頭皮クレンジングとは

頭皮クレンジングとは、ヘアケアやスキンケアをするように、頭皮を重点的にクレンジングする施術です。
普段何気なくシャンプーやトリートメントなどでケアをしていますが、意外と頭皮には汚れが残りがち。そんな頭皮の汚れを落とし、清潔で健康的な状態にケアするのが頭皮クレンジングの目的です。

「ヘッドスパとは違うの？」と聞かれることもありますが、頭皮クレンジングはヘッドスパの一種とも言えます。
ヘッドスパの一環として頭皮クレンジングを行なうこともあるでしょうが、一般的にヘッドスパはクレンジング要素ではなく、マッサージ要素に重点を置いていることが多いです。

頭皮クレンジングで期待できる効果

頭皮クレンジングを行なうことで、期待できる効果にはさまざまなものがあります。

頭のニキビ予防

頭皮にはTゾーンの２倍以上の汗腺があると言われています。また、皮脂腺に関しては、顔の約2.5倍もあります。
このことから、頭皮は汗や皮脂の分泌が盛んで汚れやすく、雑菌なども繁殖しやすいことがわかるでしょう。

雑菌が繁殖してしまうと、頭皮の毛穴にニキビができやすくなってしまいます。頭皮クレンジングで汗や皮脂を丁寧に取り除くことで、頭皮のニキビ予防が可能です。

頭のにおいを抑える

頭皮は汗腺も皮脂腺も多く、髪が生えていることで通気性も良くないため、雑菌が繁殖しやすい環境です。雑菌が繁殖すると、いやなにおいの原因となってしまいます。

毎日使っている枕から嫌なにおいがする、髪が風に揺れた際にふわっと生臭いにおいがするという人は、頭皮の汚れが蓄積しているのかもしれません。

頭皮クレンジングを行なって汚れをしっかりと取り除くと、雑菌の繁殖を防ぐことができ、頭のにおい対策になります。

べたつき・かゆみ予防

頭皮で過剰に皮脂が分泌されると、べたつきの原因になります。

清潔感が失われてしまうほか、髪が皮脂によって重くなり、思いどおりのスタイリングができなくなることもあるでしょう。
また、雑菌が繁殖することでかゆみが起こることもあります。

エイジングケア

目元や口元の皮膚と同様に、頭皮も年齢を重ねるにつれてゆるみやたるみが出てしまいます。
頭皮が老化によってたるんでしまうと、髪のボリュームが出にくくなってしまったり、新しく生えてくる髪が細く軟らかくなってしまったりすることがあります。

また、頭皮や髪が老化することで、これまでなかった髪のうねりなどが現れ、スタイリングしにくくなるケースも少なくありません。
そのため、頭皮にも肌と同じようにエイジングケアが必要です。

頭皮クレンジングのいちばんの目的はクレンジングですが、その過程で頭皮の代謝を促すアクションを起こすため、エイジングケアの効果も期待できます。

リラックス効果

頭には15個以上ものさまざまなツボが集まっており、中でも自律神経を整える「百会（ひゃくえ）」や頭痛や眼の不調の改善効果が期待できる「風池（ふうち）」、肩こりに効果が期待できる「天柱（てんちゅう）」などが有名です。

頭皮クレンジングをしながらこれらのツボをマッサージすることで、リラックス効果が期待できます。

頭皮クレンジングはどこでできるの？

頭皮クレンジングの効果がわかったところで、頭皮クレンジングは「美容室でやるもの？ それとも自宅？」と迷う人もいるでしょう。また、「どのような施術をするのかまったくわからない」という人も少なくないと思います。

ここからは、美容室でプロに施術してもらう場合と自宅でセルフ頭皮クレンジングをする場合についてそれぞれ見ていきましょう。

美容室での頭皮クレンジング

美容室で頭皮クレンジング施術を受ける際、多くの美容室では頭皮診断を行ないます。

美容室に設備があれば、マイクロスコープなどを用いて頭皮の現状を目で見て確認する場合もあるでしょう。汚れや皮脂の有無、毛が細くなっていないか、毛穴から何本の髪が生えているのかなど、頭皮のさまざまな点をチェックします。

施術では、専用のクレンジング剤を用いて10～20分程マッサージをしながら頭皮の汚れを浮き上がらせていきます。最後に、シャンプーでしっかりとクレンジング剤と汚れを洗い流して終了です。

自宅でのセルフ頭皮クレンジング

頭皮クレンジングはプロの美容師でなければできない施術だと思われがちですが、一概にそうとは言えません。

頭皮やお悩みに合ったクレンジング剤さえあれば、自宅でセルフ頭皮クレンジングを行なうことも可能です。

よく頭皮のトラブルが起こる人や頭皮に関するお悩みがある人であれば、美容室で２～３ヵ月に１度施術を受ける合間に、３週間から１ヵ月に１度セルフ頭皮クレンジングでケアするのもよいでしょう。

