ブリーチを使ったカラーの際に色落ち対策はとても重要です。カラーシャンプーを使えば色落ちを防いでくれてカラーも長持ちします。そこで今回は、色落ち対策で必須アイテムである、カラーシャンプーの頻度や使い方ついての内容です。正しい使い方と頻度を覚えて明日からの営業で使ってみてください。
Last Updated:2021/7/5
カラーシャンプーの頻度はどのくらいがベスト?
ブリーチを使ったカラーは、色落ちも早くシャンプーをする度に色がどんどん抜けていきます。初めてブリーチをされたお客様は、あまりの色落ちの早さにびっくりされるのではないでしょうか。
そこで登場するのがムラシャンなどに代表されるカラーシャンプー。色落ち対策のために使うカラーシャンプーの頻度は、毎日使うのが最も効果的です。ただし、カラーをした翌日から使うことはおすすめしません。その理由も後半説明します。
まずは、カラーシャンプーの種類を紹介していきます。
紫シャンプー(ムラシャン)
紫シャンプーを効果的に使える色はアッシュなどの寒色系。寒色系はカラーの中でも人気の色なので紫シャンプーを使用する機会も多いです。
先ほど説明した通り、紫シャンプーは寒色系に効果を発揮してくれるですが、実は全ての色にも対応してくれます。
ブリーチ後にカラーは、どの色で染めても最終的には「金髪に近い感じに色落ち」してしまうのがほとんど。その色落ちしてしまった金髪に対して紫シャンプーに含まれる紫の成分が色を打ち消してくれるのが理由です。
かなり万能に使えるカラーシャンプーなので、初めてブリーチをされるお客様には紫シャンプーをおすすめしましょう。
シルバーシャンプー
シルバーシャンプーは、紫シャンプーと同じで寒色系のカラーの人に向いています。
少しだけ紫シャンプーと違うのが、万能に使える紫シャンプーと比べると寒色系に特化していることです。つまり、寒色系のカラーだけで考えたら紫シャンプーを使うよりシルバーシャンプーを使った方が効果的です。
アッシュやシルバーのような透明感のあるカラーが好きな人にとって、シルバーシャンプーは非常におすすめのアイテムと言えます。
ピンクシャンプー
ピンクシャンプーは、その名の通りピンク系の色と相性が良いです。
ピンク系カラーは、インナーカラーやグラデーションカラーのようなピンポイントで色を入れるときに人気の色。紫シャンプーと比較すると使用する機会は少ないですが、1本あると便利です。
その他のカラーシャンプー
他にも、ブラウンやミルクティなど、ブラウン系のカラーシャンプーもあります。ブラウンやミルクティにカラーリングしていて、カラーシャンプーで他の色は入れたくない、黄色がかってきた髪色をブラウン系で補いたい、というときにおすすめのカラーシャンプーです。
カラートリートメントとの違い
お客様から「色落ち対策でカラーシャンプーとカラートリートメントのどちらがいいですか?」という質問を受けます。これは結構大事で、カラーシャンプーは色落ち防止になりますが、カラートリートメントは色落ち防止になりません。カラートリートメントは、色落ち防止というより色がそのまま入ってしまうからです。
赤のカラートリートメントを使えば赤色がそのまま入るので、かなり個性派な感じに仕上がります。カラートリートメントは、色落ち防止にならないので間違えないようにしましょう。
色落ちしやすいカラーとカラーシャンプーの頻度
カラーの中でも、色落ちしやすいカラーと色落ちしにくいカラーがあります。
アッシュ系のような寒色系は、比較的に色落ちしやすいです。寒色系の色は、透明感が出る代わりに彩度が低いので、どうしても色落ちが早くなります。外国人風カラーや透明感のあるカラーを希望するお客様には、紫シャンプーやシルバーシャンプーを提案するようにしましょう。
カラーシャンプーの頻度としては、毎日するのが一番色落ちを防いでくれますが、すぐにカラーシャンプーがなくなってしまいます。その部分を考えると2日に1回くらいのペースが理想的です。
カラーシャンプーの正しい使い方を美容師がお伝えします!
カラーシャンプーは、正しく使用しないと思ったような効果を得ることができません。カラーシャンプーを効果的に使う方法を解説していきますので参考にしてください。
カラーシャンプーはいつから使う?
