多くの美容室が閑散期となる2月ですが、様々なアイデアで売上を伸ばしている繁盛店は少なくありません。独身女性や学生だけのイベントと思われがちなバレンタインも上手に活かせば売上アップにつながります。この記事では2月のバレンタインに提案するヘアメニューをはじめ、2月ならではの集客アイデアを紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
今年のバレンタイン、どんなメニューを提供すべきか
新型コロナウイルスの流行によりコロナ禍と呼ばれる2021年のバレンタイン。今年ならではの切り口でバレンタインを盛り上げるメニューを提案してみてはいかがでしょうか?
バレンタインのヘアスタイル
バレンタインのおすすめヘアスタイルとしてフェミニンな髪型を提案するのも良いですが、去年に引き続きジェンダーレスなヘアスタイルが支持されていることも念頭においておきましょう。
特に、リモートワークや自粛ムードの影響から「自分らしさ」を求めるお客様が増えています。丁寧にヒアリングして、お客様の要望を聞き出すと良いですね。
2021年のトレンド「マスク映え」を忘れずに
2021年はマスクを手離せない状態が続くと見られています。日常生活の一部としてマスクをしているからこそ「マスクをした時の顔映り」を重視したヘアスタイルは外せません。
前髪や顔周りは軽めや短めにすることで、顔映りを明るくする提案をしていきましょう。ミディアムヘアやロングヘアで顔周りに髪がかかりがちな場合でも、フェイスラインに近い髪を緩く外巻きにするだけで顔映りが明るくマスク映えするヘアスタイルになります。
ご褒美チョコならぬ「ご褒美メニュー」を提案
近年20代から40代の幅広い世代の女性に注目されている自分自身のために買うチョコレート「ご褒美チョコ」。ご褒美チョコにかけて、普段はカットだけのお客様にカラーやパーマなどの「ご褒美メニュー」を提案するのも良いでしょう。
SNSや店内ポップなどで大きく告知をして、「ご褒美チョコの代わりにいかがですか?」とお声がけしてみてください。ご褒美チョコに近い価格設定にするなら1,500~3,000円程度の価格帯でプラスできるメニューを考えてみてください。
セクションカラーやポイントパーマを提案して今までとは違う髪型を楽しんでもらうのもおすすめです。
バレンタイン・ヘアカラー
2020年のロートーンカラーから一転、2021年はハイトーンや高彩度カラーが人気。リモートワークや外出自粛によって人と会わなくなったからこそ、人目を気にせずこれまで挑戦できなかった髪色を楽しみたいというお客様も少なくありません。
バレンタインイベントを盛り上げる高彩度カラーを提案していきましょう。
ヘアカラーは高彩度がトレンド
ヘアカラーの調合の中に彩度を高める工夫を加えて、華やかさをアップさせるヘアカラーがトレンドです。ベースにウィービングを入れて、彩度を高める提案もおすすめ。バレンタインというイベントを活かして、お客様にもいつもと違うヘアカラーを楽しんでいただきましょう。
2021年もアッシュ系カラーがトレンド
色味はアッシュベースのカラーが2020年に引き続きトレンドになります。バレンタインにおすすめするなら、ピンクアッシュ、ヴァイオレットアッシュ、ベージュアッシュなど艶やかさも兼ね備えたヘアカラーを提案してみてはいかがでしょうか。
どうしても髪がパサついて見える冬の季節だからこそ、髪そのものを綺麗に見せる色味でお客様の満足度アップを狙いましょう。
フェイスフレーミングが人気
10代や20代のお客様に向けて、バレンタインイベントとしてフェイスフレーミングを提案するのもおすすめです。顔周りにセクションカラーを入れるフェイスフレーミングは、華やかで気分も盛り上がるためバレンタインに提案するメニューに最適。
自粛ムード継続中の今だからこそ、ハイトーンやビビッドカラーなどへのチャレンジを提案してみてはいかがでしょうか。
特別な日のためのヘアアレンジ
特別な日のためのヘアアレンジを提案する際にも、マスク映えが欠かせません。サイドに下ろす毛量を少なめにすることで、マスクをしている輪郭をシャープに見せることができます。アレンジでもなるべく顔にかかる髪を少なくして表情が暗くならないように注意しましょう。
アップスタイルはざっくりとまとめあげるのが2021年のヘアアレンジトレンドです。ベースをきっちりと作り込むよりもざっくりと手櫛でまとめたような仕上がりで気負わないラフさを意識しましょう。低めの位置でまとめるヘアスタイルが、全ての年代で人気です。
そもそもバレンタインって?
