【枝毛、切れ毛を98%カットする!】というインパクトのあるフレーズで人気のファイバープレックス。
ヘアカラーを得意とする、多くの美容師さんを中心に重宝されているアイテムです。
ただし、いまいちファイバープレックスの効果を知らない方もいるはず?
そこで今回は「サロンで注目のファイバープレックスとは?傷まないって本当?デメリットもある?」というテーマでシェアをします。
プレックス系の先駆け「ファイバープレックス」
ファイバープレックスは、プレックス剤というジャンルでは先駆け的な存在です。
現在ではファイバープレックス以外にも、さまざまなプレックス剤が販売されています。
プレックス剤の登場でハイダメージの方でも、ダメージを気にせず施術がやりやすくなりました。
そもそもプレックス系とは
プレックス剤はトリートメントとは少し違います。
トリートメントは、カラーやパーマ後などアフターにするのが一般的です。
しかし、プレックス剤はカラーやパーマなど施術前に使います。
つまり「処理剤のポジション」です。
プレックス剤の主な成分は、ジマレイン酸やマレイン酸などが多いです。
施術前にプレックス剤を使うことで、ダメージによる切れ毛を防いでくれます。
ファイバープレックスはどう違う?
毛髪は「シスチン結合が支えあって」出来ています。
シスチン結合は、住宅で言う「大黒柱」のようなものと想像してください。
毛髪がダメージを受けると、大黒柱であるシスチン結合がどんどん切れていきます。
大黒柱がなくなった毛髪は、ハリコシがなくなりパサつき始めます。
ファイバープレックスの効果は、そのシスチン結合という大黒柱を「ダメージから守る役割」です。
特にファイバープレックス内に含まれるマグネシウム塩は、ダメージの原因であるアルカリをブロックしてくれます。
オラプレックスとはどう違う?
ファイバープレックスは、ジカルボン酸(マレイン酸)が主な成分です。
一方、オラプレックスはジマレイン酸が含まれています。
この2つの成分を比較した場合、化学的には「オラプレックスのジマレイン酸が優れている」と言われています。
ただし、私の経験上どちらかが極端に優れているわけではないため比較しづらいのも事実です。
この2つの違いを強いて挙げるとするなら、ブリーチ後の手触りです。
ファイバープレックス | ハリコシのある髪 |
---|---|
オラプレックス | 柔らかい髪 |
お客様の髪質に合わせて使い分けてください。
ファイバープレックスの特徴
ファイバープレックスの特徴をさらに深掘りしていきます。
ファイバープレックスが多くの美容師さんから支持を得ている秘密がわかります。
3つのジカルボン酸がダメージを防ぐ
先ほども説明した通り、ファイバープレックスの主な成分はジカルボン酸です。
このジカルボン酸には、3つの酸が含まれています。
マレイン酸 | 髪の大黒柱(シスチン結合)を修復する |
---|---|
コハク酸 | ハリコシと柔軟さを毛髪に出す |
酒石酸 | タンパク質を毛髪に補強する |
これら3つの成分がブリーチによるダメージを防いでくれます。
余計な成分が入ってない
シリコンは髪をコーティングして、手触りを良くします。
そのため、シャンプーやトリートメントなどに多く含まれています。
しかし、ファイバープレックスには「シリコン」があまり含まれていません。
なぜなら、一時的に手触りが良くなるだけの「コーティングに頼ろうとしない」からです。
ファイバープレックスはシリコンに頼らず、髪の内部から手触りを向上させるように作られています。
枝毛、切れ毛を98.6%カット
ファイバープレックスの処理剤は、髪のダメージ別に使い分けます。
特に以下の2つは、ブリーチされる方には必須のアイテムです。
- ファイバープレックスNo.1ボンドブースター500ml
- ファイバープレックスNo.2ボンドフィクサー750g
これらは一緒に使うことで、枝毛や切れ毛を最大98.6%カットしてくれます。
ホワイトカラーのようなブリーチ回数を必要とするメニューでは、必ず使って欲しいアイテムです。
実際に私もサロンワークでは、使用するようにしています。
ファイバープレックスの商品ラインナップ
ファイバープレックスは処理剤以外にも、さまざまな商品があります。
9つのアイテムを簡潔に紹介していきます。
ファイバープレックス/処理剤ヘアケア
ファイバープレックスの処理剤やヘアケアで使えるアイテムはこちらです。
髪質を見極めて使いましょう。
ファイバープレックスNo.0ボンドプライマーCMC500mL
ファイバープレックスボンドプライマーCNCには、「セラミドやコラーゲン」が多く含まれています。
毛髪を保湿してツヤのある髪に仕上げてくれます。
ファイバープレックスNo.0ボンドプライマーPPT500mL
ファイバープレックスボンドプライマーは、毛髪に「タンパク質を補強」します。
タンパク質は、髪の元になる成分で非常に大事です。
タンパク質を補強することで、ジカルボン酸の定着も高まります。
ファイバープレックスNo.1ボンドブースター
ファイバープレックスNo.1ボンドブースターは、枝毛や切れ毛を防ぐためのアイテムです。
使い方は以下の2つです。
- 水で5倍希釈して毛髪にスプレーする
- カラー剤の1剤と2剤の総量に対して5%混ぜて使う
ブリーチをされる方は必須のアイテムと言えます。
メーカー | シュワルツコフ |
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ブランド | ファイバープレックス |
