美容師の必須アイテム「シザーケース」。毎日一緒に働く相棒ですから、こだわりぬいた物を探し出したいですよね。一人ひとり使うハサミも、しまいたい道具も違いますから、自分自身が必要とする用途に合わせたものを選定すると良いと思います。気に入る物と出会えれば仕事の質もモチベーションも上がるはず。あなたに合ったシザーケースを探しましょう!
Last Updated:2021/8/24
使いやすいシザーケースは何丁差?選び方のポイントは?
カットに使用するハサミの使用本数は人それぞれですので、何丁がベストとは言いにくいのですが、基本的にはベース用1本、セニング1~2本、スライドカット等のドライカット用1~2本でしょう。したがって、計3~5本くらいが適していると言えます。
増える可能性があったり、お客様によって入れ替えたりする方もいますので、ご自身の必要としている本数プラス1丁入れられるシザーケースを選ぶのがベストではないでしょうか。
ハサミの収納本数
ハサミの使用本数は美容師さんによってかなり個人差があり、少ない人だと1本しかカットで使わない、という方もいます。何本が一番良い、とも言いづらいですが、だいたい3~5本のハサミを使用している方が多いようです。
「そのうち増えるかも」と、6丁以上収納できる大きなシザーケースを買おうと思われる方もいるかもしれませんが、サイズも大きくなりますし重くもなります。一日中付けっぱなしですから腰の負担も考えて、できる限り少なめのものをおすすめします。
ご自身のハサミを全部収納するのではなく、入れ替えながら使用するほうが良いと思います。
デザインにもこだわるべき?
デザインはもちろん最重要といっても良いでしょう。良いものを購入すればずっと使用できますから、長期にわたり相棒となります。そのためデザインにはかなりこだわりをもって選んでみてください。
形も丸みを帯びた可愛いイメージのものから三角形をイメージしたシャープでかっこいいもの、四角く大き目なシルエットのものなど、たくさん種類があります。いろんなものを見てご自身の求めている「これだ!」と思うものを見つけてください。
色もデザインのひとつに入りますが、「今この色が流行っているから」よりも「ずっと好きだ」とか、できれば飽きのこない皮本来の色を選ぶと良いでしょう。ここは個人の好みもありますので参考程度にしてください。
あとは機能性や、仕事に必要な道具が収まるのかどうかも同時に考え、イメージしながら検討してください。
シザーケースの素材
「飽きてしまうからすぐ変えたい」というのであれば、安めのフェイクレザーでも良いのですが、良いものを検討している方は合皮ではなく「本革」を試してみてください。使っていくうちに変化していく風合いが楽しめますし、傷がついてもそれがまた味になり、魅力のひとつになります。
何よりも、本革はもちが全然違います。周りがボロボロになってきたり、ひびが入ってきたりするようなことはありません。「気に入っていたのにもう使えないよー」ということは、本革ならばまず起きにくいので、ここは妥協せずに良いものを選択していただきたいと思います。
あとは本革の中でも固い仕上げのもの、なめしの入った柔らかい素材のもの、何の皮を使っているかによっても仕上がりが全然違います。種類はたくさんありますので、ご自身に合ったものを選択しましょう。
アシスタントにおすすめのシザーケース
アシスタントが持つならば、ハサミ以外の道具も入るシザーケースがいいでしょう。お客様にすぐ使えるようにブラシが数本、コームも何種類かは必要ですし、グローブ、ダッカールも多めに付けられると先輩スタイリストに対していいアシストができますよね。
まずはデビューに向けてスーパーアシスタントになるのが美容師としての第一歩。いきなりかっこよくていいものを持ちたい気持ちもわかりますが、アシスタントバックとしてメインで使用するシザーケースをおすすめします。安くても良いので、機能性を重視して少し大きめのものを選びましょう。
「デビューしたお祝いに、ご褒美としていいシザーケースを買おう」という人も多いです。それまではアシストメインのものを使いましょう。
スタイリストが持ちたいシザーケースのポイント
ご自身の体にしっかりとフィットし、仕事しやすいものを選ぶのが一番です。
大きすぎると重たくなって、体の重心が偏り腰にかなり負担がかかりますし、逆に小さすぎてもコームすら入らず、仕事がしにくくて困ることもあります。「自分は何をどのくらい収納したいのか」をよく考え、購入することを検討してみてください。
