美容室に必要なシャンプー台は、今では種類が複数存在しており、選び方ひとつでお客様の満足度が変わる場合があります。また美容室で働く美容師にとっても、使い心地が気になるところでしょう。高額でもあるシャンプー台は、慎重に選んでおくべきです。そこで選び方だけでなく、特徴について調べてみたので参考にしてみてください。
美容室のシャンプー台の種類
よくお客様から「シャンプー気持ちよかった」と言ってもらえるのは、美容師の腕がいいのに加えて、シャンプー台も深い関係があります。お客様の体を支えているのは、紛れもなくシャンプー台だからです。しかしシャンプー台にも種類があり、シャンプーのやり方によって相性が違います。
サイドシャンプーとバッグシャンプーは主流だけに、聞いた経験があるでしょう。今のお客様の要望に応えるために、フルフラットというシャンプー台も、今では注目されています。このようにシャンプー台ひとつをとっても3種類用意されているので、用途に合わせて使い分けたほうがいいでしょう。
シャンプー台の種類にわけて、それぞれ特徴や目的などの情報をまとめてみました。
特徴 | 目的 | |
---|---|---|
サイドシャンプー | お客様の横で髪を洗う | 汚れをしっかり落とす |
バックシャンプー | お客様の後ろから洗う | シャンプーなどに集中しやすい |
フルフラット | 長時間のヘッドスパ向き | 気持ちよくマッサージできる |
これを参考にシャンプー台を選べば、失敗が少なくなります。
もっと詳しくシャンプー台の特徴について、次の内容を見てみましょう。
サイドシャンプーの特徴
サイドシャンプーというのは、「美容師がシャンプーをする位置が横」になるタイプのシャンプー台です。昔からあるシャンプー台であり、主にしっかり汚れを落とすのが目的に作られています。
壁とシャンプーボールがくっ付いており、一般的なシャワーと同じ仕組みのため、水圧が強めに出るのも特徴のひとつです。他のシャンプー台と比べて力が入りやすいので、ゴシゴシ洗ってもらいたいお客様にとっては、相性のいいシャンプー台といえるでしょう。
ただし美容師の腰や、お客様の首に負担がかかってしまいます。汚れを素早く洗い流すのをメインに作っているため、このデメリットを踏まえて使うようにしないといけません。
バックシャンプーの特徴
サイドシャンプーに比べて、美容師やお客様の負担を抑えられているのが、バックシャンプーの特徴です。シャンプーに集中できるので、現在のシャンプー台では主流になっているでしょう。
シャンプーボールと壁との距離ができており、お客様の後ろから髪が洗えます。またサイドシャンプーに比べて、お客様と美容師との距離も遠いため、お互いがリラックスしてシャンプーができるのもメリットです。ただしシャワーの水圧が弱いため、どうしても汚れが落ちにくいとも言えるでしょう。
主にマッサージをメインで使う人に向いたシャンプー台です。
フルフラットの特徴
バックシャンプーよりも、よりマッサージを重視したシャンプー台がフルフラットタイプです。
お客様が完全に横になれるように、座面がフルフラットになります。そのためお客様の姿勢が楽になり、さらに首の負担も最小限に抑えられるでしょう。ところが機材が特殊な造りをしているため、導入するのにコストがかかります。
もちろんバックシャンプー同様に、汚れが落ちにくいというデメリットもあることから、ヘッドスパ専用機として使っている美容室も多いでしょう。マッサージに特化させた使い方をしたいのなら、フルフラットのシャンプーを使うのはおすすめです。
シャンプー台は「首が痛い」?選び方の基本と重視すべきポイント
余程のことがない限り、シャンプー台は一度設置すれば、買い替えはありません。だからこそ、選ぶ時は悩んでしまう人が多いでしょう。そこで選び方の基本について紹介するので、参考にしてみてください。
シャンプー台によっては、「首が痛い」という声もあります。それを回避するための注意点についても、次で確認してみてください。
美容室のシャンプー台選びの基本やコツ
美容室のシャンプー台選びでは、上記で紹介した特徴を理解したうえで、探すようにしましょう。特に美容室が目指すべきコンセプトに合わせると、ほとんど失敗はありません。
サイドシャンプー | |
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メリット | デメリット |
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バックシャンプー | |
