アシスタントの人は、プレシャンプーを必ず行います。とはいえ、何のためにプレシャンプーを行っているか、よくわかっていないと失敗する可能性大。お客様に迷惑がかかるばかりか、手荒れで悩んでいるなら、症状が悪化してしまいます。そこで正しいプレシャンプーの方法と手荒れの対処法も紹介するので、参考にしてください。
Last Updated:2021/6/1
プレシャンプーとは?
プレシャンプーと聞いても、少し理解に苦しむ人も多いでしょう。そもそもプレシャンプーとは、2回シャンプーをする場合、1回目のシャンプーを指します。美容室でシャンプーをお願いする場合、必ずと言っていいほど2回シャンプーをしますが、しっかりとした意味があります。
手荒れで悩んでいる人は特に、2回もシャンプーする意味があるのか、疑問に思う人も多いでしょう。プレシャンプーをしっかりしないと、施術がうまくできない可能性があります。手荒れを悪化させないためにも、正しいやり方をしっかり覚えておいてください。
プレシャンプーが必要な理由
そもそもプレシャンプーをする意味は、頭皮や髪の毛に付いた皮脂や汚れを落とすこと。表面の汚れを落としてから、2回目で本格的なシャンプーに入ります。
皮脂がついたままシャンプーをすると泡立ちが悪くなるため、毛穴の汚れをきれいに落としきれません。美容室では、薬剤などを髪の毛に浸透させる施術が多いため、きれいに皮脂などを落としておかないといけません。だからこそ、念のためにプレシャンプーを行っているわけです。
ちなみにお客様の中には、来店前にシャンプーを済ませてくる人もいます。この場合はお客様の反応を見て、プレシャンプーを行ってください。
- 早く施術を終わらせてほしい
- こだわりが強い
- 肌が弱くて2回もシャンプーされたくない など
あくまで一例ですが、皮脂などの汚れがあまり残っていないのなら、プレシャンプーを行わなくていいでしょう。
また、善意でシャンプーを済ませてくるお客様もいます。その場合は「ありがとうございます」と素直に伝えると、トラブルも起きにくいでしょう。ただし、来店前にシャンプーをしてきたとしても、ワックスなどの整髪料を付けている場合は絶対にプレシャンプーをしてください。施術に支障が出てしまいます。
プレシャンプーの基本
プレシャンプーは、2回同じようにシャンプーをするわけでなく、正しいやり方があります。あくまで“クレンジング”という位置づけですし、2回目でしっかり汚れを落とすので、ササっと終わらせるのが基本です。
- しっかりお湯で余洗いする
- 頭皮まで濡れたらシャンプー剤をワンプッシュ
- 髪全体の馴染ませる
- 1.5倍ほどの速さでシャンプーのコースを終わらせる
- 汚れが落ちきるまで洗い流す
プレシャンプーで一番大事だといっていいのが、最初の余洗いです。ここで皮脂などの汚れが落ちきっていないと、シャンプー剤が泡立ちません。シャンプーが泡立たないと、お客様は全然気持ちよくないため、念入りに余洗いしましょう。
とはいえ、2回目が本番のシャンプーとなるので、ササっとプレシャンプーを済ませてください。2回シャンプーするトータルの時間が「3」だとしたら、「1」がプレシャンプー、「2」が2回目のシャンプーくらいが理想です。
プレシャンプー時の手荒れの対処法
プレシャンプーの基本は、ササっと済ませること。これを意識しながら、手荒れの人は次の内容を実践してみましょう。
- 手袋を必ず付ける
- シャンプー後は必ず保湿
- 蒸れないように気を付ける
プレシャンプーは、2回手を洗うことになるので、いつもより乾燥しがちです。乾燥は手荒れの天敵なので、手袋をしてシャンプー剤で皮脂が洗い流されないようにしてください。
とはいえ、手が蒸れてしまうと、雑菌が増えて手荒れが悪化してしまいます。
- 合間に手を乾かす
- 濡れた手のまま手袋を使わない
この2つは意識してプレシャンプーを行ってください。手がかゆくなったときには、医師から処方してもらったステロイドを塗りましょう。
美容室で人気のプレシャンプーおすすめ4選
プレシャンプーは、汚れを落とすのがメイン。つまりプレシャンプーの選び方としては、それなりの洗浄力が必要になります。また、使う頻度が多くなるため、量がたっぷり入ったシャンプーを選ぶのもおすすめです。泡立ちがいい物を選ぶと、さらに使いやすく、時短にもなるでしょう。
- それなりの洗浄力
- 大容量
- 泡立ちがいい
これらの条件が揃ったものが、プレシャンプーとしておすすめです。
