毛先に枝毛や切れ毛があると、髪は艶やかさを失い見た目にもダメージが目立ってしまいます。また、見た目だけではなく手触りにも影響を与えてしまうでしょう。
美髪を求める人の天敵とも言える枝毛や切れ毛。これらがどういった原因でできているのかご存知でしょうか。
この記事では、枝毛や切れ毛について解説します。原因やなくす方法があるのか、予防策、できてしまったときの対策などを紹介しますので参考にしてください。
Last Updated:2023/8/28
急に増える枝毛や切れ毛に悩む人が続出
ふと髪を見たとき、毛先の裂けた髪を見つけてショックを受けた経験をしたことのある人もいるのではないでしょうか。
また、髪を乾かした後に短い毛がたくさん落ちていたり、乾かしている途中にプチプチと音が聞こえたりしたという経験談も聞かれます。
これらはすべて、髪ダメージの代表的な症状である「枝毛」や「切れ毛」によるものです。
枝毛や切れ毛ができてしまうと、髪の艶が失われてしまったり、ボサボサに見えてしまったりします。また、枝毛や切れ毛が原因で左右の髪の長さが変わってきてしまう人も少なくありません。
美髪を保ちたい人にとって、枝毛や切れ毛は大きな悩みのひとつと言えるでしょう。
枝毛とは
1本の髪が裂けてしまった状態を言います。裂け方にはさまざまな種類があり、毛先が二股に裂けているものや、複数に裂けているもの、途中部分が裂けて毛先で再び繋がっているものなども見られます。
切れ毛とは
切れ毛とは、髪がプツっと切れてしまっている状態を言います。ハサミでカットしたような鋭利な切れ方ではなく、千切れ落ちてしまっているため断面が白っぽくなっていることも少なくありません。
切れた部分は先細りになり、さまざまな方向に跳ねてしまうのも切れ毛の特徴のひとつです。
枝毛と切れ毛の違いはダメージの強さにある
枝毛と切れ毛、どちらも髪ダメージが原因で起こることは比較的広く知られています。しかし、枝毛と切れ毛の違いを明確に答えられる人は案外少ないかもしれません。
髪は3層構造になっており、外側からキューティクル層、コルテックス層、メデュラ層に分かれます。枝毛も切れ毛もキューティクル層とコルテックス層の2つにダメージが蓄積することで起こる症状です。
枝毛は、コルテックス層の繊維質がかろうじて繋がっている状態で、縦に裂けて起こります。一方、切れ毛はコルテックス層が繊維質を保てず横方向に断裂して起こる症状です。
つまり枝毛と切れ毛では、ダメージを受ける方向性が異なり、切れ毛の方がダメージの強い状態であるという違いがあります。
枝毛や切れ毛になった髪は治せるの?
基本的に、髪は一度ダメージを受けると完全に元の状態に戻すことはできないと言われています。それは、髪自体が毛母細胞の新陳代謝によって排出されていく角質、つまり既に細胞としての役割を失ったものだからです。
そのため髪に自己回復能力はなく、一度枝毛や切れ毛になってしまうと、その部分を修復することができません。
私達が普段行なっているヘアケアは、あくまで外部から栄養や保護成分を髪に流し込み、状態を良くしているものであって、髪本来の性質を向上させているわけではありません。
枝毛や切れ毛になった髪にトリートメントをした場合、今後の枝毛や切れ毛を防ぐ効果は期待できますが、既に枝毛や切れ毛になった髪を元の状態に戻すことはできないのです。
枝毛や切れ毛が起こる原因
枝毛や切れ毛は、一度起こると元に戻せません。だからこそ予防が大切です。
枝毛や切れ毛を起こさないためにも、枝毛や切れ毛の原因となるダメージを排除していくことを心掛けましょう。
熱ダメージ
コルテックスは乾いた状態の時に約150℃、濡れた状態の時には約60℃の温度でダメージを受けます。
一般的なドライヤーは100~120℃、ヘアアイロンは100~200℃の熱を発するため、髪を乾かす時やヘアセットの際には注意が必要です。
コルテックスがダメージを受けてしまうと、枝毛や切れ毛のリスクが高まってしまうでしょう。
摩擦ダメージ
髪は、摩擦を受けると表面のキューティクル層がはがれやすくなってしまいます。
