪型がキープできない」という経験がないでしょうか。天気や湿度やホルモンバランス、カットの仕方やスタイリング剤のつけ方や選び方で髪型のキープ力は変わってきます。この記事ではそれらを考慮してスタイリング剤のつけ方や選び方に着目し、スタイリング剤の使い方のコツや選び方を紹介していきます。
Last Updated:2021/7/27
髪型をキープするために必要なことって?
髪型を1日中キープするために、早朝からセットして出先に着く頃には崩れてしまい、「あの貴重な時間を返してくれ」と実感している方も多いのではないでしょうか。天気や湿度やスタイリングのつけ方等ありますが、ご自宅で毎日できる髪型をキープできるポイントを紹介します。
まずはしっかり洗髪を
まずは洗髪をしっかり行うようにしましょう。当たり前のこととして毎日行っているとは思うのですが、しっかり洗髪してコンディショナーやトリートメントを洗い流さないと毛穴が詰まってしまい、皮脂を落とせない状態になります。
そうすると髪の根元が皮脂や油分でべたべたしてしまい、セットしてもボリュームがない髪型になってしまいますので、洗髪で流しを徹底的に行いましょう。
ドライヤーでスタイリング
髪型をキープするためのスタイリング方法のひとつは、ドライヤーを使用することです。
男性の場合はトップの立ち上がりやハチ周りとサイドのボリュームダウンに、スタイリング剤だけではなくドライヤーを使用してクセをつけることで、セットのキープ力が上がります。
女性の場合は巻き髪を作る際にしっかりブローしないと髪が傷む原因になるので、ドライヤーをかけてからヘアアレンジをしていきましょう。
髪型キープに適したスタイリング剤とは
髪型キープに適したスタイリング剤は、髪型や髪質に適していないとキープが難しくなります。お客様のご要望で叶えたい仕上がりに相性の良いスタイリング剤をご提案するのも美容師の仕事です。それが信用にもつながります。
美容師側もそれぞれのスタイリング剤の特徴と使い方、選び方を理解していたほうが良いので、スタイリング剤から5つのタイプの特徴と使い方を紹介します。
ヘアスプレー
ヘアスプレーは液体の樹脂をガスで噴射するタイプのスタイリング剤で、カッチリしっかり固まるハードタイプから、ふんわりセット用のキープタイプがあります。ヘアスタイルを長時間キープし、仕上がりを持続させます。梅雨や夏の時期は湿気や汗によってヘアスタイルが崩れやすいので、ヘアスプレーで仕上げるのがマストです。
ヘアスプレーの使い方のコツ
ヘアスプレーと髪の距離感は、約20cmほど離し、噴射口をやや上に向けて噴射するとうまくできます。
つぶれやすい箇所には部分使いをましょう。気になる根元を持ち上げて髪から10cmほど離した位置からスプレーをします。ここで気をつけなければいけないのが、根元とはいえ直接根元に吹き付けると毛穴に詰まり、頭皮が炎症を起こす可能性があるので気をつけましょう。
ワックス
ヘアワックスは代表的にファイバー系、マット系、クリーム系があり、髪型や髪質によって使用するヘアワックスが異なります。
ファイバー系ではどんな髪質にも合わせやすく毛先の動きを出したり毛束感を出すのに最適です。毛質が柔らかいよりも固めの毛質のほうがより相性が良いです。
マット系はツヤ感がなく自然な仕上がりに最適で毛質が柔らかい人でも相性が良いです。
クリーム系は毛流れを作ったり、アップスタイル、まとめ髪に利用するときにとても便利になります。ショートヘアからロングヘアまで対応でき自然な仕上がりを求める方には相性が良いです。
ジェル
スタイリング剤の中で髪型キープ力が一番強いのはジェルです。動きを作るワックスよりもガチガチに髪型を固めてキープします。髪の長さは短髪からミディアムヘアまで対応できますが、猫毛のような軟毛な方は髪型キープができずに崩れてしまうので、ワックスと併用して使ってみてください。
ヘアミスト
髪専用のトリートメント化粧水の役割があり、たくさん使用用途があります。ワックスやオイルと違って手を汚さずに吹きかけるだけで髪に潤いを与えます。ヘアミストは髪型をキープするよりは、髪の毛に栄養を与えてまとまりやすくします。
ヘアムース
