最近は、美容室に持ってくるヘアカラー画像の多くはインナーカラー、グラデーションカラー、透明感のあるカラーなどブリーチを使ったカラーが多いです。ただ、ブリーチをしてしまうとの褪色や髪へのダメージも大きいのも事実。そこで、今回はブリーチ後のケアの仕方についてまとめてみたいと思います。
Last Updated:2021/6/7
ブリーチ後の傷んだ髪の基本的なケア
ブリーチは、美容室のメニューの中でも髪へのダメージがトップクラスに高いメニューです。お客様がブリーチを使ったカラー画像を持ってこられたら、まずブリーチのリスクをしっかりと説明しておくことが大事!
先にちゃんと説明をしておかないとクレームの原因にもなることも。
お客様にブリーチのリスクを知ってもらうことで、ブリーチ後のケアの商品もすすめやすくなります。シャンプーやトリートメントなどブリーチ後のケアの仕方をいくつか紹介していきます。
シャンプーするときのコツ
ブリーチ後にシャンプーをするなら「ヘアケア」と「カラーの退色」の両方を考えないといけません。そこで、ヘアケアと退色の2つに分けてシャンプーのコツを説明していきます。
ヘアケアの場合
ブリーチをした際のシャンプーのコツは、ヘアケアを中心に考えるならヘアカラー用、もしくはハイダメージ用のシャンプーを使用するようにしてください。
メンズのようなショートスタイルだったら問題ないのですが、女性のように髪が長い方は想像以上に髪の指通りが悪くなります。通常のシャンプーだと、コームも通らなくなるほど髪が絡みつくのでハイダメージ用のシャンプーを使ってあげるといいでしょう。
シャンプーのやり方としては、いつも通りシャンプーをして構わないのですが、シャンプーをハイダメージ用に変えておくと髪が絡まったりするリスクを下げることができます。
退色防止の場合
ブリーチ後の退色を防止するなら、紫シャンプーがマストアイテムになってきます。私もサロンワークでブリーチする人には全員紫シャンプーを使うように提案しています。
ブリーチを使ったカラーはキレイに色が入るんですが、色落ちもすごく早いです。一週間くらいすると、半分以上は色落ちしてしまうので色落ちを防ぐなら紫シャンプーを使いましょう。もちろん、ヘアケアのためのハイダメージ用シャンプーと併用しても問題はないです。
トリートメントの選び方と使い方
ブリーチ後のケアのためのトリートメント選び方や使い方は、とても大事になってきます。普段から使っているトリートメントを使ってもいいのですがブリーチをするなら、なるべくブリーチ毛にあったトリートメント選びが必要です。
「選び方」と「使い方」について説明をしていきます。
トリートメントの選び方
ブリーチ後のケアでトリートメントを使うなら通常よりも保湿が高いものを使ってあげるのが大事!
ブリーチの経験のある方はわかると思いますが、ブリーチした髪はトリートメントをつけないと絡まって全くまとまらないです。ブリーチ後の髪は、広がりやすくゴワついたりするので保湿力の高いトリートメントを使って髪が広がるのを防ぎましょう。
トリートメントの使い方
トリートメントの使い方としては、以下のようにしてください。
- 「シャンプー終了」
- 「髪の無駄な水分を取る」
- 「髪の中間から毛先にトリートメントをつける」
- 「トリートメントをしっかりと3分くらい揉み込む」
- 「揉み込んで髪が少し固くなったらトリートメント完了」
この手順に従ってトリートメントをしてあげると効果的です。
髪の無駄な水分を取らないとトリートメントが入り込む隙間がなくなるので、無駄な水分を取る作業がポイントになってきます。
濡れたまま放置は厳禁!乾かす際の注意点
ブリーチ後、ケアに限らずお風呂上がりは髪を必ず乾かすようにしましょう。髪が濡れた状態は、色落ちもしやすく髪がダメージを受けやすい状態になってます。
乾いている状態と違い、水分を含んだ髪は摩擦などの物理的刺激にとても弱いです。濡れたまま寝てしまうと枕との摩擦で髪が傷んでしまいますし、頭皮自体も臭くなる恐れがあるので髪は乾かすように意識することが大事です。
髪が長いと、特に夏場はいきなりドライヤーを使っても汗をかいてしまうので髪が乾きづらいです。冷風を使って汗がしっかりと引いた状態にした後に、温風に変えて髪を乾かしていきましょう。
