また行きたい美容室があるように、美容室側からみて「また来て欲しい客」っていますよね。今回は、美容室を利用するお客さんからすると「そうなんだ!」と感じたり、美容室側からだと「確かに!納得!」というような内容かもしれません。
自分の体験談に基づいた内容になってます。5分くらいでサクッと読める記事になってますのでチェックしてみてくださいね。
Last Updated:2021/7/5
美容師が「また来て欲しい」と思う瞬間はあるの?どんなとき?
もちろん美容師も人なので、少なからず「また来て欲しい」と思うお客さんはいます。一例を挙げてみました。
感謝の言葉を伝えてくれるお客さん
当たり前なんですが、感謝を言葉にしてくれるお客さんは美容師にとって、また来て欲しいお客さんです。美容師の醍醐味は、お客さんから「ありがとう」「嬉しい」など直接お客さんから「感謝の言葉を聞けること」ではないでしょうか。僕も、この言葉を聞くたびに「また頑張ろう!」と思います。
本音で話してくれるお客さん
本音と言っても洗いざらいプライベートを話すわけではないです。
美容室に来店される時点で髪に関する「何かしらの悩み」を抱えてお客さんは来店します。その悩みを聞き出すのが僕たち美容師の役割ですが、初めての来店だとお客さんも緊張されていて、本音を聞き出せずに終わってしまうこともあります。
僕もスタイリストデビューしたばかりの頃はそうだったんですが、経験が浅い若い美容師さんだと仕事に精一杯で髪の悩みを聞き出すまで気が回らないこともあります。そのときに、少しだけでもいいので髪についての悩みを本音で話してくれると美容師側としても嬉しいです。
なりたい髪型の画像を持ってきてくれるお客さん
美容師とお客さんの“なりたい髪型”のイメージを共有することは、必須です。そのためにも、自分のなりたい髪型の画像を持ってきてもらえると美容師側としては、とても助かります。円滑にカウセリングも進められるので、なりたい髪型の画像を2~3枚持ってきてもらえるとベストです。
美容師のアドバイスを聞いてくれるお客さん
ヘアスタイルを決めるときに多いのが「お客さんがなりたい髪型と実際にできる髪型に大きく隔たりがある」ことです。
美容師は、その隔たりを埋めるためにプロとしてお客さんに合ったアドバイスを送ります。「家に帰って髪を乾かす」、「パーマをするなら、スタイリングはこんなふうにしてください」など、アドバイスを受け入れて実行してくれるお客さんは、ヘアスタイルも提案しやすいです。
アドバイスを聞き入れてくれて、お客さんがなりたい髪型と美容師側が提案する髪型との落とし所を一緒に見つけていけるお客さんは、とても助かります。
商品を買ってくれるお客さん
これは売上という意味もあるんですが、美容室に置いてある商品を使ってもらったほうがヘアスタイルをキープできるという意味も含んでます。
美容室に置いてある商品は、どれも美容室が「この商品が良い!」と思って取り扱ってる場合がほとんどです。特に髪が傷んでるお客さんだと市販の商品を使うと余計に髪に対して悪影響を与えたりします。美容師がおすすめした商品を使ってくれるお客さんは、美容室でカットやカラー、パーマなどの施術するときもやりやすいです。
美容師が「困る」場面とは
サービス業全般に言えることなんですが、仕事をしていると「ちょっと困るな」と感じることがあります。美容師をしていて困る場面についてまとめてみました。
お客さんのやりたいヘアスタイルが全く決まってなくて困る
美容室に来店される方で、全くやりたい髪型が決まってない方がいます。これ自体はよくあることなんですが、問題なのがこちらから提案しても決めきれないお客さんです。
いくら提案しても「どうしよっかな~」「悩むな~」と決められないのでカウセリングだけで30分近くかかってしまう場合もしばしば。その結果、次のお客さんが来店して待たせたりすることになるので、決めきれない優柔不断な方は少し困ります。
このような決めきれないお客さんに対して、僕が個人的におすすめしているアクションは、「なりたくない髪型」を聞き出すことです。どんなに決めきれない人でもなりたくない髪型はあるはずなので、それを聞き出してから次の展開に移るようにするとやりやすいので試してみてください。
カットの途中で「やっぱり髪型を変えたい」と言われ困る
カットをしていると「やっぱり襟足は、長めがいいです」みたいな感じに言われる方がいます。ヘアスタイルは、すべてのバランスを見ながらカットしていくので、いきなり言われると対応するのが難しいです。カウセリングのときにしっかりと髪型を決めるか、変更するなら早い段階で伝えてもらえると助かります。
時間に遅れて来て困る
お客さんあるあるじゃないでしょうか。困る理由は簡単で、美容室はお客さんの予約をパズルのように予約表に書き込んでいきます。時間に遅れてくる、ということは、どこかで遅れた分の時間を捻出させないといけません。
「遅れてきたお客さんを早く終わらせるか?」
「次に来店されるお客さんを待たせるか?」
どちらを選択しても、あまり良い方向には進みません。遅れるときには必ず連絡を入れて欲しいです。
ペットを連れてくるお客さん