掃除のしやすさも重要
一日に何人もカットするスタイリストさんならば、シザーケースの中に髪の毛も当然たまります。そのままだと衛生上良くないので、お掃除のしやすいものを見つけましょう。ボタンですべてが外れる構造のものもありますし、構造上自動で髪の毛が抜けていくものもあります。お手入れが面倒くさい方にはそういうものが良いかもしれません。
私の場合は、月に一度くらいはすべてを取り出してアルコール消毒したいので、ボタンで着脱できるものを使っています。大事な道具ですから、きれいに、大切に扱いたいものですよね。
とことんこだわるならオーダーメイド
こだわりたいならばオーダーメイドがベストです。オーダーメイドならばハサミの収納本数、その他収納できるスペースを作ったり、皮の材質、微妙な質感まで妥協せず納得いくものがつくれますよね。すべての要望を叶えることも不可能ではありません。
細部にまでこだわったシザーケースが一緒なら、毎日快適に仕事がはかどることでしょう。これぞ美容師の憧れですよね! ここぞというときにオーダーしてみてはいかがでしょうか。
現役美容師が選ぶおすすめシザーケース
いろいろと検討した上で、ご自身に合ったシザーケースを選んでいきましょう。見た目だけではなく、機能や材質も含めつつ、いろんな方向から検討してみてください。
使用感が良く機能性の良かったものをご紹介していきます。
なんといってもおしゃれ! カラーバリエーションも4色で展開しています。柔らかい素材でできていますので風合いも良く、ファッションの一部になりますね。何色か持っていても良いかもしれません。
おしゃれなだけではなく、お掃除も手軽にできます。後ろのボタンを取り外せば簡単に髪の毛が取れますし、シザーフォルダーも着脱式になっていますので、しっかりお掃除することができ、衛生的に使えます。
飾りになっている紐もダッカールがつけられるので機能性も良く、はさみ以外の収納スペースも多いのでブラシなども楽に収納できます。そういう意味で言えばアシスタント向きでもありますが、軽い仕様でできていますので女性スタイリストにもおすすめです。とても使い勝手の良い一品です。
サイズ | 約16×19.5cm、ベルト:全長約62.5~115×幅2.6cm |
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カラー | グリーン、ブルー |
重 さ | 約300g(ベルト含む) |
素 材 | PVレザー |
価 格 | 美通販価格(詳細は商品ページまたは美通販カタログ内でご確認ください。) |
商品番号 | 102196 |
「ハサミは少なめでOK」という方には、かなりおすすめの一品です。小さめフォルムの3丁差で、かなりコンパクトかつスタイリッシュ。余分なスペースは一切なしで、とにかくシンプルが好きで軽くしたい方にはもってこいのシザーケースです。片手に収まるほどのコンパクトサイズになっています。
底がボタン式ですべて開くので、中に溜まった髪の毛もすぐにお掃除可能なため清潔に使用できます。美容師さんは腰痛もちの方も多いので、体を考えるなら軽さを重視するのも大事なことです。あとは何といっても価格がお安い! こまめにきれいに使いたい方にはとても良いシザーケースです。これもかなりおすすめの一品です。
メーカー | レイナカンパニー |
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サイズ | 約18×10×2cm |
カラー | ブラウン |
重 さ | 約190g(ベルト含む) |
素 材 | 床皮 |
付属品 | ベルト(全長57~107×幅2.5cm) |
価 格 | 美通販価格(詳細は商品ページまたは美通販カタログ内でご確認ください。) |
商品番号 | 102700 |
毎日使う道具だからこそ納得のいくシザーケースを
朝から晩まで共にするシザーケース。これがなければ私たち美容師の仕事は務まりませんので、いわば「相棒」です。
私自身もかなり悩んだ上で購入し5年は使用していますが、まだまだ使用できますし、買った当初より皮の味が出てきて今のところ買い替える予定はありません。大事に手入れして使ってあげれば、長い期間「相棒」として共に仕事をしてくれます。年数を重ねるほどに、皮本来の良さや味もでてきます。
シザーケース選びはとても重要。この記事をきっかけに、あなたに合った最高の一品と出会えることを願っています。