縮毛矯正とカラーは同時にできる? どっちが先? 傷む、入りにくい要注意なケースも

くせ毛の方の悩みを改善してくれる縮毛矯正。
そして、現代では「髪を染めていない人の方が少ない」と言われているカラー。
そこで今回は、【縮毛矯正とカラーは同時にできる? どっちが先?傷む、入りにくい要注意なケースも】というテーマでシェア。
縮毛矯正とカラーを同時にやりたい人には要チェックの内容です!
福岡でフリーランス美容師をしている宇井がお送りします。

縮毛矯正とカラーは同時に行なえるのか


結論から言うと、縮毛矯正とカラーは同時に施術できます。
もちろん、髪の状態次第では美容師さんから断られる可能性も高いです。
そのため「基本的には、縮毛矯正とカラーは同時にできる」と覚えておいてください。

重要なのは担当する美容師さんと密なカウンセリングです。
今回の記事を見て、「縮毛矯正とブリーチが同時に施術できる」と思っても、担当の美容師さんがNGと言ったらやめてください。
それくらい、実際に担当してくれる美容師さんの意見が優先です。

縮毛矯正とカラーを同時に行なうメリット・デメリット


同時にできる縮毛矯正とカラーですが、もちろんメリットとデメリットが存在します。
特に重要なのが同時にするデメリットです。
デメリットを知らないと、後悔するはめになりかねません。


メリット

縮毛矯正とカラーを同時にするメリットは3つ。

  • 1回の来店で完了するため2度手間にならない
  • 別々に施術するより料金が少し安くなる
  • ヘアスタイルがガラッと変わるのでイメチェンになる

仕事や学校がある方にとって、縮毛矯正とカラーを別々にするとなれば時間の確保が難しくなります。
その点を考えると1回の来店で済むのは楽です。

また、縮毛矯正とカラーを同時にするとシャンプー回数などが少なくなります。
そのため美容室によっては、同時施術の方が金額が安くなる可能性が高いです。

さらに、くせ毛が伸びて髪色も変わるので、大きなイメチェンも図れます。


デメリット

縮毛矯正とカラーを同時にするデメリットも同じく3つあります。

  • 施術時間が4~5時間と長時間かかる
  • 髪へのダメージが高くなる
  • 施術が難しくなるため失敗されやすい

縮毛矯正とカラーは、美容室でもトップクラスの長時間施術。
椅子にずっと座り続けるのが苦手な人は非常に疲れてしまいます。

また、同時施術は髪へのダメージも高くなります。
縮毛矯正とカラーを同時に施術するなら、トリートメントは必ず行なってください。
さらに髪のダメージレベルを見ながらの施術になるため、高い技術力が必要になります。

縮毛矯正とカラーを同じ日にできるケース

縮毛矯正とカラーを同時にするなら、髪のダメージを抑えるのが重要。
そこでおすすめなのが、カラーをリタッチにすることです。

リタッチだと髪の根元しか染めないため、髪への負担が低くなります。
縮毛矯正とカラーを同時施術する場合に、髪のダメージが気になる人はリタッチから始めてみるのもいいでしょう。

縮毛矯正とカラーで間隔をあけたほうがよいケース

縮毛矯正とカラーの同時施術は、基本的にはあけたほうが良いです。
あくまで「美容室に行く時間がない」などの理由があるときにだけ、同時施術をお願いしましょう。

そもそも縮毛矯正は、美容室の中でもブリーチと並んで髪へのダメージがトップクラスに高いメニュー。
そのため、別々に施術をするのが髪の負担を減らすいちばんの近道です。

どちらが先? 縮毛矯正とカラーの理想的な順番


縮毛矯正とカラーを別々にする場合、どちらを先にやるべきか悩みます。
順番を間違うと、その後の施術がやりづらくなるので注意!