カラーシャンプーは、カラーした翌日から使っても良いですが効果があまり得られません。
そもそも、カラーシャンプーは色落ち防止が目的のアイテムです。そのためカラーの翌日だと、まだ色落ちをしていないので使っても効果が出にくいのが原因。カラーシャンプーを使うなら、カラーした2~3日後が理想的と言えます。
カラーシャンプーの手順
- ぬるめのお湯でしっかり予洗いした後、水気をとってから普段のシャンプーと同じようにカラーシャンプーで洗う。
スタイリング剤などをつけているときは、一度シャンプーで髪についた整髪料を落としてからカラーシャンプーを使う。 - カラーシャンプーをよく泡立てて、泡パック。そのまま10分~15分ほど放置。
- お湯ですすぎ、リンスやトリートメントで仕上げる。
カラーシャンプーの手順としては、基本的にシャンプーの代わりに使ってあげると良いです。そのままカラーシャンプーを使うときは、お湯でしっかり髪をすすいでから使ってあげないと泡立ちが悪くなります。整髪料をつけている場合は、一度シャンプーをしてからカラーシャンプーを使うと効果的。
さらにカラーシャンプーを使うときは、水気をしっかりとってから使ってあげてください。水分が必要以上に残っているとカラーシャンプーが薄まってしまい効果が半減してしまいます。
カラーシャンプーで頭を洗ったら、そのまま10分~15分ほど放置してあげましょう。カラーシャンプーは、髪に直接ダメージがくるわけではないので長めに放置してもリスクは少ないです。放置中にカラーシャンプーに含まれる成分が色落ちして黄色っぽくなるのを防いでくれます。
最後にお湯で流してリンスやトリートメントをすれば終了です。通常のシャンプーと置き換えて使えばいいので、そんなに難しくはないと思います。
泡立ちが悪いときの対処法
カラーシャンプーを使って泡立ちが悪いときの理由は2つです。
- お湯でしっかりすすげていない
- 整髪料が残っている
カラーシャンプーは、通常のシャンプーと比較すると泡立ちは多少悪いです。そのため、カラーシャンプーを使用する前に髪や頭皮に汚れが残っていると泡立ちが悪くなってしまいます。色落ちを考えると、シャンプーを使わずお湯でしっかりと汚れを落としてあげたほうが色落ちも少なく効果的です。
お湯じゃ落ちきれない、と思ったら、シャンプーで軽く洗ってからカラーシャンプーを使ってあげましょう。
- カラーシャンプーは色落ち防止のアイテムなので、色落ちしてないカラー後にすぐ使っても効果が薄い
- カラーをして2~3日ぐらい経過してカラーシャンプーを使うと良い
- カラーシャンプーを使用する前は髪の汚れをしっかり落とす
- カラーシャンプーで髪は傷みにくいので15分を目安にじっくり置く
カラーシャンプーの選び方
カラーシャンプーの使い方がわかったところで次は、選び方です。お客様の髪質やカラーにあったカラーシャンプーを選んであげるようにしましょう。カラーシャンプーの色の選び方とシャンプーに含まれるラウレス硫酸Naについて説明をしていきます。
カラーシャンプーの色の選び方
カラーシャンプーの選び方の基準は「お客様に染めた色と同系色を提案」するようにしましょう。以下を参考にしてもらえると良いかもしれません。
髪色 | カラーシャンプー |
---|---|
アッシュ、パープル、シルバーなど寒色系 | 紫シャンプー、シルバーシャンプー |
ピンク、オレンジ、レッドなど暖色系 | ピンクシャンプー、レッドシャンプー、紫シャンプー |
ブラウン、ベージュ、ミルクティーなどナチュラル系 | 紫シャンプー、ブラウンシャンプー |
紫シャンプーは、どのカラーにも対応してくれるので、美容室にカラーシャンプーを導入するなら紫シャンプーから始めるといいです。
- カラーと同じ系統の色のカラーシャンプーを提案する
- アッシュやシルバーのような寒色系は色落ちが早い
- 紫シャンプーは、どの色に対応している万能なカラーシャンプー
ラウレス硫酸Naは頭皮に悪い?
多くのシャンプーに含まれるラウレス硫酸Naは「頭皮に悪影響を与えて経皮毒になるんですか?」という質問をたまに受けます。これに関しての回答ですが、マウス実験による研究で「ラウレス硫酸Naと経皮毒の関係性はない」と発表されています。
参考:マウスに対するラウレス硫酸ナトリウム吸入の生体影響について(PDF資料)|J-STAGE(大阪府立公衛研所報)
もちろん、世の中に絶対はないのでこれから先ずっと関係ないとは言い切れません。現在の研究結果をもとに考えるとこのような回答になります。
なぜ、ラウレス硫酸Naがシャンプーによく使われるのかというと「安価で洗浄力効果が高い」のが理由。特に市販のシャンプーは、お買い求めがしやすいように安価なものがほとんどなので多くのシャンプーに含まれているというわけです。
カラーシャンプーを正しく使って効果を持続させましょう
ブリーチカラーもこれから増えていくと思うので、色落ちを防いでくれるカラーシャンプーは必須アイテムです。ブリーチを使ったカラーをされるお客様には、必ず提案するようにしましょう。今回の記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
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