眉毛は顔の印象が変わるほど、かなり大事な部分です。自分でするのは不安だという人は、美容室にお願いしてもいいでしょう。しかし中には美容室で眉毛を整えるのは、違法だという声もあります。お願いしてもいいのか迷ってしまう人は、安心してください。結論からいうと大丈夫なので、その理由と頼み方まで詳しく紹介しています。
Last Updated:2021/7/5
美容室で眉毛カットをするのは合法?
美容室は「髪をきれいに整えるところ」と、イメージしている人が多いでしょう。確かに髪に関してのプロという認識で問題ありませんが、じつは美容師は「首から上をきれいに整える」というのがメインの職業です。そのため眉毛カットというのも「合法」になります。
「それは本当?」と不安になるかもしれませんが、美容師法では次のように規定されているので安心してください。
この法律で「美容」とは、パーマネントウエーブ、結髪、化粧等の方法により、容姿を美しくすることをいう。
これを見るだけでは、眉毛カットは合法なのかはっきりわからないかもしれません。じつは美容師法があやふやなのは、理容師法との兼ね合いがあるため、少しわかりにくい書き方をしています。
その問題で一番よく出てくるのが、「剃刀」の取り扱いです。美容室での剃刀の扱い方ひとつで、合法かどうかがすぐにわかります。
美容室で眉毛カットは合法だけど剃刀の扱いには注意!
結論から言ってしまうと、眉毛カットで剃刀を使うのは違法になります。顔に剃刀を使えるのは理容師だけなので、これは覚えておきましょう。
しかし美容室でも、「顔そり」というメニューが用意されてあります。この顔そりでは、剃刀を使っている美容室もよくあるでしょう。じつはあくまでこのケースはグレーゾーンです。
上記でも紹介したように、美容室は首より上の部分をきれいに整えるのが仕事。そのために剃刀を使うのは、とりあえず大丈夫とされています。もっと具体的にいうと、「化粧をする上で必要な毛剃り」はOKです。
規制を所管する厚生労働省に確認した結果、以下の回答がなされました。
照会書に記載の事業内容については、「メイク&シェービングサロン」と謳い「シェービング」を強調して行う事業であり、「軽い程度の顔そり」を超えたサービスを求める顧客を誘引することで、その結果、「軽い程度の顔そり」を超えた顔そりが提供される可能性がある。
提供されるサービスが「軽い程度の顔そり」を超えた場合には、その行為は理容に該当する。
まとめると次のようになります。
眉毛カットは、剃刀が使えるのは「化粧をする上で必要な作業」ならOK。それ以外の使い方をするなら違法です。言い方を変えると、剃刀を使わないのなら、眉毛カットは合法と思っていいでしょう。
美容室での眉毛カットの頼み方
美容室で眉毛カットをしてくれるのがわかれば、次に気になるのが頼み方でしょう。髪型に関しては、ヘアカタログを使って美容師が提案してくれますが、眉毛カットの場合はイメージしにくい部分もあるかと思います。
結論から言ってしまうと、眉毛にこだわりがない人なら、そこまで難しく考える必要はありません。髪をカットしている最中に、「ついでに眉毛カットもお願いできますか?」というだけで、美容師サイドは理解してくれます。また無理に写真などを持って行かなくても、いい感じに仕上げてくれるでしょう。
こだわりがある人なら、髪型同様に写真を持っていき、「こんな感じで眉毛を整えてもらっていいですか?」と聞いてみてください。快く引き受けてくれるでしょう。
メニューに眉毛カットがない場合でもお願いできる?
美容室の中には、メニューの中に眉毛カットというサービス自体、書かれていないケースがあります。その場合はお願いしても、眉毛カットをしてくれない可能性があるので注意しましょう。
そもそもメニューというのは、「サービスを提供しますよ」という意味です。眉毛カットとメニューに書かれているなら、眉毛カットをお願いしても問題ないので、気にせず聞いてみてください。
しかし場合によっては、お断りされるケースもあります。それは眉毛カットができる美容師がいない場合です。
シフトなどの関係で、眉毛カットができる人がいないタイミングもあるので、断られたらいつ眉毛カットができるのか聞いてみてください。その日に合わせて予約を入れるなど、美容室側に合わせてあげると、スムーズに眉毛カットができるでしょう。
ちなみにカットとセットになっている場合もあるので、見落とさないようにしてください。言われなくても眉毛カットを始める美容室もあります。眉毛カットをしてほしくないのなら、予め伝えておかないと損をしてしまうかもしれません。
眉毛カットの価格帯
眉毛カットの価格帯は、そこまで高くありません。どんなに高級店であっても、1,500円ほどが相場になっています。中には眉毛カットは、カットとセットにしているために、無料という位置づけの美容室もあるでしょう。つまり「無料~1,500円」が、多くの美容室の価格帯です。
眉毛カット単体で受けられるところも多いので、気になったのなら電話の段階で、「眉毛カットだけでもできますか?」と聞いてみてください。その際に料金を聞くと、快く料金を教えてくれるでしょう。
眉毛の脱色・カラーも一緒にお願いできる?
