ヘアパックとは髪の保湿や補修をするために使うヘアケア剤です。トリートメントやヘアマスクとの違いをよく聞かれますが、ほとんど似た商材と思っておきましょう。とはいえ使っている成分によって、効果に違いが出ます。また選び方だけでなく、正しい使い方をしないと髪に変化がありません。それぞれ紹介しているので参考にしてください。
Last Updated:2021/5/25
ヘアパックとは
今ではたくさんのヘアケア剤がたくさん出ています。そのため、ヘアケア剤の違いがよくわからない人も多くいるようです。とくにヘアパックやトリートメントの違いについて、わからないといった声をよく耳にします。
そこでまずヘアパックがどのようなヘアケア剤か、種類や違いについて紹介するので、購入する前に参考にしてください。
ヘアパックの種類
じつはヘアパックには、2つの種類が用意されています。その種類とは、大きく分けて「洗い流すタイプ」と「洗い流さないタイプ」。それぞれ使い方や、髪の状態によって使い分けたほうが、髪の状態に違いが出てきます。種類の特徴を紹介しますので、自分に合った使い方を見つけてみましょう。
洗い流すタイプ
洗い流すタイプのヘアパックは、通常のトリートメントと同様に、塗布したらお湯などで洗い流すのが特徴です。
洗い流せるために、使える成分の幅が広く、浸透力も高くなっています。
- 髪の痛みが気になる
- 髪が硬くて広がる
- ごわごわする髪を抑えたい
このような人に洗い流すタイプのヘアパックはおすすめです。もちろん種類が豊富なだけに、幅広い人にちょうどいい種類になっています。迷ったら洗い流すタイプのヘアパックを選びましょう。
洗い流さないタイプ
洗い流すタイプに比べて浸透力は劣りますが、髪の保湿にちょうどいいのが、洗い流さないタイプのヘアパックです。髪の表面に成分が吸着するため、以下のような使い方をする人に、ちょうどいいヘアパックになります。
- ヘアアイロンをよく使う
- ダメージがひどくパサつく
- 外での作業が多い
洗い流さないタイプは、基本的に洗い流すタイプのヘアパックなどと一緒に使います。少なくとも髪に膜を作ってくれるため、髪の補修というより、「予防」という使い方がおすすめです。
ヘアパックとヘアマスクは違うの?
ヘアパックを探していると、ヘアマスクというものも目にする人が多くいるはずです。「ヘアマスクは何が違うの?」と思うかもしれませんが、じつはヘアパックとの違いは明確にはありません。
感覚的には、トリートメントより保湿効果が高そうに感じますが、これもメーカーによって差があります。一概にヘアパックとここが違う、とはっきりとした違いがあるとは言えないのが現状です。
ヘアパックの使い方と効果
ヘアパックを使うときに何か気を付けるべきポイントはあるのか、よく相談されることがあります。そこでこれからヘアパックを使う予定がある人のために、使い方について紹介しますので、参考にしてください。
またその使い方をすれば、どのような効果があるのかも知っておくと、自分なりの使い方がわかるようになります。それも一緒にみておきましょう。
ヘアパックの使い方(ホームケア)
ヘアパックを手に入れたら、自宅でやっておくべきポイントがあります。
- 余計な水分を除去
- 揉み込んで浸透させる
- 蒸しタオルで浸透力アップ