容 量 | 500ml |
価 格 | 美通販価格(詳細は商品ページまたは美通販カタログ内でご確認ください。) |
商品番号 | 00127632 |
ファイバープレックスNo.2ボンドフィクサー
ファイバープレックスNo.2ボンドフィクサーは、「トリートメント」として使います。
ファイバープレックスNo.1と併用して使うアイテムです。
毛髪につけたら3~5分は、放置してあげましょう。
メーカー | シュワルツコフ |
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ブランド | ファイバープレックス |
容 量 | 750g |
価 格 | 美通販価格(詳細は商品ページまたは美通販カタログ内でご確認ください。) |
商品番号 | 00127633 |
ファイバープレックス/カラーとブリーチ
ファイバープレックスのブリーチとカラー剤を紹介します。
ブリーチが2種類あるのが特徴的です。
ファイバープレックスカラーファッションシェード
毛髪に潤いを与え高彩度な発色します。
ファイバープレックスNo.2ボンドフィクサーを一緒に使うと色落ちも大幅に防いでくれます。
カラーによる酸化も防いでくれるため、髪も必要以上に傷みません。
メーカー | シュワルツコフ |
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ブランド | イゴラ |
容 量 | 80g |
カラー | ニュートラル、ターコイズ、プラチナ、インディゴ、ライラック、マゼンタ、ジャム、カナリィ、Goth-G、Goth-N、Goth-P、Goth-M ※他のカラーは商品詳細ページ、または美通販カタログ内でご確認ください。 |
対応オキシ | イゴラオキシジェンタ(1.5%、3%、6%) |
価 格 | 美通販価格(詳細は商品ページまたは美通販カタログ内でご確認ください。) |
商品番号 | 00128396 |
ファイバープレックスカラーピラミンゴ
高明度、高発色してくれるのが特徴のカラー剤です。
「カラーバターやカラートリートメントのような発色」をします。
現在のトレンドのカラーにマッチしたカラー剤と言えます。
メーカー | シュワルツコフ |
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ブランド | イゴラ |
容 量 | 80g |
カラー | ローズ、コーラル、ハニーシルバー、バイオレットピンク、レッド、オレンジ、PYR ※他のカラーは商品詳細ページ、または美通販カタログ内でご確認ください。 |
対応オキシ | イゴラオキシジェンタ(1.5%・3%) |
価 格 | 美通販価格(詳細は商品ページまたは美通販カタログ内でご確認ください。) |
商品番号 | 00127030 |
ファイバープレックスカラーグレイシェード
白髪染めになります。
染め上がりがクリアな色に仕上がり、白髪染め特有の「赤みも少ない」です。
メーカー | シュワルツコフ |
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ブランド | イゴラ |
容 量 | 80g |
カラー | ブラウン、ベージュ、クールベージュ、アッシュ、マット、レッド、オレンジ、ゴールド、ピンク、マットアッシュ、ゴールデンオレンジ、ローズピンク、クリア、トリートメントクリア、ベージュブラウン、ストーンベージュ、スモーキーアッシュ、クールアッシュ、ライムゴールド、ライラックピンク ※他のカラーは商品詳細ページ、または美通販カタログ内でご確認ください。 |
対応オキシ | イゴラオキシジェンタ(3%・6%) |
価 格 | 美通販価格(詳細は商品ページまたは美通販カタログ内でご確認ください。) |
商品番号 | 00116679 |
ファイバープレックスパウダーブリーチ
高いリフトアップ力が特徴です
さらにジカルボン酸が配合しているため、保護機能も抜群のブリーチです。
筆者も愛用しているブリーチでもあります。
メーカー | シュワルツコフ |
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ブランド | ファイバープレックス |
容 量 | 450gml |
使用オキシ | イゴラオキシジェンタ(6%) |
価 格 | 美通販価格(詳細は商品ページまたは美通販カタログ内でご確認ください。) |
商品番号 | 00113973 |
ファイバープレックスクレイブリーチ
通常のファイバープレックスパウダーブリーチよりも「リフトアップ力は低い」です。
このブリーチは、継続的にブリーチをされる方に向けてのブリーチになります。
ファイバープレックスクレイブリーチがあれば、微妙なリフトアップを調整できます。
ブリーチを使いこなせる上級者向けのブリーチです。
ファイバープレックス/ホームケア
ファイバープレックスのホームケアを紹介します。
自宅でのケアは非常に大事です。
ファイバープレックスシャンプー
ファイバープレックスシャンプーは「施術後3日間」は使用してください。
毛髪の保護機能をより高めます。
その後は、1週間に1~2回程度使えばOKです。
メーカー | シュワルツコフ |
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ブランド | ファイバープレックス |
