酸リンスとは、アルカリに傾いた髪を酸性の酸リンスを使って、施術の効果を高められるケア商材です。使い方によれば逆効果になってしまうので、酸リンスを使うタイミングは特に気をつけましょう。またメーカーによっても、少し酸リンスの仕上がりに違いがあります。おすすめをまとめてみたので、酸リンスを探している人は確認してみてください。
酸リンスとは
美容室ではパーマやカラーなどの、薬剤を使って髪型を作っていくのが普通ですが、この薬剤の多くはアルカリ性なるように作られています。
このアルカリ性が髪に残っていると、髪に悪影響です。
- カラーやパーマの持ちが悪くなる
- 髪がパサついて傷みがひどくなる
- 傷んでなくても傷みやすい状況が続く など
このように髪の毛がアルカリ性に傾いているのを、うまく修正してくれるものが酸リンスになります。名前のとおり酸リンスは酸性になっており、髪の毛のアルカリ性を戻すのがメインの役割です。
酸リンスとバッファー剤の違い
アルカリ性の髪を酸性に傾けて、髪をきれいな状態にするための薬剤は、酸リンスだけではありません。知っている人も多いかもしれませんが、それがバッファー剤です。同じ酸性の特徴を持つバッファー剤と、酸リンスとは何が違うのでしょうか？
| 酸性（pH） | 酸度 | |
|---|---|---|
| 酸リンス | 低め | 低い |
| バッファー剤 | 酸リンスより高いけど低め | 高い |
少しそれぞれの特性が違うため、用途によって使い分ける必要はありますが、基本的に酸リンスは短時間で酸性に変えるために使います。バッファー剤は、pHが少し高めのため、長期的に見て酸性にしたい時がいいでしょう。
とはいえ基本的に酸性にしたい時に使うのは同じなので、髪の状態によって使い分けてみてください。
正しい酸リンスの使い方
酸リンスは、カラーやパーマのような薬剤から髪を守るためのケア剤です。上記でも紹介したように、カラーやパーマのような薬剤には、アルカリ性で作られています。髪がアルカリ性に傾くようになっているため、酸性である酸リンスが役立つわけです。
しかし使い方を間違えてしまうと、カラーやパーマの効果を打ち消してしまうので注意しましょう。カラーとパーマを分けて、それぞれの使い方をまとめてみました。
パーマで酸リンスを使う場合
パーマの時に酸リンスを使う場合は、1剤の後に使うのが一般的です。1剤でキューティクルを広げておき、形を整えた後に、2剤でキューティクルを閉じます。その際にアルカリ性が残っていると、うまく2剤の力が反映しにくくなるでしょう。場合によったら、パーマがダレるといった不具合が起きるケースもあります。
- パーマ液の1剤をつける
- 時間を放置する
- 酸リンスを髪につける
- パーマ液の2剤をつける
簡単に書くと、このような順序でパーマに酸リンスを使います。
ちなみに酸リンスのpHがきつすぎると、キューティクルが閉じすぎてしまい、カールなどがかかりにくくなるかもしれません。そのあたりはよく商材を見極める必要があるでしょう。およそpHが3～4ほどのものを使えば安心です。
カラーで酸リンスを使う場合
カラー剤の場合は、1剤と2剤を混ぜて使うため、パーマのような使い方にはなりません。
施術が終わって、シャンプーの時に酸リンスを使うようになります。2剤をつけ終わっている状態のため、むしろしっかりキューティクルを閉じてしまえば、色持ちなどがよくなるでしょう。
- カラー剤をつけて放置する
- シャンプーで洗い流す
- 酸リンスをつける
- トリートメントで保湿する
この流れで酸リンスをつければ、髪の毛の負担を最小限に抑えられます。
メーカー別 酸リンスの特徴とおすすめポイント
酸リンスの役割は、上記のように髪の毛のアルカリ性を中和させるために使います。しかしメーカーによって使い心地が違うので、これも用途によって使い分けましょう。
それぞれの酸リンスの特徴や、ポイントについてまとめてみました。
サンコールの酸リンス
サンコールは、基本的に髪のケアが得意な会社のひとつです。ヘアケアに詳しいだけに酸リンスにもこだわりがあり、用途によって使い分けられるようにしています。パーマ用とカラー用と分けられているのは、使う側の立場からしてみればわかりやすいでしょう。
サンコール フェルエ プロトプラス
| 特徴 |
|
|---|---|
| おすすめ ポイント |
|
