接客が上手な美容師は、お客様が何度も来店してくれるようになります。その理由は「居心地がいい」からです。技術ができて当たり前の時代だからこそ、接客力で差を付けないと、お客様は納得してくれません。最低でもストレスを感じさせない接客ができるようになりましょう。接客が上手い人の特徴を参考に、簡単な接客術をまとめてみました。
美容師は接客が上手いほうが得?
美容師というのは、技術だけが仕事ではありません。
お客様と対面で話をする必要があるため、必ず接客力も備えておく必要があります。
接客が上手い人のほうが、何かと有利に働く部分もあるので気を付けておきましょう。
接客が必要な理由について具体的に説明するので「お客様からの反応があまりよくない」と悩んでいる人は、参考にしてみてください。
美容師にコミュニケーション能力は必須
接客が上手い美容師のほとんどは、コミュニケーション能力が高い人が多いでしょう。
そもそも美容師は、コミュニケーション能力が必須な仕事のひとつです。
その理由は、カウンセリングが必須の仕事であることにあります。この作業を抜かしてしまうと、最悪の場合クレームになってしまいます。
- お客様の悩みの共有
- 施術の提案
- 髪型や料金などの確認
など
上記のように、接客による確認作業は施術のイメージ作りに欠かせません。
技術力がいくら高くても、お客様が求める髪型になっていないと、お客様に不満が溜まってしまいます。
そのためコミュニケーション能力が高い美容師は、重宝されるわけです。
接客が上手い美容師のメリット
接客が上手い高い美容師のほうが得だという理由を紹介してきましたが、さらに具体的に紹介します。
お客様と1対1で会話をする機会が多いのが、美容師という仕事です。
会話をするには、コミュニケーション能力が必須ですが、接客が上手い人は、以下のようなメリットを感じられます。
- 自然にお客様の悩みを聞きだせる
- 希望の施術が提案しても嫌味にならない
- 技術力以外の部分で気に入られるチャンスが広がる
など
接客が上手い人は、上記のように感じさせることができる術を使い分けられるため、お客様から気に入られる可能性を引き上げられます。
つまり、結果的に再来店してもらいやすくなるため、接客の上手さが売上にも大きく影響するわけです。
美容師がすぐにマネしたい!接客が上手い人の特徴
接客に自信がない美容師は、センスがないから無理と諦めないでください。
じつは接客が上手い人を見れば、すぐに実践で取り入れられるポイントがたくさんあります。
まず接客が上手い人のマネから始めれば、意外に自分のものになるので、以下で紹介する内容に挑戦してみてください。
表情が明るい
人と接する機会が多い人は、第一印象が大事だとわかっているでしょう。
そのため接客をする時には、表情を明るくするだけでも印象が変わるため、接客に自信がない美容師は試してみてください。
特に美容師は、お客様にとって大事な髪を触る仕事です。
施術中に表情に違和感があると、お客様は不安に思ってストレスを感じます。
技術力が高かったとしても、表情ひとつでお客様からの印象が変わるというわけです。
また、施術中に無表情や、怖いと感じるような表情をしていては、もしお客様がなにか悩みを持っていても「この人では聞きづらいな」と感じ、お客様の悩みやニーズを引き出せないかもしれません。
何があっても常に明るい表情で接客できれば、得をする場面が多いのが美容師という仕事。これを覚えておくだけでも、お客様から信頼されやすくなりますよ。
聞き上手
接客で大事な「コミュニケーション能力」は、何も「話をする能力が高い」という意味ではありません。
むしろ会話力が高い人よりも、聞き上手のほうが得をします。
聞き上手というのは、お客様が話をしやすくするのが上手な人という意味です。
お客様が話をして、気持ちよくなってもらうにはどうするべきか考えれば、自然と接客力が高くなります。
- 会話のテンポを崩さない
- お客様の目を見て話す
- 知ってかぶりをしない
など
上記のようなポイントも大事ですが、特に自分が会話の中心になろうとしない心がけも大事です。
お客様が会話の中心にいると思って、ドンドン話をしてもらう意識で接客してみましょう。
言葉遣いが丁寧
美容師は「話をする力」よりも、「言葉遣いが丁寧なのかどうか」に意識を置いて話ができるようになりましょう。
その理由は、お客様から信頼度がアップできるからです。
言葉遣いが荒いと、会話を聞いただけで印象を悪くする人も少なくありません。
- 人柄がよくない
- 知的に見えない
- 怖い人と間違われる
など
いくら会話が弾んだとしても、お客様は友達ではありません。
少しでも不快に感じてしまうと、お客様は別のお店にすぐに変わってしまうほど、今のお客様は敏感です。
言葉遣いが丁寧なだけでも、人柄がよく見えてメリットがたくさんあります。
もちろん言葉遣いに自信がなくても問題ありません。
できるだけきれいな言葉遣いで話をする意識を持つだけでも、かなり印象が違います。
気配りができる
美容室にお客様が来る理由は様々ですが、マッサージやトリートメントなどのメニューが増えた現在ではリラックスのために通っている人も少なくありません。
リラックスしやすい環境とは、心地よい場を提供する必要があります。
この「心地よい場」を作るためには、美容師自身が気配りをしないといけません。
- お客様に最適な湿度と温度
- 照明なども施術によって変える
- 好みの会話や態度で接する
など
