「ブリーチを使ったカラーをしたいけど、全体的にブリーチすると髪のダメージが気になる」そんなふうに思われている方って多いですよね。確かにブリーチは綺麗な色が入る反面、髪へのダメージも気になります。そういうときは、インナーカラーやバングカラーのような部分的に染めるカラーがおすすめ!
インナーカラーとバングカラーのメリット、デメリットについてシェアしていくので参考にしてくださいね。
インナーカラーとは
インナーカラーとは、髪の内側だけ染めるカラーのことです。ここ数年インナーカラーの需要がかなり上がっています。実際、私の美容室に来店されるお客様もインナーカラーのオーダーが全体ブリーチよりも多いくらいです。
インナーカラーが人気の理由を解説していきます。
インナーカラーの魅力・メリット
インナーカラーの最大のメリットは、この2つです。
- 部分的にしかブリーチしない
- 無駄な髪へのダメージを抑えられる
ひとつずつメリットを説明していきます。
インナーカラーはブリーチする範囲が狭い
インナーカラーは、髪の内側のみ染めるカラーです。全体ブリーチだと髪の根元が伸びてきたりするとすぐにわかってしまいます。インナーカラーだと根元が伸びてきても基本的に上から髪が被ってきているので分かりづらいです。
さらに、内側しか染めないのでインナーカラーを隠すことも可能。髪を結んだりするときにインナーカラー部分を隠したりできるので、仕事とプライベートで分けても楽しめます。仕事上、派手なカラーができない人でも楽しめるので、インナーカラーの需要が上がっているのかもしれません。
インナーカラーは、ダメージが少ない
先ほども説明した通り、インナーカラーは部分的にしか染めません。ブリーチのやりすぎで髪がパサパサになっている方ってたまに見かけませんか? せっかく可愛いカラーをしても髪が傷んでパサパサに見えてしまったら意味がないです。
インナーカラーは部分的にしか染めないので、髪へのダメージが少なく髪の傷みが気になる人でもやりやすいです。しかも、全体ブリーチほど派手なカラーにしたくない人にもおすすめできます。ブリーチ初心者の方でも挑戦しやすいので、初めてのブリーチはインナーカラーから始めると良いかもしれません。
インナーカラーのデメリット
インナーカラーのデメリットは、やはりブリーチによるダメージではないでしょうか。ただ、これは全体ブリーチと比較するとダメージは少ないので、メリットでもありデメリットでもあると思います。
インナーカラーは、私たち美容師のテクニックが必要になってきます。ブリーチをする幅や色の選定を計算してしないと失敗してしまいます。インナーカラーをするときは、色同士の相性をしっかり勉強してお客様に提案してみましょう。
インナーカラーを入れる場所はどこがいい?
インナーカラーを入れるなら、額の端の剃り込み部分から入れるのが基本的な形です。そこから、インナーカラーを目立たせたいならさらにトップの高い位置からインナー部分を取ります。
逆にインナーカラーがばれないようにするなら目線の延長線上などに下げると良いです。
インナーカラーをする場合、最初は低い位置から始めましょう。なぜなら、インナーカラーはブリーチをする場合が多いので失敗は許されないからです。そして、お客様が「もっと目立ったインナーカラーがしたい!」と言われたときは、位置を上げるかビビットな色を選定すると良いです。
インナーカラーから派生したお洒落な“イヤリングカラー”
イヤリングカラーは、インナーカラーの幅をさらに狭くしたカラーです。耳に髪をかけたりすると、イヤリングカラーがちらっと見えて可愛いです。イヤリングカラーの最大のメリットが「必要最低限のブリーチ」でオシャレにカラーを楽しむことです。
染める場所としては、もみあげ付近のみなので本当にちょっとのカラーで済むので嬉しいですよね。主に、ボブスタイル~ロングスタイルの人におすすめのカラーと言えます。
イヤリングカラーをする場合は、思い切って派手めなカラーを入れたほうが良いです。染める部分がほんのちょっとなので、ナチュラル系のカラーだと他と馴染んでしまってイヤリングカラーがわかりづらくなります。その点は、注意が必要です。
イヤリングカラーは、ブリーチ部分も極端に少なく派手すぎないので、いろんな方に提案できるカラーと言えます。
インナーカラーを美容室でする際のポイント
インナーカラーを美容室でするときのポイントは、インナー部分と表面部分の「明るさと色」のチョイスです。この明るさと色選び方を間違うとインナーカラーをしても微妙になってしまいます。
例えば、インナー部分を明るいベージュ系、表面も明るいベージュ系で染めたとします。これだと、インナー部分をブリーチしていたとしても明るさの差が少ないのでインナー部分が目立ちません。
インナーカラーをするときは、必ずインナー部分と表面部分も明るさの差をつけてあげましょう。目安としては、3レベルくらい差をつけてあげると良いです。
インナーカラーの色もある程度ビビットな色を選ぶと、うまくいきます。内側しか染めないインナーカラーは常に髪で隠れている状態なので、ビビットな色に染めても思ったよりは目立ちません。明るさと色の選定には意識してインナーカラーを提案しましょう。
いまどきインナーカラーおすすめ色
インナーカラーは、ブルー系の色がおすすめです。ブルー系がインナー部分に入ると一気に可愛さが増します。私の美容室も人気は、圧倒的にブルー系です。
ただ、インナーカラーで青を入れようとしたら1回のブリーチでは入らない可能性があります。念のために2回ブリーチをしてあげると綺麗な青が入るので参考にしてみてください。
1回のブリーチで色を入れるなら、ピンク系とかも可愛いのでおすすめです。ピンクのような赤系の色は、色素が濃いので1回のブリーチでもしっかりと発色してくれます。
ブルー系、ピンク系共におすすめなので、思いきって提案をしてみてはどうでしょうか?