キューティクル層にはコルテックス層を保護する役割があるため、キューティクルを失うとコルテックスは水分や油分を保てずにダメージを受け続け、やがて枝毛や切れ毛を起こしてしまうでしょう。
ブラッシングはもちろん、シャンプーで髪同士を擦り合わせることや、横になった時に枕に髪が擦れることでもダメージは蓄積していきます。なるべく摩擦ダメージを減らすよう、摩擦を起こしにくいブラシを使ったり、たっぷりの泡で保護しながらシャンプーをしたりするのがよいでしょう。
また眠るときにナイトキャップで髪を保護すると、枕との摩擦を予防できます。
化学ダメージ
ヘアカラーやパーマなどの化学薬品によるダメージは、キューティクルとコルテックスの両方に深刻なダメージを与え、枝毛や切れ毛の原因になります。
とは言え、カラーやパーマをやめるのは難しいという人も多いでしょう。
カラーやパーマの施術後、残留したアルカリによっても化学ダメージが蓄積していきます。残留アルカリをなるべく中和できるよう、カラーやパーマの施術後すぐに残留アルカリの中和効果が高いトリートメントを行なうなどの方法で、化学ダメージを最小限に抑えることもできます。
そのほか、髪は紫外線によっても化学ダメージを受けてしまいます。紫外線の強い時期は肌だけでなく、髪の紫外線対策も必要です。
枝毛や切れ毛をなくす4つの予防方法
続いては、枝毛や切れ毛をなくすためにおすすめの4つの予防方法を紹介します。
日常的な習慣にすることで、枝毛や切れ毛のない美髪を目指しましょう。
1.シャンプー前には髪のもつれを解す
シャンプーの際にもつれた髪を無理矢理引っ張ってしまうと、過度な力が加わり、ダメージを受けている髪は断裂して切れ毛になってしまうことがあります。
シャンプー前は髪のもつれを解いておきましょう。
ただし、ナイロン製やプラスチック製のブラシやコームを使うと、静電気を帯びやすく髪がブラシに引き寄せられて摩擦ダメージを受けやすくなってしまいます。
ブラシは豚毛ブラシや猪毛ブラシなど動物性のもの、コームは木製や竹製のものを使うと、静電気が起きにくく、摩擦ダメージを最小限に抑えることができます。
メーカー | 大阪ブラシ |
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ブランド | シャトリ |
サイズ | 225㎜ |
材 質 | 柄:ローズウッド 毛:猪毛 | 価 格 | 美通販価格(詳細は商品ページまたは美通販カタログ内でご確認ください。) |
商品番号 | 00023817 |
2.しっかりタオルドライをする
日常的に受ける熱ダメージの代表的なもののひとつに、ドライヤーがあります。ドライヤーを長時間使うことで、コルテックス層が熱ダメージを受けて変性してしまうことも少なくありません。
しかし髪をしっかり乾かさなければ、頭皮で雑菌が繁殖しやすい状態になったり、自然乾燥によってキューティクル層が開きっぱなしになり乾燥したりするなど、健康な髪を維持できなくなってしまいます。
そこで、おすすめなのがタオルドライをしっかりと行なう方法です。吸水性の高いタオルを使って、ドライ前にしっかりと髪の水分を取っておきましょう。
これによりドライヤーの使用時間を短くし、熱ダメージを抑えることができます。
メーカー | レイナカンパニー |
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容 量 | 10枚 |
サイズ | 約350×840mm |
カラー | ショッキングピンク ※他のカラーは商品詳細ページ、または美通販カタログ内でご確認ください。 |
材 質 | マイクロファイバー | 価 格 | 美通販価格(詳細は商品ページまたは美通販カタログ内でご確認ください。) |
商品番号 | 00083817 |
3.熱保護効果のあるアウトバストリートメントを使う
熱ダメージ対策には、熱から髪を保護する効果のあるアウトバストリートメント(洗い流さないトリートメント)を使うのもおすすめです。