- 放置する時間をチェック
- 余分なヘアパックを洗い落とす
このような流れで使うのが一般的です。
そもそもヘアパックは保湿成分がタップリなため、浸透力をアップさせる使い方を意識してください。そのため、上記のような使い方をおすすめしています。
タオルドライはしっかりと
ヘアパックをしても、あまり髪に変化がなかったいうお客様は、タオルドライができていないケースがよくあります。それは余分な水分の影響で、ヘアパックが薄まる場合や、浸透する前に流れ落ちることもよくあるからです。だからこそヘアパックをする前のタオルドライを、おすすめしてみてください。
ちなみにマイクロファイバーのタオルを使うと、簡単に水分を少なくさせられておすすめです。
ヘアパックを髪にもみ込む
タオルドライをして余分な水分を減らせたら、ヘアパックを揉み込みましょう。
もちろんはヘアパックを放置するだけでも、浸透して髪をきれいにできます。ところがヘアパックを髪に揉み込むと、成分が髪の内部に浸透して時短が可能です。ちなみに揉み込んだ後にクシを使って髪をとかすと、ムラなく成分を浸透させられます。
またヘアパックは髪を保湿するためのもの。毛先だけを揉み込むようにしてください。頭皮までヘアパックを付けてしまうと、トラブルが起こる可能性があります。
蒸しタオルで蒸す
毛先までヘアパックが浸透したら、蒸しタオルを使って浸透力をさらにアップしましょう。そもそも髪の毛は、湿度と温度を上げると、キューティクルが開くようになっています。つまり蒸しタオルを頭に巻き付けると、ヘアパックが浸透しやすくなるわけです。
放置時間は用法厳守
ヘアパックは放置したほうが、徐々に髪内部まで保湿成分が浸透してくれます。そのため、ヘアパックの説明書には、推奨している放置時間を紹介されているはずです。つまり蒸しタオルを巻き付けた後には、ある程度時間をおきましょう。
ところがいくら放置したほうがいいからといっても、長時間置きすぎるのもよくありません。説明書に書かれた時間以上に、放置しないようにしてください。
すすぎはじゅうぶんに行う
説明書に書かれた時間まで放置したら、ヘアパックを洗い流しましょう。
ここで注意するべきは、洗い残しをしない点です。髪が少しでもヌルヌルしているのなら、ヘアパックが残っているため、それがなくなるまで洗い流してください。ヘアパックが残った状態でお風呂から出てしまうと、髪が重くてセットがしにくくなってしまいます。
濡れたまま放置は厳禁!
よくお客様と話をしていると、濡れたまま自然乾燥させているという声を聞きました。そこで必ず濡れたまま放置せずに、タオルドライしてドライヤーで乾かすようにおすすめしてください。ここを忘れてしまうと、せっかくヘアパックをしたとしても、髪にパサつきが出てしまいます。
ヘアパックの効果
そもそもヘアパックには、名前のとおり次のような効果が期待できます。
- 髪を保湿する効果
- ダメージを補修する効果
髪の汚れを落とすのがシャンプーなのに対し、ヘアパックはヘアケアに欠かせない存在です。ところがお客様の中には、ヘアパックをしても効果がなかったという声も少なからずあります。それには原因があるので、次のような質問をしてみてください。
- 毎日使っていますか?
- タオルドライしてから使っていますか?
- 夜寝る前に髪を乾かしていますか?