「プレシャンプー」という使い方として、それなりの質と安さの両方を求めるなら、ディアテックのシャンプーがおすすめです。まずサロン用のシャンプーとしては低価格。それなのに「洗浄力がいいのに刺激も弱い」と評判のシャンプーになっています。
- 安いだけのシャンプーはNG
- 肌が弱い人にも使いたい
- プレシャンプー用ならなんでもいい
このような人は、このシャンプーを選びましょう。酸性の石鹸系成分になっているので、低刺激なのが大きなポイントです。
髪のダメージが少ない方や、男性のオイリーな方に
施術前のプレシャンとして使用。
しっかりと汚れが落とせていいです。プレシャンにありがちなギシギシではなくて、さらっと仕上がります。
メーカー | ディアテック |
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ブランド | アクアカバー |
サイズ | レフィル1L |
香 り | レモン |
サロン価格 | |
商品番号 | 61999 |
本来シャンプー選びでは、洗浄力が強すぎる成分が入っていないものは避けて選びます。シュワルツコフのサロンオンリーシャンプーは、ラウレス硫酸Naが主成分。つまり洗浄力が強いシャンプーのため、敬遠されがちです。
しかし汚れを落とすのが目的のプレシャンプーとしては優秀なので、むしろ美容室ではよく使われています。
- 洗浄力の強いプレシャンプーが欲しい
- 皮脂がたっぷりの人に使いたい
- 整髪料がついた人専用のシャンプーが欲しい
もちろん洗浄力が強いので使える人が限られてきますが、試しにプレシャンプーとして使ってみてください。コスパがいいと評判です。
メーカー | シュワルツコフ |
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ブランド | サロンオンリー |
サイズ | 4L、1L |
香 り | シトラスフローラル |
サロン価格 | |
商品番号 | 71248 |
このシャンプーの特徴は、とにかく大容量でコスパがいい点。それ以外にはむしろないほど、潔いプレシャンプー剤です。主成分が「オレフィン(C14-16)スルホン酸Na」。この成分は洗浄力が強すぎるため本来避けるべきですが、プレシャンプーとして使うならちょうどいいでしょう。
- タップリ入ったシャンプーが欲しい
- 余計なものが入っていないものが欲しい
- とにかくコスパ重視
このようなシャンプーを探しているなら、メロスのルフェイルシャンプーはおすすめです。
メーカー | メロス |
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ブランド | ルフェイル |
サイズ | 5L |
香 り | グリーンフローラル |
サロン価格 | |
商品番号 | 26353 |
いくらプレシャンプーといっても、施術後に頭皮が荒れるなど頭皮の状態が悪化してしまうのもよくありません。特に敏感肌のお客様が施術を受ける場合は、なるべく刺激の弱いシャンプーを使いたいところ。
そこでパイモアのディア クリーンシャンプーがおすすめです。主成分がアミノ酸系になっているため、安心してプレシャンプーができます。
- 敏感肌のお客様に使いたい
- 整髪料などのシリコン類も除去したい
- 髪の痛みを抑えたい
このようなお客様でも、プレシャンプー時にも使えます。薄毛に悩んでいる人にプレシャンプーをする場合にも使ってみてください。
メーカー | パイモア |
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ブランド | ディア |
サイズ | 500ml、レフィル1L |
香 り | ハーブ |
定 価 | |
商品番号 | 75119 |
プレシャンプーは余洗いと手袋も必須
プレシャンプーは、2回シャンプーを行う時の1回目を指します。とにかく最初の余洗いが重要です。余分な皮脂などの汚れを落として、シャンプー剤をササっと付けて、2回目のシャンプーで本格的に洗いましょう。
皮脂を落とすために2回シャンプーをするので、手荒れで困っている人は手袋を使うのを忘れないでください。
しかも手袋を付けたままずっとシャンプーを続けていると、蒸れて手荒れが悪化してしまいます。蒸れない程度に手を乾かしつつ、保湿剤で保湿。これでプレシャンプーをしても、手荒れが進行しにくくなるでしょう。
手荒れが悪化してしまうなら、医師ならステロイドを処方してもらい、かゆみなどを抑えながら仕事を続けるのが基本です。また、刺激が弱いシャンプー剤を使うのもおすすめです。アミノ酸系のプレシャンプー用のシャンプーを使ってみましょう。