バレンタインは元々、キリスト教圏で愛を誓う日とされていました。欧米においてプレゼントは男性から女性へと贈るもので、チョコレートに限定されていません。日本のバレンタインとは違う点が多いですね。
日本でバレンタインが定着したのは1970年代後半。2月に売上が伸び悩むことに困った菓子店の店長が「女性から男性へチョコレートを贈る日」としてバレンタインを日本流にアレンジしてイベント化したと言われています。
その後、バレンタインは2月のイベントとして定着し、友人同士でチョコレートを贈り合う「友チョコ」や自分自身にチョコレートを購入する「ご褒美チョコ」なども派生しています。
バレンタインシーズンの美容室
年末年始にかけて出費が重なることや、3月4月に卒業、入学、結婚式が増えるなどイベントの多い季節を迎えることから2月は美容室の閑散期とも言われています。
本来は、2月に来店予定の人でも3月4月のイベント直前にヘアスタイルを整えようと足が遠のきがちです。2月に売上の伸ばすには、イベントを上手に盛り上げ集客する必要がありますね。
バレンタインイベントを盛り上げる方法
バレンタインイベントを盛り上げる方法として、イベント期間に来店されたお客様へチョコレートのプレゼントをしたり、バレンタイン限定メニューを提案したりするのもおすすめです。
その他、バレンタインイベントとして「2月中に異性のお客様をご紹介してくださった方に次回〇〇無料チケットをプレゼント」として新規顧客の流入を狙うのも良いでしょう。特に既婚の女性客から、ご家族を紹介してもらえるようお声がけするのがおすすめです。
2月に提案できそうなヘアメニュー、他にもある?
2月はイベントの少ない月ですが、近年SNSによって知名度を上げているのが2月2日の「夫婦の日」と2月22日の「猫の日」です。
2月2日には、夫婦での来店やパートナーの新規紹介を促すキャンペーンを打ち出すのがおすすめ。閑散期となる2月だからこそ、丁寧なおもてなしで新規のお客様のハートをしっかりとつかみましょう。
2月22日の猫の日には、「飼っている猫の写真を当店のブログ(またはSNS)にアップさせてくれたら〇〇プレゼント」等の企画もおすすめです。直接的な売上アップにはつながらないものの、ブログやSNSの存在を認知してもらうことで、今後のキャンペーン情報等が届きやすくなる効果が期待できます。
上手にイベント企画を立ち上げて、スタッフ一丸となり盛り上げていきましょう。
2月はスパメニューで客単価アップを目指そう
2月におすすめなのがヘッドスパなどの癒しメニューです。まだまだ冷たい風の吹く2月は、寒さからくる肩こり等に悩む方も少なくありません。癒しメニューの提案で客単価アップを目指してみてください。
特に3月4月に来店を予定しているお客様には、技術メニューでお誘いしてもあまり効果がないでしょう。トリートメント、ヘッドスパ、お店で扱っているならまつ毛エクステなど、技術メニュー以外でのキャンペーンで来店を促すのがおすすめです。
2月にやっておきたいこと
2月は日数が少ないこともあり、あっという間に過ぎてしまう月です。経営者やフリーランスの場合、確定申告が迫ることも慌ただしい要因のひとつ。期日までに必ず手続きを終えましょう。
さらに2月は春夏に向けての戦略を立てるのにも重要な時期です。特に転出と転入が増える3月~4月に向けて新規顧客獲得のための計画は必要不可欠。同時に、新しいスタッフの入社予定がある場合は教育プログラムの見直しや指導スタッフとの打ち合わせも必要です。万全の状態で次月を迎えられるよう備えましょう。
早めにバレンタインメニューの準備を!
バレンタインに提案したいヘアメニューや、2月ならではの営業戦略について紹介してきました。トレンドを押さえつつ、2021年コロナ禍という現状も考慮してイベントを計画することが重要です。大変な時期ですがお客様とともに楽しみながらイベントを盛り上げましょう。
キャンペーンを行うからには、店販商品や店内備品などは不足のないように準備し、来店していただいたお客様を笑顔になってもらう営業を意識してみてくださいね。