自宅でも美容室でシャンプーをしたかのように髪がサラサラに仕上がると最高ですよね。そこで今回は、美容師がおすすめする美容室のシャンプーを紹介していきます。シャンプー選びで悩んでいる方は、実際に使ってみてサラサラヘアーを手に入れましょう!
Last Updated:2021/6/21
美容室のシャンプーの特徴とは?
美容室のシャンプーと市販のシャンプーの違いを簡潔に説明するなら「シャンプーに含まれる水の量」です。
一般的には「美容室のシャンプーには髪に良い成分が含まれていて、市販のシャンプーには髪に良くない成分が含まれている」みたいな話があります。実は、良い成分や悪い成分など以前に、市販のシャンプーはほとんどが水の場合が多いです。
美容室のシャンプーを買うときに、お客様が悩む一番の原因が「値段」だと思います。確かに市販のシャンプーに比べると美容室のシャンプーの値段は、倍以上高い場合が多いのも事実。
しかし、シャンプーは1~2ヶ月以上は普通にもちます。そうすると、1日あたりで計算したら決して高い商品でもないので、お客様の髪をキレイに保つためにも美容室のシャンプーをおすすめしましょう。
市販のシャンプーの特徴
大げさではなく、市販のシャンプーは80%以上が水でできていると言って良いと思います。市販のシャンプーは、「安価で効果が髪にわかりやすく実感できる」というコンセプトを元に作られている場合が多いです。安価で誰にでも買ってもらえるようにするには、シャンプーの大部分を水に使ってコストを削減することは仕方がないとも言えます。
そのため、大量の水と混ぜても効果を実感してもらえるように髪がサラサラになる強力な成分を配合して作らないといけません。その結果、購入者が「シャンプーを使ったその日から髪がサラサラになった!」と効果をすぐに実感できるようになっています。
ただ、このサラサラ感を出すためには大量のシリコンが使われている場合が多く、シリコンを使いすぎると美容室でパーマがかかりづらくなるなど弊害も起きます。
業務用シャンプーの選び方の基本
美容室で使う業務用シャンプーの選び方として、私の場合は大きく4種類に分けています。
- メンズ用シャンプー
- レディース用シャンプー
- ワンシャンなどで使うシャンプー
- 高価でメンズレディース、どちらでも使えるシャンプー
メンズ用シャンプー
メンズ用シャンプーで求められるのは「洗浄力」です。
女性に比べて男性は頭皮の脂の分泌量が倍以上あるので、女性用のシャンプーを使っても頭皮の汚れは落ちません。例えるなら、油性マジックの汚れを水拭きで落とそうとしているようなものです。ある程度の洗浄力の高いメンズ用シャンプーがあると、しっかりと皮脂汚れも落としてくれます。
レディース用シャンプー
レディース用シャンプーで求められるのは「保湿力」です。
メンズシャンプーのような洗浄力が強いものを使ってしまうと髪がきしんでしまいます。男性に比べて髪の長い女性は、保湿力の高い、しっとりと髪がまとまるシャンプーを使ってあげることが大事です。
ワンシャンで使うシャンプー
カット前にワックスを落としたり、施術の途中で流したりするときに使うシャンプーです。このシャンプーに求められるのは「コストの低さ」になります。施術によっては何度も使うことが多いので、美容室側としてはコストをかけた良いシャンプーは使いづらいのが本音です。
ただ、最後の仕上げで上質のシャンプーを使うので問題はないと思います。もちろん、ワンシャンでも上質なシャンプーを使いたい方もいると思いますので、使っても問題ありません。
メンズ、レディース、どちらも使える高価なシャンプー
メンズ、レディース問わず使える値段の高いシャンプーは、ひとつはあると良いです。価格帯として1本5,000円以上するようなシャンプーになります。お客様の中には、「値段は問わず良いものを使いたい」という方も多いです。そんな方の期待に応えられるように、美容室ならではの高価なシャンプーがあると良いと思います。
多くのお客様がドラッグストアなどで買った安価なシャンプーを使っている場合が多いです。
髪のダメージであったり抜け毛であったりと、髪や頭皮に対してお客様は必ずどこかに悩みを抱えています。その悩みを聞き出して、ドラッグストアのシャンプーと美容室のシャンプーの違いを説明してあげましょう。本当に髪に悩みを抱えているのならば、高価なシャンプーでも購入してくれます。
店販としていくつか揃えておくべき?