ヘアパックの効果は、あくまでホームケアの領域。毎日正しい使い方ができていないと、ヘアパックの効果を実感できません。髪に悩みを抱えているお客様には、とくに正しい使い方を紹介しましょう。
ヘアパックの選び方
ヘアパックにはたくさんの種類が出ているので、選び方を意識しましょう。次のように分けてヘアパックを探してみると、自分の合った種類を見つけやすくなります。
「シリコン」や「コンディショニング成分」が多く入ったヘアパック |
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「植物油」や「高級アルコール」が多く入ったヘアパック |
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「保湿成分」や「補修成分」が多く入ったヘアパック |
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「ヘマチン」や「加水分解ケラチン」が入ったヘアパック |
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シリコンを毛嫌いするお客様もいるでしょうが、シリコンの大切さを教えてあげるいい機会です。特にツヤが欲しいけど、いいヘアケア剤がないと悩んでいる人におすすめ! 正しい使い方と、シリコンについて教えてあげましょう。
サロン専売(業務用)ヘアパックおすすめ5選
どのヘアパックをおすすめすればいいか、よくわからない人のために、ちょうどいいヘアパックを紹介します。サロン専売品なので、安心してお客様におすすめできるので、参考にしてみてください。
ナプラのフラッシュメントヘアパックは、3ステップのサロン用トリートメントの、ホームケア用に作られたヘアパックです。きれいな髪を持続させるためのヘアパックなので、コーティング力に優れているのが特徴になります。ツヤが出ないと困っているお客様に、ちょうどいいヘアパックです。
価格としてもお手頃で、1週間に1回でいいので、コスパがいい点もおすすめできるポイントになります。
メーカー | ナプラ |
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ブランド | ナピュア |
サイズ | 50g |
種 類 | 洗い流すタイプ |
形 状 | クリーム |
香 り | グレープフルーツ |
定 価 | |
商品番号 | 79125 |
ミュナスのリペアパックは、施術のやりすぎで、キューティクルがボロボロの髪にちょうどいいヘアパックです。シリコンがタップリな上に大容量なので、業務用としても役立ちます。
- カラーやパーマの後に使う
- 髪が広がって悩んでいる人
- カットで毛先が細くてはねる人
使える幅も広いので、とりあえず業務用ヘアパックを探しているなら、試してみる価値はあります。
メーカー | レイナカンパニー |
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ブランド | ミュナス |
サイズ | 4.8kg(レフィル 800g×6) |
香 り | フローラル |
定 価 | |
商品番号 | 110878 |
サニープレイスのアプルセルプレミアム薬用ヘアパックは、スプレータイプの洗い流さないヘアパックです。重くなりすぎるヘアオイルではなく、ヘアパックなのがポイント。保湿力が高いため、アイロンなどの熱からも守ってくれます。
- ストレートパーマを頻繁にする
- 枝毛に困っている
- カラーの色持ちをよくしたい
このようなお客様に使ってみてください。
メーカー | サニープレイス |
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ブランド | アプルセルプレミアム |
サイズ | 165ml、 |
種 類 | 洗い流さないタイプ |
形 状 | 液体 |
香 り | フローラル |
定 価 | |
商品番号 | 96790 |
アブリーゼナチュラルオーガニックヘアパックは、名前のとおり、オーガニックを全面に出したヘアパックです。植物油を中心にヘアケア成分が配合されているため、髪が細くなってボリュームを求められるときに使いましょう。もちろん頭皮にもやさしいので、肌に自信がない人にも安心して使ってもらえます。
メーカー | ラインハルト |
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ブランド | アブリーゼ |
サイズ | 220g、レフィル600g、 |
香 り | フローラル |
定 価 | |
商品番号 | 81541 |
パイモアのプレックスメントウィークリーヘアパックは、ケラチンがタップリ入ったヘアパックです。ケラチンは、髪の主成分でもあるため、ダメージが深刻な人にもおすすめ。シリコンも入っているので、髪をしっとりさせつつ、ツヤも与えてくれます。
1週間に1回使うだけで、髪に変化が生まれるので、コスパ重視のお客様にも喜ばれるヘアパックです。
メーカー | パイモア |
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ブランド | プレックスメント |
サイズ | 100g |
定 価 | |
商品番号 | 115772 |
ヘアパックとは髪を補修するのに優れたヘアケア剤
ヘアパックとは、トリートメントと似た性質のヘアケア剤です。「洗い流すタイプ」と「洗い流さないタイプ」の2種類あり、使い分けて使いましょう。
お客様におすすめする場合、使い方を正しく説明しないと、効果を実感できない人もいます。
- 使う前にタオルドライをする
- 髪に揉み込んで蒸しタオルを使う
- 放置時間を守ってしっかり洗い流す
このような流れでヘアパックを使うと、髪がきれいに整えられます。また配合されている成分によっても、ヘアパックの効果も変わってくるので、成分をよく見てから紹介してみましょう。