自宅でできるセルフ頭皮クレンジングのやり方については記事の後半で紹介します。

市販品でできる頭皮クレンジングの種類

頭皮クレンジングに使用するクレンジング剤には、美容室専売品から市販品まで幅広い種類があります。
肌が弱いから普段から使っているヘアケア製品を使いたいという人や、手頃な価格で購入できる市販品を使いたいという人もいるでしょう。

続いては、頭皮クレンジングの種類や特徴について紹介していきます。

シャンプーによるクレンジング

頭皮クレンジングは、普段使っているシャンプーを使うこともできます。愛用しているシャンプーを使えば、肌荒れなどの心配をせずに頭皮クレンジングができるでしょう。

ただし、市販品のシャンプーは粘度が低く頭皮に塗布した際に顔周りに垂れてしまうことがあります。シャンプーを使って頭皮クレンジングを行なう際には、なるべくテクスチャーが硬く、重めのシャンプーを選ぶのがおすすめです。

また皮脂や抜け毛が多い人は、頭皮専用のスキャルプシャンプーを使ってクレンジングケアすると、望む効果が期待しやすくなるでしょう。

オイルによるクレンジング

頭皮クレンジングではオイルを使うケースも少なくありません。
頭皮は皮脂腺が多く、オイリーに傾きやすいため、しっかりと皮脂汚れを浮かして取り除けるオイルタイプがぴったりです。

しかし、スキンケア用の保湿オイルやクレンジングオイルでは肌に残りやすく、頭皮には不向きでしょう。頭皮クレンジングを行なう際には、頭皮専用のオイルを使用するのがおすすめです。

オイルで頭皮クレンジングを行なう場合、流す前に乳化という工程が必要です。
油は水を弾く性質があるため、頭皮についたオイルをそのままシャワーで流しても大部分が頭皮に残ってしまいます。そのままの状態ではシャンプーを付けてもしっかりと泡立たず、頭皮にオイルが残りトラブルの原因となってしまうでしょう。

オイルのついた頭皮に少量の水を含ませて指の腹でクルクルと撫でながら乳化させ、水と油を馴染ませてあげれば、シャンプーで簡単に洗い流せるようになります。
オイルで頭皮クレンジングを行う際には、入念に乳化を行なってオイル残りのないようにしてください。

炭酸の泡によるクレンジング

近年、美容室専売品や市販品で人気なのが炭酸の泡で汚れを浮かすタイプの頭皮クレンジング剤です。
手のひらに出した泡を頭皮に押し当てるように馴染ませれば、弾ける炭酸が汚れを浮き上がらせてくれます。

また炭酸は二酸化炭素なので、炭酸フォームに触れた頭皮は酸欠になっていると勘違いして、全身から頭皮に酸素を届けようとします。これによって頭皮に十分な酸素が行き渡り、新陳代謝の活性化やエイジング効果も期待できるでしょう。

シュワシュワと弾ける泡の感触が気持ちいいという点も、炭酸クレンジング剤が人気の理由のひとつです。

セルフでの頭皮クレンジングのやり方

自宅で頭皮クレンジングを行なう際には、以下の流れで施術するのがおすすめです。

頭皮クレンジングは、髪ではなく頭皮に塗布する必要があるため、先端の尖った容器などに移し替えて使うのがおすすめです。

なお、クレンジング剤の中には脱脂力が強いものもあり、肌質によっては頭皮が乾燥し過ぎてしまうこともあります。
肌が乾燥しがちな人は、シャンプー後にスキャルプトリートメントを使って頭皮を保湿ケアするのがおすすめです。

頭皮クレンジングにデメリットはある？ 注意点は？

頭皮クレンジングを行なう際にはいくつか注意点があります。
頭皮を健康に保つためにも、注意点に気を付けて頭皮クレンジングをするようにしてください。

マッサージの際に爪を立てない

頭皮クレンジングの際、強くマッサージしようと爪を立ててしまう人も少なくありません。
しかし爪を立ててマッサージしてしまうと、頭皮に小さな傷ができてしまい、痛みやかゆみの原因になります。また傷口に雑菌が入り込んでしまうと、頭皮の肌荒れを引き起こすこともあるでしょう。

頭皮マッサージを行なう際にはできるだけ短く爪を切り、指の腹で優しく指圧するのがポイントです。

３週間以上は間隔をあける

頭皮に直接クレンジング剤を塗布して行なう頭皮クレンジングでは、１度の施術で多くの皮脂を取り除いてしまいます。
そのため頻繁に施術をしてしまうと、皮脂の取り過ぎによって乾燥状態を引き起こすこともあるでしょう。