バングカラーとは
バングカラーは、名前の通り前髪に入れるカラーのことです。ここ最近、一気にバングカラーをする人が増えてきました。バングカラーのメリットやデメリットについて説明をしていきます。
バングカラーの魅力・メリット
バングカラーのメリットは、前髪に入れるワンポイントのカラーで他と差別化ができることです。前髪をブリーチしてワンポイントで色を入れるので、一気に雰囲気が変わります。
さらに、バングカラーは髪の長さを選びません。インナーカラーやグラデーションカラーの場合は、髪の長さが最低ボブくらいないと難しいです。バングカラーは、ショート、ミディアム、ロングなど全ての長さに対応できるところもメリットと言えます。
バングカラーをするだけで、一気にオシャレ上級者の雰囲気になるので、ぜひチャレンジして欲しいカラーです。
バングカラーのデメリット
バングカラーのデメリットは、染める人を選ぶことです。前髪にワンポイントのカラーを入れるので、思ったよりも個性派な感じに仕上がります。初めてのブリーチでバングカラーをすると少しだけ違和感を覚えるかもしれません。
バングカラーは、ある程度ブリーチカラーをしたことがある人がすると良いかもしれません。それでもバングカラーを入れたい人は、前髪部分と他の部分の明るさの差を同じくらいにしてあげると馴染んでくれます。
バングカラーを美容室でする際のポイント
バングカラーを美容室でする場合のポイントは、染める範囲を狭くして染めることです。いきなり広い範囲でバングカラーをすると、パンチが効きすぎた感じになります。
カラーの幅が狭いと「あまり目立たないのではないか」と思う方もいるかもしれません。バングカラーは、カラーの幅を狭く入れても前髪を染めるので、じゅうぶんに染まった雰囲気が出るので問題ないです。
バングカラーにはこの色がおすすめ!
バングカラーでおすすめの色がミルクティー系の色です。ベージュやミルクティーなどのナチュラルに近い感じで染めるとかわいいです。
誰とも被らないように個性派にしたい人もいると思います。そんな人は青や赤など原色系もありですが、初めてするならナチュラルに近い色がベターかもしれません。ただ、もっとバングカラーを派手にしたい方は、インナーカラーと組み合わせても可愛いです。
派手髪が好きなお客様に「バングカラー×インナーカラー」の組み合わせを提案してみてはどうでしょうか?
インナーカラーやバングカラーで「自分らしさ」を演出
シンプルな全体染めに飽きたらインナーカラーやバングカラーのような、いつもとはちょっと違うカラーがおすすめです。全体的にブリーチをするわけではないので、髪のダメージも抑えられるし一気にオシャレな雰囲気に仕上がります。
お客様からブリーチのオーダーが入ったら、全体ブリーチよりインナーカラーやバングカラーのような部分的にブリーチするカラーを提案すると良いでしょう。
ブリーチを使ったカラーは私たち美容師も緊張しますが、お客様も不安や緊張を感じます。段階を踏んだブリーチカラーを提案することでお客様もブリーチへの不安が和らぐと思います。
マンネリ化したカラーにならないように、インナーカラーやバングカラーを試してみてくださいね。
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