女性は永遠に美を追求するものです。その絶好のスポットとなるのがエステサロンではないでしょうか。エステサロンといえば、全国展開しているような大型店舗を思い浮かべる方も多いでしょう。一方、アットホームでこじんまりとした雰囲気の小型店舗を求めているお客様もいます。ここでは、エステサロンを開業するために必要な備品や消耗品についてご紹介します。
Last Updated:2020/12/16
施術メニュー別に必要な備品・消耗品は異なります
エステサロン開業を志すとき、どの部位についての施術メニューなのかを考える必要があるでしょう。例えば、顔だけを専属に施術するのか、ボディ中心に施術を行うのか、または顔も体もすべてのメニュー項目を設けるのかによっても準備しなければならない備品や消耗品に違いが出てきます。
また、サロンのコンセプトをどのようにするかによっても、準備品に違いが出てくるでしょう。例えば、「近所の30代~40代主婦をターゲットしたサロンをコンセプトとした場合」などターゲットとなる世代の方が好まれる雑誌や、飲み物、ミュージックなどを用意する必要があります。
備品はもちろんのこと、お店のイメージに合わせたサービスを用意する事も必須になるのです。
さらに、意外と見落としがちなのが、備品の中でも「消耗品」です。サロン用として欠品なく常備しておくことがプロとしての心構えとなるでしょう。
エステサロンで揃えておきたい消耗品【フェイシャル編】
ここでは、フェイシャル専門に開業する場合の消耗品をご紹介します。
フェイシャルというからには、お客様の繊細な顔に触れることになります。サロンにおける備品類は消耗品を含め、より清潔感のある肌触りの良いものを意識しましょう。また、サロン専売店からまとめて購入することで、格安に購入できるメリットがあります。
化粧品類
ユーザーの肌質はさまざまですが、コンディションによっては、肌が敏感になっている場合もあるでしょう。そうしたことを考慮すれば、以下のような敏感肌用のスキンケアを常備しておきましょう。
- クレンジング剤
- 洗顔料剤
- パック剤
- マッサージクリーム剤
フェイスシート(フェイスマスク)
ローションや美容液のフェイシャルパックや、イオン導入時にも効果的なフェイス型シートです。セレクトする際は、肌に優しく商材が染み込みやすいタイプのものを選びましょう。業務用として50枚~100枚セットで販売されていることが多いです。
コットン・ガーゼ
コットンやガーゼは、パックを拭き取ったり、ローションなどで肌を整えたりするときに使用します。これらの消耗品はドラッグストアなどでも販売されていますが、業務用(美容サロン用)のコットンを選べば、毛羽立ちを抑えた肌触りの良いものが選定できるでしょう。
コスパGOOD
顔に合わせられる柔らかさとずれにくさが使いやすいです。
コスパもいいので毎回これにします!
サイズ | 約165×220mm 100枚入り |
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素 材 | 不織布シート |
価 格 | キャンペーン価格(詳細は商品ページでご確認ください。) |
商品番号 | 56030 |
拭き取り用タオル
油性系のコールドクリームや、クレンジング剤を拭き取るためには、柔軟性豊かで吸湿性に優れたレーヨン素材などのタオルが好ましいです。
手鏡
フェイシャル施術終了後の肌状態の仕上がり確認時などに使用します。高倍率の拡大ミラー仕様や、グリップに滑りにくい素材を使用している商品もあります。
メーカー | リビエール |
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ブランド | Y-1307リビエールハンドミラー |
サイズ | 全体サイズ:201×315×26mm 鏡サイズ:φ171mm |
カラー | ホワイト、ブラック |
重 量 | 270g |
定 価 | 1,500円 |
商品番号 | 45357 |
ボウル類
オイルなどを混ぜ合わせるツールで、「ガラスボウル」や、「ラバーボウル」などの種類があります。混ぜやすい形状のものや、大きさも多彩なため、用途に合わせてセレクトすると良いでしょう。
スパチュラ
混ぜ合わせたパックを塗布するために使用するツールです。「ステンレス製」「木製タイプ」などがあります。また、衛生面に考慮した「抗菌タイプ」などもあります。商材を無駄なくとりやすい形状を選ぶようにしましょう。
エステサロンで揃えておきたい消耗品【ボディ編】
ボディの施術をメインにしたエステサロンでは、施術面積に応じた大きさの消耗品を揃える必要があります。
施術ベッドシーツ
ベッドに汚れが付着しないようにするためのシーツです。厚手や薄手タイプなどもあり、用途に合わせたものが選択できます。サロン用にはベッドの大きさに合わせて80×90センチの大きさが望ましいでしょう。