ヘアムースとはウェーブを綺麗に再現できるもので、パーマやコテで作ったウェーブを固定したり、髪の毛にツヤを出したりできます。ヘアムースの種類は、ソフト系、ハード系、ウェット系と大きく3種類に分けられます。髪型キープに強いのはハードタイプのムースです。
ソフト系はツヤ感が一番表現できますが、髪型をキープする力は低いです。コテやアイロンで使用した後の髪にツヤを与えたいときはおすすめです。
ハード系は髪型をキープするのに相性が良いです。髪の毛のボリュームアップしたいときは、その箇所に吹きかけましょう。
ウェット系は、髪質やダメージで髪の毛がパサパサしているときはウェット系を使用すると髪の毛を綺麗に見せることができます。
髪型キープにおすすめのサロン専売スタイリング剤
メンズ編とレディース編のオススメ髪型キープのスタイリング剤を紹介します。
レディースにおすすめの“髪型キープ”に適したスタイリング剤
レディースのショートヘアからロングヘアまでアレンジがしやすいワックスの固さで、空気感のあるふんわりスタイルに相性が良く、長時間髪型キープすることが可能です。
メーカー | ミルボン |
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ブランド | プレジューム |
容 量 | 90g |
使用感 | セット力:4 ウェット感:7 乾燥速度:2 トリート効果:8 |
香 り | ピーチ |
定 価 | |
商品番号 | 61015 |
メンズにはこのスタイリング剤で髪型キープ!
メンズのショートヘアからミディアム位まで対応でき、固さも硬めなので根元の立ち上げや毛先の動きなどをつけるときは相性が良く長時間のキープが可能です。
メーカー | ミルボン |
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ブランド | プレジューム |
容 量 | 90g |
使用感 | セット力:5 ウェット感:7 乾燥速度:2 トリート効果:7 |
香 り | ピーチ |
定 価 | |
商品番号 | 61017 |
「スプレーもワックスもなしで」髪型キープはできる?
お客様のご要望で「スプレーもワックスも使いたくない、ただ髪型はキープしたい」と言われた経験はありませんか? 美容師をしていたら一度や二度経験をしたことがあるのではないでしょうか。
私なら、なぜスタイリング剤を使いたくないのか、そして髪型をキープしたい理由を聞きます。スタイリング剤を使いたくない理由も様々あると思います。
- べたつくのが嫌だ
- 匂いが嫌
- アレルギーでかぶれやすい
こういったお客様にはスタイリング剤を使わなくても洗いっぱなしで仕上げられる髪型をご提案します。髪型をキープしたい理由も、目先の短時間髪型がキープできればいいのか、1日中の長時間をキープしたいのかにもアプローチが異なってくるので、それに応じて判断します。
髪型や気候、湿度にもよりますが、短時間であればドライヤーやコテ、アイロンで対応できます。長時間になると、やはりスタイリング剤を使用しないと難しいのでその有無を伝えます。
髪型キープもカウンセリングに時間をとって
髪型がキープできない原因は様々あります。髪の長さ、髪質、カットの仕方、気候、湿度、これらによってスタイリング剤をつけなくてもキープできるものもありますし、スタイリング剤をつけないと絶対キープできないものもあります。
お客様の要望で髪型をいつまでキープしたいのか、どのシーンでキープしておきたいのかを確認しないといけません。それを聞いた上で美容師側が判断して最善の案を提示してあげましょう。
仕上がりや髪型をキープするためのスタイリング剤を美容師側が理解していないと成り立ちません。事前のカウンセリングでお客様のライフスタイルを知ることがとても重要です。そこからお客様がスタイリング剤を日頃からつけるのかつけないのか判断して髪型を決めます。
そして髪型をキープしたいのかナチュラルにしたいのかでスタイリング剤の固めるレベルも変わっていきます。これらはお客様のライフスタイルに合っていないと相反してしまい、お客様の満足度が下がってしまいます。カウンセリングは大事に、時間とって施術に入りましょう。