ブリーチの色落ちが早い原因と長持ちさせる方法! 色落ち過程がかわいいカラーも紹介

ブリーチのデメリットと言えば色落ちの早さ!
透明感のあるキレイなカラーができる代わりに、ブリーチは色落ちが圧倒的に早いです。
そこで今回は、《少しでもブリーチカラーを長持ちさせる方法》と《色落ち過程がかわいいカラー》についてシェア。
福岡でフリーランス美容師として活動中の宇井がお送りします。

ブリーチが色落ちする原因


「なぜブリーチは色落ちが早いのか?」を解説します。
これを知るだけで、ブリーチの色落ちを遅くすることができます。

ブリーチによるダメージ

美容室のメニューの中でもブリーチは、髪への負担が大きいです。
そのため、ブリーチをする際は美容室でのトリートメントやヘアケアが重要。

ブリーチの仕組みは、強力なアルカリ成分で髪のキューティクルを開き、脱色することです。
その際に毛髪内部の結合にダメージを与えてしまうため、切れ毛やパサつきが発生します。
さらに繰り返しブリーチをすると髪の状態は悪化し続け、アイロンなしではまとまりがつかなくなります。

シャンプーの影響

ブリーチの色落ち具合は、基本的にシャンプーの回数です。
極論、シャンプーなど何もしなければブリーチをしても色落ちはしません。
特に美容室で染めたばかりの髪は、色が落ちやすくなっています。

美容室でカラーをした場合は、1~2日間シャンプーをしない方がいいです。
「髪を洗わないと気持ち悪い!」という人は、お湯だけで洗ってみてください。
ワックスをつけていなかったら、お湯だけでも髪の汚れは80%近く落とせます。


熱や紫外線の影響

ブリーチの色落ちは、熱や紫外線も原因です。
特に熱には注意!

アイロンのような高熱で髪を挟むと、恐ろしいほど色落ちします。
実際に私がサロンワークをするときも、色落ちに注意してアイロンをしないときがあるくらいです。
数時間かけてブリーチをしても、アイロンで色落ちをしたらもったいないです。

毎日アイロンを使っている場合、2日に1回くらいのペースにしましょう。
アイロンの温度も140℃以下に設定してください。

お風呂上がりは、ドライヤーできっちり乾かしてあげることも重要です。
最後に冷風で仕上げると形がキープできるため、一緒に使うのがおすすめ。
ドライヤーの熱程度では、髪の色落ちの心配はありません。
むしろ、髪を半乾きの状態で放置しないようにする方が大切です。

ブリーチが色落ちするまでの期間


ブリーチの色落ちは、すべて同じではありません。
髪色やその後のヘアケアでも変わってきます。
ここでは、ブリーチの色落ちまでの過程について解説します。

1~2週間が一般的

ブリーチを使ったカラーは、これくらいの期間を目処に色落ちします。

成人式のようなイベントに向けてブリーチ予定の方は、できるだけ本番ギリギリに染めるようにしてください。
そうしないと、本番のときにはせっかくのカラーが色落ちしていることもあります。

カラーや環境によっても期間は変わる

濃いカラーと比較して、淡くて薄いカラーの色落ちは早いです。
水色のようなカラーだと、3~5日で色落ちします。
さらに先ほども紹介したとおり、アイロンを頻繁に使ったり髪をきちんと乾かさなかったりすると、一瞬で金髪に逆戻りです。

そして、もっともやってはいけないのが、プールや海に入ることです。
プールや海の水はアルカリ性のため、髪を浸けるだけで色落ちします。
夏場にブリーチするときは、特に気をつけるようにしてください。

ブリーチの色落ちは汚い?

