暖色系の色の中でも人気のピンク系ヘアカラー!ただ、お客様の中には「髪色をピンクにすると派手髪になりすぎるかな?」と思われている人も多いです。実際にサロンワークでも年齢が上の世代には敬遠されがちだったりするのが現状。
そこで今回は、派手髪になりやすいピンク系ヘアカラーについてシェアしていきたいと思います。
髪色ピンクに年齢の壁はない?
髪色をピンクにしたいときに、お客様が最も気にするのは「奇抜になりすぎないの?」という不安です。
私もお客様からも「オシャレな若い子しか似合わない気がする」と言われたことがあります。実はそんなことはなく、ピンク系ヘアカラーは染め方次第で年齢の壁なくできる万能な色です。
ピンク系ヘアカラーに抵抗のあるお客様の髪色をピンクにする上でのポイントは下記の2つ!
- ピンクと一緒にベージュを混ぜる
- 髪色をピンクに染める範囲
この2つをうまく扱うことで、日本人でも違和感のないピンクの髪色に染めることが可能です。
髪色をピンクに!ベージュを混ぜる
お客様にヘアカラーのカウンセリングでピンク系を提案したとします。先ほどから紹介しているように、そこでよくあるのが「ピンクって派手すぎない?」と言われることです。そんなときは、ピンク系ヘアカラーにベージュを混ぜれば問題ありません。
ベージュを混ぜることでピンクの彩度が薄まり、茶色に寄ります。割合の目安としては「ピンク3:ベージュ1」くらいで混ぜるだけで簡単に自然なピンクの完成!
私がよくやっているカウンセリング方法はこのような感じで段階を分けて説明します。
- 最初はピンクにベージュを混ぜた色で提案
- その時点で次回のヘアカラーも一緒に提案
- 次回提案は「今回はピンク系にベージュを混ぜて染めますが、もっと色味が欲しいと思ったらピンク単体で染めてみませんか?」と伝える
こうすることで、お客様の再来店も促せるし、髪色のピンクも自然に提案できます。段階を経てピンク系ヘアカラーを提案することで、お客様の不安を取り除くことが可能で一石二鳥です。
髪色をピンクに染める範囲を限定する
全体的に髪色をピンクをすると、どうしても派手髪になってしまいます。そこでやって欲しいのが「範囲を限定して染める」ことです。
その中でもおすすめなのがグラデーションカラー! グラデーションカラーとは毛先をブリーチして色を入れるヘアカラーです。
全体的に髪色をピンクにして「派手すぎる!」と言われたら全体的に染め直すしかありません。ただし、グラデーションカラーだと毛先しか染めていないので飽きたら毛先だけ染め直すかカットすれば即解決!
つまり、グラデーションカラーとは最小限のカラーでおしゃれを楽しめるヘアカラーなんです。
日本人に合うピンク
ヘアカラーを決める際の基準は、いろいろ持っていたほうが良いです。例えば、肌の色をベースに考えて決めるパーソナルカラーもそのひとつ。肌の色をイエローベース、ブルーベースと考えてカウンセリングを取ります。
パーソナルカラー以外にも、トレンドのヘアカラーやお客様自身が好きな色など基準は様々です。極論、お客様自身が好きな色がパーソナルカラー診断では似合わない色の場合もあります。
今回のような髪色をピンクにするときも、ひとつだけの基準で考えると似合わせが難しいです。お客様が満足するヘアカラーを第一に考えて「手段として色を決める基準が必要」くらいに考えましょう。
ブリーチなしでも髪色ピンクになる?
