パッチリと美しい目元にするために、毎朝試行錯誤でアイメイクに没頭している女性は多いですね。まつ毛パーマはそんな女性の救世主のような施術と言えるでしょう。そんなまつ毛パーマの施術者になるためには、どのような資格が必要なのでしょうか。また、まつ毛パーマの資格さえ獲得すれば未経験でもすぐに就業できるのかどうかをまとめています。
まつ毛パーマを施すには資格が必要?
まつ毛パーマやまつ毛エクステをするには、何か特別な資格がいるのでしょうか。「手先が器用だったり、知識があったりすれば資格なしでもできるのでは?」と思っている方もいるでしょう。ここでは、まつ毛パーマやまつ毛エクステ施術の必須資格や、その取得方法について述べています。
まつ毛パーマの施術者になるには美容師資格が必須
まつ毛パーマやまつ毛エクステの施術者になるためには、美容師資格が必須となります。
そのため、美容室では別メニューとして美容師資格を持っている美容師さんがサロン内でまつ毛パーマなどを施術しているケースも少なくありません。美容師資格以外の資格は特に必要ありませんが、器用さや集中力などが問われる職業でもあるため、職の向き不向きがあります。
資格なしではダメなのはなぜ?
まつ毛パーマやまつ毛エクステなどが出始めたばかりの時は、無資格者でも施術する事が可能でした。ですが、ユーザー側の皮膚トラブルなどが報告される件数が増え、それに伴い厚生労働省が2008年3月7日に「まつ毛エクステンションによる危害防止の徹底について」を通達する事になります。それ以後、美容師資格を持たない人はこうした施術が不可能になりました。目の周りの皮膚は頰と比較すると格段に薄く、トラブルが生じやすくもあります。そのため、慎重で安全な施術が求められるようになったとも言えるでしょう。
美容師資格なしで施術した場合
無資格でまつ毛パーマやまつ毛エクステンションを行なった場合、違法となり罰せられる事になるでしょう。また、薬事法で定められている「頭髪用のパーマ液をまつ毛に使用してはならない」などに違反した場合も、罰せられる事になります。最悪の場合、サロンとして経営できなくなり、信用を失うことにつながるでしょう。
まつ毛パーマ・まつ毛エクステンショントラブル例
年間100件近くのまつ毛パーマやマツエクのトラブル例があります。その中でも多いのが以下のような例です。
・まつ毛パーマ液が目に入り、充血や角膜異常が生じる
・グルー(マツエク接着剤)による皮膚炎
・まつ毛が縮れたり、抜けたりする
・まぶたに液がついて火傷のようになる(接触性皮膚炎など)
いずれのトラブルにおいても深刻な健康被害であるため、専門的な知識や技術を持ち合わせているプロが施術する必要があります。
カウンセリングの重要性
まつ毛パーマやエクステンション施術の前には、綿密なカウンセリングが必要になります。その方の目のフレームに合わせたデザインやアフターケアを提案するなど美容センスも問われます。また、まつ毛の毛周期などを含めた専門知識などを活かして、より専門的なアドバイスが求められます。そして最後に、最も重要なことは目周りの施術についてリスク説明をすることです。ユーザーに対し、リスクを納得した上で施術を受けてもらう事が大切です。
まつ毛パーマの施術者になりたい!美容師資格を取るには
まつ毛パーマの施術者になるためには、国家資格でもある美容師資格が登竜門となります。国家資格のほとんどが独占業務と呼ばれ、資格を持った人しか業務に就けないことになっています。美容師資格は指定されたカリキュラムをこなし、試験を受けて合格する必要があります。資格獲得のためのルートをご紹介します。自分の学歴や環境などを考慮した最適なルートを選択しましょう。
美容師資格取得に必要な条件
美容師資格を取得するには、いくつかの一定条件が必要になります。それらをクリアしてはじめて美容師資格が獲得できることになります。自分はどのルートで資格獲得に励むのかを検討してみましょう。
美容師資格の取り方(1)専門学校に通う
高校を卒業後、理美容系の専門学校に通い一定のカリキュラムをこなします。その後、国家資格である美容師資格を獲得するという流れです。また、高校を卒業していなくても、一定の条件を満たす事で資格獲得ができます。専門学校の種類によっては、理美容系の授業と高校卒業資格とを組み合わせたカリキュラムを設けているケースもあります。
専門学校を選ぶ時に注意したい点は、まつ毛パーマやマツエクなどに特化した科を設けているかという点です。一般的に、美容師系の専門学校は髪やメイクを中心に指導されます。そのため、まつ毛パーマやマツエクなどのカリキュラムが充実している学校なのかどうかも考慮する必要があります。
美容師資格の取り方(2)通信で取得する
高校を卒業していない場合、通信制の高校を卒業した後に、美容師専門学校に入学するというスタイルもあります。最近では、夜間のコースを設けている美容師専門学校も多く、
昼間の仕事をこなしつつ、通学できるメリットがあります。
美容師資格があればすぐにまつ毛パーマ施術者になれる?