新規のお客さんで、たまにですがペットを連れてくるお客さんがいます。この場合って注意するのが難しいです。ペットを同伴で連れてくるお客さんは「ペット=家族」のような認識の方が少なからずいるので、下手に注意すると気を悪くされる場合が多い気がします。
他のお客さんが動物に対してアレルギーもちの可能性もあるので、ペット同伴で美容室に来店されるときは、事前に連絡が必要です。
ホームカラーをしていて困る
僕自身、カラーのお客さんが多いのですが、新規のお客さんはホームカラーをしている人がかなり多い印象です。ホームカラーをしてるお客さんに話を聞くと「ホームカラーをして失敗したら美容室で染める」という流れらしいです。
カラーは絵の具を塗るように簡単にはできないので、ホームカラーをしてる状態で来店した場合、希望のカラーはできない可能性があるくらいの気持ちがいいと思います。特にホームカラーで黒染めをしていたら、希望通りのカラーにするのは限りなく難しいです。
感謝の言葉は魔法の言葉
美容師にとっての「理想の客層」
美容師にとって理想の客層とは、美容師各々によって多少は違ってくると思いますが、共通して言えるのが最初にも伝えたように「感謝をしてくれるお客さん」ではないでしょうか。
もちろん、感謝されるには美容師側も満足のいく接客や技術を提供しないといけません。例えば、接客中に多少のわがままを言われても帰る時にお客さんから「〇〇さん、いつもありがとうございます!」と言われたら、わがまま言われたことなんて忘れます。
15年以上この世界にいるんですが、経験的に美容師という職業を選んでる人って、そういう人が多いです。
個人的に満足のいく接客や技術ができても、最後にお客さんから感謝をされないとすべて自己満足で終わります。感謝をされようと思うと、あらゆる面でお客さんの満足度を満たしてないといけないので、主観になってしまうんですが「感謝をしてくれるお客さん」が理想の客層です。
いつも来ていたお客様が突然来なくなってショックを受けることも
常連、太客の方が突然来なくなったりした経験、美容師なら誰しもあるはずです。そのときにいろんなことが頭に浮かんできます。
「あの時の会話が失礼だったのか?」
「あの時のカットが気に入らなかったのか?」
「新しい提案がなかったからダメだったのか?」
おそらく、お客さんが想像している以上に美容師は考えます。僕も寝るとき、お風呂に入ってるとき、ずっと考えてました。
現在だとインスタグラムやTwitterもあるのでSNSでつながっていたお客さんが別の美容室に行って「カラーがお気に入り!」みたいにアップしてると多少のショックを受けます。(最近は少し慣れてきましたが…)
それでも意外と転勤だったり、美容室に行く時間が作れなくて近場でカットしてしまったりする場合が多いです。もし、転勤などで他県に移る場合は美容師さんに伝えてもらえると、僕のように心配しなくて済むので伝えてあげてください。そうしてもらえるだけで、担当をしていた美容師さんは喜んでくれるはずです。
美容師も人。相性もあれば信頼関係も必要
美容師とお客さんの相性ってあります。お客さんによっては、男性のスタイリストNGと言われる方もいますし、逆に男性希望という方もいます。
美容師という職業はとても特殊な職業で「技術が上手ければ良し」という世界ではありません。ベテランで経験も20年以上あって仕事がうまくても、お客さんとの会話が弾まなかったら悪い印象を与えてしまいます。
逆に、経験年数が浅い美容師でも会話やムード作りが良ければ、また指名してもらえる世界です。「技術のうまさ=相性が良い」とはならないのが美容師の面白い部分でもあります。
美容室選びもお客さん側からすると担当していた美容師が辞めたり、お客さん自身が仕事で移動になったりと自分にとってベストな美容室を選び続けることは難しいです。
その中で、信頼関係を築くために僕自身が常連のお客さんや初めて来店されたお客さんにしているのが「相手の話を聞く」ことだと感じます。相手の話をしっかりと聞くことでお互いに信頼関係が生まれると思っているからです。
「話を聞くなんて何を当たり前ことを」
「そんなことは、もうしてるよ」
そんな感じに思われるかもしれないですが、知らないうちに美容師側の意見を押しつけてるときが僕にもあります。プロから見て、この髪型やカラーが絶対に似合うのに、お客さんは否定的だったという経験はないでしょうか。
すべてのお客さんが世間一般的に似合う髪型をしたいわけではありません。中には「自分のコンプレックスを解消してくれる」ことを希望してるお客さんもいます。このような場合に僕たち美容師がやるべきことは、お客さんのコンプレックスを取り除いて信頼関係を築いた後に似合う髪型を提案するという段階を踏んでからのアプローチが必要になってきます。
無意識のうちに、「お客さんは似合う髪型をすると喜ぶ」と自分の意見を押しつけてるんですよね。これでは、信頼関係は築けないです。
お客さんからの信頼を得るために、技術や接客というツールを使い、僕たち美容師は行動していると思ってます。美容師という職業を通じて、これからもお客さんからの信頼を得て、僕たちもお客さんを信頼し互いに良い関係性を築いていけるように今日もハサミを握りたいです。
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