一般的には縮毛矯正を先にやるのが理想

結論から言うと、カラーよりも縮毛矯正を優先させてください。
いちばんの理由がカラーの色落ちです。

先にカラーをすると、縮毛矯正の際に髪色が抜けてしまいます。
縮毛矯正とカラーのどちらかを優先させるのであれば、縮毛矯正が先です。

ヘアカラーを先にした方がよいケースも

記事中でも紹介しましたが、リタッチの場合はカラーが先でも問題ありません。
なぜなら、リタッチは色落ちなどを気にする必要がないからです。
あとは担当の美容師さんと相談しながら、「先にどちらからするか?」を決めていきましょう。

何日後? 縮毛矯正とカラーで間隔をあけるときの日数


縮毛矯正とカラーを別々にする場合は、なんとなく期間をあければ良いというわけでもありません。
おすすめの期間を解説します。

最短で3日後から可能

縮毛矯正をした後に、すぐにでも染めたいなら最短で3日後にしてください。
縮毛矯正をかけたばかりだと、髪へ完全に定着していません。

そのため、最低でも3日間くらいはあけてからカラーをしましょう。
注意して欲しいのが、「あくまで最短に施術をしたい人は3日後」ということです。
期間をあけられるなら3日と言わずに1週間ほどあけても問題ありません。

髪への負担を抑えたいなら2週間あける

パーマやカラーも含めて縮毛矯正をすると、髪にアルカリが残留します。
アルカリは縮毛矯正をする上で重要な成分です。(アルカリ矯正の場合)
その反面、髪にダメージを与える成分でもあります。

縮毛矯正をした後は、髪に2週間近くアルカリが残留します。
残留している期間は、通常よりも髪へ負担がかかりやすい状態です。
髪の負担が気になるなら、2週間あけてからカラーをしましょう。

縮毛矯正とカラーの値段・施術時間目安

縮毛矯正とカラーをするなら、値段や施術時間も気になることでしょう。

相場を紹介していきます。

値段の目安

縮毛矯正とカラーは、合わせて20,000円前後かかります。
ちなみに縮毛矯正は、カットも含まれた価格です。
もちろんエリアによって値段は変わるので、最大で10,000円くらい上がることもあります。

さらに縮毛矯正とカラーを同時にするなら、トリートメントも一緒にしてもらいたいです。
トリートメントをする場合は、プラス3,000~5,000円をイメージしてください。

施術時間の目安

縮毛矯正とカラーの施術時間は4~5時間です。
早い美容室だと3~4時間の場合もあります。
時間に余裕を持って5時間弱とイメージするのがおすすめです。

特に初めて行く美容室の場合は、髪質もわからないため美容師さんも慎重に施術をします。
そのため、施術時間もかかりやすいと言えるでしょう。

縮毛矯正とカラーを同時にするときの注意点


難易度の高い縮毛矯正とカラーの同時施術。
注意点もあるため、押さえておきましょう。

寒色系のカラーは失敗のリスクが高いので避ける

アッシュのような寒色系は、暗く染まりすぎる可能性が高いです。
そもそもアッシュ自体が暗い色なため、透明感のあるアッシュに染まると思ったらほぼ失敗します。

透明感のあるアッシュは、ほとんどがブリーチありです。
縮毛矯正とカラーを同時施術して、透明感のあるアッシュに染めるのは極めて難しいと言えます。

白髪染めとの組み合わせはムラ・傷みが出やすいので注意

白髪染めは、ファッションカラーと比較して注意が必要かもしれません。
なぜなら、白髪染めをする年齢の方はエイジング毛といって”髪の体力”が低いからです。
20代と40代の髪とでは、髪の強度が違います。

そのため、白髪染めをされる年齢の方が縮毛矯正をするときは、髪のコンディションと見極める必要があります。
せっかく、縮毛矯正と白髪染めをしたのに髪がボロボロに見えたら意味がありません。
担当の美容師さんと相談をしながら決めていきましょう。

同時にする頻度に注意

縮毛矯正とカラーを同時施術する頻度は、年間に2回までにしてください。
大前提で縮毛矯正とカラーとでは、年間にする回数が違います。

縮毛矯正は年間に2~3回くらいが理想的。
逆にカラーは、年間に5~6回前後です。

つまり、カラーは縮毛矯正の2倍のペースでしていることになります。
その部分を考えると、同時施術は年間2回くらいになります。
できたら同時施術を1回に抑えるのがベストです。

縮毛矯正の髪を明るくしたいときのよくある疑問


縮毛矯正をした髪にカラーをするときの失敗は多いです。
それくらい縮毛矯正をした髪は、厄介な状態と言えます。

縮毛矯正後はカラー入りにくい?