そもそも気配りというのは、「相手を思いやって先回りして行動する」ことです。
上記のように、お客様に合わせた対応ができるのが、接客が上手な人の特徴のひとつになります。
心地よい場を提供できる人が1度担当になると、再来店する確率が上がるはずです。
知識が豊富
接客には聞き上手が得だと紹介しましたが、ある程度の会話力も大事です。
特に接客が上手な人は、自分からする話も上手な人が多くいます。
その会話の中身をよく聞いていると、知識が豊富でびっくりするものです。
知識といっても、学校の先生のように深いところまで知識を掘り下げる必要もありません。
接客が上手な人の知識が豊富というのは、「話の幅が広い」という意味です。
お客様が知らないジャンルに対して会話をするには、お客様が知っている範囲の言葉遣いをして、わかりやすく説明しないといけません。
わかりやすく説明できると、お客様は飽きずに話を聞いてくれます。
たとえを使った説明がうまい
上記の知識が豊富という部分に似ていますが、たとえ話が上手だと接客力にも影響します。
お客様へ接客する時には、何かしらの説明をする機会が多くなるでしょう。
特にお客様の希望の髪型を仕上げるためには、いくつかの施術をしないといけません。
その施術に対して説明を上手くすることができ、お客様に伝われば納得して施術をさせてくれます。
しかしお客様にうまく伝わっていない状態で、施術をしてしまうと、クレームになる可能性もゼロではありません。
リスクを減らす意味でも、説明がうまく伝わるようにたとえ話が上手になっていると安心です。
プラスで取り入れたい美容師向け接客スキル・コツ
接客が大事な理由や特徴について紹介してきましたが、それだけでは何をするべきかわからない美容師も多いでしょう。
そこで現実的に取り入れやすい方法をまとめてみました。
接客に自信がない人は、とりあえず以下の方法から試してみてください。
自分から自己紹介する
まずお客様と会話する機会があれば、最初に自分の自己紹介から始めると、接客がスムーズになります。
美容師側から自己紹介を始めると、お客様も選択肢が広がって話しやすくなるからです。
例えばスマホの話をしていたとして、自分がiPhoneを使っていると話せば、お客様から投げかけられる会話には、以下のような選択肢が広がります。
- iPhoneのアプリの話
- androidスマホと比較する話
- 最新機種の話
など
お客様が興味のある話を選択し、聞き役に回れば話が尽きません。
逆にお客様がスマホの話に興味がないのなら、会話が続かないはずなので、別の話題を振りましょう。
お客様が何に興味があるのかを探る意味でも、自己紹介はかなり有効な会話術ですよ。
なかには流行っている漫画やアイドルなどのコンテンツに触れておき、流行りの会話についていけるようにしておく美容師もいます。
次の施術などを話題にする
ただ接客をするだけでなく、お客様に再来店してもらうのが、仕事をする美容師の大きな目的です。
そのために、次回の施術について話題を振ってみましょう。
ちなみに次の施術の話題を振るだけで、以下のようなメリットがあります。
- 再来店を促すチャンスが広がる
- お客様の不安を取り除いて信頼度アップ
- 話が途切れにくい
スムーズに話ができる上に、再来店を促すチャンスができます。
もちろん再来店だけがメリットではありません。
お客様に施術そのものの不安があれば、質問してくれるので、会話が続きやすくなります。
どのようなメリットがあるのか、お客様に話してあげれば信頼度もアップできるでしょう。
会話に頼らない接客も意識する
会話について説明してきましたが、そもそも接客というのは会話だけではありません。
上記でも紹介したように、心地よい場を提供するのが接客の目的でもあります。
そのためには気遣いが大事になってくるため、お客様がどのような環境が好きなのか探ってしまいましょう。
会話を必要としないお客様には、無理に話を続けなくても問題ありません。
先回りをしてリラックスしやすい環境を作れるよう、接客中に意識を回してみてください。
例えば、読み終えた雑誌を取り換えることも接客のひとつです。
お客様がゆっくり過ごせるように、先回りして対応できるようになると、接客がドンドン上達していきますよ。
お客の情報をメモしておく
お客様の居心地をよくするためには、必ずそのお客様の情報を知っておく必要があります。
せっかく来店したお客様の情報を覚えていないと、次回再来店した際に、最初から情報を聞き出さないといけません。
そんなことをしてしまえば、お客様としても「私のことを覚えていないのかな…」と思ってしまいます。
何度も同じ手間をかけさせないのも、お客様への気配りのひとつです。
前回来店した時に話した内容を覚えてくれていると、それだけでもお客様は喜んでくれます。
ちょっとしたことでもメモに残しておき、話の材料にしてしまいましょう。
接客の上手な人は気配りで居心地のいい空間を作っている
お客様は理想の髪型を作ってもらうために、美容室へ来店します。
それは今では当たり前の話で、むしろそれ以上の接客をしてもらうのも、期待しているので注意しましょう。
「技術はできて当たり前」と思っているお客様が多い時代です。
気持ちのいい気配りでお客様を安心させて、また来店したいと思わせるように、うまく接客ができるようになると大きな武器になりますよ。
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