少なくとも３週間以上、肌が乾燥しやすい人は１ヵ月から２ヵ月以上の間隔をあけるようにしてください。

流し残しのないようにする

自宅で頭皮クレンジングを行なう際には、クレンジング剤の流し残しに注意しましょう。
クレンジング剤を流し残してしまうと、頭皮のかぶれや雑菌の繁殖などを増長してしまう可能性があります。

頭皮クレンジングはどこで買える？

頭皮クレンジングを自宅で行なってみたいという人は、以下のような場所で頭皮クレンジング剤を買ってみてはいかがでしょうか。
自分にぴったりのアイテムを探してみてください。

薬局・ドラッグストア

最寄りの薬局やドラッグストアでも、頭皮クレンジング剤を購入することができます。特に大手シャンプーメーカーなどが販売している商品などは、薬局やドラッグストアなどが入手しやすいでしょう。

手頃な価格で買い求めることができるため、初めて頭皮クレンジングにチャレンジする人やコストパフォーマンスを重視したい人は、薬局やドラッグストアがおすすめです。

ドンキなどの量販店

さまざまな商品を取り扱うドンキのようなディスカウントストアや量販店でも、頭皮クレンジング剤を買うことができます。

特に取り扱い種類が多いドンキでは、韓国をはじめとした海外で人気の頭皮クレンジング剤も購入できることがあります。海外で人気の商品などを使ってみたいという人は、ドンキなどの量販店をチェックしてみてはいかがでしょうか。

通販

美容室で使っている商品を使って本格的な頭皮クレンジングをしたいという人は、通販がおすすめです。
特に、美通販では美容室専売商品の取り扱いがあり、プロの美容師と同じアイテムを使ってセルフ頭皮クレンジングを行なうこともできます。

頭皮用クレンジング剤をはじめ、ブラッシング用のブラシや薬剤塗布に便利な容器など、さまざまなアイテムも購入可能です。

アリミノ スキンクレンジング

メーカー	アリミノ
容　量	200ml
成　分	水、カリ石ケン素地、ベンジルアルコール、尿素、グリチルリチン酸2K、グリセリン、亜硫酸Na、EDTA-4Na、香料
価　格	美通販価格（詳細は商品ページまたは美通販カタログ内でご確認ください。）
商品番号	00074557

美通販でこの商品の詳細を見る

公式HPでこの商品の詳細を見る

デミ ビオーブ ディープクレンジングフォーム

メーカー	デミ
ブランド	ビオーブ
容　量	150g
成　分	ホホバ種子油、トリ（カプリル酸／カプリン酸）グリセリル、LPG、ラウリン酸ポリグリセリル-2、オレイン酸ポリグリセリル-2、カワラヨモギエキス、アンズ種子エキス、クララエキス、シャクヤク根エキス、センキュウエキス、メリアアザジラクタ葉エキス、水、BG、エタノール、香料
価　格	美通販価格（詳細は商品ページまたは美通販カタログ内でご確認ください。）
商品番号	00086823

美通販でこの商品の詳細を見る

公式HPでこの商品の詳細を見る

N.B.A.A ブラッシングブラシ

メーカー	ジェニュイン
ブランド	N.B.A.A.　（エヌ・ビー・エー・エー）
サイズ	全長：約 215mm、横幅：約50mm
カラー	ナチュラルウッド
材　質	毛材質：純豚毛・先玉ナイロン、柄材質：天然木
価　格	美通販価格（詳細は商品ページまたは美通販カタログ内でご確認ください。）
商品番号	00110882

美通販でこの商品の詳細を見る

公式HPでこの商品の詳細を見る

ニューエバー 角型スポイト

メーカー	エバーメイト
ブランド	ニューエバー
容　量	160ml ※他の容量は商品詳細ページ、または美通販カタログ内でご確認ください。
カラー	ホワイト ※他のカラーは商品詳細ページ、または美通販カタログ内でご確認ください。
価　格	美通販価格（詳細は商品ページまたは美通販カタログ内でご確認ください。）
商品番号	00096291

美通販でこの商品の詳細を見る

公式HPでこの商品の詳細を見る

頭皮クレンジングで頭皮トラブルゼロを目指そう

頭皮クレンジングは自宅でも取り組めるケアのひとつです。
普段のバスタイムにリラックス気分で行なうことで、頭皮のトラブルに対するさまざまな改善効果が期待できます。

頭皮のニキビ、におい、かゆみなどのトラブルに悩んでいる人は、ぜひ今回紹介した方法で頭皮クレンジングにチャレンジしてみてください。