美容室10月の売上対策「リピートにつなげるツールの確認」

10月は年末前の繁忙期。来店率が高くなる可能性があるので、工夫次第で売上がアップしやすいでしょう。しかしお客様に対する意識ひとつで、失客しやすい時期でもあります。お客様に迷惑がかからないように、DMの出し方など、うまくリピートにつなげるようなやり方を紹介します。手間はかかるかもしれませんが、売上に直結するので念入りに対策していきましょう。
Last Updated:2021/9/6

秋から年末にかけての繫忙期に備える

秋から年末の繫忙期に備える

美容室が最も忙しくなる時期が年末です。お客様に10月からうまくアプローチをしておくと、忙しい時期であってもスムーズに営業ができるでしょう。

どんなアプローチをすればいいのか、よくわからない美容室オーナー様は、コミュニケーションツールを作るのがおすすめです。10月にツールを使ってコミュニケーションがとれていると、お客様の不満を最小限に抑えられます。

もちろんツールを作るためには、準備が必要です。年末に向けた準備段階のアプローチの方法について紹介するので、参考にしてみてください。

お客様へのフォロー体制

10月というのは、夏の比較すると気温に大幅な違いが出る時期です。だからこそ、秋に向けての髪型の提案をするべきですが、その前にお客様の髪のコンディションを確認するのを忘れないようにしましょう。

そしてお客様に今の髪の状態を伝えて、それに合わせた提案をすることが必須と言えます。夏に受けたダメージをどのように整えるのかアドバイスしながら、似合う髪型を提案できると、お客様との信頼関係が保てられるはずです。

同じ時期に過去来ていたお客様なら、髪の状態も予想できるでしょう。カルテを見直して、うまくフォローできるように準備しておいてください。

スタイリングの確認とヘアケア商品のアドバイス

10月は髪のパサつきが目立つ時期でもあります。そのためスタイリング剤だけでなく、ヘアケア商品の扱い方について、いつもよりお客様にアドバイスできる体制を整えるのも大事です。来店した際に何を使っているのか聞き、使い方をアドバイスしてみましょう。

また、お客様に合わない商品だと気付いた場合でも、合わない商品と伝えた上で、できるだけベストな使い方を伝えると信頼してもらいやすいはずです。実際にお客様にその商品を持ってきてもらうと、説明もしやすくなるでしょう。

年末のプロモーション準備

年末のプロモーション準備

ある程度お客様に関する知識が高まったら、年末に向けての準備をしていきましょう。3つのポイントを抑えて、プロモーションの準備をしておいてください。大きく分けると以下のようになります。

  • 提案するべきメニュー
  • おすすめしたい髪型
  • ストーリーを少し考える

これがどういう意味か、わかりやすく紹介します。

準備前に店頭に立ってお客様視点で外観チェック

まず準備をする前に、店頭を見て汚れなどの目立つものがないか、よく確認しておくようにしましょう。いくらコミュニケーションツールを作ったとしても、店頭に汚れなどがあれば、お客様は「ここで髪型を変えよう」とポジティブな行動に移しにくくなります。

店内をきれいにしておいて、リラックスしやすい環境づくりから始めてみてください。毎日掃除などをしていれば、ここで手間をとられることはありません。日ごろから清潔にする意識付けが重要と気付けるはずです。

テーマを決めてスタイルブックを作成

店頭がきれいになり始めたら、次はスタイルブック作りがおすすめです。これが大きなコミュニケーションツールとなるので、念入りに作っておくといいでしょう。スタイルブックとは、ちょっとした冊子で十分です。しかし、中身は上記で紹介したように、カルテなどを見て分析したメニューや、髪型を織り交ぜておいてください。

そして一発で希望の髪型にするのではなく、3回以上時間をかけるのがポイントです。時期に合わせた提案が書かれていると、お客様も現実味を感じて興味がわきます。

  • (例)ロングヘアを提案
    1. 10月×日:毛先までのカラーで秋らしさを注入
    2. 12月×日:前髪カットとカラーで可愛らしさアップ
    3. 2月×日:パーマをプラスしてイメージを変える