ブリーチの色落ちは、一概に汚いとは言えません。
以下のような条件によって変わってきます。

・染める髪色
・カラー後のシャンプー

どうしても色落ちが気になる方は、抜きっぱなしカラーがおすすめ。
抜きっぱなしカラーは、色落ちの差が少ないためキレイです。
次回のカラーも抜きっぱなしカラーなら、残留色素を気にする必要もありません。

ブリーチの色落ちを防ぎ長持ちさせるには


気になるブリーチの色落ち対策について解説します。
今日からでもできる方法ばかりなので参考にしてください。

カラーシャンプーを使う

ブリーチの色落ちを防ぐためにもっとも多い方法がカラーシャンプーです。
カラーシャンプーの色には、大きく分けて以下の5つがあります。

・パープル
・アッシュ
・オレンジ
・ピンク
・ベージュ

染める髪色に合わせて使い分けましょう。
また、注意してほしいのがカラーシャンプーのパープルの使い方です。

パープルは、紫に染まるわけではありません。
黄ばみを抑えることで、透明感のある金髪に色落ちしてくれます。
さらにホワイトカラーの色落ち対策として使えば、ホワイトのキープも可能です。

このように、パープルは染める髪色次第で効果が少し変わるので、覚えておいて損はありません。



トリートメントでケアする

ブリーチの色落ちをトリートメントでケアする場合には条件があります。
それは、染めた日に美容室でトリートメントをすることです。
「美容室ではトリートメントをしないけど、自宅で市販のトリートメントを使う」みたいな感じでは色落ち対策になりません。

《美容室でトリートメントする》
       ↓
《その次にホームケアでトリートメントをする》

この順番を間違えないようにしてください。


紫外線をできるだけ避ける

髪に直接、紫外線を浴びるのは避けましょう。
女性なら日傘などを使えば問題ありません。
男性の場合は、帽子を被ると色落ちを防げます。

しかしこれを聞いて、「普段から帽子は被りません」みたいな人もいるはず。
この場合、ワックスのようなスタイリング剤をつけるようにしてください。
100%ではないですが、ワックスをつけるだけでも紫外線から髪を守れます。

ヘアアイロンは低温で使う

ヘアアイロンの温度は140℃以下が目安です。
間違っても180℃以上で使うのはやめましょう。

そして、ヘアアイロンを使う場合は、同じ箇所に何度も触れないようにしてください。
低温の140℃でヘアアイロンをしても、同じ箇所に何度も熱を通すと意味がありません。
慣れないうちはしょうがありませんが、1発でヘアアイロンを決めるように意識して使うことが重要です。

さらに市販のヘアアイロンの中には、温度設定機能が搭載されていないものもあります。
このような製品は温度がわからないため使うのをおすすめしません。
必ず、温度設定機能のついたヘアアイロンを使ってください。

ブリーチの色落ち過程を楽しめるカラーもあり


続いて、色落ちが汚くないカラーについて紹介します。
しっかりヘアケアしてあげれば、色落ち後でも楽しむことが可能です!

また、大前提でブリーチの色落ちは金髪ベースがほとんどです。
それを理解した上で読んでもらうと、わかりやすいです。

オレンジカラーの色落ち過程

オレンジカラーで染めた場合、色落ちは少しオレンジっぽいイエローになります。
オレンジからイエローに変化するため、色落ちの差が少ないです。
そのため、暖色系のカラーを楽しみたい人にはオレンジカラーがおすすめ。

ピンクカラーの色落ち過程

ピンクカラーが色落ちすると、赤みのあるイエローになります。
そしてピンクカラーの最大のメリットは、カラーシャンプーを使えば色が復活することです。

ピンク系カラーシャンプーは、色素が濃いため効果が出やすいのが特徴!
つまりブリーチをしても、カラーシャンプーを使えば長期間楽しめるということです。

グレージュカラーの色落ち過程

グレージュカラーの色落ちは、カーキっぽいイエローです。
人によっては「カーキのような色落ちは嫌」という方もいます。

しかし私たち美容師から見ると、カーキはまったく汚い髪色ではありません。
さらに、グレージュカラーのほとんどがブリーチを2回している場合が多いです。
そのため、ほかのカラーよりも黄ばみを感じづらく、透明感も出てくれます。

