パーマスタイルを仕上げるときに、よく使われる整髪料といえばヘアムースです。ただヘアムースと言っても、いろんなメーカーが多種多様なタイプのヘアムースを販売しているので、「やわらかいタイプがいいのか?」「固めのタイプがいいのか?」どれを基準に使えば良いのか悩んだ経験ありませんか?
そこで今回は「サロン専売ヘアムースおすすめ9選!」というテーマでシェアしていきたいと思います。
Last Updated:2021/5/7
どんなときにヘアムースを使うべき?
「ヘアムース=パーマ専用」というわけではありません。シチュエーション別に解説していきます。
パーマヘアー
パーマスタイルにヘアムースを使うときに気をつけるポイントは、半乾きの状態でムースをつけることです。パーマは濡れてるときほどウェーブが出る特性をもっているので、完全に乾かすのではなく半乾きの状態で髪の下から上に持ち上げるように揉み込んであげるとベストです。
ストレートヘアー
意外かもしれませんが、ストレートヘアーでもヘアムースは使えます。ヘアムースが他の整髪料と一番違う部分は「軽さ」です。ワックス、ジェル、流さないトリートメントは、ヘアムースに比べると重いのでヘアスタイルがしっとりした感じに仕上がります。
さらに、ストレートヘアーの場合は洗い流さないトリートメントを使う場合が多いですが、洗い流さないトリートメントのデメリットは、先ほど説明したようにヘアスタイルが「重くなる」ことです。
サラサラのストレートヘアーがしたい場合は、洗い流さないトリートメントより軽いヘアムースを使うがおすすめです。
濡れ髪
トレンドの濡れ髪のスタイリングにもヘアムースを使います。お風呂上りに髪の水分をタオルで軽く取ったみたいなスタイリングが主流ですよね?
濡れ髪の特徴は、独特のウエット感と重さです。濡れ髪にスタイリングをするなら、ストレートヘアーのときとは逆で、ヘアムースの中でも保湿力に長けてるものを使いましょう。
ヘアームースにもタイプがある?香りや使用感で使いこなす
ヘアムースを選ぶときの基準を決めていますか?
しっかりとスタイリングをしたい場合や軽くまとまるくらいにスタイリングしたい場合など、スタイリングによって使用するヘアムースのタイプが変わってきます。女性だと良い香りがするものや、男性だと無香料のものなど香りもさまざまです。
ヘアムースを選ぶときは「自分が何を求めてるのか?」をはっきりさせて購入しないと、同じタイプのヘアムースばかり買ったり、髪質に全く合わないヘアムースを買ったりしてしまうので気をつけましょう。
サロン専売ヘアムース9選
それでは、ヘアムースのおすすめ9選の説明をしていきます。
ミルボンの「ニゼル ハイクラッチフィズ」は、オールラウンドに使えるヘアムースになってます。パーマスタイルのスタイリングをしたい場合は、とりあえず1本持っておくと便利です。
パーマスタイルなので基本的には半乾きの状態で使って欲しいですが、朝の時間など、どうしても時間がないときは、このヘアムースをパーマのかかった髪に揉みこむだけでウェーブが出てくれます。
ヘアスタイルもかっちりと固まるタイプではないので、自然なウェーブが欲しい人にはおすすめです。ニゼル ハイクラッチフィズを髪にしっかりと揉み込んだら、指で髪をほぐすとパーマスタイルの完成です。
メーカー | ミルボン |
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ブランド | ニゼル |
サイズ | 200g |
使用感比較 | セット力:6 ウェット感:4 乾燥速度:5 トリート効果:4 |
ガスの種類 | LPG |
定 価 | |
商品番号 | 79124 |
デミの「ウェーボ カーラ キャラメイクホイップ6」は弾力のあるウェーブが特徴です。リッジもしっかりと出るので「パーマで髪がパサついて見えるのが気になる人」や「ゆるふわじゃなくて、しっかりとしたウェーブが欲しい人」におすすめです。
このヘアムースを髪にしっかりと揉み込んだら、最後にドライヤーの温風(弱風)で軽く乾かしたあげましょう。少し乾かすことで、よりリッジが出てくれます。この最後にドライヤーで乾かす方法は、パーマスタイルならどのヘアムースを使ったときにも有効な手段なのでぜひ試してみてください。
メーカー | デミ |
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ブランド | ジュカーラ |
サイズ | 115g、300g |
使用感比較 | セット力:6 ウェット感:6 乾燥速度:5 トリート効果:6 |