メリット | デメリット |
|
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フルフラット | |
メリット | デメリット |
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サイドシャンプー
サイドシャンプーというのは、汚れが早く落ちる特徴があります。つまり回転重視の、「低価格帯美容室」と相性がいいでしょう。
バックシャンプー
バックシャンプーは、お客様の首の負担が少なく、リラックスしやすいシャンプー台です。そのためヘッドスパをよくする個人美容室でも、よく使われています。じっくりシャンプーがしたいのなら、バックシャンプーを選ぶべきでしょう。
フルフラット
フルフラット型のシャンプー台は、ヘッドスパメインで使うシャンプー台です。ヘッドスパブースを作っているのなら、フルフラット型を選ぶと間違いありません。
シャンプー台を選ぶ際の注意点
シャンプー台によって、お客様の負担が違うのは当たり前です。しかし負担と感じる部分は、お客様によっても違うので、美容室のコンセプトやターゲットによってシャンプー台選びをしましょう。
- リラックスメインで利用する人が多い → バックシャンプー
- 施術を早く終わらせてほしい人が多い → サイドシャンプー
自己満足でシャンプー台を選んでしまうと、失客の原因にもなってしまいます。気分で選ばないように注意しましょう。
またシャンプー台によっては、「首が痛い」とお客様から言われるケースもあります。これはシャンプー台の高さが関係しているので、意識しておいてください。
基本的にお客様の首が反っていると、首が痛く感じてしまいます。バックシャンプーよりサイドシャンプーが首の負担がかかると言われているのは、これが原因です。高さ調整が簡単なシャンプー台を選ぶと、首の痛みを抑えられるでしょう。
シャンプー台の料金と設置費用
シャンプー台の購入を検討しているなら、相場が知りたい人も多いでしょう。基本的にバックシャンプーやサイドシャンプーは、ほぼ同じくらいの料金で販売されています。つまり料金で種類を決める必要はありません。
シャンプー台の相場としては、バーバラ シャンプーユニット&Sボールスタンドセットを例にして見てみましょう。
シャンプー ユニット |
サイズ:幅660×奥行960~1350×座面高さ750~850mm 消費電力:50W 重量:約49kg 耐荷重:約120kg シート:PUレザー |
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シャンプーボール スタンド |
サイズ:幅61×奥行58×高さ86cm 重量:約37kg ※床下給排水溝が必要 |
カラー | ダークブラウン、ライトブラウン、プレミアムブラウン |
定 価 | 416,000円 |
商品番号 | 103673 |
約25万円(美通販価格)で購入できますが、シャンプー台の価格帯としては比較的安いほうです。高いシャンプー台になってくると、80万円以上するものもあります。主に上記で紹介したフルフラットタイプの、ヘッドスパ用のシャンプー台です。
シャンプー台の相場についてまとめると、25万円~80万円と思っておいていいでしょう。さらに、そこから工事費が発生する場合があります。工事費用の相場としては、10万円~30万円です。
シャンプー台の費用 | |
---|---|
シャンプー台単体 | 25万円~80万円 |
工事費用 | 10万円~30万円 |
合計 | 35万円~110万円 |
まとめると、シャンプー台にかかる費用は、35万円~110万円になります。比較的高額になるケースがあるので、シャンプー台を購入する場合は、慎重に選んだほうがいいでしょう。
美容室のシャンプー台選びは用途によって選び方を変えたほうが損をしない
美容室でシャンプー台というのは、必ず用意しておかないといけません。
お客様が横になるため、使い心地を重視するのもいいでしょう。また薬剤を洗い流す役割もあるので、美容師にとっても使いやすいものを選ぶのが基本です。これらのバランスを考えるのに加えて、美容室全体のコンセプトに合わせて選ぶと、失敗が抑えられます。
費用としても高額になる買い物となるので、スタッフも含めて話し合い、慎重に選ぶようにしましょう。
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