眉毛カットだけでなく、髪を染めている人なら、眉毛にもカラーをしたくなるでしょう。それを美容室で受けてもらえるのか、気になる人も多いはずです。これも結論から言ってしまうと、美容室で眉毛のカラーをお願いするのは「NG」なので気を付けましょう。
そもそも一般的な美容室でのカラーというのは、「髪だけ」に使う薬剤です。これは薬機法が関係しており、用途と違う使い方をすれば、違法行為になってしまいます。そのため美容室のメニューをよく見ると、多くのお店では眉毛カラーと表記しているところがあまりありません。
これは違法だとわかっているから、あえて表記していないわけです。
しかし美容室の中には、お得意様だからという理由で、お願いされたら眉毛のカラーをしているところがあります。あくまで訴えられないとわからないことなので、お客様との信頼関係を信じて、眉毛のカラーをしていると思ってください。
お願いして眉毛のカラーをしてもらった時にトラブルが起こっても、あくまで自己責任です。
セルフで眉毛を整えるときのコツ
美容室で眉毛を整えなくても、自分で整えたい人も多いでしょう。そこで自分で眉毛を整える方法について、簡単に紹介しておきます。眉毛を自分で整えるには、以下の3つの場所を意識して、形を整えるようにしてください。
- 眉頭
- 眉尻
- 眉山
この3つの位置や角度、高さなどを意識して眉毛を整えるのが基本です。
女性と男性で、整える基準も違うはずなので、それぞれやり方をまとめてみました。
女性の場合
女性が眉毛を整える場合、メイクのためにする部分が大きいでしょう。そのため使うべき道具は、次のようになります。
- 必要なもの
- アイブロウペンシル
- 眉毛用のコーム
- 眉毛用のハサミ
- 毛抜き
あくまで最低限のアイテムだけを紹介したので、足りないものがある場合は自分で足してみてください。こだわりが強い女性や、時短したいのならアイテム選びが重要です。
では次のような流れで眉毛を整えてみましょう。
- アイブロウペンシルで印をつける
- 印からはみ出た毛を抜いておく
- コームとハサミで長い眉毛をカット
- コームで毛流れを整える
- 印からはみ出た眉毛をカット
女性の場合はとりあえず、最初に印をつけて、それに合わせて眉毛を整えるという方法がおすすめです。印よりはみ出た部分は、毛抜きを使って処理してみましょう。長さを整える場合は、コームを使って切りすぎを防止すれば、失敗せずにきれいに眉毛が仕上がります。
男性の場合
男性の場合は、ザックリ眉毛を整えるだけで、清潔感が出ます。女性ほど丁寧にしなくてもいいので、気軽にできるアイテムをそろえるといいでしょう。
- 必要なもの
- 眉毛用のコーム
- 眉毛用のハサミ
- トリマー(電動の産毛剃刀)
女性との大きな違いは、トリマーを使う点です。電動剃刀であるトリマーは、簡単に処理できる上に無駄な産毛の処理もできるため、男性なら持っておいて損がありません。トリマーがあれば無駄な眉毛をすぐ処理できるため、初めて眉毛を整える人にはとりあえず持っておきましょう。
- 目尻を上げて眉毛をまっすぐにする
- 明らかに直線からはみ出た毛を確認する
- 眉頭は下から上に剃る
- 眉山を決める
- 眉山が1番高い位置になるように剃る
- コームとハサミで長い眉毛をカット
上記のように整えれば、男性はOKです。眉山がきれいに作れるようになれば、毎日でも気軽に眉毛の処理ができるようになります。
【美容師向け】眉毛カットにあると便利な道具
お客様から眉毛カットをしてほしいと言われると、美容師としてはきれいに整えたいと思うのが普通でしょう。必要な道具が揃っていないと、うまく眉毛が整えられません。
- 最低限揃えておくべきアイテム
- アイブロウペンシル
- 眉毛用のコーム
- 眉毛用のハサミ
- トリマー(電動の産毛剃刀)
せめて上記で紹介したお客様が持っているアイテムは、美容室でも揃えておかないと大変です。足りないものがあれば揃えておきましょう。
また次のアイテムがあると素早く眉毛のカットができるので、営業では重宝します。
- 揃えておくと便利なアイテム
- 眉毛用のコーム付きのハサミ
- 鼻毛カッター
- フェイスシェーバー
- カラーリングアイブロウ各種 など
仕上がりによっては料金設定が難しいでしょうが、お店のメニューに合わせてアイテムをそろえるといいでしょう。
眉毛カットも美容のプロにお任せを!
眉毛は顔の印象を大きく変える大事なパーツです。だからこそケアが大事ですが、面倒な人は美容室でお願いするのもいいでしょう。
美容師は首より上をきれいにする職業だけに、あなたに合った眉毛を整えてくれます。眉毛カットすら面倒なら、髪を整えるついでに、眉毛カットをお願いしてみてください。メニューに記載されているのなら、快く引き受けてくれるでしょう。
自分で眉毛を整える場合は、必要なアイテムを揃えてから、時間がある時にゆっくり整えるのが基本です。失敗した時こそ、美容室に相談しても問題ありません。女性ならメイクの時間も短縮できるでしょうから、挑戦してみる価値がありますよ。
美通販.comは美容機器から美容用品、サロンで扱う商品はもちろん、食品から便利品までなんでも揃う通販サイト。お客様の多くは美容関係者さまですが、クリニックやトリマー、マッサージやネイルなど講習を受け、ディプロマ等があれば会員になれます。ぜひお問い合わせください。サロン登録でも、個人登録でもOK!!
ヘアケア商品や化粧品などサロン専売品が卸値で買えるのでとってもお得。