「美容師資格を獲得したらすぐにでもまつ毛パーマの施術者になりたい」と考えるでしょう。ここでは、資格所持者であればすぐに施術者として就業できるのかについてまとめています。
資格所持者であれば未経験でスタート可能
資格所持者で未経験でスタートする事も可能でしょう。まだ、人材が確保しにくい業種なので、未経験可として採用しているサロンも多いです。ですが、繊細で巧みな施術を要するため、技術力が欠けるとトラブルの原因になります。そのため、就職した際には数ヶ月の研修期間などを設けているサロンがほとんどです。
未経験で美容師からの転職もできる
美容師が転職をするときに、まつ毛パーマやマツエクなどの専門サロンに転職する事も可能です。ですが全くの未経験では、技術面や安全面においてリスクが高くなります。
美容師資格を持っている美容師さんであっても、しっかりとした研修を終えて施術する必要があります。
まつ毛パーマ施術者としての技術を高める資格もある
まつ毛パーマ施術者として就業するのではあれば、必須資格は美容師資格のみです。ですが、まつ毛パーマや、マツエクの知識や技術を全うする事で、お客様からの信頼が高くなるでしょう。自分のスキルを磨けば磨くほど、評判の良いサロンとして顧客が増えるはずです。そのためにも、以下のような検定に目を向けてみましょう。
アイデザイナー技能検定
主催者 | 日本まつ毛エクステンション協会 |
---|---|
試験内容 | まつ毛エクステンションの衛生面に関連した技術や知識が総合的に問われる。 安全で確かな技術を身につけ、目のトラブルなどに発展しないようなアイリストを目指す。 ジュニアデザイナー、アイデザイナー、トップアイデザイナーの3等級がある。 |
受験料 | ジュニアデザイナー:8,640円 アイデザイナー:16,200円 トップアイデザイナー:21,600円 |
受験地 | 全国で実施 |
合格率 | 非公開 |
まつ毛エクステンション技能検定
主催者 | 日本アイリスト協会 |
---|---|
試験内容 | 正確な技能や知識を兼ね備えたまつ毛エクステンション技術者や事業関係者大対象。 まつ毛エクステンションに関連する実技や知識が総合的に問われる。 |
受験料 | 1級:20,000円 2級:16,000円 ※ JEA会員の場合 |
合格率 | 1級で30%前後 |
プロアイリスト検定
主催者 | 日本まつ毛エクステ協会 |
---|---|
試験内容 | 4段階の級位に分けられる(3級、2級、1級、プロアイリスト認定講師) デリケートな目元に対する安全性を考慮した内容。 まつ毛エクステに関連する手際良さなどの技術面、皮膚知識から公衆衛生までの知識が総合的に問われる。 |
受験料 | 3級:8,000円 2級:12,000円 1級:12,000円 認定講師:12,000円 |
合格率 | 非公開 |
アイスタイリスト技能検定
主催者 | 国際アイスタイリスト協会 |
---|---|
試験内容 | まつ毛エクステに関する技術をはじめ、目の構造や疾患についても問われる |
受験料 | 3級ライセンス:10,000円 2級ライセンス:16,000円 1級ライセンス:20,000円 認定講師:35,000円 ※WEA会員の場合 |
合格率 | 非公開 |
まとめ
今や、まつ毛パーマやまつ毛エクステはアイメイクを引きたたせる最大の武器となりました。そのため、ここ数年の間にユーザーが増加しています。それに比例して目周りのトラブルも多数報告されているのです。あらゆる皮膚トラブルや目の疾患が生じないようにする必要があるでしょう。そのためにも、美容師免許を持ち、知識・技術の優れた技術者に施術を委ねるようにするのが大切です。
美通販.comで
あなたも仕入れ価格でお買い物
美通販.comは美容機器から美容用品、サロンで扱う商品はもちろん、食品から便利品までなんでも揃う通販サイト。お客様の多くは美容関係者さまですが、クリニックやトリマー、マッサージやネイルなど講習を受け、ディプロマ等があれば会員になれます。ぜひお問い合わせください。サロン登録でも、個人登録でもOK!!
ヘアケア商品や化粧品などサロン専売品が卸値で買えるのでとってもお得。