低温デジタルパーマを使えば、髪のダメージを抑えツヤのあるパーマが可能になります。
ただし、誰でも簡単に低温デジタルパーマができるわけではありません。
そこで今回は「低温デジタルパーマとは?高温との違いやメリット・デメリットを解説」というテーマでシェアしていきます。
低温デジタルパーマのメリットとデメリットを把握しておきましょう。
美容院でよく見る「低温デジタルパーマ」って?
低温デジタルパーマとは、「タンパク変性をギリギリまで抑えたパーマ」になります。
もしかすると、タンパク変性と聞いて「何それ?」と思われた方もいるかもしれません。
タンパク変性とは熱を加えるとで形状が変わることを指します。
例えば、生肉に熱を加えると見た目が赤から白に変わりますよね?
それと全く同じです。
熱が高ければ高いほどタンパク変性は形状がより変化します。
しかし、熱を与えすぎると最後は「焦げて」しまうんです。
これがタンパク変性の怖い部分です。
低温デジタルパーマとは、この熱によるタンパク変性を最小限に抑えたパーマになります。
低温デジタルパーマのメリット
低温デジタルパーマのメリットを3つ紹介していきます。
特に髪のダメージが気になる方やナチュラルなパーマをかけたい方は参考にしてみてください。
髪が傷みにくい
低温デジタルパーマは先ほども紹介した通り、タンパク変性を起こしづらいです。
そのため、髪へのダメージの低さが特徴になっています。
髪のダメージが気になる方にはもってこいのパーマと言えるでしょう。
施術時間が短い
低温デジタルパーマは従来のデジタルパーマよりも施術時間が「30分〜1時間ほど早い」です。
なぜなら、パーマをかけるまでの工程が他のデジタルパーマと比較して少し違うからです。
美容院に長い時間いるのが苦手な人には、低温デジタルパーマをおすすめします。
ゆるふわなスタイルがつくりやすい
やわらかいヘアスタイルは、低温デジタルパーマだと非常に作りやすいです。
過去にパーマが強くかかりすぎて失敗した経験がある人は、低温デジタルパーマをしてみてはどうでしょうか?
低温デジタルパーマは温度が低いので、強くかかりすぎることはありません。
初めてのパーマで「強くかかりすぎるのは嫌!」みたいな人に低温デジタルパーマはおすすめです。
低温デジタルパーマのデメリット
メリットの多い低温デジタルパーマですが、もちろんデメリットも存在します。
美容師の方がサロンワークでカウンセリングをするときは、必ずデメリットも説明するようにしましょう。
なぜなら、デメリットを知ってもらうことでお客様も安心するからです。
高温よりも持ちが短い
低温デジタルパーマは強いカールのパーマには向いていません。
低温だとカールの強さに限界が出るからです。
しっかりとした強めのカールが欲しい場合は、高温デジタルパーマか通常のパーマが適しています。
自分が希望するヘアスタイルは「低温デジタルパーマで可能か?」担当のスタイリストと密にカウンセリングをしましょう。
人によってかかりにくい
低温デジタルパーマは髪質を選びます。
実はある程度の「ダメージ毛の人の方がかかりやすい」です。
逆にヘアカラーやパーマを全くしたことがない健康毛の人には不向きになってきます。
自分でのスタイリングが難しい
強くかけることができない低温デジタルパーマは、スタイリングが少し難しくなってきます。
パーマのスタイリングに慣れていないとカールがなかなか出しづらいです。
高温デジタルパーマだと、お客様がスタイリングをしやすいように強めにかけることが可能です。
しかし、低温デジタルパーマの場合はそうはいきません。
スタイリングのやり方を担当の美容師さんからしっかり習っておきましょう。
低温デジタルパーマが向いている人
低温デジタルパーマに向いてる人は、髪に多少のダメージがある人です。
髪にダメージがない人はキューティクルがしっかりしているので、低温デジタルパーマだとかかりづらいです。
そう考えると低温デジタルパーマは「髪のダメージに悩んでる人向けのパーマ」と言えます。
また、髪のダメージはないけど髪にハリコシがない人にもぴったりです。
失敗しないための低温デジタルパーマのオーダーのコツ
低温デジタルパーマを失敗せずにかけるにはオーダーをするときにコツが必要です。
ただ、希望のヘアスタイル画像を見せるだけではいけません。
これから説明するオーダーのコツを覚えれば失敗の可能性がぐんっと下がります。
理想のヘアスタイルの画像を複数見せる
低温デジタルパーマをかけるなら、ヘアスタイル画像を「3枚以上」は持って行きましょう。
1枚だけだとそのヘアスタイルが難しくなったときに、またゼロから探さないといけません。
もう1つ、ヘアスタイル画像を持っていくときのポイントがあります。
それは「なりたくないヘアスタイル画像」も一緒に持っていくことです。
例えば「ここまでの強めのパーマはかけたくない」みたいな、ヘアスタイル画像があると失敗を防げます。
まとめると低温デジタルパーマをかけるなら以下の2つを持っていくようにしましょう。
- 理想のヘアスタイル画像を3枚以上
- なりなくないヘアスタイル画像
ここまで準備すれば完璧です!
