美容室ではリピーターのお客様だけを対象に集客をしても、3月の売上を上げることはできません。なぜなら、既存のお客様は引っ越したり別の美容室を利用したりといったこともあり、固定客としてずっと離れていかない保証はないからです。だからこそ、新規のお客様をがっちりつかむのは難しいですよね。そのような新規のお客様を増やす方法をご説明します。
Last Updated:2021/4/27
新規のお客様の本音をどれだけ聞き出せるかが鍵
ある程度の関係性ができあがっているリピーターのお客様とは異なり、新規のお客様の本音を聞き出すことは難しいことでもあります。その新規のお客様は、例えばドライヤーを当てていて「熱いですか?」と聞いた時にも気を遣い、本音は熱いのに我慢してしまうこともあります。
本音をどれだけ聞き出せるかは美容師のコミュニケーション能力次第でもあるので、お客様が積極的に本音を話したいと思えるような関係性を築いていきましょう。
ファンの獲得
美容室や美容師が難しいと感じることのひとつに、“ファンの獲得”が挙げられます。実際にファンを獲得するためには、アフターケアが重要です。
美容室でただ施術を行うだけではなくそのお客様の髪質ならではのアドバイスを行ったり、施術中や施術後にたくさんのアドバイスを行うことでファンを増やすことができます。指名客は指名料金もかかるので、ファンを作ることは売上に直接貢献することにもつながります。
コミュニケーションツールの準備
お客様とのコミュニケーションツールを作り、それを使って施術後にも美容室を思い出してもらえるようにすれば、新規客を獲得しやすくなります。
コミュニケーションツールとしてはDMやメールなどを思い浮かべる人も多いかと思いますが、今は一方的なだけではないInstagramやLINE@などを利用したツールがお店にも消費者にも人気があります。
これらのコミュニケーションツールは販促や集客の効果が高いだけではなく、時間も節約できてリーズナブルな集客ができるようになり、お客様からも質問しやすいなどの多数のメリットがあります。そのようなコミュニケーションツールを美容室として用意しておくことで、新規客をリピーターにしやすいのは嬉しいですよね。
新規のお客様~リピーターのチェック
美容室では定期的に新規のお客様からリピーターのお客様までをチェックしなければいけません。まだどんな人かもわからない新規のお客様に対してのチェックポイントと、既にどんな好みがあってどのくらいのペースで予約するメニューがある程度決まっているリピーターのお客様ではチェックポイントも異なります。
それでも、新規のお客様でもある程度はこんなお客様というターゲット層を絞ったり、美容室に通ってくれる客層を見て想像しながら集客につなげることはできます。
リピーターのお客様ではいつものメニューと決まっていても、提案をすることで客単価を上げることも可能です。このお客様にはどんなものが勧められそうかということを考えながら、次の施術で活かしましょう。
スタイリングアドバイスをチェック
お客様の髪質や今の流行によって、スタイリングアドバイスは異なります。プロの美容師なら、そのスタイリングアドバイスをお客様によって使い分けなければいけません。
スタイリングアドバイスはお客様の年齢や髪質、似合う髪型などによっても変わります。お客様に相談されたときにも的確なアドバイスができれば、顧客満足度が向上してファンを獲得することにもつながります。
スタイリングアドバイスをする時には何でも“良い”というのではなく、ダメな時にはおすすめしないということをハッキリ伝えることがポイントです。そうすることによってお客様の後悔も少なくなり、信頼できる美容師として次回以降も来店していただけるでしょう。
お気に入りのシャンプーをチェック
複数の種類のシャンプーを取り揃えている美容室は多く、そのシャンプーの種類の違いは人気のある香りだったり乾燥などの悩み別の対策ができるシャンプーだったりします。お客様によっては使うシャンプーを聞いた時に悩む人もいますが、好みがハッキリとしていて“このシャンプーを使って欲しい”と言ってくれる人もいます。
美容室の施術の中では脇役のようなシャンプーですが、実はお気に入りのシャンプーを覚えていてもらえるということはお客様にとっては非常に嬉しいことだったりします。
そのお客様にお気に入りのシャンプーがあるような場合は、きちんとメモを取っておいて次回に「今回もこのシャンプーにしますか?」と聞くとひじょうに喜んでもらえるはずです。
春~夏のおすすめカラーをチェック
3月の早い段階から春のヘアを提案するのはとても大切なことですが、ファッションや美容業界では“春夏”や“秋冬”と暑い季節と寒い季節の2つに分けてひとくくりにして表現されることも多くあります。だからこそ、お客様におすすめする時には春だけでなく春から夏の間に使えるおすすめカラーを聞かれることがあります。
そして、そのようなときに答えられないとプロとしてお客様へ不信感を与えることにもなりかねません。
春から夏にかけて使えるカラーは毎年似たような色が多いですが、若干その年によって異なります。だからこそ、今年流行る色を美容のプロとして素早くチェックし、お客様が質問をする頃には答えられるようにしておいたり、自分から提案をできるようにしておきたいですね。
アンケートを実施
場合によっては匿名でも答えられるアンケートを実施することは、美容室のクオリティを向上させるためにも良い方法のひとつです。美容師に直接本音を言えないというようなお客様も、その場で内容を読まれないアンケートに答えるだけで本音を美容室に知らせることができます。
美容室がアンケートを実施した場合には、お客様の生の声としての要望や取り入れて欲しいメニューがわかったり、改善点も明確になります。そして、そのアンケートの結果は美容室全体のチェックポイントとなり、たくさんの意見があったことに関してはアンケートをきっかけとして今後の方向性を決めるヒントともなるのです。
アンケートの結果を活かせば、新規のお客様をリピーターにする方法も自然と見えてくるでしょう。
新人の受け入れ準備はできていますか?
一人前の美容師を育てるためには、新人の受け入れ準備ができていることが重要です。そして、その新人ができることが増えてくれば他のスタイリストは自分のお客様に集中することができ、効率良くお店を回すことができるようになります。
新人が入社してからも大変な美容室ですが、実は新人を受け入れる前にもやることは多くあります。例えば、古いマニュアルで新人を混乱させてしまうことを避けるためには、新しく変わった点についてマニュアルを見直して今のマニュアルに書き換えなければいけません。
また、暗黙のルールとして他のスタッフが適当にやってしまっていることがあれば、新人が入社する前にスタッフ同士で話し合い、店舗や個人単位で直したほうが良い点については改善するべきです。
4月は新人が入社する時期でもあるので、その前に一度今の体制で新人を迎え入れられるか、客観的に考えてみてください。
TPOに合わせ提案が上手くできるかがポイント
一言で美容師がヘアスタイルの提案を行うと言っても、そのお客様の希望や状況に合わせるなど、提案を上手く行えるかでお客様に抱かれる印象は変わってしまいます。
そして、TPOにマッチしていればお客様は安心してその美容師に施術を任せることができますが、その逆であったり仕上がりが自分の希望と違う状態になってしまえばもう任せられないという不満が溜まってしまいます。
これに関しては美容師自身が経験を積んで慣れることで上手くできるようになりますが、できるだけカウンセリングでお客様の希望に合った提案を行い、実際にそのスタイルを作っていくことが重要です。
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