アロマセラピストは比較的開業しやすい仕事のひとつで、自宅でも店舗でも始められるところが良いですよね。しかし、アロマセラピストとして開業するためには色々な手続きや最低限必要なものを準備するなど、開業前にやることはたくさんあり最初は準備が大変かもしれません。まずは開業には何が必要かを確認し、アロマセラピストとして活躍するための準備を進めていきましょう。
Last Updated:2020/11/25
自宅か店舗か、開業の方向性を決める
アロマセラピストには店舗を構えるのかそれとも自宅で開業するのかといった選択肢があるので、まずはその方向性を決めることが大切です。店舗と自宅の開業にはそれぞれメリットとデメリットがあります。そういった点を比較した上で、どちらで開業するかを検討してみてください。
店舗で開業
店舗で開業するメリットは、自分で立地の良い場所を選べるので集客が見込めるところや、従業員を雇って同じ時間に複数のお客様の施術を行うこと、プライベートな時間が確保しやすい点です。
逆にデメリットとなるのは自宅以外の場所が必要になるので、家賃を始めとした費用がかかってしまうことや、通勤に時間をかける必要があることが挙げられます。
自宅で開業
自宅で開業するメリットは、店舗と比較して費用がかからない点や、通勤に時間をかけなくて良いといった意味で自分の時間を有効に使えることです。
逆にデメリットとなるのは、施術をするスペースを確保しなければいけないことや、休日でも電話がかかってくる可能性があり、プライベートな時間を完全に確保することが難しいこと、場所によっては集客がしにくいといったことです。
男性でも開業は可能?
男性アロマセラピストは国内ではまだ少数派で、「施術者は女性が良い」と思う女性のお客様が多いといった現状もあります。しかし、アロマセラピーに通うお客様の中には男性の強い力でしっかりとほぐして欲しいと思う人もいるので、そういった意味で男性アロマセラピストの需要も高いと言えます。
また、男性でも疲れをほぐしたいと思ったり癒しを求めてアロマセラピーに通う人は多いので、そのような男性を対象にしたメンズ専門のお店を開業するのも良いかもしれません。
どのようなコンセプトにするとしても男性が開業しにくいといったことはなく、男性でもアロマセラピストとして活動しやすいはずです。
開業に必要な手続きや確定申告は?
開業をするにあたって知っておかなければいけないのが、開業に必要な手続きや確定申告です。開業に必要な手続きは開業したい内容にかかわらず共通していることもありますが、資格など内容によって少し異なることもあります。
早速、アロマセラピストの開業に必要な手続き、確定申告の方法を見ていきましょう。
アロマセラピストは民間の資格
アロマセラピストの資格は国家資格ではなく民間の資格となります。したがって、アロマセラピストとして活動したり開業をしたい場合には資格を取得することが必須条件となる訳ではなく、資格がなくても開業をすること自体は可能です。
しかし、資格があることによってアロマセラピストとしての自信をつけることができますし、きちんとした知識や技能も身につきます。
さらに、資格を取得したということをホームページなどでアピールすることによって集客にも役立ちます。そういった意味で、アロマセラピストの資格は絶対に必要なものではなくても、あったほうが良いものだと認識しておくと良いかもしれません。
開業に必要な届けとは
アロマセラピストとして開業をするためには、店舗でも自宅でも同様に手続きが必要になります。手続きは、どんなお店にするのかによって必要なものと不要なものがありますが、まずは個人事業主として具体的にどのような届けが必要なのかを確認してみてください。
開業届
開業届は、開業をする本人が事業を始めてから1ヶ月以内の間に管轄の税務署に出す届です。
開業届を出さなかったからといって罰則がある訳ではないですが、青色申告を利用したい場合には提出が必要となるものなので、アロマセラピストとして開業をする際には提出する、ということを覚えておきましょう。
●参考文献:個人事業の開業届出・廃業届出等手続|国税庁
施設所開設届
施設所開設届はメニューにマッサージを追加する場合にのみ、届け出が必要となるものです。手技による施術行為を行う際には国家資格が必要となりますが、医療行為を行う場合でなければ資格は必要ないでしょう。
メニューとして追加する場合にのみ施設所開設届を出すことが必須となるので、ほとんどのアロマセラピストにはこちらの届け出はあまり関係がないかもしれません。
給与支払事務所等の開設届出書
給与支払事務所等の開設届出書は、従業員を雇わない場合には必要のない届ですが、従業員を雇う場合には給与を支払ってから1ヶ月以内に管轄の税務署へ提出を行わなければいけない届です。この届を出さないと罰則があるので、従業員を雇うことになった時には要注意です。
