トリートメントにも色々な種類があることをご存知ですか?
これからトリートメントの種類やそれぞれの使い方をたっぷりと解説していきます。更に浸透力が市販品よりも優れていて即効性があると言われているサロン専売品のおすすめのトリートメントも紹介していきます。髪の悩みやヘアトラブルを抱えている方は是非チェックしてみてくださいね。
Last Updated:2021/3/1
サロン専売トリートメントは市販と何が違うの?
近年ではドラッグストアなどに並ぶヘアトリートメントの種類も増え、自分の髪質に合ったものを選べたり、香りや効能など自分の好みのものを選んで買うこともできます。このように手軽にヘアトリートメントを買い求めることができますが、そんな数ある市販品のヘアトリートメントとサロン専売のトリートメントでは一体何が違うのでしょうか。
サロンで働く人に尋ねてみると、「市販品のトリートメントとサロン専売のトリートメントでは全くの別物だと考えたほうがいい」という答えが返ってくるから驚きです。
市販のトリートメントは、髪の表面をコーティングしてダメージから守る構造になっているのに対し、サロン専売品は、表面をコーティングするのはもちろんのこと、髪の毛の内部のダメージに働きかけて修復をしてくれるものとなっています。
市販品でもこういったダメージ修復機能を備えたヘアトリートメントも販売されていますが、修復効果はやはり段違いとなっているそうです。
サロン専売品のヘアトリートメントは、プロが使うものでもあるので、市販品と比べるとお値段は高価になってしまいますが、その分ダメージを修復するための栄養素がギュッと濃縮して詰まっています。
栄養が豊かな分、ダメージを修復する即効性もありますし、補修力も高くなっているので、髪が傷んでいる人ほどサロン専売のヘアトリートメントがおすすめです。サロン専売のヘアトリートメントは、サロンで施術を受ける時に使用するヘアケアを自宅で行えるということになるので、効能が高いのも納得できますね。
トリートメントの働きとコンディショナーやリンスとの違い
トリートメントは髪のダメージの修復に使われるということが分かりましたが、もう少し詳しくトリートメントの働きについて見ていきたいと思います。そして、トリートメントと一緒に、コンディショナーやリンスの働きについてもお話ししていくので、それぞれどのような違いがあるのかも見ていきましょう。
トリートメント
トリートメントの主な役割は髪の内部に浸透して、髪の内側からダメージを修復するところにあります。髪のダメージをただ修復するだけでなく、髪の状態を整え、質感をコントロールしてくれる働きをもつタイプのものもあります。スキンケアで例えるならば、トリートメントの役割は美容液といったところでしょうか。
よく、トリートメントを髪につけたら「しばらく時間を置いてから洗い流したほうがいい」と聞きますが、製品によっては長く放置すると、逆に髪の傷みを招いてしまうものもあるので、必ず説明に書かれている方法に従ってヘアケアするようにしていきましょう。
コンディショナー
コンディショナーは髪の内部に働きかける役割をもつヘアトリートメントとは対照的に、髪の外側から働きかけるという特徴があります。
コンディショナーは髪の内部に働きけはしませんが、髪の表面を保護して、キューティクルを整える働きをしてくれます。そのため、髪が滑らかになって手触りもよくなります。スキンケアで例えると乳液のようなイメージです。
リンス
リンスの働きはコンディショナーと同じで、髪の外側に被膜を作って髪を守り、髪全体を整えていってくれます。
では、なぜ名前がコンディショナーと分かれているのかというと、リンスには「ゆすぐ」「すすぐ」という意味が込められています。一昔前のシャンプーは洗浄力が強く、洗った後は髪がごわごわとしてしまうことが多かったため、リンスで髪を滑らかにするために洗い流す必要がありました。
しかし、最近では髪に優しいシャンプーが増えてきたため、リンスと呼ばれる製品は減っていき、「髪の状態を整える」という意味合いを持つコンディショナーに製品がシフトしていっている、というわけです。
製品の働きに大きな差異はありませんが、ゆすぐことを目的として作られたリンスよりも、髪の傷みを防ぐために作られたコンディショナーのネーミングが近年では優先され市場に出回っているということになります。
トリートメントの種類とダメージヘアの関係
一口にトリートメントといっても、実はトリートメントには様々な種類があります。これからタイプ別にどのようなトリートメントなのか、ダメージヘアにはどう働きかけていくのかなど気になることを分かりやすく解説していきます。
洗い流すタイプ(インバス)のトリートメント
