美容学生に取って就職活動は、期待と不安が入り混じる時期ではないでしょうか?
憧れの美容室に就職したい人や地元の美容室に就職したい人など考え方も様々です。
そこで今回は、自分の経験や時代背景を考慮して、就活時期と準備期間にやっておいたほうが良いことについてまとめてみました。良かったら参考にしてみてくださいね。
美容学生の就活時期はいつから?
美容学生の就活時期は、早い人で1年生の冬頃から始めますが一般的に2年生の夏前くらいからです。
では、なぜ美容学生よって就活時期がバラバラなんでしょうか? その理由を説明していきます。
美容学生の就活が早い人は何をしているの?
基本的に美容学生の就活は、2年生になってからがほとんどです。そこで1年生から就活をしている美容学生は、いったい何をしているんでしょうか?
実は、1年生の頃から就活している人の多くが「就職したい美容室へお客さんとして通っている」場合が多いです。そのときに美容室の方とコミュニケーションを取って、顔を覚えてもらうようにしています。密にコミュニケーションを取ることで、就職したい美容室が「どんな人材を求めているか?」がわかるからです。
美容室側が事前に求めている人材が分かれば、美容学生の頃でもやれることが明確になります。もちろん、顔見せに来てくれたから就活のときに優遇するようなことはありません。
ただし、美容師も人間なので面接の際に「何度も美容室に通ってくれた人」と「初めて会う人」だったら、人間性を知っている前者になる可能性があると思います。もし、どうしても就職したい美容室があるなら積極的にコミュニケーションを取るようにするといいでしょう。
就職先はどう決める?自分に合った美容室の見つけ方
自分に合った美容室を見つけるのは、とても難しいと思います。なぜなら、美容学生によって「地元で働きたい」「都心で働きたい」など就職したい美容室を決める基準は人それぞれだからです。
ここで美容室の形態別に就職に関する、メリットとデメリットを紹介したいと思います。全てが当てはまるわけはないですが、参考にしてみてください。
有名美容室で働くメリット
有名美容室で働くメリットは何と言っても「ブランド力」です。一度くらい、タレントが来店される美容室で最新の技術やトレンドを勉強しながら働きたいと思った経験はありませんか?
有名美容室は日本全国から、そこで働くために選りすぐりの美容学生が集結します。技術マニュアルもしっかりとしているので、技術の向上も期待できるでしょう。美容師としての働くことに生き甲斐を感じて、刺激を受ける毎日を送ることができます。
有名美容室で働くデメリット
有名美容室で働くデメリットは、まず「就職が難しい」ことです。3次面接くらいまである美容室も少なくなく、SNSのフォロワーも審査基準になると聞きます。やっとの思いで就職したとしても、同期との競争や忙しい毎日に翻弄され美容師として働くことに疲れてしまう人も多いです。
お金の面でも苦労する可能性があります。有名美容室自体が都心にある場合が多いので、物価も高くアシスタントの頃は節約生活を覚悟しないといけません。
有名美容室で働くなら、どんな向かい風にも負けない、燃えたぎるような熱量を持つと良さそうです。
大手チェーン美容室で働くメリット
大手チェーン店で働くメリットは「トータルバランス」です。大手チェーン店は、従業員も多いので技術マニュアルもあり働きやすいと思います。さらに、有給や交通費などの福利厚生もちゃんとしているので安心です。
店舗数も多いので、女性美容師の場合、結婚して県外に行く際に系列の美容室に再就職がしやすかったりもします。(私の知人が実際に経験しました)
大手チェーン美容室で働くデメリット
大手チェーン美容室で働くデメリットは「ファミリーサロン」が多いことです。このファミリーサロンをデメリットととらえるかは人それぞれだと思います。
大手チェーン店は、子供~大人まで来店してもらえるような美容室が多いです。そのため、デザインを追求したい美容師さんにとっては少しだけ働きづらいかもしれません。なぜなら、「ひとりのお客様に時間をかけて接客したい」というスタンスだと、美容室の回転率が悪くなるからです。
地元の美容室で働くメリット
地元の美容室で働くメリットは「金銭面と労働環境の良さ」です。就職する美容室自体が地元なので、実家から通うことができ金銭的に余裕が出ます。さらに、地元だと相談できる親や友達も多いのでメンタル的も良いです。
都心で一人暮らしだと、友達ができるまで相談ができずに悩んで辞める美容師も多かったりします。
地元の美容室で働くデメリット
地元の美容室で働くデメリットは「やや向上心が持ちづらい」ことです。もちろん、自己管理をしっかりできる人は問題ないと思います。メリットでもありデメリットでもあるのが、実家があるので、まずお金がなくて食いっぱぐれることがありません。
