ケラチントリートメントは、知っている人にとっては魅力的なアイテムです。
髪をきれいにする効果が期待できるので、ダメージ毛やくせ毛で悩んでいる人は、1度試してみるのもいいかもしれません。
ただし、どんな髪にも適している万能アイテムというわけではありません。
ケラチントリートメントを使用する際の注意点や効果についてまとめましたので、詳しく知りたい人はチェックしてください。
ケラチントリートメントってどんなもの?
そもそもトリートメントを使うのは、髪の毛の状態をきれいにしたいからではないでしょうか?
しかし現在では、たくさんのトリートメントが出回っています。
その中でケラチントリートメントは、髪がボロボロであっても、その悩みを解消できる可能性のあるアイテムです。
まずはどのようなトリートメントなのかを理解し、気になる場合は試しに使ってみてください。
ケラチントリートメントとは
ケラチントリートメントは、髪をきれいにしやすいトリートメントのひとつです。
それは、「髪内部のたんぱく質を補修する」働きをするケラチンが含まれているから。
もともと髪の毛の約8~9割はたんぱく質からできていて、そのほとんどがケラチンです。ケラチンを構成するアミノ酸の中には、水分保持や弾力性などの役割を持つ成分も含まれているため、ケラチンが不足した髪はハリやコシがなくなるだけでなく、枝毛や切れ毛などが多くなります。
これだけでもケラチンの大事さがわかるでしょう。それをトリートメントで補えるので、髪がきれいになるのも納得できるはずです。
ケラチントリートメントに含まれる「ケラチン」について
髪内部にはケラチンが含まれていると紹介しましたが、ケラチントリートメントの成分とは何か違いはあるのでしょうか。
髪の毛のケラチンは、18種類のアミノ酸からできています。
それに対して、ケラチントリートメントはアミノ酸だけが入っているわけではありません。
加水分解ケラチンや、ケラチンを補給するための成分で構成されています。
ケラチントリートメントは、あくまで髪の毛のケラチンを補うためのアイテムです。
髪の毛と同じケラチンが入っているわけではありません。
ケラチントリートメントのメリット・効果
ケラチントリートメントは、美容好きにとって魅力的なアイテムです。
しかし具体的にどのようなメリットがあるのか、まだぼんやりしている人もいると思います。
そこで、使うことで得られる効果についてまとめてみました。
髪のダメージが補修される
まずケラチントリートメントには、上記で紹介したように加水分解ケラチンなどの「アミノ酸成分」がたっぷり入っています。
加水分解ケラチンは、主に羊毛の成分を分解し、分子を小さくしたケラチンです。
つまり髪の毛にケラチンが浸透しやすい状態なので、ダメージを補修する効果が期待できます。
ブリーチをして髪がパサついている人や、パーマで傷んでいる人は試してみてください。
以前よりも少し髪が落ち着いているのを実感できるはずです。
髪にハリやコシがでる
髪の毛の中には、ケラチンがたくさん入っています。
しかしパーマやカラー、紫外線などの影響で傷んだ髪では、髪の毛の表面を保護するキューティクルがはがれ、ケラチンが流出しやすくなります。
すると髪はパサパサになり、ハリやコシもなくなっていくでしょう。
そこでケラチントリートメントの出番です。
髪に吸収されやすい成分で構成されているので、流出したケラチンを補い、水分や弾力を与えます。
ハリやコシが欲しい人こそ試してみてください。
くせ毛改善に効果が期待できる
くせ毛がひどい人も、ケラチントリートメントを使う価値はあります。
くせ毛というのは、湿気によってうねりが際立ちます。その原因は、湿気が髪内部に侵入してしまうからです。
ケラチントリートメントは髪内部にまで浸透してくれるので、湿気が侵入しにくくなります。これにより、うねりや広がりを最小限に抑えてくれるでしょう。
ただし、直毛にする効果はありません。
ケラチントリートメントのデメリット・注意点
ケラチントリートメントは、メリットばかりに目がいきがちですが、デメリットも存在しています。
相性が良くない人もいるので、デメリットについてもまとめてみました。
ケラチントリートに向かない髪質もある
ケラチントリートメントのメインの効果としては、ケラチンを補修することです。
逆にいうと、髪内部に「ケラチンがしっかり詰まっている状態」では、あまり効果がありません。
特に剛毛でしっかりしている髪質の人は、必要ないと言えるかもしれません。
また、ダメージに困っていない人も手を出す必要はないでしょう。