ヘアカラーで酸リンスを使うのは、染料を髪の内部から出さないようにするためでもあります。
じつはフェルエ プロトプラスには、それができてしまうでしょう。それはたんぱく質によって髪の毛を補修し、植物性オイルなどで保湿力に優れているからです。また髪が太い人でも、ツヤが作りやすいという特徴も持ち合わせています。
ヘアカラーによって髪がパサつきやすいお客様にも、試しに使ってみましょう。
| メーカー | サンコール |
|---|---|
| ブランド | フェルエ |
| サイズ | 1.1L |
| 価 格 | 美通販価格（詳細は商品ページでご確認ください。） |
| 商品番号 | 102286 |
サンコール フェルエ ヘミング
| 特徴 |
|
|---|---|
| おすすめ ポイント |
|
フェルエ ヘミングには、上記の酸リンスと違い、ヘマチンが含まれています。この成分が入っているだけに、髪の毛にコシを出すのに役立つでしょう。
酸性のアミノ酸が含まれているため、髪の毛の補修も可能です。だからこそパーマの用途に向いており、フェルエ プロトプラスと使い分けができてしまいます。
とはいえ、カラーでも使えなくもないので、迷ったらフェルエ ヘミングを使っても問題ありません。また髪が細くて迷っているお客様に使うのも、ちょうどいい酸リンスです。
| メーカー | サンコール |
|---|---|
| ブランド | フェルエ |
| サイズ | 700ml |
| 価 格 | 美通販価格（詳細は商品ページでご確認ください。） |
| 商品番号 | 80103 |
アリミノ シェルパ バッファーオイル
| 特徴 |
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|---|---|
| おすすめ ポイント |
|
酸リンスとしては珍しいのが、このアリミノ シェルパ バッファーオイルになります。それは酸リンスなのにオイルが多く含まれており、髪のコーティングが容易にできてしまうからです。
パーマだとこのコーティングが2剤の浸透を邪魔するかもしれないので、とりあえずカラー用として使うと安心できるでしょう。とはいえ、保湿力は間違いないので、髪がパサつきやすい人にも使ってみてください。髪が広がるのを抑えられるので、用途としては比較的幅広い酸リンスです。
| メーカー | アリミノ |
|---|---|
| ブランド | シェルパ |
| サイズ | 250ml |
| サロン価格 | |
| 商品番号 | 74716 |
ナプラ ケアテクトHB アシッドリンス
| 特徴 |
|
|---|---|
| おすすめ ポイント |
|
カラーやパーマは、髪だけでなく、頭皮にも負担がかかる施術です。そのため酸リンスで中和するのですが、さらに酸リンスの成分が天然のものになっているのが、このナプラ ケアテクトHB アシッドリンスの特徴といえるでしょう。
頭皮の負担が最小限に抑えられるうえに、ハーブエキスによって臭いを抑えられるようにもなっています。特にパーマの臭いが気になるお客様には、使ってあげると喜んでもらいやすいでしょう。
| メーカー | ナプラ |
|---|---|
| ブランド | ケアテクトHB |
| サイズ | 1L |
| サロン価格 | |
| 商品番号 | 73894 |
サニープレイス プラチナ グルタミンウォーター
| 特徴 |
|
|---|---|
| おすすめ ポイント |
|
アルカリ性のものを酸性と中和させるのに力を入れているのが、サニープレイス プラチナ グルタミンウォーターの特徴です。
酸性の成分には、天然成分を使っているこだわりがポイントでしょう。浸透性をアップさせており、アミノ酸成分の力も借りて、髪の傷みも補修する効果が期待できます。
酸性成分そのものに力を入れているだけに、パーマやカラーなど、幅広い使い方ができるのも魅力のひとつです。
| メーカー | サニープレイス |
|---|---|
| ブランド | プラチナ |
| サイズ | 1L |
| サロン価格 | |
| 商品番号 | 65448 |
シュワルツコフ NSウォータリング バッファー
| 特徴 |
|
|---|---|
| おすすめ ポイント |
|
シュワルツコフ NSウォータリング バッファーは、パーマ剤のラインナップの中に含まれている酸リンスです。そのためパーマの酸リンスとして使うと、安心して効果を実感しやすくなっています。
