美容専門学校の選び方! 学費や将来性を比較

美容師になるためには、美容専門学校に通う必要があります。実践的な勉強に加え、国家試験の受験資格取得のために必要だからです。しかし正しい選び方ができていないと、希望するカリキュラムすら受けられないかもしれません。
そこでこの記事では、学校選びのポイントをわかりやすくまとめてみました。失敗したくない人は要チェックです。目指すべき目標も決めておいてくださいね。

美容師になるには美容専門学校卒業が必要


美容師になるためには、美容学校に入学するのが必須条件になります。
その理由は、美容師法という法律で定められているからです。

美容師試験を受けないと美容師免許が取得できず、正式な形で美容師にはなれません。
そしてこの試験を受けるためには、美容師の専門学校を卒業している必要があるわけです。

【引用】
美容師試験は、学校教育法(昭和二十二年法律第二十六号)第九十条に規定する者であって、都道府県知事の指定した美容師養成施設において厚生労働省令で定める期間以上美容師になるのに必要な知識及び技能を修得したものでなければ受けることができない。
※引用:「美容師法」より

ほとんどの美容学校は高校を卒業していないと入れませんが、例外もあります。

そもそも美容専門学校は学校によって特徴に違いがあるので、しっかり確認して選ぶことが大切です。


詳しいポイントは以下で紹介しているので、参考にしてみてください。

美容専門学校の選び方(1) 美容専門学校の運営形態で選ぶ

美容専門学校を選ぶには、運営形態を見て選ぶのもひとつの方法です。

運営形態には、大きく分けて2パターンあります。

  • 学校法人
  • サロンが運営するスクール

運営形態を知って入学するのと知らずに学校に入るのでは、大きな違いが出てきます。

特に希望の美容室があるのなら、調べてから入学するようにしましょう。
場合によっては損をしてしまう可能性があるので、要チェックです。

学校法人

学校法人とは、公益目的で設立された学校です。
美容学校のほとんどはこの学校法人で運営されており、文部科学省が関わっています。

国が認可しないと設立できないため、細かく設定された条件をクリアできており、安定した学校運営がされていると思って問題ありません。

安心して美容師の勉強をしたい人は、学校法人がおすすめです。
無難に専門学校に通いたいのなら、まず間違いはありませんよ。

サロンが運営するスクール

美容専門学校によっては、サロンが運営しているところもあります。

サロンといったらわかりにくいかもしれませんが、簡単に言うと企業が運営している美容専門学校です。
企業との関わりが強い分、卒業後に就職しやすくなっているのがポイント。提携している美容室にすぐに就職し、即戦力として働かせてもらえる可能性もあります。

中にはその企業が経営する美容現場に近いカリキュラムを用意しているところもあるので、入学前から希望の就職先が絞られている人におすすめです。

美容専門学校の選び方(2) 課程で選ぶ


課程で選ぶのも、美容専門学校の選び方としておすすめです。
どのように勉強をしたいか決めておくと、候補を絞り込む時に役立ちます。

美容学校の課程には、大きく分けて以下の3パターンがあります。

  • 昼間課程
  • 夜間課程
  • 通信課程

どれも勉強のやり方のスタイルが違うので、相性のいい課程を選んでおくと、入学後もストレスなく勉強に集中できるようになりますよ。

昼間課程

最も美容専門学校の中で多いのが、昼間課程です。
朝に学校へ通学し、帰るのが夕方になるようにカリキュラムが組まれているので、1つの科目をじっくり勉強できるのが特徴です。一般的な中学校や高校をイメージするといいでしょう。

また昼間課程を利用する生徒の数は多いので、同期の人数が多く、楽しく学校に通えるところも、ほかの課程にはない魅力のひとつです。

勉強もプライベートも楽しく、有意義に過ごしたいのなら、昼間課程を選びましょう。

夜間課程

朝から夕方まで学校に通う昼間課程に対して、夕方からカリキュラムが始まるのが夜間課程です。

学校によって違いはありますが、少なくとも昼間課程よりも遅い時間まで勉強しないといけません。
しかし夕方以降なら別の仕事をしながら通えるなど、メリットもたくさんあります。

