春になるとお客様も髪色を「ちょっと変えたいな!」という声をお客様からよく聞きます。そんなときのために、春のヘアカラーを提案できるよう準備しておくことが大事! 特に春のトレンドカラーは押さえておいて損はないです。
そこで今回は春におすすめしたいヘアカラーを長さ別に紹介したいと思います。
2021年春のトレンドヘアカラーは何色?
春のトレンドになるヘアカラーのテーマは「くすみ&透明感」です。原色のようなビビットな配色よりも、少しだけくすみや透明感を意識したヘアカラーの提案がおすすめ。
春のヘアカラーはメイクとの相性も大事
春はイエローやオレンジのようなビタミンカラーが人気!
さらにコロナの影響でマスクをされる女性がほとんどなのでアイメイクが肝心になっています。ビタミンカラーを使ったアイメイクに合うヘアカラーのチョイスが必要です。同じオレンジ系でも彩度が強い色よりも透け感が出るような色と明るさで染めてあげると良いでしょう。
ほとんどの方がマスクで顔の半分が隠れているので、目元と髪で顔の印象が決まってしまいがちです。お客様に春のヘアカラーを提案する際は、目元とヘアカラーの重要性を説明した上で色を決めるとお客様からの共感も得られます。
春のヘアカラーでもビビットな色にしたいとき
春のトレンドは「くすみと透明感」ですが、お客様の中にはビビットな色が好きな方も多いと思います。そういった方には、グラデーションカラーやインナーカラーを提案してみてはどうでしょうか?
やり方としては、お客様が希望されるビビットな色をインナーやグラデーション部分に染めます。他のベースとなる色の部分は、くすみや透明感を意識したヘアカラーをするとトレンド感も残しながらビビットな色も楽しめます。
さらにインナーカラーやグラデーションカラーでビビットな色を入れる場合は、カラーバターやカラートリートメントを使うと発色が良いのでおすすめです。
通常のカラー剤だと、ブラウン系に近い発色をする場合が多く彩度が弱くなる可能性があります。その点、カラーバターやカラートリートメントを使えば綺麗に彩度を保ちながら発色してくれます。ブリーチ後にビビットな色を入れる場合は、カラー剤よりもカラーバターやカラートリートメントを使うようにしましょう。
髪の長さ別に春のヘアカラーをプロがアドバイス
おすすめの春のヘアカラーを髪の長さ別に紹介したいと思います。長さが違うと提案できることも変わってくるので参考にしてみてください。
ロングヘア
ロングヘアは髪の長さもあるので髪を巻いたりすると雰囲気がガラッと変わります。透明感があって、ほんのり紫を感じるラベンダー系の色とかが合いそうです。
全体的なブリーチをすると個性派になってしまいます。ハイライトのような部分的に染まる色を入れたりすると髪に動きが出てくれるのでおすすめ。
髪も毛先だけブリーチをして色を入れるグラデーションカラーがロングヘアとの相性も良いです。染めた毛先さえ切ってしまえば、ブリーチ部分がなくなり元の状態に戻るのがメリット! そのため、初めてブリーチカラーに挑戦されるお客様にはリスクも少ないので提案すると良いかもしれません。
ミディアムヘア
肩くらいのミディアムヘアは、オレンジ系のようなヘアカラーが似合いそうです。ロングヘアと比較して髪も短いので多少、彩度の強い暖色系ヘアカラーを全体的に染めても個性的に見えすぎることもありません。
ミディアムヘアは、インナーカラーや裾カラーのようなアレンジもできてバリエーションのあるヘアカラーの提案もしやすいです。ボブくらいのミディアムヘアならスタイリングをする際に外ハネに髪を巻いてあげたら春っぽい動きのある雰囲気に仕上がります。
ショートヘア
ショートヘアはオレンジやピンクも良いですが、ネイビーのような透明感のある暗めの色がおすすめです。ヘアカラーのポイントは、暗いけど透明感があるところ!
ネイビーのようない寒色系の色は、お客様からも非常に人気が高いヘアカラーと言えます。オレンジやピンクのような暖色系が苦手な人にネイビーカラーは、ぴったりなので提案してみてはどうでしょうか?
あと、ショートヘアは髪が短いのでインナーカラーやグラデーションカラーは少し難しいです。その代わりにトレンドのイヤリングカラーならショートヘアでもできます。イヤリングカラーはもみあげ部分だけ染める人気のヘアカラーです。
必要最低限のブリーチ範囲でできるので、少しだけ個性を出したい人やブリーチ初心者の方に提案すると良いかもしれません。
メンズにおすすめのヘアカラー
メンズにおすすめしたい春のヘアカラーは、ミルクティーベージュです。ミルクティー系のカラーは、抜群の透明感が出てくれるので男女ともに人気のヘアカラー!
