成人式は、人生で最も華やかな式典と言っても過言ではないでしょう。その式の中心は何と言っても彩やかな着物をまとった女性達にあります。そんな着物にマッチする和装メイクも、普段はほとんどする機会がないのが実情でしょう。ここでは、一生に一回の晴れ姿を美しくまとめる成人式のメイク方法や注意点をまとめています。普段のメイク方法との違いを考慮しながらぜひ参考にしてくださいね。
成人式のメイクはセルフ?プロに任せる?
成人式のメイクをセルフかプロに任せるのかを迷ってしまう女性も多いでしょう。もちろん、どちらでも構わないのですが、それぞれにメリットとデメリットがあります。その日のスケジュール感や費用面など総合的に考慮しながら、考えてみましょう。
セルフのメリット・デメリット
普段からメイク慣れしている人だと、「こうした晴れ舞台でもセルフメイクでまとめたい!」と言う人は少なくありません。自分の顔立ちや似合う色を知り尽くした上で仕上げるメイクは満足度が高い事でしょう。
メリット
- 自分の似合う色や気に入った色が使用できる
- お気に入りのコスメやメイクツール(ブラシやパフなど)を使用できる
- コストがかからない
- 予約時間に追われる事がない
デメリット
- 普段のメイクパターンにこだわりすぎて、着物とのバランスがとることが難しい
- 普段メイクと成人式メイクの差別化ができない
- 当日のためにメイク練習をしておかなければならない
プロに任せるメリット・デメリット
メイクに精通しているプロに任せれば、成人式メイクも自信を持って参加できると言う人もいるでしょう。似合うメイクを提案してもらえるのは嬉しいですね。
メリット
- いつものメイクから飛躍した華やかなメイクにしてもらえる
- メイク道具などプロ仕様のものを使用してもらえる
- 着物に合わせるために持っていない色の化粧品を買う必要がない
- 似合うメイクを提案してもらえる
デメリット
- 費用がかかる
- 予約時間などに追われる
- 自分の理想とかけ離れてしまうケースがある
メイクのみセルフという要望も!
美容室でやってもらうのは着付けだけにして、メイクは自分の物を持ち込んでセルフでするというハイブリッド型方式でも、多くの美容室で予約を受け入れてくれるでしょう。馴染みの美容室ならば、尚更、融通がきくので前もってお願いしておくとスムーズですね。
成人式メイクの基本
成人式メイクの基本は以下のように4つあげられます。どのような雰囲気のメイクにも共通している事なので、ぜひ参考にしてみましょう。
ベースメイクはマットが着物に合う
着物を着用する時のファンデーションは、マットかセミマットタイプを選びましょう。なぜならば、その上に乗せるメイク品のカラーや質感がより映えます。
また、下地も艶感のあるタイプを避けて、マットに仕上がるものを選んでください。
どうしても、皮脂が多めでテカリやすくなる方は、フェイスパウダーで仕上げたり意識して化粧直ししたりしましょう。
眉はしっかり目に
眉はいつもよりしっかり目に描きます。眉を描くのに自信がない方だと、苦手意識から薄め・細めに描きがちですね。そのようなときは、アイブロウパウダーを使用すると自然なラインで失敗なく描けるでしょう。
濃すぎないチークでナチュラルに
着物着用の場合、すべてのパーツをはっきり描いてしまうと、幼い印象になりがちです。チークはナチュラルなカラーを選びましょう。ベージュやオレンジ系をほんのりつける程度が理想です。大きめのブラシでぼかしてあげると自然に仕上がります。
リップは濃いめがおすすめ
リップは普段よりも濃いめがおすすめです。着物の柄に使用されている色を使用すると良いでしょう。唇の輪郭がはっきりしない場合は、リップライナーで輪郭を描いてから塗ると良いですね。知的さや大人っぽさを出すならば、マット系をセレクトしましょう。また、若々しさや可愛らしさを出したいのであれば、ツヤ系をセレクトします。
目の形別!おすすめ成人式メイクのやり方
メイクの主要パーツは目です。今度のコロナ成人式でもマスク着用は避けられないでしょう。そのため、自分の目の形に沿ったアイメイクで周りの友達に差をつけてください。ここでは、一重、奥二重、二重と3パターンの目の形別メイクをご紹介します。
一重におすすめの成人式アイメイク
アイメイクに苦手意識を感じやすいのが一重の方です。「いくらアイシャドウを乗せても目を開けたらすぐに隠れてしまう」とお悩みを抱える方もいます。ですが、一重のシャープな目元は色っぽさや、和風なイメージにぴったりです。ここでは、一重を生かした和風メイクにチャレンジしましょう。
