ヘアブラシは種類や商品が沢山あってどれを使っていいか迷うことがあるのではないでしょうか。ヘアブラシは適当に選ぶのではなく用途に合わせて選ぶようにしましょう。ここでは美容師が愛用しているブラシを種類別に紹介しています。それぞれのブラシの特徴・使い方も解説していますので、ブラシ選びに悩んでいる方は参考にしてください。
Last Updated:2020/12/10
ロールブラシとは
ロールブラシは360度毛がついたヘアブラシで、丸型のブラシのことです。丸くロール状(360度)に毛が植えていることで、髪の毛を巻きやすいのが特徴です。
ロールブラシはドライヤーと合わせてブロー用に使うことがほとんどです。ストレートヘアはもちろんですが、カールをつけたり、髪の毛のボリュームを出すことができます。美容室においては仕上げのブローをする時にロールブラシを使うことがとても多いのです。
使いやすいことと、髪型が綺麗に仕上がることから、多くの美容師から愛用されているブラシです。
ロールブラシの選び方
ロールブラシといっても、種類はさまざまあります。どれでもいいわけではなく、自分がなりたい髪型、自分の髪質などを考えて選びましょう。選び方のポイントは3つです。
1.髪質を考慮し素材を選ぶ
ロールブラシは髪質に合わせて選ぶことが大事です。髪質に合っていないブラシを使っても上手く髪型が決まらない、頭皮を傷めるなどの理由からです。髪の毛の細い、太い、柔らかい、硬いといった髪質に合わせてブラシを選ぶようにしましょう。
一般的に髪質が細い、柔らかい方におすすめのロールブラシは豚毛、軟豚毛のものになります。豚毛は、コシのある少し硬めの毛が特徴です。軟豚毛は柔らかい毛と硬めの毛が混ざっているものを言います。これらの毛を使ったブラシは、髪の毛が細い、柔らかい方に向いていて、頭皮を傷めずに使用できるのです。
続いて、髪の毛が太い、硬いといった方におすすめのロールブラシは猪毛とナイロン製のものになります。
髪質 | ロールブラシのタイプ |
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髪質が細い、柔らかい | 豚毛、軟豚毛 |
髪の毛が太い、硬い | 猪毛、ナイロン製 |
猪毛ロールブラシ
猪毛は弾力性があり、太い毛が特徴です。また、猪毛自体に水分と油分が含まれているので、静電気が起こりにくく切れ毛を防いでくれるとされています。天然毛ですので値段が高めというのがありますが、髪の毛のツヤ、まとまりやすくなることを思えばおすすめです。
ナイロン製ロールブラシ
ナイロン製は、水洗いができることと価格が安いことがメリットですが、静電気が起きやすいのがデメリットです。しかしお店などで多数の人に使うことを考えますと、洗えることで清潔が保てるということでおすすめかと思います。
2.髪の毛の長さで選ぶ
ロールブラシの選び方のポイントとして、髪の毛の長さで選ぶということも大事です。髪の毛がショートとロングの人では使うロールブラシのサイズも違います。
ショートヘアの方
ショートヘアの方は、直径38mmなどがおすすめのサイズとなります。これは巻き髪用ヘアアイロンなどの一般的な太さと言えばわかりやすいでしょうか。また、前髪、トップのボリュームを出す時は直径18mmが使いやすいサイズです。外側にはねさせる、内側に沿わせる、両方に適しています。
セミロングの方
ミディアム、セミロングの方が、しっかりカールをつけたい時は、直径45mmがおすすめサイズです。また、ストレートにする、くせ毛を伸ばす時などは直径53mmが適しているでしょう。
美容室では、53mmサイズを使って、ブローをした後にアイロンなどを使って仕上げるといったスタイルが一般的です。ミディアム以上の長さがあるならば53mmサイズは持っておいたほうがいいでしょう。
ロングヘアの方
ロングヘアの方は、ブローをする時は太めの直径63mmがおすすめサイズとなります。毛先のカールをしっかりつけたい時は、直径53mmを使うといいでしょう。どちらか一本を選びたいならば、ナチュラルなストレートヘアの方ならば63mmサイズ、カールなど毛先にニュアンスを加えたい方は53mmサイズが適しています。
3.髪型で選ぶ
ロールブラシは、太いタイプ、細いタイプとありますが、髪型でサイズを選ぶようにしましょう。基本的にストレートヘアの場合は太めのロールブラシが向いています。ブラシの面が大きいですので、ドライヤーの熱を広い範囲に一度に当てることができます。
一方、カールヘアの場合は逆に細めのロールブラシの方が適しています。髪の毛をしっかり巻きつけ、ブラシを回転させやすいことが理由です。
美容師愛用おすすめロールブラシ
それでは、美容師が愛用するおすすめのロールブラシを紹介していきましょう。