地元で安心安全に美容師をできる環境が、自分にとって「良いか?悪いか?」に関しては人それぞれになるでしょう。
個人の美容室で働くメリット
従業員が3人前後の個人美容室で働くメリットは「働きやすさ」です。この働きやすさは、先ほど説明した「地元の美容室で働くメリット」に近い部分があります。従業員が少ないのでオーナー自身が全ての従業員に対して目が届くので教育がしやすいです。
最近では有名美容室で働いていた美容師が独立して、数人の仲間で美容室をしていたりします。そのため、就職できたら美容学生のときに憧れていた美容師と間近で働けるチャンスになる場合も。
個人の美容室で働くデメリット
個人美容室で働くデメリットは「福利厚生の弱さとオーナーの独裁になりやすい」ところです。
有名美容室や大手チェーン美容室は、従業員も多いので福利厚生がしっかりとしています。ただし、個人の美容室だと社会保険など福利厚生が整っていないことも多いです。実際に私がアシスタントをしていた頃は、社会保険に加入している個人店はあまりありませんでした。
あと、オーナーの考えが反映されやすいので「スタッフ教育や給与体系」がちゃんとしている美容室と、していない美容室の差が激しいです。個人の美容室に就職したい美容学生の方は、教育や給与についてしっかりと聞いたほうがいいかもしれません。
就職準備期間にやっておくべき2つのこと
働きたい美容室を決める準備期間にやってほしい2つのことがあります。それは「影響力を付ける」「短期目標を決める」です。ひとつずつ説明をしていきます。
美容学生の頃から影響力を付ける
就職準備期間に「影響力」を付けるようにしましょう。分かりやすく言うと、SNSなどのフォロワーなどになります。
美容室側も給料を払わないといけないので、より良い美容学生を社員として迎えたいと思うのは一般的。ただし、就職したばかりの新人美容師の技術レベルはほとんど同じです。そのときに、分かりやすい数字として価値があるのがSNSフォロワー数!
決して美容室側がフォロワー数の多い新人を優遇して、技術指導をするわけではありません。フォロワー数が多くて影響力を持っていれば、働く上でのメリットが多いんです。
例えば、お客様からアシスタントのときでも指名がもらえたり、レッスンのためのサロモも捕まえやすくなります。さらに、スタイリストデビューするときには、フォロワーの方がお客様として来店してくれる可能性も非常に高く、メリットしかありません。
美容師は人気商売的な一面もあるので、SNSのフォロワー数も意識してみましょう。
美容学生の頃から短期目標を決める
美容室にいざ就職してみても、1年目で約50%近い美容師が辞めていきます。あれだけ美容学校で努力して就職しても離職する人が後を絶ちません。それくらい、美容師は厳しい世界と言えるのでしょう。
離職の理由として、多く挙げられるのが「想像と違う」という意見。就職して分かる、理想と現実のギャンプというやつです。これに関しては、美容の世界以外でも同じと思います。
そのときに必要なのが「短期目標」です。「スタイリストになるまで頑張る!」のような抽象的な目標ではなく「1年以内に〇〇まで覚える」みたいにしましょう。あくまで短期目標なので、1年もしくは半年くらいの期間で目標を決めるのが理想的!
そうすることで、想像と違う世界でも自分を見失わずに働くことができます。
美容学生の頃は「お金を払って教えてもらっていた」ので、先生に聞けば答えが返ってきました。ただし、社会人になると「お金をもらって教えてもらう世界」なので、聞けば答えが返ってくるわけではありません。
自分の足で進まないといけないので、そのためにも目標を見失わないように短期目標を決めておきましょう。
美容学生から美容師へ!就職してからスタート!
今回のテーマ「美容学生の就活時期はいつから?準備期間にやっておきたい2つのこと」についての内容をまとめていきます。
- 有名美容室、大手チェーン、地元、個人店などのメリットとデメリットを理解する
- 就職したい美容室があれば美容学生の頃から美容室に通う
- SNSのフォロワー数など影響力を付ける
- 短期目標を決めて取り組む
- 美容学生の頃と違い、教えてもらえるのが当たり前の世界ではない
以上の点を意識して就活に取り組んでみてはどうでしょうか?
美容室はあくまで技術職の世界なので、一般的な社会と少しだけ違う部分も多いと思います。営業終了後に、深夜まで練習することあるかもしれません。
この記事が少しでも、就職活動をする美容学生の方の参考になれば嬉しいです。
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