トリートメントを大きく2つに分けるとインバストリートメントと呼ばれる洗い流すタイプと、アウトバストリートメントと呼ばれる洗い流さないタイプのトリートメントに分かれます。
まずは、洗い流すタイプのインバストリートメントについて見ていきましょう。
インバストリートメントは、コンディショナーのような感覚でお風呂でシャンプーの後に使用していきます。油分や水分などの髪を補修してくれる成分が、髪の内部から浸透していってダメージを修復していってくれるのです。
塗れた状態で使うのにはきちんとした理由があって、髪が濡れている状態だとキューティクルが開きます。キューティクルが開いたところに、補修成分が入っていくので髪のダメージが素早く回復していくという仕組みになっていくというわけです。
ヘアパック
ヘアパックは髪に密着してくれるので、髪のダメージが強い時に使用するのがおすすめです。
ヘアパックに含まれる成分は製品によって異なるので、自分の髪の悩みに合わせて選ぶようにしていくといいでしょう。例えば髪のパサつきなどの乾燥からくるダメージが気になるのであれば、コラーゲンやホホバオイルなどの保湿成分を多く配合されているものを選ぶようにしてみてください。
ヘアパックのおすすめの使い方は、シャンプーをした後に使用する方法です。汚れを洗い流したらヘアパックをして髪の補修成分を髪へと送りこんでいきましょう。毛先を重点的に髪へと馴染ませたら製品にもよりますが10分程度時間を置いてから流すとよりヘアパックの栄養が髪へと届いていきますよ。
毎日ヘアパックをする必要はなく週に2~3回の使用でOKです。
ヘアマスク
ヘアマスクもヘアパックと同じで濃密なトリートメントを髪へ乗せ、10分程時間を置いてから流すといった使い方をします。髪への働き方もヘアマスクとほぼ同じで、髪の内部へと働きかけ、内側のダメージ修復が期待できる製品です。
ちょっぴりおもしろい話ですが、実はヘアマスクって自分でも作ることができるんです。オリーブオイルやはちみつ、卵などを混ぜ合わせてオリジナルのヘアマスクを作ることも可能です。
ダメージヘアにはアボカドが効き、乾燥が気になる場合ははちみつがいいなど、ブレンドする素材も髪の悩みによって違ってくるので気になる方は是非調べて挑戦してみてくださいね。
ダメージが酷い時はヘアマスクを髪につけたらタオルなどを巻いておくと、より髪の内側へと栄養が浸透していきやすくなりますよ。
洗い流さないタイプ(アウトバス)のトリートメント
続いて洗い流さないタイプのアウトバストリートメントを見ていきましょう。
アウトバスタイプは髪の表面をコーティングして保護する役割が期待できるのです。働きとしてはリンスやコンディショナーと同じということになりますね。製品によっては、アウトバスタイプでも、髪の内側へと働きかける力をあわせもったものもあるので、自分の髪の悩みに合わせて使い分けてみてください。
では、そんなアウトバストリートメントの細かい種類について解説していきます。
ミルキータイプ・トリートメント
ミルクタイプとも呼ばれるこちらのトリートメントは、油分の他に髪に必要な成分を配合している製品が多く、保湿力や補修力に優れたトリートメントになっています。ダメージヘアに悩んでいる方は、このミルキータイプを選ぶといいでしょう。サラサラとした使い心地のものが多いので、使用した後にべたつかず使いやすいのも嬉しいポイントですね。
オイルタイプ・トリートメント
オイルタイプのトリートメントは、髪の毛の1本1本を丁寧に保護膜で包み込むので、ドライヤーやヘアアイロンなどによる熱からのダメージから髪の毛を守ってくれる役割が期待できます。髪のツヤ出しにも期待がもてるので、潤いのある髪質を求めている方はこちらのオイルタイプがおすすめです。
ミストタイプ・トリートメント
スプレータイプとも呼ばれることのあるこちらのトリートメントは、髪への浸透力が高いのが特徴です。仕上がりもサラサラとしていて、とてもナチュラルなので髪質を選ばずにどなたでも使うことができますよ。ただ、ダメージが気になっている方の場合、オイルタイプのものと併用して使用するのがおすすめになります。
ジェルタイプ・トリートメント
ジェルタイプのヘアトリートメントは髪をコーティングする役割があるので、引っ掛かりや枝毛防止に期待が持てます。シャンプーをするたびに髪が絡まってしまうといった悩みを抱えている方におすすめなのが、こちらのトリートメントです。
ムースタイプ・トリートメント
ムースタイプのヘアトリートメントは、パーマに馴染ませて使うタイプのトリートメントです。ムースタイプのトリートメントは、潤いと弾力感が出るので、パーマヘアに立体感が出ます。ナチュラルなボリューム感のある髪へと導いていってくれることが期待できるトリートメントです。
ダメージや髪の状態別サロン専売トリートメントおすすめ10選