「ブリーチなしでも髪色がピンクになりますか?」と聞かれることが多いです。お客様からしてもブリーチをせずにピンクに染まるなら、それに越したことはありません。
ブリーチをせずに髪色をピンクにする場合のポイントは以下の2つです。
- 染める前のベースの色が明るい
- 淡い薄い髪色のピンクにはならない
詳しく解説をしていきます。
髪色をピンクに!ブリーチなしでするなら染める前の色が大事
ヘアカラーで勘違いしやすいのが「ブリーチなし=黒髪から染まる」と思われていることです。美容師、理容師のみなさんはご存知と思いますが、黒髪からピンクには染められません。ブリーチなしで髪色をピンクにするなら、染める前の色が「12~13レベルくらい」の明るさがないと難しいと思います。
もちろん、12~13レベルくらい色が抜けていても、ブリーチと比較するとピンクの発色は弱いです。
ベースの髪色が明るくないお客様から「ブリーチなしで髪色をピンクにしたいです!」と言われたら「ピンク系になるけど発色が弱いですよ」と伝えておきましょう。
髪色をピンクに!ブリーチなしなら淡い薄いピンクは染まらない
最近のヘアカラーは青よりも水色、パープルよりもラベンダーと淡い薄い色が人気! そのような淡い薄い色はブリーチなしでは染まりません。最低でもブリーチ1回が必要になってきます。
お客様が希望するヘアからラーが淡い薄い色だったら、ブリーチなしでは難しいことを伝えましょう。ブリーチなしで髪色をピンクにするなら、淡い薄い色よりもレッドに近いピンクなど彩度が濃い色を提案するのが大事! ブリーチをしてない髪に透明感のあるようなピンクを使っても、茶色っぽくなって失敗するだけです。
髪色をピンクにしたら眉毛を同系色にすべき?
お客様から「ヘアカラーをしたら眉毛も同系色に染めた方がいいですか?」と聞かれた経験ってありませんか? これに対して私は「同系色にできるならやったほうがいい」くらいで説明しています。その理由は、ヘアカラーは2週間くらいすると茶色っぽく色落ちをしてしまうからです。
ヘアカラーの色落ちを考えたら、髪と眉毛の色を同系色の期間はほんのわずか。個人的には色を合わせるよりも「明るさを合わせてあげる」ことを提案しています。髪と眉毛の明るさが揃うとバランスが良くなるんです。
こちらを目安にしてみてください。
- 髪色が9レベル未満だったら眉毛を髪色よりも1レベル上げる
- 髪色が9レベル以上だったら眉毛は髪色よりも1レベル下げる
これを基準に考えて、お客様にアドバイスをしてみましょう。
メイクをしない男性はどうする?
女性はメイクで眉毛の色を変えればOKです。ただ、男性はメイクをされない方がほとんどなので眉毛の色を変えるのは難しいと思います。そんなときは「0.5mm~1mmくらい少しだけ眉毛を薄く」しましょう。やりすぎると薄くなりすぎるので、ほんの少しで大丈夫です。
眉毛を薄くすることで眉毛自体が明るく見えます。よかったら試してみてください。
髪色ピンクの色落ち対策
髪色のピンクに限らず色落ち対策は必須です。特にブリーチを使ったヘアカラーなどは、色落ち対策をしないと1週間もすれば金髪になる可能性も大!
ヘアカラーの色落ちを防ぐヘアケアのやり方とおすすめシャンプー&トリートメントを紹介します。
髪色ピンクの色落ち対策
普段のヘアケア
髪が濡れている状態だとヘアカラーの色落ちが早まります。お風呂上がりは素早く髪を乾かしてあげましょう!