- 腫ぼったく見えがちなまぶたに陰影をつけるためにも、ブラウン系のアイシャドウを用意
- ペンシルアイライナーでやや太めにラインを描く
- 目尻だけマスカラをつける
※どうしても瞼の腫ぼったさや、太めのラインを入れても隠れてしまうという方は、当日限定でアイプチを使用すると良いでしょう。
奥二重におすすめの成人式アイメイク
ミステリアスで神秘的な目元が魅力的な奥二重の方は、伏し目にしたときにチラッと見えるラインを強調させ、より魅力的に仕上げましょう。
- 目を開けたときに隠れやすくなる部分に太めにアイラインを入れる
- ミステリアスな雰囲気を強調するために、深みのあるワインカラーなどのアイシャドウをつける
- 薄めのカラー、中間カラー、濃いカラーの3色でグラデーションを意識してアイシャドウをつける
二重におすすめの成人式アイメイク
ノーメイクの時でも派手に見られやすい二重の方は、二重幅をいかして赤やゴールドなどのカラーを使用するのもおすすめです。そのかわり、どこかのパーツで抜け感を出すのがおすすめです。和装と派手なメイクの相性はあまり良くないため目元だけでなく全体のメイクバランスが大切です。
- 二重がより映えるアイシャドウカラー(赤、ワイン、ビビットカラーなど)を使用する
- マスカラやアイライナーは派手になりにくいブラウン系を使用する(二重幅が広い方はあえてマスカラやアイライナーを控えても良い)
- 目元以外のパーツメイクである口元やチークなどは抜け感を意識する(リップは透明に近い薄めのものを選ぶ、チークはあえて使用しなくても良い)
流行もプラス!なりたい雰囲気で決める成人式メイク
成人式に着用する着物の柄やカラーは予想以上に種類が豊富です。古風なレトロ感やパステルカラーの可愛らしさ、今流行りのトレンドらしいスタイルなどからセレクトできるでしょう。
好みやなりたい雰囲気に合わせて成人式メイクを楽しんでください。そのためには、それぞれのイメージに合わせたメイクポイントを把握しましょう。
レトロな雰囲気の成人式メイク
祖母や母から代々受け継がれてきた由緒ある着物を着用する女性も少なくありません。
また、昭和・明治などの時代をイメージしたレトロ感たっぷりの柄の着物を販売・レンタルしているケースも珍しくないでしょう。そんなときは古風なメイクでまとめるのが理想です。
ベースメイク
落ちついた質感を出すため、マット系のファンデーションを使用します。きめ細やかな肌質を出すために、毛穴やくすみをしっかりカバーできる下地を使いましょう。仕上げに、白粉でふんわりさせます。薄く丁寧に重ねていく事がポイントです。
眉・アイシャドウ
眉はやや太めで真っ直ぐなストレート眉が昭和の意志の強い女性をイメージさせます。
アイシャドウは、眉とは反対に控えめなベージュや薄めの茶を使用します。
アイライナー・マスカラ
キリッとした芯のある女性をイメージさせるために、アイラインはやや目尻を上げ気味に描きます。マスカラは大人っぽい雰囲気を出すために、あえてビューラーを使わずに伏し目がちにした状態で塗っていきます。
チーク・ハイライト
レトロな着物はカラーや柄が控えめのものが多いです。着物を引き立てるためにもチークはベージュなどの肌馴染みの良いものをセレクトしましょう。また、ハイライトは目の下や顎などの暗くなりがちな部分に軽く入れてあげるイメージです。
リップ
昭和のレトロ感は、大人っぽさや知的さというイメージが強いでしょう。そのためにも、唇を主張しすぎないマット系のベージュやブラウンなどのリップカラーをセレクトしましょう。この場合、グロスや艶リップなどは控えましょう。
ピンク着物に似合うふんわりした成人式メイク
せっかくならピンク系の着物をまといたい!と思う方も多いかもしれません。二十歳といえばまだまだ若いというイメージ。あえて若さを主張する女性陣も多いですね。
ベースメイク
着物を着用するときのファンデーションは、あまり艶のないマットタイプを選ぶのが主流ですが、ここでは、少しだけ艶が出るベースメイクを意識しましょう。肌に艶感が出るとふんわりとした少女らしさや若々しさが出しやすいです。そのため、リキッドやクリームタイプのファンデーションで仕上げるのもおすすめです。また、艶を出したい頬付近だけリキッドやクリームを使い、他はマットな白粉やパウダーファンデーションで仕上げるのも良いですね。
眉・アイシャドウ
ふんわりしたイメージに仕上げるには、アーチ眉を描きましょう。シャープすぎる眉や、眉山が高すぎるコーナー眉は、キツイ印象になりがちなので避けます。ブラウンなどの優しいカラーのパウダリーアイブロウを使用すると失敗なく描く事ができます。ここでも、着物に負けない眉を作るために普段よりも濃く描く事を意識します。アイシャドウは着物に合わせてピンクを薄めにのせてあげると良いでしょう。