ガスの種類 | LPG |
定 価 | |
商品番号 | 102906 |
アリミノの「スパイスフォームワックス」は、ヘアムースだけどワックス感覚で使える代物です。ロングのお客さんでも使えますが、髪がミディアムやショートヘアの方やメンズのパーマスタイルなど、比較的に髪の長さが肩上の肩に向いてます。
スパイスという名前のため固まりそうな感じがしますが、そんなことはなく全体的に適度にまとまってくれて、良い意味で「固まらないワックス」を使ってる印象です。
メーカー | アリミノ |
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ブランド | スパイス |
サイズ | 160g |
使用感比較 | セット力:4 ウェット感:7 乾燥速度:5 トリート効果:7 |
ガスの種類 | LPG/DME |
香 り | フローラル |
定 価 | |
商品番号 | 43505 |
先ほど紹介したスパイスフォームワックスのハードバージョンです。ただハードと言っても、パリパリに固まることはなく自然でしっかりと髪にリッジを与えてくれます。「髪質がやわらかい人や髪のボリュームが出づらい人」にもぴったりです。
個人的には、レディースでも良いのですがメンズでも問題なく使えるので、メンズで「パーマをしたけど、どのヘアムースを使っていいかわからない人」にもおすすめしたい一本です。筆者も使用しています。
メーカー | アリミノ |
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ブランド | スパイス |
サイズ | 160g |
使用感比較 | セット力:7 ウェット感:7 乾燥速度:5 トリート効果:6 |
ガスの種類 | LPG/DME |
定 価 | |
商品番号 | 43506 |
この「シュワルツコフ シルエット ソフトムース」は、少し個性的なヘアムースです。セット力は、そこまで強くなく軽くツヤ出しに使ったりできます。
最大の特徴が、髪のコンディショニングを整えるヘアムースとして使えることです。ワックスでもヘアムースでも良いのですがスタイリングをする前に一度、髪につけて全体的に揉み込んであげることで「ほどよい水分が髪に浸透して次のスタイリング剤を使う時に馴染みやすく」なります。
自分の使ってるヘアムースやワックスに「少しツヤを足したいな」と思ったときや「まとまりが欲しいな」と思ったときにシルエット ソフトムースを先に揉み込んでおくと、その悩みを解消してくれます。
抜群のセット力やリッジを生み出す力は弱いですが、一本あれば非常に助かるヘアムースです。
メーカー | シュワルツコフ |
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ブランド | シルエット |
サイズ | 200g、350g |
使用感比較 | セット力:5 ウェット感:7 乾燥速度:6 トリート効果:8 |
ガスの種類 | LPG |
定 価 | |
商品番号 | 58613 |
この「ミルボン プレジュームフロス7」はパーマスタイルに使えば、くっきりとしたリッジを出してくれます。フルーティーフローラルの香りで匂いも良いので、香りで選んだりする方にはおすすめです。
さらにプレジュームフロス7のツヤ感などで「ヘアカラーを美しく見せる」という特徴もあります。パーマをしていてヘアカラーもよくする人は使ってみる価値ありの一本です。
メーカー | ミルボン |
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ブランド | プレジューム |
サイズ | 200g |
使用感比較 | セット力:6 ウェット感:6 乾燥速度:6 トリート効果:6 |
ガスの種類 | LPG |
定 価 | |
商品番号 | 61204 |
この「ルベル ヘアメイクアクアムースハード」は、強めのパーマをかけた人におすすめの一本です。しっかりとウェーブ、しっかりとしたセット力を求めるなら、この商品がベストでしょう。セット力が強いので「パーマのスタイリングが苦手な人」に提案してあげると良いかもしれません。
パーマのスタイリングがうまくいかない人は基本的にウェーブが綺麗に出せていない場合が多いです。セット力が強いとウェーブが出やすいので、ゆるふわパーマをかけたけど全然スタイリングができない方がいたら、このヘアメイクアクアムースハードを勧めてみましょう。
メーカー | ルベル |