これはひとつの例ですが、イメージしやすいストーリーを作ると、次回の来店で何をするべきかお客様自身で考えてくれるようになります。もちろんお客様と相談のうえで、この先のメニューの提案を決めるようにしてください。お客様の意見を取り入れた提案は、信頼関係を築くうえで重要になってきます。

リピーター対策

リピーター対策

上記のプロモーションツールを作るだけでなく、その他にも具体的なリピーター対策が重要になってきます。年末に向けての10月という時期だからこそ、いつもよりよく考えて対策をしましょう。

DMやメールなどの配信

リピート率を高めるためには、「美容室に行く」という意識を思い出してもらう必要があります。その際に役立つのが、DMやメール配信です。とはいえ、来店してほしいという意識だけでDMやメール配信をしてしまうと、売り出し感が全面に出て失客する可能性もあります。

そこで、次で紹介するように、あくまで「アドバイスの連絡」という形にしましょう。お得な情報を出しているという形に留めておくと、リピート率に影響しにくくなるはずです。

また、LINEで友達になっているお客様は、配信する内容を個別に分けておくと、響きやすい内容になります。メッセージのやり取りができれば、さらに親近感から来店してもらいやすくなるでしょう。

お客様へのアドバイス

アドバイスの意識を忘れてしまうと、売り込みのようにお客様は感じてしまいます。失客につながる可能性が高くなるので、お客様へのアドバイスは忘れないようにしてください。

  • 髪をきれいにキープさせるためには?
  • 10月にかけてのヘアケアについて
  • 流行りの髪型の提案 など

このようにアドバイスを意識しているだけで、リピート率はよくなります。

新規で来店されたお客様には、特に髪型のアフターフォローについて説明できると、リピートしてもらえるでしょう。

10月の行事に合わせたアプローチ

10月の行事に合わせたアプローチ

10月はアプローチしやすい季節でもあります。次のイベントに合わせてお得に感じるようにアドバイスなどができると、リピート率がよくなるはずです。

衣替え(1日)

まず10月というのは、夏に比べて大幅に肌寒くなります。そこで衣替えを始めるでしょうから、秋から冬にかけての装いに合わせた髪型の提案ができると、信頼されやすくなるでしょう。

ロングヘアにする、秋冬のヘアアレンジ、寒さ対策としてファッションを含めたトータルアドバイスをするなど、提案のやり方はいくらでもありますよ。

スポーツの日(第2月曜日)

“運動の秋”といわれるほど、10月は体を動かすのにちょうどいい季節です。スポーツの日を利用して、何かキャンペーンをするなど、集客をするのが工夫しやすいでしょう。運動をする際のヘアアレンジなど、アドバイスをする準備ができていると、当日が忙しくてもスムーズに営業ができるようになります。

ハロウィン(31日)

10月といえば、ここ最近驚くほどの盛り上がりを見せるハロウィンがある時期です。美容室店内を飾り付けして盛り上がりやすい雰囲気を作ると、それを楽しみに来店してくれるお客様も増えるでしょう。

スタッフ自身も仮装するなど、準備が大変かもしれませんが、来店してもらいやすくなるチャンスです。仮装のお手伝いができるように、これもキャンペーンを作るなど工夫してみてください。

10月はリピートしてもらいやすい時期!売上にも大きな影響あり!

10月というのは年末の前のタイミングになります。だからこそ、忙しくなる前に予め準備しておき、来店してもらいやすい工夫をしておいてください。

またハロウィンなどの盛り上がりやすいイベントもあるので、売上に直結するはずです。スタッフと連携して、うまくリピートしてもらえるように話し合っておきましょう。
 

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メガネセキ美容室オーナー、ライター、元美容師

投稿者の過去記事

美容師として8年以上勤務。薬剤で手荒れがひどくなり、美容師を辞めて現在はWebライター。
地元で美容室を経営しつつ、Webの知識で集客も行っています。

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