サンビは多くの美容師に愛されている日本製のヘアブラシメーカーとして有名です。サンビ、SC-15は、ナイロン素材で、ショートヘア、前髪や毛先のセットに向いているロールブラシです。スライスやブロッキングにも適しています。
メーカー | サンビ |
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サイズ | 全長:220mm、行:12行 |
素材 | 毛材質:先玉ナイロン、柄材質:天然木 |
定 価 | 2,000円 |
商品番号 | 71943 |
上質純豚毛と高級天然木を使用したN.B.A.A.ソフトロールブラシ 30 ナチュラルウッドは、見た目より小さいカールを作ることができ、ロールウェーブやCカールも簡単にできるというのが使い勝手のポイントとなっています。髪の毛が細い、柔らかい方にも適しています。
メーカー | N.B.A.A |
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ブランド | ソフトロールブラシ |
サイズ | 全長:約225mm |
素材 | 毛材質:純豚毛、柄材質:天然木 |
定 価 | 5,500円 |
商品番号 | 110883 |
こちらのブラシは、ロングヘア、ストレートの方向けで、猪毛が髪の毛をしっかりとらえて綺麗なスタイリングができます。髪の毛が太い、硬い方にも適しています。買いやすい価格でお得なロールブラシです。
サイズ | 全長:226mm、行:10行 |
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素材 | 毛材質:猪毛、柄材質:天然木 |
価 格 | 美通販価格(詳細は商品ページでご確認ください。) |
商品番号 | 71945 |
クッションブラシとは
クッションブラシとは、ブラシの毛が付いている台の部分がクッションのように柔らかい素材になっているブラシのことです。クッション性が高いことから、頭皮を傷つけることがなく、マッサージすることができます。地肌の血行を良くする、ツヤのある髪を育てるなどの、お手入れ用のブラシです。
また、猪毛や豚毛などの天然素材には、毛に油分が含まれていますので、静電気を防ぐ効果もあります。
クッションブラシの選び方
それでは、クッションブラシの選び方のポイントを見ていきましょう。
1.髪質で選ぶ
髪の毛が細い、柔らかいといった方には柔らかく繊細なブラシ毛を選ぶようにしましょう。天然毛の場合は豚毛が向いています。髪の毛が太い、硬いといった方の場合は、ブラシ毛は硬めのものがおすすめとなります。
髪質 | クッションブラシのタイプ |
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髪の毛が細い、柔らかい | 柔らかく繊細なブラシ毛 |
天然毛 | 豚毛 |
髪の毛が太い、硬い | ブラシ毛は硬め |
2.髪の毛の長さで選ぶ
クッションブラシの大きさはさまざまありますが、髪の毛の長さに合わせて大きさを選ぶようにしましょう。ショートヘア、ミディアムなど比較的短めの方はコンパクトサイズが向いています。大きいサイズのものは短めの髪の毛に対しては小回りが利かず使いづらいので注意が必要です。
セミロング、ロングヘアの方は、逆に大きめサイズの方がおすすめサイズとなります。
3.使用状況で選ぶ
基本的にはブラシの毛が天然毛の方がおすすめですが、例えば、お風呂場で使う、育毛剤をつけてマッサージをするといった目的のほうが強いのであれば、水洗いできる素材のほうが便利であり、清潔を保てるのでおすすめとなります。自分の使用状況に応じて素材を選ぶようにしましょう。
美容師愛用おすすめクッションブラシ
それでは、美容師(プロ)も愛用しているおすすめのクッションブラシを紹介します。
クッションブラシと言えば、この商品、定番中の定番です。髪の毛のツヤを出したり、セットの時に適しています。天然の猪毛には適度な水分と油分が含まれていますので、静電気も起こりにくくなります。髪の毛が太い、硬いといった方にも適した素材です。
髪の毛がさらさらになる、ツヤが出るなど、良い口コミが多いのも特徴です。
メーカー | 大阪ブラシ |
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ブランド | シャトリー |
サイズ | 223mm |
素材 | 毛材質:猪毛、柄材質:ローズウッド |
定 価 | 3,800円 |
商品番号 | 23817 |
髪の毛をいたわり、頭皮をほぐすクッションブラシで、素材はナイロンです。ブラシ毛には遠赤外線を放射する天然ミネラル鉱石を配合しています。こちらの商品は、買いやすい値段、洗える素材であることがおすすめのポイントです。
育毛剤をつけての使用、お風呂場での使用したい方、ブラシを頻繁に洗っておきたい方に向いています。
メーカー | ベス |