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ブランド | ヘアメイクアクア |
サイズ | 170g、350g |
使用感比較 | セット力:8 ウェット感:6 乾燥速度:6 トリート効果:6 |
ガスの種類 | LPG |
定 価 | |
商品番号 | 28694 |
ロレッタの「ビューテイーエクルペリエンス ロレッタ パウダームゥ」は、なんといってもパッケージのデザインがカワイイところ! 男性からするとパッケージってあまり関心がないかもしれないですが、パッケージってすごく大事なんです。
このロレッタというブランドは、「こだわりをもった大人女子」をテーマに展開しているブランドなのでビジュアル面でも手を抜きません。
スタイリング剤としては、「抜け感」「透け感」が出るようなヘアムースになってます。セット力が特別高いわけではないですが、「こなれ感」を演出できるような適度なセット力とリッジが魅力です。女性には、絶大な人気を誇る一本になってます。
メーカー | ビューティーエクスペリエンス |
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ブランド | ロレッタ |
サイズ | 180g |
使用感比較 | セット力:1 ウェット感:10 乾燥速度:2 トリート効果:7 |
ガスの種類 | LPG |
定 価 | |
商品番号 | 104980 |
この「ウエラ EIMIエクストラボリュームムース」は、適度なセット力とツヤ感があるのでふんわりとしたスタイリングをしたい人におすすめです。幅広いヘアスタイルに対応しているのでショートのパーマスタイルからロングのパーマスタイルまで使えます。
メーカー | ウエラ |
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ブランド | アイミィ |
サイズ | 300ml、500ml |
使用感比較 | セット力:8 ウェット感:7 乾燥速度:7 トリート効果:7 |
ガスの種類 | LPG |
定 価 | |
商品番号 | 116423 |
ヘアムースの使い方のポイントと注意点
ヘアムースを使う時に気をつけてほしいポイントがいくつかあるので、男女別にそこを解説していきます。
女性のお客様の場合
女性の場合にヘアムースを使う時に気をつけることは3つです。
- 髪の乾かし方
- 自分にあったヘアムースの選び方
- ムースのつけ方
髪の乾かし方
ストレートスタイルとパーマスタイルは、髪の乾かし方が違ってきます。
ストレートスタイルの場合は、手ぐしを通すように髪を根元から毛先にかけて乾かすやり方が正解です。しかし、パーマスタイルでこの乾かし方をしてしまうとパーマのカールを伸ばしてしまうのでパーマが緩くなります。パーマスタイルを乾かすときは、髪の根元をシャンプーするようなイメージで根元中心に乾かしていきましょう。
髪は、毛先よりも根元の方が量が多いので根元を中心に乾かしていくと毛量の関係で自然と毛先が半乾きくらいに乾いてきます。この「根元が乾いてる状態で毛先が半乾きの状態」がパーマのスタイリングをする上でベストなコンディションです。
最初は難しいかもしれないですが、パーマをするなら必要な乾かし方になります。覚えておいて損はないので練習あるのみです。
パーマの乾かし方を覚えるとスタイリングがうまくなりパーマのもちも断然よくなります。パーマのもちが悪いという方は、パーマがゆるいのではなく髪の乾かし方が悪い場合が多いんですよね。
自分にあったヘアムースの選び方
髪をベストな状態で乾かすことができたら、次は自分にあったヘアムースを用意しましょう。「自分にあったヘアムースとは?」何かというと、自分がなりたい髪型に適したヘアムースかどうかということです。「濡れ髪にしたいのか」「マットな感じにしたいのか」で使うヘアムースは変わってきます。
よくある失敗が、ヘアムースを買うときに口コミの人気が一番高いものを買ってしまうパターン。なぜ口コミの人気が一番高いものを買うと失敗するのかというと、「口コミの人気ナンバーワンが自分に合ってるかは別物」になってくるからです。
ヘアムースを選ぶときは、口コミを参考にしつつも自分のやりたい髪型にあったヘアムースかどうかを選びましょう。
ムースのつけ方
ここまで読んでくれた方は、髪のウエット状態も良く自分に合ったヘアムースもあると思います。あとは、ヘアムースを髪に揉み込むだけなんですが、ここでも少しだけ気をつけてほしい注意点があるんです。
それは、一気につけるのではなく少量を回数分けてつけること!