さらに髪を乾かすときは、マイナスイオンドライヤーや洗い流さないトリートメントも併用してあげると効果的です。自然乾燥などは髪のダメージにもつながるので絶対にしてはいけません。
ヘアカラーをする際は、お客様との会話にヘアケアのやり方まで盛り込んで会話するようとグッド! そうすることで店販にもつばがってきます。
髪色ピンクの方に使って欲しいシャンプー&トリートメント
髪色のピンクを維持するために使って欲しいシャンプー&トリートメントがあります。ヘアカラーの色落ちは、使用するシャンプーやトリートメントで変わってくると言ってもいいです。それくらい大事になってくるので、ヘアカラーをされるお客様には必ず提案をしましょう。

フィヨーレが出しているクオルシアカラーシャンプーのピンクです。このシャンプーはムラシャンになります。
クオルシアの特徴は「圧倒的な濃度」です。色素が濃いので髪色をピンクした場合の色落ちを強力に防いでくれます。ブリーチを使ったカラーには必須のアイテムになってくるのでお客様への提案を忘れないようにしましょう。実際にサロンワークで私が最も使っているムラシャンなので是非使ってみてください。
メーカー | フィヨーレ |
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ブランド | クオルシア |
サイズ | 250ml |
カラー | パープル、ピンク |
定 価 | |
商品番号 | 123427 |

資生堂が出しているカラーミューズのカラートリートメントピンクです。これは、カラートリートメントなので先ほど紹介したムラシャンとは違ってきます。
ムラシャンは色落ち防止するためのアイテムです。それに対してカラートリートメントは、色落ち防止というより色素が入ります。特にブリーチをした髪に対して、カラートリートメントはしっかり色が入るので使い方に注意が必要です。
ただ、トリートメントだけあって傷んだ髪に使うとしっとりとなめらかな仕上がりにしてくれます。頻繁にブリーチをしているハイダメージのお客様に提案してはどうでしょうか? そのときは、色素がしっかり入ることも一緒に伝えると良いです。
メーカー | 資生堂 |
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ブランド | カラーミューズ |
サイズ | 140g |
カラー | バイオレット、ピンク、ブルー |
香 り | フローラル |
定 価 | |
商品番号 | 114467 |
美容師必見!在庫に揃えておきたいピンク系ヘアカラー
髪色をピンクにしたいときのおすすめヘアカラー剤を紹介していきます。アルカリカラーとは別にカラーバターも一緒に紹介するので使い分けが大事です。

エンシェールズが出しているカラートリートメントバターのフラッシュピンクです。エンシェールズと言えばカラーバターというほど様々な種類の色を展開しています。
その中でも髪色をピンクにするならフラッシュピンクがおすすめです。1回のブリーチもしくは染める前の色が12~13レベルくらい抜けていたらピンクがしっかりと入ってくれます。とにかく彩度の強いピンクを出したいなら、これを使っておけば間違いありません。
メーカー | エンシェールズ |
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ブランド | カラーバター |
サイズ | 200g |
カラー | フラッシュピンク、ベイビーピンク、チェリーピンク、他 ※他のカラーは商品詳細ページ、またはカタログ内でご確認ください。 |
放置時間 | 常温10~15分/加温10~15分 |
定 価 | |
商品番号 | 75590 |

ミルボンが展開しているオルディーブアディクシーのペールピンクです。オルディーブアディクシーは、人気と実力を兼ね備えたヘアカラー剤と言えます。おそらく、オルディーブアディクシーは日本で最も使われているヘアカラー剤ではないでしょうか?
先ほど紹介したエンシェールズのフラッシュピンクと違い、ペールピンクは透明感のあるピンクを発色してくれます。髪色を淡くて薄いピンクにしたい方におすすめです。
メーカー | ミルボン |
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ブランド | オルディーブ アディクシー |
サイズ | 80g |
カラー | ペールベージュ、ペールブルー、ペールオレンジ、ペールバイオレット、ペールシルバー、ペールカーキ、ペールピンク、他 ※他のカラーは商品詳細ページ、またはカタログ内でご確認ください。 |
対応オキシ | オルディーブ アディクシー オキシダン(3%、4.5%、6%) |
サロン価格 | |
商品番号 | 124175 |
髪色のピンクはあらゆる世代に対応できる色
今回のテーマ「髪色ピンクは年齢不問?日本時に会うヘアカラーの色落ち対策とケア方法」の内容についてまとめていきます。
- 髪色のピンクはベージュやブラウンを混ぜることでいろんな世代で使える
- ブリーチをしたピンク系ヘアカラーはグラデーションカラーがおすすめ
- 髪色のピンクをブリーチなしでするなら12~13レベルくらいベースが明るい良い
- 髪のベースがくらい色にピンクを使って茶色に染まるだけ
- 髪色と眉毛は明るさを合わせるとバランスが良い
- ムラシャンを使うことで髪色のピンクを維持できる
- ムラシャンは色落ち防止だがカラートリートメントは色素が入る
以上の点に注意して髪色をピンクにしてみてはどうでしょうか? ピンクのような暖色系のカラーは、寒色系と比較して染まりやすいのでおすすめです。
寒色系はブリーチを2回しないと難しい色も多いのがネック。しかし、ピンクのような暖色系のほとんどがブリーチ1回で染まります。お客様にも積極的に提案をしてみるのと良いかもしれません。
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