“資生堂”と聞くと化粧品の会社、というイメージが強いですよね。その資生堂では美にかかわる様々な事業や活動を行っていて、シャンプーも資生堂の製品のひとつです。資生堂のシャンプーには市販のものと、”資生堂プロフェッショナル”という業務用の2種類があります。その2種類の違いや、美容室で使われる商品についてご説明します。
Last Updated:2021/2/12
資生堂ってどんな会社?
1872年に創業した資生堂の化粧品部が開店したのは意外なことに1916年のことで、それが現在の形へと少しずつ成長し、今では美容や化粧品=資生堂というイメージを誰もが持つようになりました。
“美しい生活文化の創造”を基本方針とした資生堂は、今では約120か国で展開されて日本を含むアジアでのポジションはNo.1を獲得する企業となっています。そのため、資生堂では美をテーマに幅広い事業が展開され、社会貢献活動でも人の肌を紫外線から守るような商品作りをするなど、環境に配慮したパッケージで商品を販売しています。
今では”資生堂”という言葉そのものがブランド力をもつようになり、1992年には”資生堂企業資料館”ができて、女性にとっては興味深い10万点の展示物の一部を一般の人にも公開しています。
一般的には市販で販売されている資生堂の商品は、“手の届く範囲のちょっと贅沢なもの”というイメージがありますよね。次々と新しい商品も生み出されているので、毎シーズンの楽しみとして注目している女性ファンも大勢います。
市販の資生堂シャンプーとサロン専用シャンプーの違いとは?
資生堂では誰でも手頃な価格で購入することができる市販のシャンプーと、業務用のシャンプーの2種類が販売されています。資生堂のシャンプーも他のメーカーのシャンプーと変わらず、平均的な商品となっていて価格も消費者が定期的に購入しやすくなっています。
それに対して、プロの美容師向けの“資生堂 プロフェッショナル”のシャンプーは、低刺激の成分が使われていて使う人の髪質を最適な状態に導いてくれる役割があり、当然価格も高くなっています。
まずはその2つの違いを詳しく見ていきましょう。
市販のシャンプーの特徴
市販のシャンプーは洗浄力が高く、コンディショニング成分が豊富に含まれています。資生堂では“TSUBAKI”を思い浮かべる方も多いと思いますが、実はTSUBAKIは美容師としてはおすすめできないと言う人も多い商品です。
消費者としては髪にツヤが出てサラサラになると思うかもしれませんが、使い続けることによって「カラーリングの色が入りにくくなってしまう」という声もあるので、カラーリングをしている人には不向きなのです。
また、市販のシャンプーはドラッグストアなどで購入できるから安いという訳ではなく、洗浄力が高くコストを抑えられる成分を使っているから低価格で購入することができると言えます。
洗浄力が高いと汚れがよく落ちるのではないかと思うかもしれませんが、実は頭皮の皮脂を削りすぎてしまい、頭皮の肌トラブルを引き起こしてしまう可能性もあります。シャンプーは毎日使うものだからこそ、髪や頭皮の健康を考えて使っていきたいですよね。
サロン専用シャンプーの特徴
サロン専用シャンプーは市販のシャンプーと比較して泡立ちが悪く感じますが、それは低刺激で頭皮や髪に負担をかけない質の高い成分が使用されているからです。高価なサロン専売のシャンプーが多数取り揃えられている美容室では、美容師が頭皮や髪の状態をチェックしてその人に合ったシャンプーを提案してくれます。
実際に多くの美容室でも使用されている資生堂のサロン専用シャンプーはAmazonや楽天でも販売されていますが、「サロン専売のシャンプーだから良い」という自己判断で購入するのはリスクがあります。
なぜなら、サロン専売のシャンプーは平均的な成分が配合されているのではなく、髪質や頭皮の状態に合ったものを選ばなければいけないので素人だと髪の傷みの原因を判断するのが難しいというデメリットがあるからです。
