髪の毛は、空気が乾燥するだけで静電気が発生してしまいます。
この静電気は、パチッとして不快に感じるだけでなく、髪の毛そのものにダメージを与えてしまうため、普段から予防を心掛けておくことが大事です。
この記事では、髪の毛を静電気から守るための具体的な対処法をまとめています。
パサついて困っている人こそ、静電気対策を意識してくださいね。
Last Updated:2022/12/15
要注意! 静電気が髪の毛に与える影響
空気が乾燥する季節になると、髪の毛にも静電気が溜まるようになります。
たかが静電気だと軽く思う人が多いかと思いますが、実は髪の毛に与える影響はかなり大きいと思っておいてください。
髪をきれいに整えるためにも知っておく必要があるので、その理由について紹介します。
広がる・まとまらない
髪に静電気が溜まるのが良くないとされる理由のひとつは、髪が広がってまとまらないからです。
静電気は電気的性質を持っているため、プラスとマイナスのバランスが安定していれば起こりません。
しかしダメージなどが加わって髪の毛が乾燥してくると、マイナスのイオンが流出してプラスのイオンが増えてしまいます。
つまりバランスが崩れるため、静電気が発生しやすくなるわけです。
そうなってくると、髪の毛が広がりやすくなります。静電気によって髪がまとまらないのは、このためです。
髪がセットしにくくなっているのは、髪に静電気が溜まっているからかもしれませんよ。
切れ毛につながる
髪の毛の静電気は、プラスとマイナスのバランスが関係していると紹介しました。
さらにこの影響は、切れ毛を発生させる原因にもなっています。
これは、プラスイオンが多い髪の毛にマイナスのものが近づくと、髪の毛のイオンが移動するためです。
移動をした時に放電と言われる現象が起こり、キューティクルにダメージが加わります。
このダメージは相当なもので、最悪の場合、切れ毛に繋がってしまうわけです。
髪が乾燥しているとさらに深刻な状況になるので、できるだけ摩擦を発生させないようにしましょう。
頭皮にも悪影響
静電気は、髪の毛だけでなく頭皮にまで悪い影響を与えます。
子どもの頃に、下敷きを頭に擦りつけて、髪の毛が下敷きにくっつくのが面白くて遊んでいた人もいるでしょう。
これも静電気の力を使った遊びですが、実はこの時、物を引き付ける力が強い状態になっており、近くにあるチリやほこりが頭皮に付着しやすくなります。
頭皮に付着したゴミなどをそのまま放置していると、炎症を起こしてかゆみなどが発生する原因になります。
最悪の場合は雑菌が繁殖してしまうおそれもあるので、空気が乾燥している時期は、できるだけ髪の毛に静電気が起こらないようにすることが大切です。
なぜ? 髪の毛に静電気が起きる原因
髪の毛に静電気が起こってしまうのには、しっかり原因があります。
改善するためには原因に合わせた対処法が必要なので、少なくとも原因について知っておいて損はありません。
空気の乾燥
電気というのは、水分がある方へ移動する性質があります。
ところが空気が乾燥していると静電気はそこにとどまってしまうため、髪の毛に溜まってしまうわけです。
さらに髪の毛が乾燥していれば、負のループが止まりません。
ブラッシングのしすぎ
髪の毛の状態が悪い時は、ブラッシングをすればいいと思っている人がいます。
確かに見た目はおさまりがよくなるかもしれませんが、静電気のことを考えれば、程々にしておくのがいいでしょう。
ブラッシングは、物理的にはブラシと髪の毛が接触している状態です。つまり摩擦が発生することになるので、やりすぎると静電気が増えて、余計に状態が悪くなってしまいます。
また過度なブラッシングは髪の毛に残った皮脂も取り除いてしまうため乾燥しやすくなることも覚えておいてください。
このようにブラッシングは、静電気の原因を自分から作り出してしまうことにもなりかねません。
