人間の体は食べ物で出来上がっていると言っても過言ではありません。生活が豊かになると外食する機会が頻繁になったり、早く済ませられるレトルト食品の使用が当たり前になったりすることでしょう。そのような食生活が、豊かさとは裏腹に人間の健康を脅かし、精神面まで悪化させてしまうことになるかもしれません。
そうした食についての原点に戻って人間の健康や美容を追及するのがローフードの考え方です。ローフードマイスターの資格を取得することで、たくさんの人に食の大切さを波及することができるでしょう。
Last Updated:2020/12/10
ローフードとは?
ローフードとは、「raw=生の」「food=食べ物」のことを意味します。つまり、食べ物を生で食べたり、48度以下で加熱したりすることで、本来の食べ物が持つ酵素や栄養素を失わずに効率良く取り入れられるのです。
すでに海外のセレブにも波及しており、国内でも注目を集め始めています。特に、食を介して人の健康をサポートする栄養士さんや看護師さん、介護士さんなどがローフードの有り方を学び、資格取得までする人もいます。
他にも、エステシャン、ヨガ講師や美容師、理容師などのサロン経営者達からの指示も高いでしょう。ローフードを理解し、実践することでの影響力とは次にあげられるものです。
健康:生活習慣予防
ローフードの考え方の基本は、食事として摂取したものは体内で効率良く消化吸収し、いらない物は体外に排出させるという循環をスムーズにさせるということです。
体に老廃物が蓄積され続けると、数年後には糖尿病などの生活習慣病や、命を脅かすガンなどに罹患してしまう恐れがあるでしょう。
いくら現代医学が進歩しているからと言っても、病気は発生しないほうが良いわけですから、ローフードは大病の予防策としても効果を発揮します。
美容:肌の美しさやダイエット
ローフードの考え方に基づいて食事を摂取した場合、必然的に余分な脂物や添加物は取り入れなくて済むようになります。
ですから、過度な脂分摂取による吹出物や毛穴の開きなどの肌トラブルに悩まされることはなくなるでしょう。自然に透明感のあるきめ細やかな肌が実現できるのです。また、カロリーが高めで脂肪分の多い食生活から解放されるため、ダイエットにもつながります。
精神面の安定・向上
食事は精神面の良し悪しを左右させることになります。ローフードの理念に基づいた食事は、体内だけでなく精神面の安定にもつながります。
こうして安定した心理をもつ人が世界中に増えることで、思考力や視野が鮮明になり、争いのない平和な世界になることはもちろん、穏やかな生活のできる人が増えるでしょう。
ローフードマイスター資格取得のメリット
ローフードマイスターの資格取得をすることによって得られるメリットは次のようなものです。仕事の中で活かすこともできますし、家族のために活かすこともできるでしょう。
家族の食生活を管理している方のために
毎日、家族のために食事を作り続けている方は、健康を意識して作ることがほとんどでしょう。ローフードという理念を完璧に取り入れることは、ベジタリアンに近い食生活を送ることになるため、家族が多ければ多いほど難しくなります。
特に、まだ好き嫌いが多いお子様や、食の細くなった高齢者のいるご家庭では難しくなるでしょう。
ですが、ローフードマイスターを獲得することで完璧なローフード生活を送らずとも、ローフードの適度な取り入れ方や、食べ方の順番を学び得ることができるため、 食生活が充実します。
人の健康サポートに携わっている方
栄養士、看護、介護など人の健康を食の面からサポートする仕事に携わっている人も多いことでしょう。
こうした人達は、ローフードの理念を全うすることで食事療法を人に教えるだけでなく、ライフスタイル自体を上手く転換できるようにサポートすることが出来るようになります。
ますます高齢化社会が深刻になると、食事面だけでなく、精神的なゆとりを求める人も多くなるでしょう。そんなときに、ローフードマイスターの資格をもつ人が、食を介して相手の精神面を安定させることができれば良いですね。
サロンなどで為になるサービスを取り入れたい方
ローフードマイスターは、いまや健康に携わる職種の人だけかもつ資格ではありません。「健康」「美容」「心理」に強く共感を寄せる人であれば、誰でも積極的に資格取得が望めます。
ローフードについて学ぼうと決意したら、資格取得を視野に入れて学びましょう。例えば、エステシャンがそうした資格を獲得しているのであれば、外側と内側の両面から、綺麗になれる提案ができます。すると、お客様側も今までとは違う提案に満足度が高まるでしょう。
エステサロンの中には、ローフードを波及させる姿勢がより強くなり、エステサロンによっては、お客様へローフード講座を開設しているサロンまであります。また、美容室、理容室などでもこうした開設の動きは積極的になっています。
考え方を変えれば、ローフードに興味を持っているお客様を新客として取り入れたり顧客として定着させたりできるでしょう。
ローフードマイスター検定はどこで受ける?
ローフードマイスター検定を受けるには、次のようなステップがあります。日本リビングビューティー協会を基準に、認定講座から限定まで見ていきましょう。
認定講座
JLBAの認定のローフード講座は“入門編講座”“基礎編講座”“上級編講座”とステップアップしていく流れとなります。自分がどれだけローフードに対して知識を深めたいか、検定を受けるまでをゴールにするのかなど最終的な目標を立てながら望むと良いでしょう。
入門編講座:ローフードに始めて関わる人に向けての講座
- キッチンヒーラー
- ロースムージーアドバイザー
基礎編講座:ローフードの基礎を学び、生活に取り入れたい人向けの講座
- ローフードマイスター
- ロースムージーエキスパート
- ローフード栄養学
上級講座:ローフードマイスター1級を受講された方用に用意された講座(自分の将来に合わせて検討できる)
- ローフードシェフ
- ローフードパテシエ
- 和食ローフード
- ローフードカフェ
- ローフードライフデザインプランナー
他にも、ローフードを仕事にするセットコースなどがあります。
ローフード検定
認定講座を受講し、知識を習得した暁には、ローフード検定にチャレンジしてみましょう。検定の目的には自分の学んだ事を言葉にして人に伝えていく基礎固めができるという事になります。
公式サイト:ローフード検定|日本リビングビューティー協会
JLBA主催のローフード検定は、所定のカリキュラムを終了している必要があります。その詳細は次のようなものです。
ローフードマイスター検定詳細(1級・準1級・2級)
対象者 | ローフードマイスター講座受講者 |
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試験内容 | 筆記試験・レポート提出 |
ローフードマイスター検定に合格したら、“キッチンヒーラー検定”や、“ロースムージーエキスパート検定” “ローフード栄養学検定”などにチャレンジし、ローフードのプロになりましょう。
自分自身と家族の健康を守るローフード
ローフードという考え方のもと、食事を摂取する事は、健康・美容・精神すべてに良い影響をもたらします。そうした考え方は、国内に少しずつ広まりつつあるでしょう。
例え、食や健康に関わっていない方でも、家族の健康を思いローフードを極めるためにローフードマイスター検定に挑んでいます。ローフードについての理念を波及させるにはサロン向けの講座などを開設するのも良いでしょう。
そのためには、エステサロンだけでなく、美容室や理容室での開設もおすすめです。サロンに来店されたお客様へロースムージーを提供するなどのサービスを始めてみるのも良いでしょう。