繰り返しになりますが、ケラチントリートメントはあくまでケラチンが足りない人向けのトリートメントです。
ヘアカラーが色落ちしやすく染まりにくくなる
髪内部に入り込む仕組みのトリートメントなので、ヘアカラーとの関係性を理解しておきましょう。
ヘアカラーは、髪の内部に色素を浸透させるアイテムです。
そのため、ケラチントリートメント後にすぐにヘアカラーをしても、すでにケラチンが入り込んでいるので染まりが悪くなります。
また逆に、ヘアカラーをしてすぐに使うと、色落ちしやすくなるでしょう。
このように、使うタイミングによっては効果を下げてしまいます。
ケラチントリートメントを使う時は、ヘアカラーの前後約1週間は避けるようにしてください。
ケラチントリートメントのやり方(1)美容院で施術を受ける
ケラチントリートメントは、美容院で施術として受けられるタイプもあります。
自宅でケアする方法とは少し違った特徴があるので要チェックです。
美容院でのケラチントリートメントの特徴
美容院でケラチントリートメントをしてもらうと、手間をかけて施術をしてもらえます。
よりケラチンを浸透させるために、多くの場合は「酸熱トリートメント」のようにアイロンを使います。
この場合、熱によってたんぱく質を髪内部に定着させられるので、効果が長持ちするでしょう。
髪がきれいな状態をしばらくキープさせたい時は、美容院でケラチントリートメントを試してみてください。
美容院でのケラチントリートメントの施術の流れ
ケラチントリートメントを美容院でしてもらうと、アイロンを使うと紹介しました。
さらに具体的に、施術の流れについて見てみましょう。
- シャンプーでしっかり皮脂を洗い流す
- ケラチントリートメントを塗布する
- 加温させながら10分以上放置する
- しっかり乾かしてアイロンで定着させる
これは一般的な流れで、美容院によって施術方法は異なります。
中には縮毛矯正のように、還元剤を使い、しっかりケラチンを定着させる美容院もあります。
使う薬剤によって多少の違いはありますが、自宅用のトリートメントよりも持ちがいいことには変わりありません。
美容院でのケラチントリートメントの施術時間
アイロンを使う美容院のケラチントリートメントは、それなりに施術時間が必要になります。
美容院によって違いはありますが、1時間半程度は見ておきましょう。
自宅でするケラチントリートメントだと、数分で終わります。
それだけ時間をかけてしっかり施術をしてくれるので、効果に違いが出てくるのは容易に想像できると思います。
美容院でのケラチントリートメントの料金相場
しっかり時間をとってくれる美容院でのケラチントリートメントは料金もそれなりで、多くは1~2万円ほどになります。
また髪が長いと、使う薬剤の量も増えます。そのため美容院によっては、髪の毛の長さによって価格を変えているところもあるでしょう。
ケラチントリートメントのやり方(2)市販品を使いセルフで行う
市販品でもケラチントリートメントは販売されています。
気軽にケラチントリートメントを試したい人は、まず市販品を試してみてください。
通常のトリートメントよりは手間はかかりますが、その分、髪がきれいになったことを実感できるはずです。
市販のケラチントリートメントの特徴
美容院で使用するものと違い、市販のケラチントリートメントは自分で簡単にケアできるようになっています。
美容院のものはアイロンを使いますが、市販のケラチントリートメントでは使用しません。
つまり通常のトリートメントと同じように気軽に使えるのが大きな特徴です。
自宅でのケラチントリートメントのやり方
自宅用のケラチントリートメントは、気軽さが大きな特徴と紹介しました。
使い方の流れを見てみましょう。
- シャンプーでしっかり皮脂を洗い流す
- ケラチントリートメントを髪に付ける
- 付けたまま数分放置する
- ヌルヌルがなくなるまでしっかり洗い流す
通常のトリートメントと同じ使い方ですが、配合されている成分が違うため、仕上がりに違いがあります。
さらに効果を出したいのなら、お風呂から出た後にアイロンを使いましょう。
熱によってケラチンが浸透しやすくなります。
市販のケラチントリートメントの選び方
市販のケラチントリートメントを使うなら、自分に適した商品を選びましょう。
その際にチェックするのは、以下の3つです。
- 成分
- インバスまたはアウトバス
- シリコンの有無
ケラチントリートメントというだけあり、ケラチンが入っていることが大前提です。
加水分解ケラチンや、アミノ酸成分(グルタミン酸など)が多めに入っていると、効果が高くなります。