衣類の素材の影響
静電気が起こるのは、すべて髪の毛が原因というわけではありません。
着ている衣類に使われている素材が化学繊維だと、その摩擦で静電気が発生するケースが多く、髪の毛にもダメージを与えてしまうこともあります。
特に異なる素材の衣類を重ね着している時などは、静電気が起こりやすくなります。
髪質
何もしなくても、以下のような髪質が影響して静電気が起こる場合もあります。
- 細毛
静電気は、髪の毛が細い部分の先端に集まりやすい性質があります。
もともと細毛の人は、太い人と比べて髪内部の保湿成分が少なくなっているからです。
乾燥しやすいので、気を付けましょう。 - 軟毛
軟毛も、細毛と同様の理由により、乾燥しやすい髪質のひとつです。
空気が乾燥しやすい時期こそ、保湿を忘れないようにしてください。 - くせ毛
くせ毛の人の場合は髪の毛と髪の毛の間に隙間ができ、これが影響して乾燥しやすくなるとされています。
上記以外の髪質でも、静電気が起こる可能性は十分にあります。
次に説明する対処法を参考に、静電気が起きにくい髪の毛を目指しましょう。
髪の毛の静電気がひどい・・・今すぐできる対処法
髪の毛に静電気が発生する主な原因を説明しました。
それぞれの原因によってどのように対処すればいいか、大まかに理解できたと思います。
ここでは、すぐに実践できる具体的な方法をいくつかご紹介します。
水やヘアミストで髪を軽く濡らす
そもそも、静電気は乾燥が大好きです。
空気の乾燥もそうですが、髪の毛そのものが乾燥していれば、さらに静電気が発生するリスクが高まります。
そこで保湿しましょう。
ヘアミストなどで髪の毛が常に潤った状態にしておけば、摩擦が起こりにくくなります。
さらに室内では加湿器で部屋の湿度を上げる、髪の毛の周辺の肌まで保湿するなどの対策を行なえば、静電気のリスクがさらに減るでしょう。
外出先ならハンドクリームが役立つ
乾燥するのは髪だけでなく、手も同じです。
カサカサした手で髪を触ることも、摩擦や静電気の原因になります。ハンドクリームで手を保湿するだけで、かなりの予防になるでしょう。
また空気の乾燥した時期は、ハンドクリームを持ち歩いている人も多いと思います。例えば外出先で髪の毛がパサついていると感じた場合は、手になじませたハンドクリームを髪に付けるのも有効な方法です。
ハンドクリームに抵抗がある場合は、体のどの部分にも使えるマルチバームを使うといいかもしれません。
髪を結ぶ
上記で紹介した方法が間違いない方法ですが、どれも持ち合わせていない場合であれば、髪を結ぶだけでも効果的です。
一時的ではありますが、静電気によって広がった髪を抑えることができます。
日常の中でできる髪の毛の静電気の予防法
静電気を起こりにくくするには、摩擦や乾燥をできるだけ減らす環境をつくることがいちばんの予防法です。
静電気による髪へのダメージを少なくする方法を以下にまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
トリートメントで髪をしっかり保湿する
既に説明したように、静電気が起こる大きな原因は乾燥です。
空気だけでなく、髪の毛そのものが乾燥していることも影響します。
そこで髪の静電気を予防するために、トリートメントを使いましょう。
特に加水分解ケラチンなどの保湿力が高い成分が含まれたものを選べば、髪を乾燥から防ぎ、高い効果が得られます。
洗い流さないトリートメントも併用する
洗い流すタイプのインバストリートメントを使っている人であれば、アウトバストリートメントも取り入れてみましょう。
インバスタイプは髪内部の保湿はできますが、表面の保湿力が足りない場合もあります。そこで、お風呂上りのドライヤー前に使用するアウトバストリートメントを一緒に使えば、外側からもしっかり髪を守ってくれます。
