卒業式というのは、美容院の予約が殺到する時期でもあります。それはヘアセットだけでなく、着付けやメイクなどができるからです。お客様だけでなく、美容師にとってもバタバタする日でしょう。だからこそ準備が大事なので、スムーズに営業するためのポイントをまとめてみました。ミスを抑えるためにも、スタッフは参考にしてみてください。
卒業式の着付けやヘアセットの予約は11月~12月が通例
卒業式というのは、一般的に3月に行われます。つまりそれよりの前に、美容院に予約が入るのが一般的です。卒業式より前といっても、お客様は予約が殺到するのを嫌がるため、卒業式間近で予約を入れようとしません。そのため11月~12月付近の予約が一般的です。
ちなみに美容院はこの時期になると、卒業式の予約に対してあらかじめ意識しておく点があります。予約を受ける際に意識する事といっても、そこまで難しい内容ではないので安心してください。
- 予約の時間や日付の確認を忘れない
- 卒業式で何を着ていくのか聞く(袴の有無)
- メイクは必要なのか聞く
- 髪型を決めておいてほしいと伝える
- 着付けをするなら準備物を伝える など
少なくとも、上記の内容は聞いておくと安心です。
また卒業式の予約が増える時期と、少し違うタイミングで予約が入るケースも多いので、卒業式が終わるまでは上記の内容を忘れないようにしましょう。
中には予約をしないで卒業式当日に飛び込みでお客様から相談がある可能性もあります。美容院によっては、飛び込みを断るところもあるくらいです。卒業式当日の予約が殺到しているなら、飛び込み客はお断りしても問題ありません。
着付け込みでヘアセット施術を行う際の準備
予約が入れば、卒業式の準備物を持ってきてもらう必要があります。それは卒業式当日に、忘れ物をなくす意味があるので、必ず卒業式の準備物は持ってきてもらいましょう。持ってきてもらうタイミングは、お客様に合わせても問題ありません。
しかし忘れ物があるか不安な場合は、できるだけ早めにしたほうがいいので、せめて卒業式の1ヶ月前までにしましょう。特に「着付け+ヘアセット」の両方を施術する予定なら、以下の準備物を持ってきてもらってください。
- 着物
- 帯(半幅帯)
- 長襦袢(半衿が付いているか確認)
- 肌襦袢と裾除け
- 和装用の下着
- 重ね衿
- 袴
- 着付け用の小物(衿芯、コーリンベルト、伊達締め×2本、紐×5本、補正用タオル×4枚、脱脂綿、前板)
- 足袋
- 草履かブーツ
- タイツか靴下
- 和装用バッグ(巾着)
- 髪飾り(忘れないように)
これらが準備物に中に入っているか確認しておき、足りないものがある場合は必ず伝えて持ってきてもらうようにしましょう。その場で一緒に確認すれば、何が必要か把握しやすいので、持ってきてもらってすぐに確認するのがポイントです。
ちなみに美容院側で用意できるものがあるなら、持ってきてもらう必要はありません。
お客様の着付けに必要なものの保管と管理
そしてお客様の準備物をすべて預かり、美容院の一室で保管します。保管する場所を1ヵ所にまとめておくと、卒業式本番でミスが抑えられるので、あらかじめスタッフ間で共有していくのもポイントです。
またカゴなどを使って、お客様ごとに荷物を分けておき、持ち運びをしやすくしておきましょう。視認性も高まるので、荷物の確認もしやすくなります。
ノートなどのメモ用紙を用意し、誰が何をもって来たか記載しておくのもポイントです。忘れ物のチェックも、忘れないようにしておいてください。準備物のチェック項目を用意しておき、何が足りないのかメモしておくと、連絡がスムーズにできるでしょう。
髪飾り・小物の準備
着物は着る機会が少ないだけに、小物を持ってくる時にお客様が苦戦する準備物の筆頭です。特に小物に関しては、呼び名からわからないという人も多いので、写真付きのメモを渡すと喜ばれます。
また着物に気をとられて、髪飾りを忘れてしまうお客様もいるでしょう。卒業式の写真を撮る際に、顔周りは必ず写す場所でもあるので、髪飾りは重要なアイテムです。準備物を持ってきた時に、髪飾りの有無は必ずチェックしてください。
