美容室の儲かるメニュー例と考案のポイント

美容室には、儲かるメニューが必需品です。来店してくれているお客様のデータを調べれば、自ずと儲かるメニューがわかってきます。
分析する習慣がつくだけで、売上が安定できるので、とりあえず今あるお客様のデータを集めてみてください。それを見て何をするべきか、まとめてみたので参考にしてみてください。
美容室の経営がうまくなりますよ。

美容室における「儲かるメニュー」とは

美容師として働いていた時は、技術力や接客など、1人のお客様を満足させられるかが大事だったと思います。
しかし、美容室を経営するとなると、最も大事なのは利益をアップさせることです。

  • 利益率が高いメニュー
  • リピートされるメニュー

そこで、上記の2つのポイントを意識しておきましょう。
メニュー作りがうまくできれば、自然と利益率がアップできてしまいます。

利益率が高いメニュー

まず、現状の把握から始めるようにしましょう。
現状とは、今あるメニューの利益率を計算し、どんなメニューが美容室を支えているのか知ることです。

ちなみに利益率とは、売上に占める利益の割合。
支出を差し引いた利益の計算をしてみてください。

(売上高―売上原価)―販売管理費=営業利益

利益率とは、簡単にいうと営業利益になります。
もちろん営業利益とは、お店全体の数字となるので、これをメニューごとに細分化しましょう。
これで利益率が高いメニューが把握できます。

リピートされるメニュー

利益率が高いメニューがあったとしても、利用しているお客様が少ないのなら、あまり意味がありません。
何度もリピートされるメニューだと、利益率が少なくても売上に貢献されています。

■お店のコンセプトに合っている
■お客様のニーズに近い
■競合があまりない など

少なくともリピートされやすいメニューには、それなりに共通点があります。
その共通点に近いメニューが、オリジナルで自作できるようになれば、儲かるメニューが思いつくようになるでしょう。

美容室の儲かるメニュー例

儲かるメニューを作りましょうと言われても、どのように作ったらいいのか、よくわからない人が大半でしょう。
そこで参考になるように、ひとつの例をまとめてみました。

少なくとも、美容室と言えばコレ!というような代表的なメニューは、儲かるメニューといってもいいでしょう。
似たようなメニューにならないように、有名メニューから少し変えることから始めてみてください。

カット

美容室で、無難に儲かるメニューを考えるのなら、カットから始めてみるといいでしょう。

人間というのは、生きていれば髪が伸びてくる生き物です。
つまり上記で紹介した「リピートされるメニュー」に、必ず当てはまります。

あとは、利益率をどう高めるか考えてみてください。

■美容師が有名になって指名料をもらう
■悩みに合わせた独自のカットを作る
■見た目が豪華な美容室でカットをする など

付加価値を付けたカットメニュ―にするのが、最も簡単な方法です。

シャンプー・トリートメントなどの物販

美容師としても、せっかくお客様の髪を1度きれいにしたら、再来店してもらった時に、そのままきれいな状態をキープしてもらいたいところ。
そこで、シャンプーやトリートメントなどのケアアイテムをおすすめしましょう。

■商品をリピートしに再来店してもらえる
■ホームケアが気軽にできる
■1つのメニューの利益率がアップできる など

これらのアイテムは消耗品。なくなれば購入しに来店してもらえます。
上記で紹介した「儲かるメニュー」の条件であるリピートと、利益率のアップの両方ともクリアできるでしょう。