ここからはさらに詳しく実際にサロン専売品として売られているトリートメントをダメージや髪の状態別に紹介をしていきます。
サロンの仕上がりを長続きさせるトリートメント
初めに紹介するのはサロン専売品ならではとも言えるトリートメントで、使うことによってサロンの仕上がりを長持ちさせる働きが期待できるのです。
こちらは、スタイリストの間でも評価の高いシャンプーを始めとしたヘアケア用品で知られるシュワルツコフから販売されているファイバープレックスシリーズのトリートメントです。
枝毛・切れ毛を94%削減してくれると言われていて、ブリーチ後やヘアカラー後のスペシャルケアに適しているトリートメントです。
指通りの良い艶やかな髪を保ち、滑るような手触りを実現してくれますよ。
メーカー | シュワルツコフ |
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ブランド | ファイバープレックス |
サイズ | 100g |
サロン価格 | |
商品番号 | 114282 |
こちらのトリートメントは、ディープリー水素システムトリートメント補修成分が配合されているプロ仕様のトリートメントを自宅でも集中ケアできるように作られたものです。
シルクの膜が髪の表面を覆って栄養が流れていってしまうのを防いでくれます。
2~3日に1回自宅で集中ケアをすることによって、ディープリー水素システムトリートメントの効果が長持ちするので、水素吸着型のヘアケアをしてる方ならホームケア用に1本持っておくのがおすすめです。
メーカー | キンバト |
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ブランド | ディープリィ |
サイズ | 100gホームケア用、1kg |
定 価 | |
商品番号 | 99571 |
ダメージヘアにおすすめのサロン専売トリートメント
続いて、髪が傷んでいる方におすすめのサロン専売品のトリートメントを紹介していきます。
こちらのトリートメントは植物由来の天然成分が髪に必要なプロテインと適度な油分を与えてくれるトリートメントになっています。
ルベルのシリーズは様々なものがありますが、こちらはライスプロテインということで、お米のたんぱく質から作られているトリートメントなのです。お米の他にもハチミツも使用しているなど、天然成分が優しく髪に働きかけます。
口コミ評価も高く、敏感肌でも使えるくらい優しい成分だけどしっかりと髪が潤うとの声が多く上がっていました。
メーカー | ルベル |
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ブランド | ナチュラルヘア |
サイズ | 140g、720g、980g、1.6kg |
香 り | フローラル |
定 価 | |
商品番号 | 77885 |
こちらのトリートメントはバラの香りの水と12種類の植物エキスで作られた髪に潤いを与えてくれるトリートメントです。植物エキスが髪に優しく働きかけて髪のダメージ修復はもちろんのこと、ハリや潤いを呼び覚ますエイジングケアにも期待が持てます。髪のパサつきに悩んでいる方におすすめです。
メーカー | レイナカンパニー |
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ブランド | ミュナス ナチュラル |
サイズ | 1L |
香 り | ローズ |
定 価 | 3,300円 |
商品番号 | 96786 |
ヘアカラーした髪におすすめのサロン専売トリートメント
ヘアカラーを長く保ってくれる効果のあるサロン専売品のトリートメントを紹介していきます。
クリームタイプのトリートメントになっていて、カラーリングした髪を長持ちさせてくれる役割が期待できます。髪の内側のバリア機能を高めてくれるので、ダメージヘアや癖毛改善にも期待がもてますよ。フルーティーフローラルの華やかな香りで洗いあがりもしっとりと潤います。
メーカー | デミ |
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ブランド | ヘアシーズン |
サイズ | 250g、レフィル800g、専用ケース |
形 状 | クリーム |
香 り | フルーティフローラル |
定 価 | |
商品番号 | 62668 |
6種類のハーブエキスや加水分解ヒアルロン酸の働きで、ヘアカラー後の髪や頭皮を優しくケアし、美しいカラーヘアーを持続させてくれる働きが期待できます。フローラルの香りとハーブの天然成分で優しく髪を守っていってくれます。
メーカー | ナプラ |
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ブランド | ケアテクトHB |