ただし、ミルクティー系カラーにするならブリーチが必須になってくると思います。理由として黒髪からだと、どのヘアカラーをしても茶色っぽくなってしまうからです。お客様とカウンセリングをしてみて、ブリーチが可能だったらミルクティー系カラーをおすすめしてみてください。
ヘアカラー全般に言えますが、ブリーチをすると色が入りやすかったり透明感が出やすかったりするので積極的にお客様に提案してみましょう。
ホワイトカラーについて
最近ではホワイトカラーのような透明感のあるヘアカラー求めて来店される方も多いです。
ホワイトカラーはブリーチが3回~5回必要になってくる特殊なヘアカラー。全体的に染めなくても部分的にホワイトカラーをするだけで雰囲気が全然違って見えます。それほどホワイトカラーは、インパクトが強いヘアカラーです。
普段から派手髪をされているお客様は、ホワイトカラー願望が結構強かったりするので春のヘアカラーとして提案してみると良いかもしれません。
あと、ホワイトカラーのようなブリーチ回数が多いカラーメニューをネットに載せる際の注意点があります。
多くの美容室がネットに載せている「カット+カラー(ブリーチあり)」のようなセットメニューはブリーチ回数を1回で計算しています。
お客様の中には「ブリーチ1回したら何でも色が入る」と思われる方が意外と多いです。その結果、ネットで予約して来店したあとに「金額が違う!」とクレームになる可能性があります。ネットに載せるならホワイトカラーのようなブリーチ回数が多いメニューは但し書きを書いておいたほうがいいです。
ヘアカラーの色持ちを良くするためにして欲しいこと
せっかくトレンドのヘアカラーをしても色落ちしてしまったら意味がありません。ここでは、ヘアカラーの色持ちを良くするためにして欲しいことをまとめていきます。お客様には必ず、説明するようにしましょう。
ヘアカラー直後のシャンプー
ヘアカラーをしたその日は、シャンプーはやめておきましょう。なぜなら、ヘアカラーの色は髪に定着するまで24時間くらいかかると言われているからです。
お客様を仕上げるときは、一度確認をしてからシャンプーをしなくてもいいように流さないトリートメントを使うと良いかもしれません。もしくはシャンプー剤を使わずお湯のみでしっかりと洗えば、色落ちせずにある程度の汚れも落ちてくれるので安心です。
特に初めてブリーチカラーをされたお客様は、ブリーチカラーの色落ちの早さを知りません。色落ちの早さに関しては、確実に伝えるようにしましょう。
パーマとヘアカラーを同時にするときの注意点
パーマとヘアカラーを同時にする場合は、先にパーマからすることをおすすめします。先にヘアカラーをしてパーマすると、パーマ剤に含まれるアルカリの成分でヘアカラーの色が一気に落ちてしまうからです。
ただし、リタッチのようなヘアカラーの場合は根元しか染めないので、先にヘアカラーをしても問題ありません。基本的にパーマとカラーの同時施術は、なるべく色落ちの問題や髪のダメージ的にもしないほうがいいです。
パーマとカラーは予約をずらして取ることが理想的と言えるでしょう。
ヘアカラーは濡れた髪が大敵
髪が濡れている状態はヘアカラー的に良くありません。理由として髪が濡れているとキューティクルが緩んでしまい、色落ちが早まってしまうからです。特にお風呂上りに髪を乾かさずに濡れたままの自然乾燥なんてしたら最悪と言えます。
多くの美容師さんは、お客様から「髪は自然乾燥しています」みたいなことを言われた経験がある人も多いはず! お風呂上りは、タオルドライをしっかりして素早くドライヤーで髪を乾かすようにお客様にお伝えしましょう。
海やプールはNG
ヘアカラーをして海やプールに入ると一気に色落ちします。海やプールはアルカリ性なので髪のキューティクルが完全に開いてしまい色素が流失してしまいます。
サーファーの方とかって髪が茶色かったりしますよね? まさに海のアルカリ成分で髪の色素が抜けているからなんです。海やプールに入ると1日で色が全部抜けてしまうくらい色落ちするので、ヘアカラー直後は控えましょう。
ムラシャンを使う
ヘアカラーの色落ちを防ぐと言ったらムラシャンです。ムラシャンに含まれる紫の成分が黄色味を抑えて色落ちを防いでくれます。
ただし、ムラシャンはブリーチをしている髪に使わないと効果がかなり低いです。ブリーチカラーをしたお客様には積極的にムラシャンを提案するようにしましょう。
美容室でストックしておきたい春のヘアカラー剤
おすすめの春のヘアカラーで使えるカラー剤をいくつか紹介したいと思います。ビタミンカラーを中心に選んでみました。参考になると嬉しいです。
さらに、ホーユーが販売している透明感が売りのアプリエカラーについても解説したいと思います。
ミルボンのオルディーブアディクシーのディープパープルです。透明感のあるパープル系に発色してくれます。さらに、白髪にもしっかりと染まってくれるので少し白髪が気になりだしたお客様にも対応できるのがメリット!