儲かるメニューを考案する上でのポイント

儲かるメニューを考えるためには、ある程度やるべきことが決まっています。
その内容が把握できていれば、儲かるメニューを思いつきやすくなるでしょう。

客の悩みに沿ったメニューを考える

儲かるメニューを作る時には、悩みに合わせたメニュー作りが必須です。

■くせ毛 ⇒ うねりが抑えられる○○
■薄毛 ⇒ 抜け毛が少なくなる○○
■ダメージ毛 ⇒ パサつきにくくなる○○ など

悩みが克服できるのなら、誰でも気になります。
リピートにも繋がりやすいので、悩みに合わせたメニュー名にするなど、工夫すれば儲かるメニューが思いつくでしょう。

ターゲットを明確にする

適当にメニューを作っても、当たり外れが多くなり、あまり効率的ではありません。
そこで失敗を抑えるためにも、ターゲットに合わせたメニュー作りをしましょう。

■20代 ⇒ ダメージ修復
■30代 ⇒ うねり抑制
■40代 ⇒ ボリュームアップ など

このように、年齢に合わせて悩みは違います。
美容師側としても、提案する人を絞り込めるので、ターゲットを明白にしてからメニュー作りをしたほうが効率的です。

メニューの名前を工夫する

わかりやすいメニュー名にするのも、かなり大事なポイントです。

■くせ毛カット
■ツヤだしトリートメント
■疲れなくなるヘッドスパ など

現在ではインターネットから、美容室の情報を仕入れる人が多いため、集客としての効果も期待できます。

セットメニューをつくる

多くのお客様は、1つのメニューをお願いしたら、その後に別メニューを頼む人はほぼいません。
そこで利益率をよくするためにも、セットメニューを作っておきましょう。
カットだけでなく、シャンプーをセットにしたものはよく目にしますが、このように相性のいいメニューと組み合わせるのがポイントです。

限定メニューを作る

物珍しいメニューがあると、どんなお客様も目に付きます。
特別感が感じられると、価格が少し高いものであっても、施術をさせてもらえる可能性が高くなるもの。理由を付けて、限定メニューだとわかりやすいものを作ってみてください。

メニューだけじゃない!儲かる美容室にするポイント

利益を上げるためには、メニュー作りだけ意識する必要はありません。
ちょっとした工夫だけで、儲かる美容室は作れます。
そのポイントについて、見てみましょう。

平均よりも客単価を少し高くする

儲かるメニューを作るのは、美容室の売上を上げるのが目的です。
つまり、客単価を上げていくことも大事になってくるでしょう。

客単価とは、お客様1人が支払う料金です。これが上げられるような仕組みができれば、儲かる美容室になります。
もちろん、その仕組みの中に「儲かるメニューがある」イメージです。
魅力的なメニューがあれば、それだけで魅力的な美容室になっていくでしょう。

クーポンや割引券のバラまきをしない

ひと昔前まで、クーポンや割引券を使って、集客をしていた美容室がたくさんありました。

確かに希望のメニューが割引きされれば、お客様は魅力に感じるでしょう。
しかしそれを見て来たお客様は、料金が魅力に感じているだけ。割引きをやめれば、リピートしてくれなくなります。

儲かる美容室を作るためには、安易に割引きをしないようにするのが鉄則です。

リピートを促す店つくり

美容室が儲かるためには、必ず美容室に来店してもらう必要があります。
だからこそ、リピートを促す仕組みがないといけません。

例えば、その美容室にしかない商品があれば、その商品を使い切ったお客様が必ず再来店してくれます。
もちろん商品である必要はありません。
リピートしやすい仕組みを作るようにすれば、自然と売上がアップできます。

接客に力を入れる

儲かっている美容室の多くは、メニューや技術だけでなく、美容師の人としての魅力が強い人が多く在籍しています。
人としての魅力と言われても、よくわからない人も少なくないでしょう。
そこで接客に力を入れてみてください。
気持ちいい接客をしてもらうと、それだけでももう1度行ってみようと思うもの。
メニュー作りと一緒に、接客力を磨くようにすれば、「美容師という人」にお客様が付いてくれます。

儲かるメニューで美容室の差別化に挑戦

儲かるメニューというのは、どんな美容室でも1度は挑戦しているでしょう。
しかし、実際に儲かっている美容室はごく一部。失敗している美容室がほとんどです。

儲かるメニューというのは、少なくともお客様が魅力に感じた何かがあるということ。ほかにはない魅力があるから、通い続けてくれています。
つまり儲かるメニューがあるだけで、差別化できているというわけです。

今の美容室の現状を知り、どんなメニューが必要かを分析できていれば、自然と儲かるメニューがわかってきます。
しっかり分析して、儲かるメニューを探してみてください。
 

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メガネセキ美容室オーナー、ライター、元美容師

投稿者の過去記事

美容師として8年以上勤務。薬剤で手荒れがひどくなり、美容師を辞めて現在はWebライター。
地元で美容室を経営しつつ、Webの知識で集客も行っています。

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