カラー塗布をスピードアップするコツ、練習方法

カラーの塗布スピードは、早さと正確さの2つが大事になってきます。
この2つを意識しないと色ムラの原因になるからです。
特にブリーチを使ったハイトーンカラーなどは、卓越した塗布技術が必要です。
そこで今回は「カラー塗布をスピードアップするコツ、練習方法」をテーマにシェアしていきます。
3分で読める内容なのでサクッと学べます。

カラー塗布は「早く、ムラなく」が重要


カラーの塗布は、ほぼ100%の美容師さんが「早く、ムラなく」を意識して染めています。
それでも色ムラになってしまうのが、ヘアカラーの難しいところです。
私も美容師になって15年以上になりますが、カラー塗布は本当に難しい技術だと感じます。

冒頭でも説明した通り、カラー塗布は早さと正確さの2つが両立できてキレイに染まります。
なぜなら、ヘアカラーは塗りだした瞬間から染まっていくからです。

最初と最後の塗る場所で、塗布時間に差が空きすぎると色ムラになります。
常に2人でカラーの塗布をされてる美容室は、正確さだけ意識すれば問題ありません。
しかし、1人で塗ることが多い美容室は早さと正確さの両方が大事です。
これから早く、ムラなく塗れる方法を解説していきます。

カラー塗布はスピードアップするポイント

カラーの塗布をスピードアップさせるには意識するだけではダメです。
意識して「急ごう!」と思っても早くなるわけではありません。
大事なのは、スピードアップさせるための論理的なアプローチです。

カラー薬剤を3段階で調合する

カラーが色ムラになる原因の1つが時間差です。
先ほども紹介した通り、時間差が開くほど色ムラになります。
たまに30分以上、カラー塗布をしている美容師さんもいます。
これでは色ムラになって当然です。

実は色ムラの原因になるのは、時間差だけでもありません。
塗布時間の長さによる、カラー剤の減力も原因の1つです。
カラー剤は混ぜた瞬間から、鮮度がどんどん落ちていきます。
塗布時間がかかってしまうと、カラー剤の鮮度の違いで色ムラになるんです。

こんなときの対処法がカラー剤を3段階で調合することです。
鮮度をキープできるように、3つ作って置いてその都度混ぜて使います。
こうすることで常に鮮度が高いカラー塗布をキープできます。

事前に髪の状態を確認しておく

カラーの塗布をスピードアップさせるなら、髪のダメージレベルなどを把握しておく必要があります。
たまに地毛の黒髪と思ったら、黒染めだったりします。
髪の状態を確認するためにもカウンセリングが重要です。
「どの部分にどの薬剤を塗るか?」はっきりしておくとカラーの塗布がしやすくなります。
2人で塗る場合は、イメージを共有させるために事前に確認をしておきましょう。

塗布の際の順序や方法をマニュアル化する

カラーを塗布する順序やマニュアル化をしていない美容師さんは多いです。
特にスタッフがいる美容室は、事前にマニュアル化をしておきましょう。
感覚的に仕事をしてしまうと、スタッフ間で共有ができません。
共有ができないとスピードアップは難しいです。
カラーを塗布する際のスライス幅の目安を作っておくとスピードアップに繋がります。

スピード以外にもある!カラー塗布で意識したいポイント


カラーをムラなく染めるには、スピードアップ以外にも意識するポイントがあります。
大きく分けて3つあるので、1つずつ紹介をしていきます。

塗布の順番

カラーの塗布をする順番は大事です。

襟足から塗ると正確に塗れる反面、ダッカールで毎回止める必要があります。
ダッカールで留めるとスピードアップはできません。

逆に上から塗るとダッカールを使いませんが、慣れてないと塗布がやりづらいです。

このように塗布の順番だけでもやり方は変わります。
迷わなくていいように、自分の中で長さや髪色別にマニュアルを決めておくと楽です。

時間差も意識する

時間差は最も注意しなければいけません。
特にブリーチを使ったカラーだと、1分違うだけで色の入り方が全く変わってきます。
時間差を計算したカラー剤選定などをして、色ムラを防ぎましょう。
ブリーチの場合は、基本的に2人体制で塗ると色ムラになりづらいです。

アンダートーンと残留薬剤の計算

アンダートーンや残留薬剤があると、希望の色にはなりません。
特に黒染めなどをしていたら、残留がしつこく残ってる状態です。
黒染めなどの残留は、ブリーチをしてもキレイに落とすのは難しいです。
カラーをする時点で残留しづらいカラー剤選定が必要になってきます。
事前に残留しづらいカラー剤選びをして、次回のカラーをやりやすい状態にしておきましょう。

カラー塗布のテクニックをあげる練習方法


カラーの塗布をスピードアップさせるには、練習をするしかありません。
なぜなら、毎日の積み重ね以外にうまくなる方法はないからです。
おすすめの練習方法を紹介します。

カラー塗布の練習はトリートメントや練習用クリーム

カラーの塗布を練習するなら、市販の安いトリートメントを使いましょう。
高いものを使う必要はありません。
市販のトリートメントをカラー剤に見立てて、塗布の練習をしてください。

このときのポイントは、トリートメントを本当のカラー剤と思って練習することです。
経験上、トリートメントでカラーの塗布をすると早く塗れます。
しかし、早く塗れる理由のほとんどが実際に染めるわけじゃないから雑になってるからです。

これでは正確性に欠けます。
必ず、実際のカラー剤と思って塗るようにしましょう。

トリートメントで練習するときのやり方

市販のトリートメントを使って練習するなら、タイムアタックは必ずしてください。
さらにサイドやバックを何枚のスライスで塗布するかも決めましょう。
カラーの塗布をスピードアップさせるなら、徹底したマニュアル化が大事です。

まずは、カラーの塗布の型を体に叩き込んでください。
全頭塗布をする際は、ミディアムくらいの長さのウィッグを使うとして目安は10分です。
ウィッグで10分で塗れても、実際の人間になると20分近くかかります。
最初の目標として、ウィッグを10分で塗れるようになりましょう。

カラー塗布をスピードアップするポイントはマニュアル化にある

今回のテーマ「カラー塗布をスピードアップするコツ、練習方法」についてまとめていきます。

  • カラーの塗布は早さと正確さが大事
  • カラーを塗布するスピードが遅いと時間差で色ムラになる
  • カラーの塗布をスピードアップさせるには練習しかない
  • マニュアル化したカラー塗布が必要
  • トリートメントを使ったカラーの塗布練習は全頭10分で塗れるようにする

カラーの塗布は、早ければ早いほど良いです。
特に1人でカラー塗布をされる方は、塗布時間が命取りになります。
実際のサロンワークでもスピードを意識して染めるようにしましょう。
この内容が少しでも参考になれば嬉しいです。
 

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宇井一八フリーランスヘアスタイリスト兼ウェブライター

投稿者の過去記事

福岡理容美容高等専門学校を卒業。2店舗のサロンを経て2017年にフリーランスのヘアスタイリストとして活動をスタート。カラー比率は、80%以上でブリーチを使ったカラーや明るい白髪染めなど、あらゆるヘアカラーが得意分野。
現在は、ヘアスタイリストとして活動の傍らウェブライター業や百貨店とUUU計画(ユーケイカク)という名前でアートイベントの主催を運営中。
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