仕上がりのイメージを事前に聞いておく
低温デジタルパーマに限らずパーマスタイルは、スタイリングのやり方次第で大幅に仕上がりが変わります。
そのため、スタイリング前後の仕上がりイメージを共有しておくことが大事です。
パーマをかけるといっても多くの人が、毎日スタイリングをしているわけではありません。
スタイリングをしなかったら、どんな風になるかを知っておくのがおすすめです。
自分の髪質を伝える
低温デジタルパーマをするなら、自分の髪質を伝えるのは必須です。
あと美容室に行くときは、がっつりスタイリングしない方が良いです。
例えば、くせ毛の方がストレートにアイロンしていくと元の髪質がわかりづらくなります。
髪質の他にもブリーチやパーマなどを、これまでにしている場合は美容師さんに伝えるようにしましょう。
1年前後の施術履歴がわかるだけで、美容室での失敗を防ぐことができます。
おすすめの低温デジタルパーマスタイル
長さ別におすすめの低温デジタルパーマを紹介します。
これからパーマ予定の方は参考にしてみてください。
ショートにおすすめの低温デジタルパーマスタイル
ショートにおすすめの低温デジタルパーマスタイルは、「後頭部にボリュームのあるヘアスタイル」です。
ショートスタイルは頭の形が、そのまま出てしまうデメリットがあります。
「後頭部が絶壁」である日本人の頭は、横から見たときのシルエットが最悪です。
ふんわりと後頭部にボリュームのあるパーマをかけると、どの角度から見てもキレイなシルエットのパーマになります。
ボブにおすすめの低温デジタルパーマスタイル
ボブにおすすめの低温デジタルパーマスタイルは、「揺れるような毛先がくるんっとしたヘアスタイル」です。
ボブはどうしても重めのヘアスタイルになりがちです。
くるんっとしたカールが入ることで、動きが出て軽さがプラスされます。
特に黒髪ボブの方は、重く見えてしまうのでパーマをプラスするだけで雰囲気がガラッと変わります。
ミディアムにおすすめの低温デジタルパーマスタイル
ミディアムの人におすすめしたい低温デジタルパーマスタイルは、「黄金のひし形シルエットスタイル」です。
ひし形シルエットは小顔に見せる効果もあり、どんな人でも似合う黄金比率のシルエットになります。
耳にかけてもかわいいので、パーマが初めての人でもチャレンジしやすいです。
ロングにおすすめの低温デジタルパーマスタイル
ロングの方は「ふんわりとした低温デジタルパーマスタイル」がおすすめです。
レイヤーなどをあまり入れすぎず、パーマをかけるとふんわりとしたカールになります。
ロングだと結んだりアレンジしてもかわいいです。
低温デジタルパーマをすることで、ヘアスタイルの幅がぐっと広がります。
メンズにおすすめの低温デジタルパーマスタイル
低温デジタルパーマはカール自体がゆるいので、髪が短いとカールが出づらいです。
そのため、メンズに低温デジタルパーマをするならある程度の長さが必要になってきます。
そんなメンズにおすすめなのが、「マッシュ系のヘアスタイル」です。
中性的なくしゅっとしたゆるいパーマがマッシュ系と相性が抜群!
スタイリングもワックスを揉み込むだけで完成するので、マッシュ系の低温デジタルパーマを試してみてください。
低温デジタルパーマはダメージが気になる人におすすめ
今回のテーマ「低温デジタルパーマとは?高温との違いやメリット・デメリットを解説」についてまとめていきます。
- 低温デジタルパーマは強いカールのパーマはかかりづらい
- ゆるくふんわりしたヘアスタイルに低温デジタルパーマは向いている
- 低温デジタルパーマは施術時間が短く髪へのダメージが低い
- 高温デジタルパーマは毛切れの原因にもなるから注意
- ダメージ毛の人ほど低温デジタルパーマがおすすめ
- ショート~ロングまで低温デジタルパーマ対応している
低温デジタルパーマは髪へのダメージも圧倒的に低いので、ヘアカラーなどをしている人におすすめです。
パーマをかけるだけでヘアスタイルが同じでも雰囲気は全く変わってきます。
ぜひ、低温デジタルパーマにチャレンジしてみてくださいね。
今回の内容が少しでも参考になれば嬉しいです。
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