最初のうちは従業員を雇わないという場合には、後からお店が軌道に乗って従業員を雇う必要が出てきた時のために、この開設届出書のことを覚えておくようにしてください。
●参考文献:給与支払事務所等の開設・移転・廃止の届出|国税庁
確定申告はメリットの大きい青色申告で
確定申告は青色申告にすることによって家族に手伝ってもらった場合に、節税効果が得られる制度です。具体的に開業した本人の家族が従業員として働くことになったとき、青色事業専従者給与となります。そして、給与を課税所得から必要経費として差し引くことができるのです。
実は、この節税効果は家族に給与を支払わずに手伝ってもらっている場合よりも大きい場合があるので、家族に手伝ってもらう可能性のある場合には青色申告を活用すると良いでしょう。
しかし、青色申告は誰もが活用できる制度ではなく、青色申告を受けるための条件を満たしている必要があります。
その条件は、青色事業専従者給与に関する届出書を税務署に提出していることはもちろん、対象者が事業主と生計を共にしているその年の12月31日での年齢が15歳以上の人で、その年の半分以上をその事業に専従していなければいけません。
この条件に当てはまる場合にのみ青色申告が利用できるので、まずはこの条件を全て満たしているかを確認してから確定申告の方法を選ぶようにしましょう。
アロマセラピストとして開業するために必要なものとは
アロマセラピストとして開業するためには、アロマセラピーに必要なものを揃えなくてはいけません。もちろん、筆記用具やカウンセリングに使う用紙など揃えるものとして簡単なものもありますが、ベッドなどかなり費用がかかるものもあります。
実際に開業をしてから手元になくて困ることがないように、しっかりと必要なものを把握しておきましょう。
エステベッドとワゴン、スツールの3点がセットとなったお得な商品です。ベッドのタイプは穴ありなので、アロマセラピーの施術にも向いています。
タイプ | 穴有り、穴無し |
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定 価 | 68,000円 |
商品番号 | 113371 |
綿100%の柔らかい素材で吸水性や耐水性もある、エステ用のバスタオルです。アロマセラピーではタオルを使うシーンが多いため、バスタオルだけではなく各種揃えておきたいですね。
サイズ | 97×220cm |
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カラー | ピンク、ホワイト、グリーン、グレー |
素 材 | 綿100% |
定 価 | 5,000円 |
商品番号 | 103623 |
タオル専用の抗菌コロンで、1本で約100回分が入っているところがお得です。香りは爽やかなシトラスとなっているので、好き嫌いが分かれないのも良いですね。
メーカー | イリヤ |
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ブランド | アロマコロン |
サイズ | 800ml(約100回分) |
香 り | シトラス系 |
使用方法 | キャップ1杯分を蒸し器に入れて使用。 |
サロン価格 | 2,200円 |
商品番号 | 3995 |
施術の時にお客様に着て頂く柔らかくて着心地抜群のガウンです。ただ着心地が良いだけでなく、ボタンが扱いやすく施術がしやすいのも良いですね。
サイズ | フリー、丈:80cm |
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カラー | ブラウン、キャメル |
定 価 | 5,278円 |
商品番号 | 81440 |
アロマセラピーには欠かせない精油で、ラベンダーの香りです。お客様に好きな香りを楽しんで頂けるように、施術時にはできるだけたくさんの香りの精油を用意しておきましょう。
サイズ | 10ml |
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抽出部位 | 花穂/水蒸気蒸留法 |
香 り | フローラル系 |
定 価 | 2,200円 |
商品番号 | 115527 |
お客様に癒しを与えるサロンを目指して
アロマセラピストとして開業するための準備はあまり難しいことはありません。しかし、順調にアロマセラピストとしての活動をスタートさせるためにはやはり手続きでの知識不足や準備不足といったところに気を付けなければいけません。
お客様に癒しを与えるサロンを目指して、自分の理想のサロン作りをしていきましょう。