アイライナー・マスカラ
ブラウン系のペンシルアイライナーでまつ毛とまつ毛の間を埋めるように描きます。
吊り目の人はアイライナーで目尻を下げ気味に描くと優しくてふんわりした雰囲気になります。また、マスカラもペンシルに合わせてブラウン系を選ぶと着物を引きたてる事ができるでしょう。
チーク・ハイライト
ピンク系・オレンジ系の血色が良く見えるチークを頬骨付近に丸く入れます。必ず指の体温でぼかしたり、ブラシで余分な粉を払ったりするなど、チークカラーが着物より主張しすぎない事が大切です。目の下などが暗いと老けた印象になってしまいます。若々しい印象を崩さないためにも、バランスを見て目の下には軽くハイライトを入れましょう。
リップ
丸みのあるふっくらとした口元にする事で、若々しく柔らかい印象に仕上がります。唇が薄い方は、リップライナーで丸く厚めに描いてからリップを塗りましょう。また、グロスやティントリップを使用すると可愛らしい印象に仕上がります。
ヌケ感のあるトレンド成人式メイク
成人式メイクのような和装メイクには「肌のマット感」「濃い眉・リップ」などの基本的なルールがあります。ですがここ数年ほどの着物や髪飾りは、トレンドを意識したものや、斬新なデザインの物も多いです。そのため、成人式メイクにトレンド感をもたらすのであれば引き算メイクを意識しましょう。
ベースメイク
成人式に限らず和装メイクをする時は、基本的に「マット肌」です。ですが、トレンドメイクの場合、ほんの少しツヤをプラスした「セミマット肌」にするのも良いでしょう。セミマット肌は健康的な肌を演出する事ができるので、トレンドメイクに適しています。
眉・アイシャドウ
眉は長めに薄く描くと老けた印象を与えてしまいます。はっきりと短めに描いてあげましょう。また、眉を描く前に眉カットなどで余分な毛を整えておくとトレンド感漂う眉が完成します。アイシャドウは着物のカラーに合わせ、3色ほどのグラデーションを描くようなイメージでつけましょう。
アイライナー・マスカラ
トレンドメイクについては、メイク品だけでなくツールにも目を向けるのも良いですね。例えば、「つけまつ毛」や「まつ毛エクステ」などでアクセントをつける方法です。抜け感を出すためにも目尻だけなど部分的につけるのも良いでしょう。
チーク・ハイライト
チークやハイライトは必ずしも使用しなくても良いです。その代わり、陶器のような肌を作りこむために毛穴やくすみをカバーする下地・コントロールカラー・コンシーラーなどで補正を意識します。
リップ
今年の成人式場ではマスク着用が義務づけられるでしょう。ですが、その後の会食などで瞬間的にマスクを取る場面もありますね。その時にチラッと見せる口元が美しいと相手を魅了させる事ができるかもしれません。本来ならば、リップも濃いカラーを選ぶはずなのですが、目元を華やかに仕上げたのであれば、口元はそこまではっきりしたカラーを使わずに健康的で肌馴染みの良いオレンジやベージュなどを選ぶ事がベストです。
スキンケアはしっかりと
成人式メイクで大切な事は、メイク以前にスキンケアでしっかりとお肌を整える事です。
成人式は冬の乾燥時期や寒波時期に行う地域が殆どです。スキンケア不足では肌がカサカサしたり、化粧ノリが悪かったりとメイクがしっかり映えない状態になってしまうでしょう。スキンケア方法は、いつもの化粧水、乳液を全体につけたら、カサつきやすい目周りや口周りに重ね付けます。その後に保湿美容液などで潤いをキープさせます。
数週間前からスペシャルケアも取り入れる
晴れの舞台に顔色が悪くては、せっかくの成人式メイクが台無しになってしまいます。
クマやクスミが出やすい方は、成人式の数週間前くらいから、血流を促進するマッサージを取り入れてあげましょう。また、乾燥しやすい方は会場の空調の影響で肌がカサカサしたり、化粧がのらなかったりする事がないようにしたいものです。そのためには、ヒアルロン酸やセラミドなどが豊富に配合された美容液やクリームを使用しましょう。
まとめ
一生に一度しかない成人式、何ヶ月も前から着物を選んだり、メイクを試行錯誤していたりする女性も多いです。ここでは、和装メイクの基本パターンから、目の形別パターンまで様々な成人式メイクを提案しました。日本の伝統美でもある着物を晴の舞台でそつなく着こなせる事を願っています。
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