また華やかになるデザインを選ぶことも大事ですが、着物のデザインと合う髪飾りを選ぶように伝えましょう。もちろん髪飾りを持ってきてもらった時は、忘れ物のチェック漏れがないように、着物と一緒に保管しておいてください。
着付け当日のご案内
卒業式の準備物を持ってきてもらった時に、当日のご案内をしておくことも、美容院側のスタッフは忘れてはいけません。
- 前開きの服で来てもらうように伝える
- 当日に来店してもらいたい時間を伝える
- 着物に着替える前の服を預かるかどうか聞く
- 預かった場合は取りに来る時間を確認する など
上記の内容を相談しておき、卒業式当日はスムーズに施術が終わるようにしましょう。また、お客様のスケジュールが立てやすいように、卒業式当日に着付けやヘアセットがいつ終わるのか、伝えるのも忘れないようにしてください。
送迎がある場合は混雑がないように駐車スペースの確認と、美容院との距離がある場所なら、どこに駐車するべきか伝えておくのも大切です。
ヘアセット、メイクのみの場合
卒業式の予約の中には、着付けが不要なお客様もいるはずです。ヘアセットやメイクだけの予約の場合は、伝える内容が少し違うケースもあるので、ヒアリングをしっかりしておきましょう。
ヘアセットの前に着物デザインの確認を
まずヘアセットをする場合です。打ち合わせの時点で、ヘアスタイルを決めておくのがポイントになります。
着物のデザインを確認させてもらうのを忘れないようにし、全体の雰囲気がちぐはぐにならないようにしてください。髪を下ろすのか、アップにするのか、どちらにするか聞くのも忘れてはいけません。
メイクは着物デザインと合わせる
メイクをする場合も、着物のデザインに合わせるようにしましょう。もちろんメイクの研究をしておき、当日はスムーズに施術ができるようにするのもポイントです。つけまつげなど、必要なものがあるのなら、当日までに準備しておきましょう。
卒業式当日の早朝に施術する際の注意点
大半のお客様が卒業式当日に、早朝に来店しているという結果が、マイナビのアンケートで出ていました。
卒業式の日、朝何時から美容院等にセットしに行きましたか? | ||
---|---|---|
1位 | 6時 | 22人(15.2%) |
2位 | 7時 | 21人(14.5%) |
3位 | 5時 | 17人(11.7%) |
4位 | 7時半 | 15人(10.3%) |
5位 | 9時 | 8人(5.5%) |
美容院に予約が増えてくると、どうしても早朝になってしまうケースもあるでしょう。しかし、お客様が早朝に起きて準備するとなると、卒業式本番が始まるまでに疲れてしまいます。
美容院の評判が悪くなるといった可能性も、ゼロではありません。卒業式以外のお客様も来店される可能性もあるでしょうが、できる限り早朝を避けて、逆算して予約をとるようにしましょう。
卒業式当日までに準備の段階で美容院側が調整するのは基本!
卒業式というのは、慣れない着物を着て行動するため、お客様は卒業式当日というのはほぼ頭がまわっていません。だからこそ慣れている美容院側で、あらかじめスムーズに準備ができるようにアシストしましょう。
前もって準備物を持ってきてもらい、忘れ物がないように確認しておくのは基本です。足りないものがあれば、すぐに連絡して持ってきてもらえばミスがなくなります。
またアップやメイクだけの予約であったとしても、着ていく予定の着物を見せてもらいましょう。それに合わせてデザインすれば、違和感がなく卒業式が迎えられます。
卒業式当日は、予約数によってはお客様だけでなく、美容院スタッフもバタバタしているはずです。それもわかりきっているからこそ、前もって準備しておくことが大事になります。ミスをできるだけ少なくするために、準備物は前もって確認しておいてください。
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