美容師を目指している人にとって国家試験は必ず合格しなくてはいけないものですよね。その国家試験に合格するためには、使いやすい国家試験用ウィッグを準備しておかなければいけません。練習でも繰り返し使う国家試験用ウィッグの選び方のポイントや、汚れてしまった時でも長く使っていくためのお手入れの方法についてご説明します。
Last Updated:2021/3/15
国家試験用ウィッグの選び方
美容業界に関わりのない一般人ではウィッグの使いやすさはわかりにくく、似合うかどうかや価格で購入するウィッグを選んでしまいがちです。
しかし、これからプロの美容師になりたいと思っている人にとって、国家試験用ウィッグの選び方は重要で、いかに消耗しにくいか、メーカーなどの基準を参考にして慎重に選んでいかなくてはいけないものだと言えます。
現在、国家試験の課題用ウィッグは全部で24種類ありますが、特に受験者に人気があるメーカーは株式会社ユーカリジャパンと株式会社アデランスのウィッグです。この2つのメーカーの人気の高さはプロの美容師や美容室向けの通販サイトとして好評である”美通販”の調査によってわかっている、信用できる情報です。
美容師実技試験適合モデルウイッグ
標準仕様適合モデルウイッグ一覧 | |||
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型式番号 | 会社名 | ||
23-08-01 | 24-12-01 | 株式会社 レジーナ | |
23-08-04 23-08-18 |
25-15-04 | 25-15-04 | 滝川 株式会社 |
23-08-05 | 24-12-05 | 25-13-05 25-15-05 |
エイペックス 有限会社 |
23-08-06 23-11-24 |
24-12-06 24-12-24 |
01-19-28 | 株式会社 ユーカリジャパン |
23-08-07 | 24-12-07 | 有限会社 ロータス | |
23-08-08 | 24-12-08 | タカラ・ビューティーメイト 株式会社 | |
23-08-09 | 株式会社 岡本商会 | ||
23-08-10 | 24-12-10 | 株式会社 ピッツ | |
23-08-11 23-10-21 |
24-12-21 | 株式会社 ヤマノ | |
23-08-13 | 24-12-13 | 株式会社 三矢 | |
23-08-14 | 24-12-14 | 株式会社 トリコインダストリーズ | |
23-08-16 23-10-20 |
24-12-20 | 25-13-20 | 株式会社 オカセン |
23-09-19 | 24-12-19 | 02-20-19 | 株式会社 ビューラックス |
23-11-22 | 24-13-22 | 株式会社 アデランス | |
23-11-23 | 24-12-23 24-13-25 |
28-16-25 | 株式会社 ユーロプレステージ |
30-18-26 | 株式会社 マイスター | ||
30-18-27 | 株式会社 レイナカンパニー |
メーカー | レイナカンパニー |
---|---|
サイズ | 全長:約42cm、ハチ周り:約53cm |
毛 量 | 125g(人毛100%) |
型 番 | 30-18-27 |
サロン価格 | |
商品番号 | 114011 |
理容師実技試験適合モデルウイッグ
型式番号 | 会社名 |
---|---|
R-001 | 株式会社 レジーナ |
R-002 | 株式会社 ビューラックス |
R-003 | 株式会社 三矢 |
R-005 | 株式会社 オカセン |
R-007 | 株式会社 アデランス |
R-008 | 株式会社 レジーナ |
R-009 | 有限会社 ロータス |
R-010 | 株式会社 オカセン |
R-011 | 株式会社 ユーカリジャパン |
R-012 | 株式会社 ユーロプレステージ |
メーカー | レイナカンパニー |
---|---|
サイズ | ハチ周り:約55cm、毛長:約20cm、ヒゲ長:約15cm |
毛 量 | 150g(人毛100%) |
型 番 | HS-01 |
価 格 | 美通販価格(詳細は商品ページでご確認ください。) |
商品番号 | 110057 |
ウィッグの長さに決まりはある?
国家試験で使うウィッグは規定の長さで違反し、試験に不合格になってしまったら嫌ですよね。
実際に国家試験ではウィッグの髪の長さに決まりがあるのかというと、特に髪の長さに決まりはないとされています。だからこそ、国家試験用ウィッグを選ぶ時には使いやすさを重視するのが良いでしょう。
ウィッグの髪の長さによってスピードや出来栄えも変わってくるということを覚えておいてください。
国家試験用ウィッグの汚れはどうする?
国家試験用ウィッグは長く使用すればするほど使い勝手が良くなりますが、それに対して汚れも避けられないですよね。一番楽なのは学校単位で行っているウィッグクリーニングを利用することで、それを使えば安価で業者に汚れ落としを依頼することができ、油汚れまで綺麗に落とすことが可能です。
汚れ落としをセルフで行わずにクリーニングを業者に依頼するデメリットとしては、自分の手元に戻ってくるまでに1週間程度かかり、その期間のウィッグを使った練習ができないことです。
自己判断によって自分で汚れを落とすことも可能ですが、その場合は大事なウィッグに傷をつけないように注意しなければいけません。
基本は“チェンジリンス”
国家試験用のウィッグはチェンジリンスが基本です。
お手入れの方法としては、毎回自分の手を洗って清潔にしてからローション交換を行います。ローション交換では古いローションをコームで落としていき、新しいローションを湿布します。湿布は一度だけでなく色が変わってしまったローションが原液の色と同じくらいの色になるまで繰り返していきます。
練習が終わったら、最後にまたローション交換をします。
ビニールキャップは禁物!?