またアウトバストリートメントを外出前に使えば、髪の乾燥防止にもなります。
併用したくない場合は、コーティング成分であるシリコンが含まれたトリートメントでも問題ありません。髪内部の成分が流出しにくくなり、乾燥も予防できます。
静電気が起きにくいブラシを使う
ブラッシングのやりすぎがよくないことは、既に説明しました。
ポリエステルや塩化ビニールなどでできた安価なブラシは、特に静電気が起きやすいので注意が必要です。
しかし静電気が起きにくい材質のものであれば、比較的安心してブラッシングできます。豚毛や猪毛を使用した木製のブラシなどの天然素材がおすすめです。
スタイリング時に髪を潤す
スタイリングの際は摩擦が起こりやすいのでので、保湿をしてから行なうようにしましょう。
アウトバストリートメントの中でも、水気があるミストタイプのウォータートリートメントだと、まんべんなく静電気の予防ができます。
またクリームタイプは髪の毛の摩擦を抑えられるので、両方使うとより効果的です。
なおスタイリングにヘアアイロンを使う人は、保湿剤が髪になじんでから使用するようにしてください。
濡れた状態のままだと、髪に傷みや乾燥などのダメージを与えます。
室内を加湿する
空気の乾燥も静電気を起こす原因となります。手先が渇いた状態で髪を触る場合はなおさらです。
そのため、スタイリングなどを行なう前に、部屋を加湿しておくことをおすすめします。一般的には、湿度40~60%程度が適当だと言われています。
洗濯物を部屋干しすることでも代用できます。
また部屋全体でなくても、顔や髪を加湿できれば小型のものでもかまいません。
自分に合った加湿方法を探してみてください。
身につける衣類に気をつける
空気が乾燥しやすい季節は、着ている服の摩擦でも静電気が発生しやすくなります。
特にポリエステルなどの化学繊維はその代表で、そのほかにも異なる素材の服の重ね着も静電気が起こりやすい原因です。
できるだけコットンや麻、シルクなどの天然素材の衣類を選び、また着用する服の素材を統一するようにするといいでしょう。
バランスのよい食事を意識する
体質を改善することで、静電気が起こりにくくなるとも言われています。特に食事を気にするように心がけてください。
一般に静電気体質と呼ばれている人は、体の中が酸性に傾いていることが多く、血液がドロドロになっています。その主な原因はストレスや喫煙・飲酒、睡眠不足などのほか、食生活も大きく関係しており、血中の糖質や脂質が増加している状態です。
酸性の体はマイナスイオンを取り込みにくく、プラスイオンを引き寄せることで帯電し、静電気が起こりやすいと考えられています。
この体質を変えるには、食生活の見直しが大切です。
特に野菜や魚介類、海藻類、キノコ類などを中心に、1日3回栄養バランスのよい食事を摂取するようにしてください。
血液がサラサラになれば、静電気体質とサヨナラできるかもしれません。
空気が乾燥してきたら静電気に注意! 髪の毛をいたわる生活をして!
静電気は、髪の毛にダメージを与える原因のひとつです。できるだけ、髪を乾燥から防ぐようにしましょう。そのためにはヘアケアアイテムを見直して、パサついた髪の毛に栄養を与えることも忘れてはいけません。
さらに食生活や生活習慣を改善し、バランスの取れた体質にすることでも静電気は予防できます。
空気が乾燥しやすい時期こそ、しっかりと髪の毛をケアするようにしましょう。
美通販.comで
あなたも仕入れ価格でお買い物
美通販.comは美容機器から美容用品、サロンで扱う商品はもちろん、食品から便利品までなんでも揃う通販サイト。お客様の多くは美容関係者さまですが、クリニックやトリマー、マッサージやネイルなど講習を受け、ディプロマ等があれば会員になれます。ぜひお問い合わせください。サロン登録でも、個人登録でもOK!!
ヘアケア商品や化粧品などサロン専売品が卸値で買えるのでとってもお得。