また、しっかり効果を出すならインバスタイプ。熱などの刺激から守りたいなら、アウトバスタイプがおすすめです。
どのような目的で使うかあらかじめ決めておけば、迷わずに選べます。
ちなみに、シリコンの有無も同様です。
効果をすぐに実感したいのなら、シリコンが入ったものを選びましょう。
しっとりさせたくないのなら、ノンシリコンのケラチントリートメントがおすすめです。
おすすめの自宅用ケラチントリートメント
自宅でも簡単に使いたいなら、シュワルツコフ BCクア フォルムコントロール インサロンコンティニューがおすすめです。
加水分解ケラチンはもちろん、髪の毛に必要なケラチン系の成分も多く含まれています。
誰が使っても効果が出やすくするために、オイル成分やシリコンが配合されている点にも注目です。
本来はくせ毛用のトリートメントとして使われますが、もちろんそうでない人が使っても問題ありません。
そもそもくせ毛は、髪の形状が歪んでいて髪内部の成分が流出しやすくなっている状態です。この商品はダメージ毛にも適しているので、傷んだ髪に対しても効果を発揮します。
メーカー | シュワルツコフ |
---|---|
ブランド | BCクア |
容 量 | 80g |
形 状 | クリーム |
香 り | アクアローズ | 価 格 | 美通販価格(詳細は商品ページまたは美通販カタログ内でご確認ください。) |
商品番号 | 00109143 |
ケラチントリートメントのよくある疑問
ケラチントリートメントは、通常のトリートメントと違って成分にケラチンが多く含まれています。
そんな特徴があるだけに、気になる疑問も少なくないでしょう。
以下に、よくある質問をまとめてみました。
ケラチントリートメントの効果持続期間はどれくらい?
ケラチントリートメントは、髪を補修する効果が期待できます。
通常のトリートメントよりも髪がきれいになりやすいだけに、持続期間が気になるでしょう。
美容院で施術してもらった場合は、1ヵ月ほどは持ちます。
しっかりケアができていれば2ヵ月持ったという人もいるので、日頃のお手入れを入念にすれば、コスパがいい施術と言えます。
ケラチントリートメントの効果を長持ちさせるには?
ケラチントリートメントにより補修したケラチンを長持ちさせるためには、再度外に流出させないことが長持ちの秘訣です。
シャンプーは、洗浄力が弱めのアミノ酸シャンプーを使いましょう。
寝る前にはしっかり髪を乾かして、キューティクルが剥がれないようにしてください。
アウトバスタイプのトリートメントで、外部の刺激から守ってあげる努力も必要です。
ケラチントリートメントで傷むことはある?
ケラチントリートメントの中には、アイロンを使うと効果が高まるものもあります。
髪のプロである美容師が施術すれば、ほぼ失敗をしないので、ケラチントリートメントで髪が傷む心配はありません。
しかし自分でアイロンをした場合は、傷むリスクが高まります。
アイロンを使うのなら、1週間に1回程度に留めておきましょう。頻度が下がれば、それだけリスクも下げられます。
ケラチントリートメントとカラーは同じ日にできる?
これは、ケラチントリートメントの種類でかなり違いが出てきます。
酸熱トリートメントのような使い方をする種類だと、同日にカラーをすれば色が抜ける可能性があるので注意しましょう。
特にグリオキシル酸と言われる成分が入っていると、カラー剤の色素を壊してしまいます。
そのため、成分をチェックしてから使うようにしてください。
とはいえ、この成分の入ったケラチントリートメントは、サロン用がほとんどです。
美容院でケラチントリートメントをする場合、担当美容師が相談してくれるので、気にする心配はほぼないでしょう。
ただし前の部分でも解説したように、ケラチントリートメントとカラーは同日に行わないことが原則です。
ケラチントリートメントはダメージ毛にちょうどいいアイテム!
ケラチントリートメントは、名前のとおりケラチンが配合されたトリートメントです。
髪の毛を構成している成分なので、髪が傷んでケラチンが不足している人には補修効果が期待できます。くせ毛やうねりなども改善できるでしょう。
しかし髪が健康な状態の人では、そもそもケラチンを補充する必要がないため、使用したとしても目に見える効果はほとんどないと言えます。
また美容院で施術をしてもらう場合、ヘアカラーをする日には、くれぐれも注意するようにしてください。
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