どちらかというと、美容師の資格を利用して別の仕事で活かしたい人が集まる課程です。
昼間課程と同じ2年間通うと卒業できる学校もあるので、効率よく美容師免許を取得したい人にも向いています。

通信課程

通信課程は、上記の通い方とはかなり違いがあります。
通学は月に1回程度でいいため、通う時間が省けるところがメリットです。

その代わりに、ほとんどの美容専門学校では美容室で勤務していることが入学条件になります。
学校に通っていない時間は美容室で現場の雰囲気を学べるので、勉強との両立ができます。

勉強する量は多くなってしまいますが、資格取得後に即戦力になるのは間違いありません。
美容師になって活躍したいという気持ちが強い人こそ、通信課程を選んでおきましょう。

もちろん、美容室で働いていない人でも入学可能な学校もあります。しかし、通信課程は実践向きの通い方だと言えます。

美容専門学校選びでチェックしたいポイント


美容専門学校の候補を絞り込むなら、以下で紹介するチェックするべきポイントを意識しましょう。
ポイントをはっきりさせることで、快適な学校生活が送れることでしょう。

入学条件

まず、最も重要なのが入学条件です。

よくある条件としては、高校卒業でしょう。
中卒でも入学できる専門学校もありますが、あまり多くないのが現状です。

希望の美容専門学校を絞り込めたとしても、入学できなければ意味がありません。
高校を卒業していない人は、選べる範囲が狭くなるので注意しましょう。

現状や目標に合っているか

入学ができるかどうか判断できたら、次に自分に合った美容専門学校なのか確認しておきましょう。

  • 通学ができる、または一人暮らしができる?
  • 目指すべき仕事のジャンル
  • 具体的な目標や将来性 など

例えば、希望の美容専門学校に入学したところで、家から通えない距離にあり、なおかつ一人暮らしができない場合は通学できません。
反対に通学しか選択肢がない状況なら、希望の専門学校は簡単に絞り込めるはずです。

このほか、美容師になるには国家資格取得のため、またメイクアップアーチストを目指すなら専門のカリキュラムがそれぞれ必要です。希望する分野のカリキュラムが用意されているかどうかも学校選びのポイントです。

さらに資格取得後のことを考えておくことも重要です。
学校によって強みが異なるので、目指すべき方向性が一致し、そのためのカリキュラムが受けられる学校を選ぶようにしましょう。

学費や教材費

美容専門学校に入学したら、学費や教材費などのお金が必要になります。

課程 費用の相場
昼間課程 約300万円
夜間課程 約200万円
通信課程 約70万円

このように、課程によっても金額に違いがあります。

「300万円ほどのお金が用意できないのなら、美容専門学校を諦めないといけないか」と、不安になる人もいるでしょう。
しかしそこまで深く考えすぎる必要はありません。そんなときは、奨学金や教育ローンなどを検討してみてください。
毎月の返済がいくらになるのか計算しておけば、現実的な生活が可能かどうか判断できます。

美容師の場合、就職してすぐのアシスタント時代は給料が安いというのは有名な話です。
入学前にしっかり計算してから、ローンを利用するなどして、専門学校選びの参考にしてみてください。

カリキュラム内容

美容専門学校に通うのには、それなりの目的があるはずです。
その目的というのは、ほとんどの場合が希望の仕事があるからではないでしょうか?
仕事に必要なスキルや資格が身に付けられないと、専門学校に通う意味がありません。
だからこそ、美容専門学校を選ぶには、カリキュラムの内容をしっかり把握しておきましょう。

現在では、ほとんどの学校のホームページにカリキュラムの内容が掲載されています。
さらに具体的に知りたい場合は、資料請求や問い合わせなどをして、不明な点をはっきりさせておきましょう。

国家試験の合格率

学校を卒業したからといって、かならず美容師免許を取得できるとは限りません。免許取得のためには、国家試験に合格する必要があります。

美容専門学校の国家試験の合格率はその目安になります。合格率が高い学校であれば、ほぼスムーズに免許を取得できると考えられます。

就職先、就職率

国家資格を取得したところで、就職できなければ意味がありません。また経験がない状態では、いきなり独立することはほぼ不可能です。
そのため、就職しやすい専門学校を選ぶことも重要なポイントです。