容 量 | 100g |
価 格 | 美通販価格(詳細は商品ページまたは美通販カタログ内でご確認ください。) |
商品番号 | 00114281 |
ファイバープレックストリートメント
ファイバープレックストリートメントも使い方は「シャンプーと同じ」です。
シャンプーだけだと、髪の指通りが悪い場合もあります。
シャンプーと一緒に使うと効果的です。
ファイバープレックスNo.4ボンドセラム
ファイバープレックスボンドセラムは「洗い流さないトリートメント」になっています。
香りも非常に良く、しっとりというより「サラサラ」に仕上げてくれます。
ファイバープレックスNo.4ボンドセラムは、ファイバープレックスシャンプーやトリートメントを使わないときに使用してください。
なぜなら、同時に使用しても効果は低いからです。
メーカー | シュワルツコフ |
---|---|
ブランド | ファイバープレックス |
容 量 | 100g |
形 状 | クリーム |
香 り | フルーティー |
価 格 | 美通販価格(詳細は商品ページまたは美通販カタログ内でご確認ください。) |
商品番号 | 00119871 |
ファイバープレックスのサロンメニュー例
ファイバープレックスを実際にサロンメニューに取り入れた例を紹介します。
これから導入予定の方は、参考にしてみてください。
ファイバープレックス+ブリーチ&カラー
ファイバープレックスNo.1ボンドブースターは、カラー剤に混ぜたり髪に直接スプレーして使えます。
スプレーする場合は、水で「5倍希釈」してあげましょう。
ファイバープレックス+縮毛矯正
縮毛矯正にファイバープレックスを使うと「毛髪強化」になります。
ただし、新生毛の部分に使っても効果はほとんどないので注意してください。
また、縮毛矯正の液の効果を減力させる力も強いです。
そのため、使用するなら高いレベルで縮毛矯正ができる美容師さんに限られてきます。
ファイバープレックス+白髪染め
白髪染めの場合は、ファイバープレックスNo.1ボンドブースターをカラー剤に混ぜて使ってみましょう。
毛髪を強化してくれるため、ハリコシのある髪になります。
ファイバープレックスの具体的なメリット
ファイバープレックスのメリットを紹介します。
ハイトーンカラーをされる美容師さんは必見です。
髪へのダメージを最大限に抑えられる
ファイバープレックスに含まれるジカルボン酸が毛髪へのダメージを抑えます。
枝毛や切れ毛に関しては、98%以上カットしてくれるため頼もしいです。
繰り返しブリーチをされている髪にこそ使って欲しいです。
髪にハリ・コシがでる
ジカルボン酸には、毛髪にハリコシを与える効果があります。
髪が傷んで元気が無くなってる人におすすめです。
施術時間が短くてすむ
ファイバープレックスは処理剤のため、施術時間が短いです。
美容室からすると施術時間が遅いと、店の回転が悪くなりデメリットになります。
このような施術時間の短さもファイバープレックスのメリットの1つです。
カラーは色落ちの過程も楽しめる
ファイバープレックスのカラー剤には、以下の3つの特徴があります。
- 濃く深い色合いが特徴
- 髪への負担が少ない
- 色落ちも楽しめる
ファイバープレックスカラーは、濃く深く染まるため色落ちは抜群に良いです。
知っておきたいファイバープレックスのデメリット・注意点
メリットの多いファイバープレックスですが、デメリットも存在します。
デメリットを理解した上で使用しましょう。
完全に傷まないわけではない
髪へのダメージが低いファイバープレックスですが、もちろん「ゼロ」ではありません。
他社のカラーよりもダメージが低いという意味で理解しておくと良いです。
美容師の技術力が必要になる
どんなに良いカラー剤でも使う美容師さんによって効果は大きく変わります。
担当する美容師さんによっては、ファイバープレックスを使ってもうまくいきません。
カラーの発色が悪くなる可能性がある
カラー剤は「アルカリ性」で作られています。
一方、髪のケアをするファイバープレックスは「酸性」です。
アルカリ性と酸性は、全く逆の成分になります。
そのため、使い方を誤るとお互いに良さを打ち消しあう場合があるので注意しましょう。
値段が高くなり追加料金になることが多い
美容室でファイバープレックスを使ったヘアケアを希望するなら、追加料金がかかってきます。
これに関しては、ファイバープレックスに限らずどこも同じです。
美容室でファイバープレックスをオーダーする場合は、追加料金がいくらかかるか聞いておくと良いです。
ファイバープレックスの具体的なメリット・デメリット
今回のテーマ「サロンで注目のファイバープレックスとは?傷まないって本当?デメリットもある?」についてまとめていきます。
- ファイバープレックスは最高レベルの処理剤
- ファイバープレックスのメインの成分はジカルボン酸
- 髪のダメージレベルに合わせて追加で使う処理剤がある
- ファイバープレックスカラーは色落ちがキレイ
- オラプレックスとファイバープレックスは成分の酸が違う
ファイバープレックスを使えば、ハイダメージ毛の方でも施術が可能になります。
枝毛や切れ毛がひどいお客様には、積極的にファイバープレックスを提案してみましょう。
この内容が少しでも参考になれば嬉しいです。
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