シャンプー後のドライ時はもちろん、カールアイロンやストレートアイロンなどでヘアセットするときにも、髪を熱ダメージから守り、枝毛や切れ毛の予防ができます。
メーカー | 中野製薬 |
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ブランド | グラマラスカール N |
容 量 | 150ml ※他の容量は商品詳細ページ、または美通販カタログ内でご確認ください。 |
形 状 | ローション |
香 り | フルーティーローズ | 価 格 | 美通販価格(詳細は商品ページまたは美通販カタログ内でご確認ください。) |
商品番号 | 00079631 |
4.髪の紫外線対策をする
髪の紫外線対策として、帽子や日傘を使うようにしましょう。特に、乾燥している髪は紫外線によるダメージを受けやすいため、毛先になればなるほどダメージを蓄積しやすくなってしまいます。
もっとも枝毛や切れ毛ができやすい毛先は、帽子や日傘では紫外線を避けにくいこともあるでしょう。そんなときには、紫外線カット成分の入ったクリームやスプレーを使うのがおすすめです。
UVカットクリーム、UVカットスプレーなど、さまざまな髪の紫外線対策グッズが販売されています。
メーカー | デミ |
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ブランド | ハレマオ |
容 量 | 80g |
形 状 | スプレー |
香 り | キウイフルーツのグリーン感とユーカリの清涼感が調和したほんのり甘い爽やかな香り |
SPF/PA | SPF50+ / PA++++ | 価 格 | 美通販価格(詳細は商品ページまたは美通販カタログ内でご確認ください。) |
商品番号 | 00128316 |
枝毛や切れ毛は縮毛矯正やストレートパーマで目立たせないようにできる?
枝毛や切れ毛は、断面が複雑な形になってしまうため、ほかの髪とは違う動きをします。そのため枝毛や切れ毛が多い人は髪が跳ね、艶のない髪に見えてしまいます。
特にストレートヘアの場合は、枝毛や切れ毛による毛跳ねや艶の無さが目立ってしまうでしょう。
これらの問題を解決するために、縮毛矯正やストレートパーマをあてようと考える人も少なくありませんが、この方法はおすすめできません。
縮毛矯正やストレートパーマは特に強い薬剤を使う化学ダメージを受けやすい施術です。施術後、一時的に枝毛や切れ毛による毛跳ねがなくなり艶を取り戻したように見えるかもしれません。しかし、暫くすると化学ダメージによってより枝毛や切れ毛が増えてしまうことがあります。
できてしまった枝毛・切れ毛をなくす方法はある?
できてしまった枝毛や切れ毛は元どおりに治すことができません。だからと言ってそのままにしておくと、枝毛や切れ毛の断面から乾燥が進み、ダメージが進行していくでしょう。
枝毛や切れ毛ができてしまったときには、美容室で毛先をカットしてもらうのがおすすめです。美容室によっては、枝毛カットをメニューとして提供しているケースもあります。
枝毛や切れ毛をカットで取り除く場合は、髪に対して垂直にハサミを入れ、断面をなるべく狭くするのがポイントです。これにより、水分や油分の流出を最低限に抑えることができるでしょう。
簡単そうに見える枝毛カットですが、素人が自分で行なうと斜めにハサミを入れてしまい、広い断面からダメージがさらに進んで枝毛や切れ毛を増やしてしまうこともあります。
枝毛カットは、美容室でプロにお任せするのがおすすめです。
正しい方法で枝毛・切れ毛対策をしよう
艶やかな髪の大敵である枝毛や切れ毛は、できてしまってからでは対処が難しいことがわかったと思います。枝毛・切れ毛を出さないためには、何より日常的な予防が大切です。
ぜひ、今回紹介した予防策を習慣にして、日頃から枝毛や切れ毛のない艶やかな髪を維持できるようにしてください。
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