パーマで使うのが前提で作られているだけに、成分数が少なくてシンプルです。これも魅力のひとつでしょう。余計なものが入っていないため、アルカリ性の髪を酸性に傾ける力は強めです。
| メーカー | シュワルツコフ |
|---|---|
| ブランド | NSウォータリング |
| サイズ | 400ml |
| サロン価格 | |
| 商品番号 | 73936 |
ディアテック シーエフコアフリー
| 特徴 |
|
|---|---|
| おすすめ ポイント |
|
ディアテック シーエフコアフリーは、パーマなどの臭いが気になる人に応えられる成分の配合をしています。その中でもポイントなのが、緑茶エキスです。他の酸リンスでは、あまり使われない成分だけに、臭いが気になる人には試してみましょう。
またヘマチンが含まれているので、パーマなどでコシを出したい人に使うと、思い通りのふんわりとした髪に仕上がります。
| メーカー | ディアテック |
|---|---|
| ブランド | シーエフコアフリー |
| サイズ | 1000ml |
| サロン価格 | |
| 商品番号 | 54159 |
デミの酸リンス
デミは髪の毛に対して、自社でかなり研究をしています。そのため酸リンスに関してのこだわりも強く、髪の状態によって成分のバランスを変えており、用途によって使い分けられるでしょう。それぞれどのような酸リンスなのか、参考にしてみてください。
デミ ウェーボＢＦ
| 特徴 |
|
|---|---|
| おすすめ ポイント |
|
デミ ウェーボＢＦは、加水分解卵殻膜でたんぱく質を補修するようにし、さらにリンゴ酸などでpHのバランスを整えます。つまりパーマでウェーブを出したい時に、その補助として使うといいでしょう。カールが出やすい上にツヤも生まれて、お客様の満足度を上げられます。
もちろん液状になっているので、パーマの1剤の後に使っても、簡単に髪につけられるでしょう。
| メーカー | デミ |
|---|---|
| ブランド | ウェーボ |
| サイズ | 1.2L |
| サロン価格 | |
| 商品番号 | 47518 |
デミ コンポジオ スカベンジャー
| 特徴 |
|
|---|---|
| おすすめ ポイント |
|
デミのコンポジオ スカベンジャーは、シリコンであるジメチコンが入っています。コーティング力があるので、カラーで使うと褐色が少なくて済むうえに、髪にツヤが出やすいでしょう。
また植物エキスによって、炎症を抑えられるのもポイントのひとつです。カラーによって頭皮が荒れているのを抑えられるので、頭皮に敏感な人に試してみてください。
| メーカー | デミ |
|---|---|
| ブランド | コンポジオ |
| サイズ | 600ml |
| サロン価格 | |
| 商品番号 | 67267 |
デミ コンファーム
| 特徴 |
|
|---|---|
| おすすめ ポイント |
|
デミの中でも、コンファームはパーマの臭い対策ができる酸リンスになります。それは天然のアミノ酸成分である、「ココイルグルタミン酸TEA」が入っているからです。
アミノ酸洗浄剤として有名ですが、程よい洗浄力がポイントになっています。残留しているアルカリを除去し、パーマ独特の臭いが抑えられるでしょう。もちろん配合されている酸性によって、ツヤなども出やすくなるので、髪をきれいにしつつパーマをかけたい人に試してみてください。
| メーカー | デミ |
|---|---|
| ブランド | コンファーム |
| サイズ | 1.1L |
| サロン価格 | |
| 商品番号 | 57194 |
ビューティーエクスペリエンス スロウ カラーチューナー
| 特徴 |
|
|---|---|
| おすすめ ポイント |
|
スロウはヘアカラーとして人気があるブランドですが、このメーカーからも酸リンスが出ています。カラーのブランドだけに、カラー用の酸リンスとして使えば間違いないでしょう。
頭皮の炎症を抑えられる天然エキスや、ボタニカルオイルで髪にツヤが出るなど、ヘアカラーで受けるダメージを抑えられます。またオイルのコーティング力で褐色を抑えられるので、カラーの時は試してみてください。
| メーカー | ビューティーエクスペリエンス |
|---|---|