メーカー | ミルボン |
---|---|
ブランド | オルディーブ アディクシー |
サイズ | 80g |
カラー | ディープパープル ※他のカラーは商品詳細ページ、またはカタログ内でご確認ください。 |
対応オキシ | オルディーブ アディクシー オキシダン(3%、4.5%、6%) |
サロン価格 | |
商品番号 | 122786 |
ウエラのコレストンパーフェクト+ピンクです。コレストンパーフェクト+は、ウエラが「8週間色持ちをする!」をテーマに作られたカラー剤です。繰り返すカラーダメージを防いでくれて、美しいヘアカラーが持続します。色持ちの良いカラー剤を求める場合は、かなりおすすめです。
メーカー | ウエラ |
---|---|
ブランド | コレストンパーフェクト+(プラス) |
サイズ | 80g |
カラー | ピンク ※他のカラーは商品詳細ページ、またはカタログ内でご確認ください。 |
対応オキシ | ウエロキソンパーフェクト+(プラス)(3%・4.5%・6%) |
サロン価格 | |
商品番号 | 122284 |
フィヨーレのクオルシアカラーシャンプーのパープルです。これはカラー剤ではないですが、非常におすすめのムラシャンと言えます。
ヘアカラーをされるお客様の中には、インナーカラーやグラデーションカラーのようにブリーチをされる方がいらっしゃいます。そんな方の色落ち防止のために提案をして欲しいです。
クオルシアは私が今まで使用してきたムラシャンの中で最も濃い色素を配合しています。ヘアカラーの色落ちを高次元で防いでくれるので、色落ち防止のムラシャンに最適です。
メーカー | フィヨーレ |
---|---|
ブランド | クオルシア |
サイズ | 250ml |
カラー | パープル、ピンク |
定 価 | |
商品番号 | 123426 |
ホーユーのアプリエカラーとは?
ホーユーはアプリエというカラーを展開しています。アプリエカラーの特徴は「透明感」です。女性が憧れる透明感カラーがブリーチなしでも再現してくれるのが売り!
私がアプリエを実際に使ってみた感想ですが、透明感は確かに出ます。ただし、ベースが黒髪だと透明感が出づらく明度も上がりません。おそらくアンダーが削れていないのだと思います。
おすすめとしては、髪の明るさが13レベルくらいの方に使うとキレイに発色するイメージです。ブリーチは必要ないかもですが、染める前のベースの明るさを考えましょう。ベースがある程度明るい状態でカラーをすると、アプリエの良さを最大に引き出せると思います。
美容師さんと相談しながら春カラーを見つけて
今回の春のヘアカラーについてまとめていきます。
- 春のヘアカラーはくすみと透明感が大事
- 春のヘアカラーはオレンジやピンクなどビタミンカラーがおすすめ
- マスクをしている場合が多いのでアイメイクも考えてヘアカラーを提案する
- インナーカラーなどでビビットなカラーを組み合わせると良い
- ムラシャンなどで色落ち対策は必須
以上の点を意識して春のヘアカラーのカウンセリングに入ってみてください。
お客様の中には髪の長さをバッサリ変えることに抵抗がある人も多いです。ただ、ヘアカラーで髪色を変えると髪の長さは変えられなくても雰囲気が全然違って見えます。イメチェンするにもぴったりな、可愛い春のヘアカラーを提案してみてはどうでしょうか?
美通販.comは美容機器から美容用品、サロンで扱う商品はもちろん、食品から便利品までなんでも揃う通販サイト。お客様の多くは美容関係者さまですが、クリニックやトリマー、マッサージやネイルなど講習を受け、ディプロマ等があれば会員になれます。ぜひお問い合わせください。サロン登録でも、個人登録でもOK!!
ヘアケア商品や化粧品などサロン専売品が卸値で買えるのでとってもお得。会員登録は【こちら】もしくは下↓の画像から。