アロマディフューザーが売れていたりとアロマへの関心がある人たちが増えてきています。サロンの中でもアロマの香りを感じられたらリラックスやリフレッシュしてもらえるはずです。そこで今回は季節に合った香りなど日本人好みのアロマを紹介していくので、好みのアロマを見つけるための参考にしてください。
Last Updated:2021/3/23
季節に合ったおすすめの香り
皆さんそれぞれに好みの香りがあるかとは思いますが、「季節によって街の匂いが違うな」と感じたことはありませんか?
私たちの住む日本の一番の特徴は四季があるということでしょう。
四季に応じて街の中を漂う香りも異なってきます。例えば、冬の街角で金木犀の香りがするなど、自然の香りが漂う中で私たちは暮らしています。アロマを使用する際はこうした四季の移り変わりも意識しながら、その季節に合った香り選びをしていきたいところです。
そこで、これから四季それぞれにぴったりの香りを紹介していくので、サロンで使用するアロマ選びの参考にしてください。
春に適した【オレンジスイート】
寒かった冬も終わり、草花の芽吹く生命力に満ち溢れたこの時期は、何か新しいことに挑戦したくなるようなわくわくとした気持ちになるものです。新生活や新学年が始まる時期でもあるので、フレッシュな香りが春にはぴったりでしょう。
そこでおすすめしたいのが「オレンジスイート」の香りです。名前の通りフレッシュなオレンジの柑橘系の香りなので万人受けする香りと言えます。精油成分には「リモネン」も多く含まれているので、緊張状態を和らげてくれる効果が期待できます。新しいことの連続の春の季節にふさわしいですね。
また、「オレンジスイート」は刺激が少なく、妊娠中の方や子どもにも使えるのでシーンを選ばずに済むところも嬉しいポイントです。抗菌効果も期待できるので、風邪予防としてアロマを使うのもいいでしょう。
その他の春におすすめの精油
今回ピックアップした「オレンジツリー」以外にもまだまだ春におすすめの精油があるので紹介していきます。
ティーツリー
春は花粉症に悩まされる季節でもありますよね。「ティーツリー」は抗菌作用が高いと言われている精油なので、アロマの中でもウイルス対策として重宝されている精油です。また、「ティーツリー」の特徴は免疫に直接働きかけると言われていることです。抗菌作用は高くても肌への刺激は少ないと言われているので、敏感肌の方でも使うことができます。
香りはスッキリとしたウッディーな香りでとっても爽やかですよ。
ラベンダー
ラベンダーは鎮静効果があることから睡眠時などのリラックスした環境が求められる時に使われることで知られています。リラックス効果があるだけでなく、体の全体的なバランスを整えてくれることも期待ができるので、筋肉痛や月経痛を和らげると言われています。
ただ、高濃度で使うと刺激が強くて逆効果とされているので、使う量には気を付けてください。
夏に使いたい【ペパーミント】
じめじめとした湿度が気になる暑い夏はさっぱりとクールダウンできる精油が求められます。
夏のアロマと言えばやはり「ペパーミント」でしょう。ペパーミントは気分をスッキリとさせてくれますし、集中力も高めてくれる精油です。消化器系にもよく働きかけ胃もたれや吐き気解消にも期待がもてます。ただし、妊娠中や授乳期間中の使用は避けたほうが良いほか、幼児への使用にも注意が必要なので扱いには気を付けなければいけません。
その他の夏におすすめの精油
今回ピックアップした「ペパーミント」以外の夏におすすめの精油を紹介していきます。
レモングラス
レモングラスは防虫効果があるので、蚊などの虫が増える時期にぴったりの精油です。抗菌作用や鎮静作用も期待ができるので、夏バテ予防にもおすすめです。スッキリとした独特な香りは心を落ち着ける効果があるので、感情のコントロールにも一役買ってくれると言います。
ゼラニウム
汗が気になる夏ですが、ゼラニウムにはデオドラント作用があるのでデオドラントスプレーとして活用するのもおすすめです。それだけでなく、自律神経を整えてくれたりと心を穏やかに落ち着けてくれる作用も期待できます。独特の優しい甘い香りも落ち着ける要素のひとつかもしれませんね。
ただし、ホルモンバランスにも作用してしまうことがあるため、妊娠中の場合は使用を避けたほうがいいでしょう。
妊娠していない女性であれば、ホルモンバランスを整えてくれてアンチエイジングにもつながると言われています。
秋は【カモミール・ローマン】で心にぬくもりを
徐々に肌寒い日も増えてきて、陽が短くなっていく秋はどこか物寂しくなってしまうものです。そんな時は温もりを感じられるような優しい香りのアロマを使うのがおすすめです。