| ブランド | スロウ |
| サイズ | 50g |
| 定 価 | |
| 商品番号 | 113794 |
メロスの酸リンス
メロスは1950年ほどから、長い間ヘアケアなど、髪に関しての商材を出し続けている会社です。だからこそ、酸リンスに関しても信頼ができる製品が多くあります。その中でも使いやすい酸リンスをまとめてみたので、参考にしてみてください。
メロス TGストップ
| 特徴 |
|
|---|---|
| おすすめ ポイント |
|
メロスのTGストップは、成分の数が少ないシンプルな構成が魅力です。クエン酸をメインにしており、アルカリ性を中和するのに特化しています。
液体になっているため、パーマの1剤をつけた後でも、気軽につけられるのもポイントのひとつです。酸性にしてキューティクルを閉じやすくし、2液でしっかりパーマのウェーブを固定させられるでしょう。
| メーカー | メロス |
|---|---|
| サイズ | 1L |
| サロン価格 | |
| 商品番号 | 114577 |
メロス イクォライザー2
| 特徴 |
|
|---|---|
| おすすめ ポイント |
|
メロス イクォライザー2は上記の酸リンスと違い、成分の多くがジメチコンというシリコンが含まれています。つまりコーティング力があるため、髪が広がりやすい人にちょうどいいでしょう。
パーマはもちろん、カラーの色持ちが悪い人にも使えるなど、幅広く使えるようになっています。加水分解ケラチンも含まれているので、コシが出やすいのもポイントのひとつ。髪が傷んでいる人に使うのもおすすめです。
| メーカー | メロス |
|---|---|
| ブランド | イクォライザー |
| サイズ | 300ml |
| サロン価格 | |
| 商品番号 | 26299 |
カペリッチ スーパーニュートラル AL
| 特徴 |
|
|---|---|
| おすすめ ポイント |
|
カペリッチ スーパーニュートラル ALは、薬剤によってアルカリに傾いた髪を、酸性に中和するのに力を入れている酸リンスのひとつです。
アルカリによって受ける髪の負担を抑えつつ、髪の補修もできるので、パーマのカールがダレないようにできるでしょう。さらに、チャ葉エキスによってパーマの臭いも抑えられるのも、この酸リンスのポイントです。
天然エキスが入っているため、頭皮炎症を抑えられる効果も期待できるでしょう。酸リンスひとつで、ある程度の効果を試したいのなら、カペリッチ スーパーニュートラル ALを使ってみてください。
| メーカー | カペリッチ |
|---|---|
| ブランド | スーパーニュートラル AL |
| サイズ | レフィル1L |
| サロン価格 | |
| 商品番号 | 67104 |
リアル ルシケア アクア AC
| 特徴 |
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|---|---|
| おすすめ ポイント |
|
リアル ルシケア アクア ACは、植物オイルによって、保湿力が期待できる酸リンスです。保湿力があると髪の褐色が抑えられるので、ヘアカラーの酸リンスとしても使えるでしょう。
またppt成分によって、パーマによってできたカールのリッジが強く出るようになります。質感の高いパーマを作りたい人にも、ちょうどいい酸リンスです。
| メーカー | リアル |
|---|---|
| ブランド | ルシケア アクア |
| サイズ | 400ml |
| サロン価格 | |
| 商品番号 | 118649 |
酸リンスは施術によって使い方が違う上に、商材でも仕上がりが違う！
酸リンスはパーマやカラーで、使い方に違いがあります。1剤の後につける場合と、シャンプーをして薬剤を洗い流してから、キューティクルを閉じさせるために使う2種類です。
どちらにしてもキューティクルをうまく閉じさせて、施術の効果を高めるために使うため、使い方を間違えてしまうと逆効果になってしまいます。必ず使い方を確かめてから、酸リンスを使いましょう。
また商材によっても、少し効果に違いがあります。成分をよく確かめてから、用途に合ったものを使うようにすれば、施術の効果を高めてくれるでしょう。
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