縮毛矯正をしている髪は、180℃くらいの熱処理がされています。
このように熱処理がしてある髪は、カラーをしても明るくなりづらいです。

そのため、カラーが暗く染まってしまう失敗が多いです。
髪を明るくしようと思っても、ほんの少しだけしか明るくなりません。

縮毛矯正後にハイライトは入れられる?

縮毛矯正後にブリーチを使ったハイライトは可能です。
しかし、限られた美容師さんしかできないので注意してください。

基本的に、縮毛矯正している状態で美容師さんに「ハイライトを入れてください」と言っても、90%近くが断られます。
それほど、縮毛矯正とブリーチの相性は最悪です。
「縮毛矯正後でもハイライトはできるけど、美容師さんを選ぶ」と覚えておきましょう。

縮毛矯正とブリーチはNG

先ほどのハイライトと似ていますが、縮毛矯正とブリーチは同時にしない方がいいです。
一般の方が考えているより、危険なのが縮毛矯正とブリーチの組み合わせ。

ネットで「縮毛矯正 ブリーチ できる」と検索をすれば、同時施術している動画は出てきます。
しかし、その動画は縮毛矯正などに特化した美容師さんが行っている施術です。
そのため、読者のあなたの近所にある美容室には当てはまらないことがほとんどでしょう。

実際に私が縮毛矯正とブリーチを同時施術する場合は、「髪への負担は甚大ですが本当にいいですか?」と確認を取ってからします。
それほど難しいのが縮毛矯正とブリーチの組み合わせです。

縮毛矯正とカラーは同時にできるが注意点も多い


今回のテーマ【縮毛矯正とカラーは同時にできる? どっちが先? 傷む、入りにくい要注意なケースも】についてまとめていきます。

・縮毛矯正とカラーは同時施術が可能
・縮毛矯正をしている髪はカラーをしても明るくなりづらい
・縮毛矯正とカラーは同時にできるが、高い技術力が必要
・縮毛矯正とブリーチの組み合わせは、ほとんどの美容師が断る

縮毛矯正とカラーは、可能なら別々でするのをおすすめします。
それほど髪への負担が大きいです。
別々にするなら、まずは縮毛矯正から始めてください。

今回の内容が少しでも参考になれば嬉しいです。

 

美通販.comで
あなたも仕入れ価格でお買い物

会員登録のご案内
美通販.comは美容機器から美容用品、サロンで扱う商品はもちろん、食品から便利品までなんでも揃う通販サイト。お客様の多くは美容関係者さまですが、クリニックやトリマー、マッサージやネイルなど講習を受け、ディプロマ等があれば会員になれます。ぜひお問い合わせください。サロン登録でも、個人登録でもOK!!
ヘアケア商品や化粧品などサロン専売品が卸値で買えるのでとってもお得。

【美通販】会員登録詳細へGO!

宇井一八フリーランスヘアスタイリスト兼ウェブライター

投稿者の過去記事

福岡理容美容高等専門学校を卒業。2店舗のサロンを経て2017年にフリーランスのヘアスタイリストとして活動をスタート。カラー比率は、80%以上でブリーチを使ったカラーや明るい白髪染めなど、あらゆるヘアカラーが得意分野。
現在は、ヘアスタイリストとして活動の傍らウェブライター業や百貨店とUUU計画(ユーケイカク)という名前でアートイベントの主催を運営中。
YouTube

新着記事

最新版カタログ

美通販最新版カタログ

お役立ち情報

  1. 美容師になるには
  2. 美容師 名刺
  3. 美容師 離職率
  4. 防災チェック
〇個買うともう1個もらえるキャンペーン

人気のサロン向き雑誌202種

夏アイテムSale!

アーカイブ

PAGE TOP