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ブランド | クッションブラシ |
サイズ | 全長:232mm |
重さ | 約100g |
素材 | 毛材質:ナイロン、柄材質:AS樹脂 |
定 価 | 1,500円 |
商品番号 | 90908 |
デンマンブラシとは
デンマンブラシは、イギリス『デンマン社』の半円の形になっているブラシのことです。髪をストレートにブローする時、ボリュームアップさせる時に最適なブローブラシとして多くの美容師や、一般の方に愛用されています。
デンマンンブラシは少し重めの作りになっています。クセのある髪の毛はある程度しっかり、髪の毛をからめてブローする必要がありますので、ブラシに重さがある方が使いやすいのです。
デンマンブラシの選び方
デンマンンブラシにはサイズがありますので、髪の毛の長さに合わせて選ぶようにします。
- D3
ショートヘア、ボブヘアの方におすすめです。コンパクトサイズで短い髪の方のウェーブを作るのに適しています。 - D4
初めて買うならばおすすめのサイズとされています。誰の手にもなじむ大きさであり、ボブヘア、ロングヘアの方におすすめです。 - D5
大きめサイズで、プロ向けと言えるでしょう。ロングヘアの方に適していますが、重みもありますので扱いにくいと感じる方もいるようです。
美容師愛用おすすめデンマンブラシ
それでは、おすすめのデンマンブラシについて詳しく解説していきましょう。
髪の毛をしっかりとらえて、ブローしてくれます。D4に比べて大きく、プロ仕様と言えますので、一般の方が使うには重くて扱いにくいという場合もあるかもしれません。しかし、髪の毛が長く多い人、クセが強い人はこのサイズの重みの方が適しているという口コミもあります。
メーカー | デンマン |
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ブランド | ベントシリーズ |
サイズ | 全長:215mm、行:9行 |
素材 | 柄材質:ABS樹脂、毛材質:ナイロンピン |
定 価 | 3,000円 |
商品番号 | 59245 |
D4に対してややコンパクトサイズになります。ショートヘア、ボブヘアの方におすすめサイズとなります。短い髪のウェーブを作るのに適しています。軽いのでブローの時、手に負担がかからないという利点もあります。前髪のセットにもちょうどいいサイズ感です。
メーカー | デンマン |
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ブランド | |
サイズ | 203mm、行:7行 |
カラー | ブラウン、レッド、ホワイト |
素材 | 毛材質:ナイロン、柄材質:ABS樹脂 |
定 価 | 2,300円 |
商品番号 | 23826 |
スケルトンブラシとは
スケルトンブラシは、ブラシの目が荒く、手ぐしのような自然なヘアスタイルを作ることができます。また、パーマヘアの方、カールが強すぎて、弱めたい時などに適しています。
スケルトンブラシの選び方
スケルトンブラシは以下のような方が使うのがおすすめとなります。
パーマヘアの方
カールを壊さないように、手ぐしの感覚で使うことができます。また、カールが強い場合少し弱めたいという時にスケルトンブラシで軽くほぐすという使い方もできます。
髪の毛が絡まりやすい方
髪の毛が絡まりやすい方は、目の詰まったブラシやクシでとかすと髪の毛を傷めてしまうこともあります。ざっくりとした目のスケルトンブラシでとかすのがおすすめです。
美容師愛用おすすめスケルトンブラシ
それでは美容師も愛用している、おすすめのスケルトンブラシを紹介していきます。
パドルブラシとは
パドルブラシは、ブラシ部分のサイズが大きく、空気穴のあるヘアブラシです。絡まった髪をとかすのに向いているほか、ブラシの根元がクッション素材になっていることから頭皮のマッサージ用としても使うことができるのです。
またブラシの毛先も丸い形になっていますので、頭皮に強く当てても、傷める心配がないというのも利点です。頭皮の血行促進や、育毛、美髪といった効果を得たい人におすすめのブラシです。シャンプーをする前に髪の絡まりをほぐしておくことで、シャンプーの泡立ちも良くなります。
パドルブラシの選び方
パドルブラシの選び方は、使うシーンに合わせることが大事です。例えばお風呂で洗髪の時に使いたい場合は洗える素材の物を選ぶのがいいでしょう。マッサージ用、乾いた髪に使う(濡らさない)のであれば、木製など握りやすいグリップの物を選ぶのもおすすめです。
また、初めて使うのであれば安価な物から試してみるのもいいかもしれません。
美容師愛用おすすめパドルブラシ
パドルブラシの種類は沢山ありますが、美容師も愛用のパドルブラシを紹介しましょう。