現在美容室で使っているシャンプーは、店販商品として揃えておくと良いです。私の場合は、先ほど説明したように4種類に分けて使用しているので、ワンシャン以外の3つのシャンプーを店販として用意しています。
家族でひとつのシャンプーを使っているお客様もいるので、性別に分けてシャンプーを使う理由をちゃんと説明しておきましょう。
実際に店販として売るシャンプーを、美容室でお客様に使ったあとに店販として購入してもらうような「流れ」を作ることが大事です。商品説明をするときは、営業でお客様に使ってみて説明を加えたほうが説得力も増します。
業務用シャンプーおすすめ人気5選
美容室で使えるおすすめの業務用シャンプーを5つに絞って紹介します。
フィヨーレ プロシャンプー
安価でコストが抑えられるので、美容室で1回目のシャンプー、俗にいう「ワンシャン」でも使えたりします。コストを抑えて使いたい人にピッタリだと思います。手にもやさしい成分でできているので手荒れが気になる人にもおすすめです。
メーカー | フィヨーレ |
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ブランド | プロシャンプー |
容 量 | 5L |
香 り | フローラル |
サロン価格 | |
商品番号 | 75136 |
サニープレイス ヘアオペ ナノサプリクレンジングシャンプー グリーンアップル(GA)
このシャンプーは、実際に私自身が男性のお客様に使用しているシャンプーでもあります。洗い上がりもさっぱりとしていて気持ち良く、青リンゴの香りも良いです。髪がキシつくこともないので、美容室のシャンプーとしては男性におすすめのシャンプーと言えます。
メーカー | サニープレイス |
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ブランド | ヘア・オペ |
容 量 | 1L、4L(レフィル800ml×5) |
香 り | グリーンアップル |
定 価 | |
商品番号 | 66588 |
ナンバースリー プロアクションフォーシーシャンプー
フォーシーシャンプーは、ヘアカラーの退色防止として期待できるシャンプーです。洗い上がりもしっとりしているので、ヘアカラーを頻繁にされていない女性の方でも使用して問題ないと思います。カラー毛の方やレディース用として使うと良いです。
メーカー | ナンバースリー |
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ブランド | プロアクションフォーシー |
容 量 | 170ml、1L、レフィル3L |
香 り | フローラル |
定 価 | |
商品番号 | 48328 |
フォード CE-3シャンプー
フォードのCE-3シャンプーは、洗浄力が極めて高いシャンプーです。ノンシリコンシャンプーでもあるので洗い上がりは少しキシつきを感じますが、ある意味ノンシリコンならではとも言えます。シリコンシャンプーが苦手で洗浄力が高いシャンプーを使いたい方におすすめの美容室のシャンプーです。
メーカー | フォード |
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ブランド | CE-3 |
容 量 | 1L、4L、レフィル4L(800ml×5) |
香 り | グリーンアップル |
定 価 | |
商品番号 | 83904 |
ナンバースリー イルガ薬用シャンプー
ナンバースリーのイルガ薬用シャンプーは、植物性由来の成分で作られたシャンプーです。
- 動物性由来の原料を使わない
- 動物実験をしない
- 遺伝子組み換え原料を使わない
この3つを掲げて作られており、動物由来成分フリーの証明でもある「Vegan認証」を取得しています。頭皮のカサつきやフケが気になっている、頭皮が敏感な方にとってぴったりのシャンプーです。
メーカー | ナンバースリー |
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ブランド | イルガ |
容 量 | 200ml、250ml、500ml、800ml、3L、レフィル500ml、レフィル800ml、660mlポンプ |
香 り | オレンジ精油 |
定 価 | |
商品番号 | 118730 |
お客様にシャンプーをおすすめするときのポイント
お客様にシャンプーをおすすめするときのポイントは、絶対条件として「自分が使ったことがある商品」でないといけません。また、おすすめする前にお客様の髪や頭皮の悩みを確実に聞き出しましょう。
商品を説明するには、お客様の髪や頭皮の悩みを把握していないと成立しません。悩みを聞き出したのちに、おすすめするシャンプーの自分自身が使った体験談をお客様に伝えましょう。自分が使ったことがないとお客様に対しても説得力も落ちてしまうので「商品を売るというより自分が使った感想を述べる」くらいの気持ちで紹介すると良いです。
ネットで見る口コミよりも実際に会った人から聞く口コミに勝る信用はありません。お客様に感想を伝えたあとにお客様に「使ってみますか?」の一言を付け加えるとより自然です。
美容室のシャンプーで髪をキレイに保とう
美容室でトリートメントを毎月するより、シャンプーのような毎日使うアイテムのほうが髪をキレイに保つためには大事です。お客様には毎日のケアの重要性を伝え、美容室のシャンプーの良さを知ってもらい、購入してもらえるように流れを作りましょう。
ただ先ほども説明したように、押し売りではなく、あくまで自分がおすすめするシャンプーを自分自身が実際に使って感想をお客様に伝えるだけで十分です。美容室のシャンプーの良さをたくさんのお客様にも知ってもらえるように、私たちもプロとして、しっかりと説明してサロンワークに取り組む必要があると思います。