そのほか色落ち過程がかわいいカラー例

先ほど紹介した以外にも、色落ち過程がかわいいカラーはあります。
また髪色に関係なく、染め方次第でも楽しめます。

抜きっぱなしカラー

記事中にも紹介した抜きっぱなしカラーは、カラーシャンプーのパープルを使うことで半永久的に髪色をキープできます。

しかし抜きっぱなしカラーは、黄ばみを極限まで削った金髪にしないと一気にダサくなります。
染めるならオレンジっぽさを感じないくらいの金髪にするイメージです。

基本的にはブリーチ1回で可能ですが、脱色しづらい髪質だと2回必要な場合もあります。

ホワイトカラー

ホワイトカラーは、カラーの中でもトップクラスの透明感を誇ります。
ただし限られた美容師さんしかできないため、美容師選びは重要。

その代わりに、カラーシャンプーのパープルを使えば色落ちしてもホワイトが復活します。
もちろん、染めたホワイトカラーに比べれば若干劣りますが、ホワイトっぽさは普通に感じるレベルです。

色落ちしてもカラーシャンプーのパープルで復活するホワイトカラーは、おすすめの髪色と言えます。

ラベンダーカラー(パープルカラー)

ラベンダーカラーは、パープルカラーとも言われる髪色。
紫を使っているため、色落ちが金髪になりすぎないのが特徴です。

ある意味、カラーシャンプーのパープルをそのまま使っているようなカラーとも言えます。なぜなら、ラベンダーカラー自体に紫が入っているため、カラーシャンプーを使わずとも黄ばみを打ち消す効果が高いからです。

黄色っぽい金髪になりたくない人は、ラベンダーカラーに染めてみてはどうでしょうか?

ミルクティーベージュ

王道であり、常に人気の高いミルクティーベージュ。
色落ちも濁りのない金髪になるためおすすめです。

さらにミルクティーベージュ自体の髪色も、年齢や性別を問わず似合わせがしやすいメリットがあります。

色落ちも良く、初ブリーチの方は積極的に選んでほしい髪色です。

ブリーチの色落ちに関するよくある疑問


ブリーチの色落ちに関する質問は多くあります。
実際に私がされた質問を2つ紹介します。

ブリーチの色落ち後、染め直しができるまでの期間は?

ブリーチの色落ち後の染め直しは、早すぎても遅すぎてもいけません。
特に1ヵ月で染め直しすると、切れ毛になるおそれが高くなります。
基本的には2ヵ月前後を目安にしてください。

ブリーチの色落ちで金髪に…黒染めしていいの?

ブリーチの色落ちに限らず、黒染めをすると次回のカラーが圧倒的に染まりづらくなります。
それを理解した上で黒染めをするなら問題ありません。

ブリーチの色落ちを楽しむことで髪のダメージも減る


今回のテーマ、【ブリーチの色落ちが早い原因と長持ちさせる方法! 色落ち過程がかわいいカラーも紹介】についてまとめていきます。

・ブリーチの色落ちは、脱色する際の結合の損傷が原因
・ブリーチは1~2週間で色落ちする
・ブリーチの色落ちはシャンプーやアイロンの熱、紫外線が主な理由
・ブリーチの色落ち対策はカラーシャンプーがお手軽でおすすめ

ブリーチの色落ち自体は、決してマイナスではありません。
色落ちというより、色の変化として楽しむのがおすすめです。
その変化を楽しむ中で、「どんな風に色落ちしたいか?」を考えて染めると、ブリーチが楽しめます。
色落ちするたびにカラーをしていると、髪のダメージや費用もかかってくるので注意です!

今回の内容が少しでも参考になれば嬉しいです。

 

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宇井一八フリーランスヘアスタイリスト兼ウェブライター

投稿者の過去記事

福岡理容美容高等専門学校を卒業。2店舗のサロンを経て2017年にフリーランスのヘアスタイリストとして活動をスタート。カラー比率は、80%以上でブリーチを使ったカラーや明るい白髪染めなど、あらゆるヘアカラーが得意分野。
現在は、ヘアスタイリストとして活動の傍らウェブライター業や百貨店とUUU計画(ユーケイカク)という名前でアートイベントの主催を運営中。
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