そのため、せっかく高級なシャンプーを購入しても自分に合わないものを選んで失敗し、髪や頭皮の状態をさらに悪化させてしまう恐れもあります。したがって、サロン専売シャンプーを購入するときには、行きつけの美容室で購入できるならアドバイスをもらいながら担当の美容師と一緒に選びましょう。
もし、そのサロンがシャンプーを販売していない場合は他の店舗で相談するか、アドバイスをもらってサロン専用シャンプーを購入することをおすすめします。
美容室でも使われる業務用資生堂シャンプー
資生堂は消費者にとっても身近な企業なので業務用のイメージがあまりないかもしれませんが、実は豊富な種類の業務用シャンプーを取り扱っています。
施術を受ける側としても親近感のあるメーカーなので“資生堂なら安心”と思えますし、知らないメーカーではないのでサロン専用シャンプーを日常的に使ってみたいという気持ちになりますよね。まずは美容室の施術で試してみたい、5つの資生堂の業務用シャンプーをご紹介します。
業務用でありながら、洗浄力やコンディショニング効果にこだわるならこちらのシャンプーがおすすめです。傷んだ髪には不向きで、ノーマル毛の人向きなので要注意です。香りは女性が親しみやすいフローラルで、華やかな気分になれます。
メーカー | 資生堂 |
---|---|
ブランド | プロシャンプー |
サイズ | レフィル1L |
香 り | フローラル |
サロン価格 | 1,000円 |
商品番号 | 13476 |
カラーリングで強いダメージを受けた髪に、しっとりとした高級感をプラスします。シトラスの爽やかな香りで気持ちもリフレッシュできます。
メーカー | 資生堂 |
---|---|
ブランド | フェイズ7 |
サイズ | 250ml、1L |
香 り | シトラス |
定 価 | 2,000円 |
商品番号 | 13480 |
髪や頭皮に潤いを与え、必要な皮脂は残して不要な汚れのみを落とします。ダメージを受けた髪のパサつきを抑え、髪本来の元気を取り戻します。
メーカー | 資生堂 |
---|---|
ブランド | ザ・ヘアケア アクアインテンシブ |
サイズ | 250ml、レフィル450ml、500ml、1L、レフィル1.8L |
香 り | リラックスグリーンフローラル |
定 価 | 2,000円 |
商品番号 | 78958 |
プロポリスエキスとSKプロテインが配合され、毛根から髪を健康的に育てます。優しいフローラルな香りが、柔軟で美しい髪を作るのを手助けしてくれます。
メーカー | 資生堂 |
---|---|
ブランド | アピセラ |
サイズ | 250ml、レフィル500ml、600ml、レフィル1L |
香 り | フローラル |
定 価 | 2,200円 |
商品番号 | 75147 |
髪を不健康にする原因のひとつである、髪の土台の頭皮の環境を整えて不調をなくしてくれるシャンプーです。髪や頭皮に与える潤いは残したまま、皮脂などの汚れはしっかりと取り除きます。ナチュラルなグリーンフローラルの香りには気持ちまで落ち着けてくれる効果も期待できますよね。
メーカー | 資生堂 |
---|---|
ブランド | ザ・ヘアケア フェンテフォルテ |
サイズ | 250ml、レフィル450ml、500ml、1L、レフィル1.8L |
香 り | グリーンフローラル |
定 価 | 2,000円 |
商品番号 | 85133 |
サロン専用の資生堂シャンプーはここが違う!
同じ資生堂のシャンプーでも、サロン専用のシャンプーは成分にこだわりがあるからこそ髪や頭皮への負担も小さく健康的で美しい髪をキープすることができます。実際にシャンプーは汚れを落とす目的で使っている人もいて、そのような人はシャンプーには傷みを修復してくれたりカラーリングを長持ちさせるなどの効果があることも忘れてはいけません。
髪や頭皮を守るためには、高くてもダメージを改善してくれる良い成分が配合されたシャンプーを使い続けて行かなければいけません。
まずは自分の髪のタイプがどのタイプに当てはまるのかを美容のプロである美容師に相談し、そのような自分の髪や頭皮の欠点を補うことができるサロン専用シャンプーや日頃のケア方法についてアドバイスをもらうようにしてください。