サイズ | 250g、650g、レフィル1.2kg |
香 り | フローラル |
定 価 | |
商品番号 | 72933 |
デリケートな頭皮・髪をいたわるサロン専売トリートメント
敏感肌の方におすすめの頭皮や髪を労わってくれるタイプのサロン専売品のトリートメントを紹介していきます。
毛穴の古い脂分や汚れを吸着するので、シャンプーでも落としにくい汚れを、トリートメントを使ってすすぐだけで簡単に洗い流してくれる優れものです。汚れをしっかりと洗浄してくれますが、トリートメントなので、滑らかに整えてくれますよ。ハーブミントとナチュラルフローラルの香りもさっぱりとしていて爽やかです。
メーカー | ビューティーエクスペリエンス |
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ブランド | クレイエステ |
サイズ | 200g、500g、1kg(レフィル 500g×2)、700g |
香 り | ハーブミントとマリンフローラル |
定 価 | |
商品番号 | 26966 |
育毛系サロン専売トリートメント
最後に、育毛系の効果も備えたサロン専売品のトリートメントを紹介していきます。
こちらは頭皮を柔らかくするトリートメントです。内側から血行を促し、ハリやコシを与えてボリュームのある髪へと導いていってくれます。育毛有効成分であるアデノシン配合なので、育毛しやすい頭皮の環境へと変わっていけることが期待できます。
同じシリーズのスカルプシャンプーと併用するとさらに効果を感じることができますよ。
メーカー | 資生堂 |
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ブランド | アデノバイタル |
サイズ | 130g×2 |
香 り | フルーティグリーン |
定 価 | |
商品番号 | 78167 |
こちらのトリートメントは傷んだ髪をしっかりと修復して美しいツヤやハリを与えてくれます。髪のパサつきやごわつきをなくし、頭皮の状態も整えてくれるので活き活きとした髪へと導いていってくれます。育毛要素を取り入れつつ、ダメージ修復もしていきたい人におすすめです。
メーカー | ラインハルト |
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ブランド | アルグ |
サイズ | 230g、レフィル600g |
定 価 | |
商品番号 | 120536/ |
トリートメントの正しい使い方
ダメージヘアなどの髪の悩みに対して働きかけてくれるトリートメントでも正しく使わなければその力を存分に発揮することはできません。
それぞれ製品によって使い方は異なるので、説明書きに書かれている方法に従って使うようにするのが基本ですが、これからインバストリートメントとアウトバストリートメントの2種類の一般的な使い方をまとめていきます。
洗い流すタイプ(インバス)の使い方
洗い流すタイプのトリートメントは、シャンプーをした後に使って、最後にコンディショナーで終わりましょう。シャンプーで頭皮や髪の汚れを落とし、トリートメントで髪の内側を補修し、コンディショナーで髪の表面をコーティングするといった流れです。
シャンプーの後はしっかり水気を切り、毛先からトリートメントを付けていき、10分ほど時間を置いて髪へと浸透させていきます。たくさんつければその分だけ髪がキレイになるというわけではないので、適量を付けて使用してください。
洗い流さないタイプ(アウトバス)の使い方
洗い流さないタイプのトリートメントは、タオルドライした後に使います。トリートメントによっては、完全に乾いた状態で使うものもあるので、使い方の説明をよく読んで使うようにしましょう。
洗いながさないタイプのトリートメントも毛先からつけていくのがポイントです。頭皮についてしまうと毛穴詰りの原因となってしまうこともあるので注意してください。
トリートメントを正しく使用して艶のある美髪を維持しよう!
ヘアケアを頑張っていても、繰り返すカラーリングやパーマ、シャンプー後のドライヤーや日常の紫外線によるダメージなど、髪は毎日多くのストレスを受けています。
そのままにしておくと、どんどん髪は傷ついてダメージを受けていってしまうので、髪の内側に働きかけてダメージを修復してくれるトリートメントなどを使って正しくケアをし、美しい艶のある髪へと導いていってあげましょう。
特にダメージが気になっている方は、市販品のトリートメントよりも浸透力や即効性の強いサロン専売品のトリートメントを使うのがおすすめです。ぜひ今回紹介したトリートメントを参考にして、自分の髪に合うものを見つけてみてくださいね。