クッション部分からマイナスイオンが発生するルーヴルドー、パドルブラシは、頭皮の血行が良くなる、髪の毛の立ち上がりが良くなる、髪の毛のクセがおさまる、ツヤが出るとされています。
マッサージ効果だけでなく、クセが落ち着いた、ツヤが出た、さらさらになった、高価ではあるが購入して良かったといった嬉しい口コミが多いのも特徴です。
サイズ | 全長:24.3cm、行:13行 |
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重量 | 91g |
素材 | 柄材質:ブナの木 |
定 価 | 6,450円 |
商品番号 | 113378 |
シャンプーブラシとは
シャンプーブラシとはシャンプーのときに使うブラシのことで、血行を促進、マッサージ効果、手早く洗えるといった便利なアイテムです。また、ネイルをしている爪でシャンプーをしますと、頭皮を傷つけたり、ネイルが剥げてしまうといった心配がありますが、そのような事態を避けることもできます。
シャンプーブラシの選び方
シャンプーブラシを使うことで得られるメリットは5つ。
- 血行の促進
- リラックス効果
- ネイルの保護
- 頭皮ケア
- 手早く全体を洗える
シャンプーブラシは100円ショップでも売っていますし、とても実用的なブラシです。
選び方としては、使っていて気持ちいいもの、洗えて清潔を保てるものがいいでしょう。また、シャンプーブラシは使った後はしっかり乾燥させること、カビを発生させたりしないように気をつけてください。
美容師愛用おすすめシャンプーブラシ
100円ショップでも手軽に買えるシャンプーブラシですが、美容意識の高い人や、「プロが使っている物が知りたい、使いたい」という方のために美容師も愛用するシャンプーブラシを紹介しましょう。
デンマン D-6シャンプーブラシは、英国製でデザイン性も高くスタイリッシュなシャンプーブラシです。頭皮を傷めないように、柔らかいピンを使用しているのが特徴ですが、柔らかいながらも頭皮にしっかり届きます。洗い心地が良く、しっかり洗える優れものです。耐熱温度は120℃ですから熱いお湯で洗って清潔を保てます。
メーカー | デンマン |
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サイズ | φ80×高さ45mm |
カラー | ブラック、シルバー |
重さ | 16g |
素材 | 材質:ポリエステル(耐熱温度120℃) |
定 価 | 630円 |
商品番号 | 116683 |
質感は硬めで頭皮に程よくフィットするシャンプーブラシです。円錐形のブラシ毛が頭皮にしっかり届いて汚れを落としてくれます。ごしごしとしっかり洗いたい方におすすめの商品です。耐熱温度は60℃ですので熱湯消毒はできません。
メーカー | ベス |
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ブランド | シャンプーブラシ |
サイズ | 幅95×奥行75×高さ85mm |
重さ | 50g |
素材 | 材質:オレフィン系エラストマー(耐熱温度60℃) |
定 価 | 600円 |
商品番号 | 90910 |
ブラシを地肌に当てて軽く押すと、特殊構造が地肌をもみあげて優しくマッサージしてくれます。頭皮が固くなることで発生する髪ストレスを和らげてくれます。持ちやすいハンドル設計になっていますので、つけ爪の方や、爪の長い方もおすすめの商品です。マッサージ効果を得たい方におすすめです。耐熱温度は60℃となっています。
メーカー | イケモト |
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ブランド | ヘッドスパマッサージ&シャンプーブラシ |
サイズ | φ90×高さ55mm |
素材 | ブラシ材質:本体/AS樹脂、ピン/スチレン系エラストマー(耐熱温度60度) |
定 価 | 800円 |
商品番号 | 75190 |
ブラシの特徴を理解して髪質や用途に合ったブラシを選ぶことが大事
各ブラシの特徴、選び方、おすすめ商品などを紹介しました。ブラシに限らず美容商品は種類が多く、選ぶのに迷うことが多いものです。ですが、特徴を理解して、髪質や用途に合ったものを選ぶことで仕上がりや効果がぐんと良くなります。自分の髪型、髪質、使用シーンを考えてから、合うブラシを選ぶことが大事です。
また、使ったブラシは衛生的に保つようにしましょう。特にパドルブラシ、シャンプーブラシなど、お湯に濡らすことが多いブラシは使用後にきちんと乾かすことです。またシャンプーブラシなどは消耗品と割り切って、こまめに買い直すという方法で衛生的に保つという方法もあります。
髪質、用途に合ったブラシを選び、素敵な髪型や美髪作りに役立ててください。