プラスアルファで、髪を乾かす前に流さないトリートメントなどをつけて乾かしてあげるとさらに良いです。流さないトリートメントは、髪を一本一本コーティングしてくれるので無駄な摩擦を防ぎ髪にまとまりを与えてくれます。
ヘアケアにもなるのでブリーチ後は流さないトリートメントを準備しておいたほうが良いと言えるでしょう。
ブリーチ後のアッシュ系カラーの色持ちを良くするためには
アッシュ系カラーをした場合のブリーチ後のケアのやり方としては、やはり紫シャンプーを使うのが一番です。紫シャンプーは、黄色味を打ち消してくれるので退色を遅らせることができて色落ちした後も透明感のある金髪にしてくれます。
アッシュ系を保つ上でオススメの紫シャンプーはこちらです。
ブリーチ後のブラウン系カラーのヘアケア
ブリーチ後のブラウン系のカラーをした場合は、紫シャンプーを使ってもブラウン系をキープすることは難しいです。紫シャンプーは寒色系の退色を抑えるのに向いていますが、ブラウン系は暖色系に近い色なので、ブラウン系のカラーシャンプーを使ってあげましょう。
ブラウン系の退色を防ぐカラーシャンプーがこちら。
エンシェールズのカラーシャンプーは、一般の方でも知っている人気のカラーシャンプーです。ヒアルロン酸を配合しているので、洗い上がりもパサつかないです。
暖色系のカラーシャンプーは意外と少なかったりするので、ミルクティー系やベージュ系などの暖色系に対応できるように備えておきましょう。
メーカー | エンシェールズ |
---|---|
ブランド | カラーシャンプー |
サイズ | 200ml |
定 価 | |
商品番号 | 105742(カタログvol.28 P.79) |
ブリーチ後はヘアケアと頭皮ケアもセット?
ブリーチ後は、ヘアケアと一緒に頭皮のケアもしてあげると良いです。
ブリーチをする人の中には、頭皮がカサカサになったり荒れてしまう方もいます。もし、頭皮にかゆみを感じて荒れてきた場合は、無理にシャンプーをせずにぬるま湯で髪を洗い流すだけにしたほうが良いです。担当したお客様から頭皮のかゆみの相談をされたら、ぬるま湯で洗い流すように説明をしましょう。
それでも、お客様が「頭皮にかゆみを感じる!」と言われた場合は、皮膚科への診断を受けることをおすすめしたほうがいいです。
そもそもブリーチをする際は、お客様の頭皮環境を把握することが大前提です。ブリーチは、普通のカラーよりも薬剤の力が強いので頭皮がヒリつく可能性があることも伝えておきましょう。このときの説明がプロとして説得力がなかったりすると、後々クレームになってしまう場合があります。
アトピーなど皮膚が弱い方や体調がすぐれない方は、お客様がブリーチをどんなにしたいと言ってもお断りしたほうがいいです。
お客様がOKと言っても問題が起きたときに立場が悪くなるのは、美容師、理容師です。それほどブリーチは難しくリスクの高いメニューなので、十分な説明をした後にブリーチをするようにしましょう。
美容室でのブリーチ後のケアにはどんな方法がある?
美容室でのブリーチ後のケアとしては、サロン専用のトリートメントになってきます。
美容室のトリートメントは、市販の商品と効果のレベルが全く違うのでブリーチをするなら同時に美容室でトリートメントをしたほうが良いです。そして、お客様には自宅でも美容室のレベルに近いトリートメントをしてもらうためにトリートメントのつけ方であったり店販用のトリートメントは提案しておきましょう。
ブリーチ後のケアとアドバイスが重要
ブリーチを使ったカラーは、染めるときよりも染めた後のケアの仕方が大事になってきます。
美容室でどんなにキレイに染まってもヘアケアのやり方が悪かったりすると、すぐに色落ちをしてお客様の満足度は下がります。お客様によっては、「すぐに色が落ちた!」とクレームになったりする可能性があるのがブリーチを使ったカラーです。
ブリーチをする際は「色落ちするまでの期間」「ブリーチ後のケア」などの説明をお客様にきちんとしてブリーチをするようにしましょう。そうすることによって、お客様との信頼関係も構築されてブリーチ後のケアをするための商品を購入してもらえたりします。
この記事が少しでも役に立つと嬉しいです。