就職率が高い学校は、卒業した後の職探しの苦労が少ないと予測できます。
なぜなら、このような学校では美容室などの企業との提携や強いコネクションを持っている可能性が高く、スムーズに就職できるケースが多いからです。

就職実績を掲載している学校も多いので、その実績が自分にとって魅力的なら、候補として選んでおきましょう。

美容専門学校のオープンスクールでのチェックポイント

インターネットの情報だけを見て専門学校を選ぶと、失敗してしまう可能性があります。

そこでオープンスクールを利用してみましょう。
実際に学校を見ておくと、インターネットだけの情報だけではわからないところがたくさん見えてきます。

  • 設備
  • 学生の雰囲気
  • 講師の雰囲気・教え方
  • 通学にかかる時間
  • 学校周辺の環境

上記のポイントを意識して見ておくと、希望の学校かどうか判断しやすくなりますよ。

設備

少なくとも美容系の仕事をする人は、大きな設備も含めて、何かしらの道具を使って施術をします。
その道具は流行りなどもあって、現場では最新のものをよく使います。そのため、古い設備を使っている学校だと、実際の現場で使い方に苦労するかもしれません。

せっかく学校で技術を学べるのなら、最新の設備を使って教えてもらいたいところ。
オープンスクールに行った時は、設備や道具が新しいかどうか見ておきましょう。

学生の雰囲気

学生の雰囲気も、よく見ておくと参考になります。

じっくり勉強をしたいのであれば、授業中は静かに集中できる環境なのかどうか見ておきましょう。
逆に和気あいあいとしながら楽しく勉強をしたい人は、学生同士の仲がいいかどうか、雰囲気を確認してみてください。

講師の雰囲気・教え方

専門学校に限らず、学校というのは講師の雰囲気ひとつでかなり印象が変わります。
入学前はオープンスクールでしか見られないので、講師の様子は特に確認しておきましょう。

また、講師の教え方をチェックしておくことも大事です。
わかりやすく説明してくれる質のいい講師がいれば、国家試験で苦戦することなくスムーズに合格できるでしょう。
ほかに講師との相性などもあるので、授業風景を見て確かめておいてください。

通学にかかる時間

オープンスクールにせっかく行くのなら、通学の時間を確認しておくと、生活リズムがイメージできます。
「極端に朝早く起きないと、学校にたどり着けない」など、マイナス面をメモして残すなどして、候補を絞り込んでいきましょう。

美容関係は道具をよく使う職種なので、学校に行く時は荷物が多くなりがちです。
通学にかかる時間が長いと、それだけでストレスになりますよ。

学校周辺の環境

学校選びは、学校の中だけが大事なポイントではありません。
その周辺があなたの希望する雰囲気がどうかよく見ておくと、入学後のモチベーションになります。

例えば近くにおしゃれなカフェなどの飲食店があるのなら、学校で嫌なことがあってもそこに立ち寄れば帳消しにできるかもしれません。
逆に学校周辺に何もないのなら、騒音がなく、静かに勉強ができます。

このように、学校周辺の環境があなたに合っていて、通い続けても苦痛がないことも、学校選びの大切の要素です。

美容専門学校の選び方ひとつで将来が大きく変わる!


美容専門学校は、美容系の仕事を教えてもらえる学校です。
特に即戦力になるようにうまく育ててくれる学校を選べば、就職した後にすぐに仕事を任せてもらえるようになるかもしれません。

しかしその反対に、選び方を間違えると美容師免許試験の合否はもちろん、最悪の場合は美容師にすらなれない可能性も出てきます。

このように、美容専門学校選びは自分の将来にも影響してきます。そのため、慎重に吟味し、十分に納得した上で学校を選ぶようにしましょう。

 

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メガネセキ美容室オーナー、ライター、元美容師

投稿者の過去記事

美容師として8年以上勤務。薬剤で手荒れがひどくなり、美容師を辞めて現在はWebライター。
地元で美容室を経営しつつ、Webの知識で集客も行っています。

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