大量のヘアムースが髪につき過ぎてしまうとヘアムースの重さでパーマがダレてきてリッジ感が失われる恐れがあるんです。
目安として1回の量がゴルフボール1個分くらいになります。それを手に取ったら、髪の下から上にかけて揉み込んであげましょう。そのときに、まだ量が足りないなと感じたら改めてゴルフボール1個分取ってつけます。
これで、完璧です!
スタイリングに慣れてきたら一気につけてしまうのもいいですが、最初は少しずつ髪の状態を見ながらやっていきましょう。
男性のお客様の場合
男性の場合にヘアムースを使う時に気をつけることは、ひとつです。
ハード系のヘアムースを使う
髪型によってはハード系じゃなくても良いのですが、まずはハード系でセット力があるヘアムースを使うことをおすすめします。
実は、ヘアムースってワックスやジェルと比べるとセット力は弱いんです。ワックスやジェルのハード系とヘアムースのハード系とじゃ固まる強さが違ってくるので、ヘアムースのハード系を使ったところで、ガチガチに固まることはないと言えます。
また、ハード系を使うメリットがパーマのウェーブが出やすいところです。ヘアムースのセット力が弱いとパーマがうまく出せない場合が多いので、セット力の強いハード系を使ってお手軽にパーマを出すほうがいいと思います。
そもそも男性は、スタイリングをする際に女性ほど時間を掛けたがらない人が多いです。サロン業務でも男性のお客さんにヘアムースを使ってスタイリングをする場合は、いかに簡単にスタイリングができるかを見せる必要があります。
僕もサロンで男性のお客さんのスタイリングをする時は、基本的に20秒くらいで終わらせます。
いくらカッコ良いスタイリングができたとしても、時間をかけてスタイリングすると男性のお客さんは心の中で「こんなに手の込んだことできないよ」と思っていたりするので、シンプルに済ますのがサロンワークでの秘決です。
ヘアムースの捨て方
ヘアムースはワックスやジェルと違い、缶なので捨てる時には注意しないといけません。中身を完全に使い切って捨てないと、ゴミ収集のときに爆発の原因になってしまいます。
トンカチなどで穴を自分で開けて捨てる人もいるのですが、かなり危険です。自治体によっては、缶に穴を開けてはいけないところもあるみたいなので、穴を開けて捨てるという行為はおすすめしません。
まずヘアムースの缶は、ビニール袋に雑巾やいらない布を入れてヘアムースの泡が出なくなるまで、その雑巾や布に吸わせましょう。そして、完全に泡が出なくなったら1時間くらい放置してあげるとビニール袋に溜まったガスが抜けるので、最後にビニール袋を結んで捨てればOKです。
プロだからこそ選び方に間違いのないように
カラーや縮毛矯正は、スタイリングの必要があまりないので美容室での仕上がりをそのまま自宅でも再現できます。しかし、パーマスタイルは自分でスタイリングをしないといけないので美容室で仕上がったのような再現が難しいです。
そのため美容室のメニューの中でもパーマは最もやり直しが多いメニューと言われています。みなさんも「美容室でスタイリングしてもらったらキレイなんだけど、自分じゃうまくいかない」という声を聞いた経験はあるのではないでしょうか。
こういったお客さんの声に応えられるように、スタイリングで使うヘアムース選びは間違いないようにやっていかないといけませんね。