今回セレクトするのは、「カモミール・ローマン」です。神経をリラックスさせてくれて、緊張や不安を和らげてくれると言われています。このため、不眠に悩む方にもおすすめしたい精油です。鎮静作用は心だけでなく体にも及び、頭痛、筋肉痛、歯痛などの痛みを和らげることも期待がもてます。
その他の秋におすすめの精油
今回ピックアップした「カモミール・ローマン」以外にも秋におすすめの精油があるので紹介していきます。
ベルガモット
オレンジのような爽やかな香りが特徴のベルガモットは、精神面によく作用すると言われているアロマです。落ち込んだ心を立て直してくれたり、イライラした気持ちを落ち着けたりと心のバランスを取りやすくなる作用があると言われています。
また、消化器官にも働きかけて、動きを活発にしてくれるので食欲が湧いてくる秋の食べ過ぎ防止にも最適なアロマです。
クラリセージ
こちらも心身のバランスを整え、リラックスさせてくれる効果があることで知られているアロマです。女性ホルモンの分泌をサポートする作用もあると言われています。気持ちの落ち込みやホルモンバランスを整えてくれることから女性特有の不調に悩む方に人気のあるアロマです。
香りが重みのあるハーブの香りがするので、肌寒くなる秋におすすめです。
冬は【レモングラス】でリフレッシュ
夏のアロマとしてもおすすめした「レモングラス」ですが、冬のアロマとしても活用できます。レモングラス独特のスッキリとしつつもエネルギッシュな香りは、寒くて部屋にこもりがちとなってしまう季節のリフレッシュ対策となるアロマです。
リラックス効果をもたらしつつも、ほどよい量のアドレナリン分泌を促すと言われているので、疲れたやる気が起きない時などに使うのに適した精油です。
その他の冬におすすめの精油
今回ピックアップした「レモングラス」の他の冬におすすめの精油を紹介していきます。
ユーカリ
ユーカリは呼吸器に働きかけると言われているので、風邪が流行る季節に向いているアロマとなります。抗ウイルス作用も高いので、鼻や喉の調子が良くないときにおすすめです。香りもリフレッシュできる爽やかな香りなので頭もスッキリとできますよ。
ヒノキ
ヒノキは血行を促進させてくれる効果があるので、冷え改善にも期待がもてるアロマです。またヒノキには「ヒノキチオール」という肌を活性化させてくれる成分も含まれているので、乾燥が気になる寒い季節の強い味方となってくれるアロマです。
精油(エッセンシャル・オイル)とは
アロマを楽しむときに使われる精油は、植物の香り成分を抽出したエッセンスのことを指します。エッセンスを採取するのは大変希少で、花や果実の皮を蒸すなどして抽出するのですが、精油1kgを採るために花を3~5トンも使用しなければならないと言われています。
精油の使い方は、アロマディフューザーのタンクに水と精油を入れるものや、直接オイルを噴射するものなど機械の仕組みによっても違うので、よく使い方を確かめてから使うようにしなければいけません。
アロマディフューザー以外だと、アロマキャンドルやアロマライトなどの道具を使った方法も挙げられます。
専用の機械がないけれど、精油を活用したい場合は、ハンカチに精油を1~2滴垂らしたものをデスクに置いたり、熱いお湯を入れたマグカップの中に精油を数滴垂らしてアロマディフューザーのような感覚で使うアイディアなどがあります。
精油を扱うときに注意すべきこと
精油は植物のエッセンスが凝縮されているものなので、取り扱いには注意も必要となります。
まず基本的なことですが、精油を皮膚に直接付けることは避けましょう。また目に入ることがないように、十分注意を払ってください。油なので、燃えやすい場所に置かないのも重要なポイントです。
注意が必要なのは妊娠中や子どもに使用する場合です。3歳未満の子どもには精油は使わないようにしてください。3歳を過ぎていても、大人と同様の量を使うのではなく、薄めて刺激が強過ぎないようにするなど配慮が必要となります。
妊娠中の体も同様で、特に女性ホルモンに作用すると言われている精油の扱いには気をつけなければいけません。精油の効能を調べると共に、注意事項もしっかりと見て楽しく安全に精油を活用していきましょう。
季節ごとに香りを楽しんで
アロマはリラックス効果や自律神経を整えてくれる作用もありますし、何より香りがいいですよね。サロンの中でアロマの香りがふわっと漂えば、お客様にもリフレッシュしていただけるはずです。
お気に入りの精油を見つけて、いつも同じ香りで統一しているのも素敵ですが、せっかくなら四季の移り変わりに応じて香りを変えるとスタッフもお客様も新鮮な気持ちでサロンでのひと時を過ごすことができます。ぜひ今回ご紹介したアロマを参考に季節ごとに精油を変えてみてはいかがでしょうか。