ビニールキャップは汚れ防止や保管に良いと思いがちですが、実はビニールキャップは蒸れが原因で中に臭いなどがこもってしまって取れなくなってしまうと言われています。したがって、ウィッグの保管にビニールキャップを使うことは禁物です。
ビニールキャップをした後に蒸れたウィッグに付いてしまう臭いはかなり強く、シャンプーをしても落ちず、手にまで臭いが移ってしまうので厄介です。使用後のウィッグはビニールキャップを被せるのではなく、タオルで巻いておくのが正解です。
不要になったウィッグの処分方法
国家試験用ウィッグは国家試験が終われば不要になることが多いですよね。その不要なウィッグはどうするべきかと言うと、そのまま捨てるだけでなく後輩など誰かに使ってもらえるなら譲ることもできますし、知り合いで国家試験用ウィッグを欲しがっている人がいないならフリマや通販サイトで売るのも良いでしょう。
不要になった国家試験用ウィッグはどのように処分をするべきか、そのいくつかの方法を確認して適切な方法で処分するようにしてください。
後輩に譲る
国家試験合格後に不要になったウィッグの処分方法としてまず挙げられるのは、これから国家試験を受験する後輩に譲るという方法です。
同じ学校などの後輩はまだ国家試験用のウィッグを準備していなくて購入を検討中かもしれませんし、既にウィッグを持っていたとしても複数のウィッグで練習したいと考えているかもしれません。だからこそ、国家試験が終わったから不要なウィッグが必要かと聞いたら欲しいと言われる可能性も高いです。
また、後輩に譲る場合にはウィッグの状態を見てから引き取ってくれるかを検討してもらえますよね。後輩に譲ることによって廃棄するよりも環境にも優しく、お互いにメリットもあるなどの良いことがたくさんあります。
フリマで売る
国家試験用のウィッグの処分方法として、フリマなど中古で販売できる場所で売ることも有効です。最近では、フリマは指定された日に直接販売するだけでなく、メルカリなどを利用してネットで取引することが可能となったのでとても便利になりましたよね。
ただし、ネットでは細かいところまで購入者が見ることができないため、トラブルが起こりやすいというデメリットがあります。だからこそ、ウィッグの状態を正しく記載するとともに、返品不可などの注意点も書いておきましょう。
対面のフリマでもネットでも、販売する側が自分で価格を決められて、購入する側がそれに納得して取引ができるのも利点のひとつです。
廃棄する
使用済の国家試験用のウィッグを譲る人が見つからなかったり、フリマで買い手が見つからなかったり、他の人に引き続き使ってもらえるほど状態が良くない場合には廃棄するしか選択肢はありません。
国家試験用のウィッグを廃棄する場合には選択肢は主に2つあり、ひとつはゴミとして自分で出すこと、そしてもうひとつは学校や勤務先で産業廃棄物として廃棄してもらう方法です。
それぞれの場合において、ウィッグをどのように廃棄すれば良いかを見ていきましょう。
ゴミとして捨てる
ゴミとして捨てるのは一番手軽な方法です。しかし、ウィッグはゴミとして何に分別されるのかを考えて迷ってしまう人もいるのではないでしょうか。
実際に自分でウィッグを捨てる時には、市区町村へ確認してから廃棄をすることが必須となります。なぜなら、ウィッグは全国共通のゴミではなく、市区町村によって捨て方の規定を設けている可能性が高いものであるからです。
市区町村に確認をすることによって次回からのウィッグの捨て方もわかりますし、正しく廃棄できていることが理解できます。
また、ゴミとして出す他にも、清掃工場へ自分で直接持ち込んで処分してもらうこともできます。
学校や勤務先で産業廃棄物として一緒に捨ててもらう
自分でウィッグを廃棄することが大変だったり、廃棄方法に自信がなかったりする場合には、美容学校や勤務先の美容室で産業廃棄物として一緒に捨ててもらうのも良いでしょう。
産業廃棄物としてウィッグを処分する場合には料金が自分で処分するよりも少し高額になってしまうというデメリットはあります。しかし、市区町村別の捨て方を調べるのが面倒な場合や、確実に持って行ってもらいたいという場合には、学校や美容室にお願いして一緒に捨ててもらうのがおすすめです。
国家試験対策用ウィッグはお手入れして長持ちさせることが重要!
国家試験用のウィッグは選び方から汚れた時のお手入れ方法、捨て方まで初心者にはわからないことばかりですよね。しかし、ポイントを押さえれば国家試験用ウィッグの正しいお手入れをして長持ちさせることは難しくありません。
美容師の資格を取得するための相棒でもあるウィッグをぜひ試験本番でも使い勝手良くするために、良いメーカーのものを選んでお手入れを怠らないようにしてください。