また、発汗を促すような施術をする場合などには必需品となる、保湿効果などを考慮したアルミ系のシーツもあります。
ベッド用カバー(使い捨て)
施術中に、お客様が動いてもカバーがずれないように、ゴム留めタイプの商品もあります。パック剤やオイル剤がベッドに付着してしまうと、なかなか落とす作業が面倒になるため、ベッド用カバーはとても効率良い汚れ対策です。
業務用コットン
体などの広い面積を拭き取るためのコットンです。まんべんなく行き渡るため、ボディ用には適しています。施術後のアロマオイルの拭き取りなどもスムーズに行えます。5×6センチ程度のコットンが使いやすいでしょう。また100%オーガニック系のコットンにこだわることでお客様への施術時の思いやりが伝わります。
大判ハケ
ボディなどの広い面積にまんべんなくクリーム類などを付着できます。肌に刺激を与えないようにするため、毛量が豊富なタイプを選ぶことが効果的です。さらに、毛先の太いタイプのハケならばパック剤をしっかり含むことができ、ボディに均一に塗ることができます。
バスタオル
ボディ用として準備するバスタオルは、お客様にかけて差し上げる「肌かけ用」、ベッドを汚さないようにする「部分敷き用」、シャワー後の水気を拭き取る目的の「シャワールーム用」などがあります。
いずれも大切なお客様の肌に触れるわけですから、柔らかな肌触りで快適なタオルを用意しましょう。また、何度も洗濯して使用することになるため、ほつれを防ぐ加工がされていて、毛落ちや色落ちもしないタイプが良いでしょう。
バスローブ
エステでは、シャワー後のケアとして吸湿性に優れた素材のバスローブを準備することも多いです。また、衛生面を考慮したペーパータイプの製品や、前開きタイプのものなど、機能性に優れたバスローブもあります。いずれにしても、透けにくく伸縮性のあるタイプを選ぶのが望ましいでしょう。
ペーパーブラジャー・使い捨てショーツ
透けにくく、肌触りの良い不綿布や、オイルやシャワーなどにより破けにくいタイプのものをセレクトしましょう。また、吸湿性に富んだタイプの商品を選ぶことも大切です。さらには、衛生面を考慮し、一つひとつ個別包装されていると安心ですね。
エステサロンで揃えておきたい消耗品【フェイシャル・ボディ共通編】
エステサロンでは、フェイシャル・ボディ共に共通して揃えるべき消耗品があります。以下を参考にして揃えておきましょう。
専用スポンジ
エステで使用するスポンジ類には、ボディパックやスクラブ剤を塗布したり、除去したりするために適している大判タイプ、クレンジングやジェル剤などを拭き取るタイプのフェイス向けスポンジがあります。
- ボディ用
粗めのタイプで、泥(クレイ)パックや、拭き取りにくいパックの除去向き。
例)たて14cm×よこ12cm程度の大きさ - フェイシャル用
クレンジング剤やジェルのように柔らかい商材を除去したり、顔のようなデリケートな部位に用いたりします。
例)たて11cm×よこ9cm程度の大きさ
ラップ
パックをする際の水分蒸散を防いだり、部分痩せ部位に使用したりします。食用ラップと比較すると、くっつきにくいという特徴を持っています。エステ用のラップをセレクトする時は、「耐久性」「環境に優しい素材使用(有毒ガスなどが、発生しないもの)」などを考慮すると良いでしょう。
鶴首スポイト
パックなどの商材を精製水などで薄めるときに使用します。名称通り鶴の首のような垂れ下がった形状のスポイトで、エステでは必需品となるでしょう。用途に合わせて、100ml、250ml、500mlなどの容量があります。
エステ用カウンセリングカルテ
お客様の大切な情報を管理するカルテは必須です。最近は、カルテをソフト管理するエステ店も増えましたが、いまだ手書きのカルテを使用しているエステは多いです。
A4判タイプの大きさが、一般的に使用しやすいサイズでしょう。また、フェイシャル専用カルテならば、顔のトラブルがイラストに書き込めるものを選んだり、ボディ専用カルテならばボディのイラストに書き込めるものをセレクトしたりしましょう。
他にも、「使用した機器の履歴」「以前との比較」「顧客情報」などを上手く記載できると、サロン運営が効率良くできるでしょう。
使い捨てフェイスマスク
衛生面を考慮した上で、エステスタッフはマスクを装着しましょう。長時間つけていても耳が痛くならないタイプのソフトなゴムを使用のタイプや、鼻当てワイヤー入りでしっかりフィットしているものを選びましょう。三層構造になっていたりする使い捨てフェイスマスクなども理想的です。
エステ開業のポイントは消耗備品を揃えるところから!
エステサロン開業時には、ついついベッドなどの大きな備品ばかりを率先して揃えてしまいがちです。ですが、エステ開業時には必ず細かい消耗備品が必須になります。少なくとも開業数週間前には準備しておきましょう。そうした備品は、まとめてエステ専売品店から購入すると、コスト削減になります。
こうした消耗備品をいかに、効率良くまとめて発注できるかがサロン開業の鍵になります。