ボディソープと固形石鹸、それぞれの違いを理解して使っている方はとても少ないのではないでしょうか。一見違いがない両者ですが、実際は全くの別物。そのため、あなたの肌質や好みの質感に合わせて選んであげたいですね。
今回はボディソープと固形石鹸の違いやそれぞれの良い点と欠点、おすすめの固形石鹸をご紹介します。ボディソープ派の方も固形石鹸派の方もぜひ今後の参考にしてみてください。
Last Updated:2021/3/5
ボディソープと固形石鹸の違い
まずはボディソープと固形石鹸の違いからご説明します。ボディソープは固形石鹸を溶かしたもので、固形石鹸とボディソープは成分が同じだと解釈されている人も多いかと思いますが、実はそれは誤った知識です。
大きく異なる点として「成分」が挙げられます。固形石鹸の主成分は、脂肪酸ナトリウムでできています。この脂肪酸ナトリウムに香料や植物オイルなどが入り、固形石鹸となります。水に溶けやすく少量の石鹸で洗えることから、低刺激であるとも言われています。
一方でボディソープは、脂肪酸カリウムでできています。しかし、脂肪酸カリウムは分量が多いと凝固してしまうことから、製品の7割が水や合成界面活性剤でできています。固形石鹸と違い、ボディソープによって配合されている成分が大きく異なるため、選ぶもの次第で使用感には大きな差が出ると言えます。
また、ボディソープと固形石鹸は原料が異なるため「pH値」も異なります。固形石鹸はアルカリ性ですが、ボディソープは弱酸性で出来ています。アルカリ性は、油によく馴染み、油汚れや皮脂汚れを洗浄する能力に長けています。
一方で、弱酸性は私たちの身体と同じなので、そこまでの清浄力はないですが、潤いが損なわれることなく洗い上がりがマイルドだという点が特徴として挙げられます。
ボディソープと固形石鹼の長所短所
ボディソープと固形石鹸の基本的な違いをもとに、ボディソープと固形石鹸それぞれの長所と短所をご紹介していきます。どちらも毎日のバスタイムに必要不可欠なアイテムですが、その特徴は全く異なる両者。ボディソープにするか固形石鹸にするかを迷っている方はぜひ参考にしてみてください。
ボディソープの良い点
- 保湿力がある
- 泡立てるのが楽
- 衛生的にも安心
- 種類が豊富でどこでも買える
- 美容成分が配合されているものも多い
- 好きなボトルに替えられる
ボディソープは、洗浄力が固形石鹸に比べマイルドなため、しっとりなめらかな洗い心地のものが多いです。保湿成分が入っているものも多いため、つっぱることがなく保湿力も高い点も魅力です。
季節やメーカーによって、サラサラパウダーが配合されたものや爽快感を感じるもの、保湿成分がたっぷり入っているものや香りに力を入れているものなど種類も豊富なので、選ぶのも楽しいですよね。
容器に入っているため特別な手入れが必要なく、衛生的にも安心ができますし、液体なので泡立てる手間も楽な点もあり、現代ではボディソープを使っているご家庭のほうが多く見られるような気がします。
ボディソープの欠点
- 意外とコスパがかかる
- 詰め替えが面倒
- しっかりすすがないと落ちにくい
- 肌に負担がかかるものもある
ボディソープは、主成分の他にも様々な化学成分が含まれているものは、肌に負担がかかるのも事実です。液体なのでつい使いすぎてしまうことも多く、それが原因で肌を傷めることもあるため、しっかり洗い流すように心がけましょう。
詰め替えがあるため、コスパがよいと思われがちですが、固形石鹸に比べるとコスパはやや悪いと言えます。
固形石鹼の良い点
- 皮脂汚れや古い角質までも落とす洗浄力の高さ
- 肌に優しい
- 肌が活性化され本来の能力を取り戻す
- 子供や敏感肌でも使えて安心
- すすぎが楽
- コスパが良い
- 環境にも優しい
洗浄力が高いのに肌に優しいという嬉しい特徴をもつ固形石鹸。一見、矛盾しているようにも感じますが、シンプルな固形石鹸は、ムダなものが入っていないため肌に優しいです。
固形石鹸の“全てが”とは言えませんが、無添加のものが多く、子供や敏感肌の人でも安心して使えるものも多く、「固形石鹸は優しい」と昔から言われ続けてきたのも納得です。
水にすぐ溶けるため、すすぎが楽なことに加え、環境にも良いとされています。アルカリ性である固形石鹸で身体を洗うと、私たちの身体は一時的にアルカリ性に傾きます。時間の経過とともに、もともとの弱酸性に戻るよう働くため、肌本来の能力を高めてくれるとも言われています。
固形石鹼の欠点
- 肌のつっぱりを感じる
- すすぎ残しがあると肌に悪影響
- 衛生面に気を使う
- 泡立てるのが面倒
固形石鹸で洗ったあとは、アルカリ性に傾くため肌のつっぱりを感じる方もいらっしゃいます。角質や古い皮脂がしっかり落ちている証拠でもありますが、気になる方は早めに保湿をされることをおすすめします。
水に早く溶けるためすすぎ残しはしにくいかとは思いますが、肌に悪影響を与える原因にもなるため注意しましょう。泡立てるのは、液体のボディソープに比べ手間がかかりますが、ネットなどを使うと簡単に泡立てることができます。
結局、どちらがおすすめ?
ボディソープと固形石鹸の違いから、長所・短所をご紹介しましたが、どちらにも違った特徴がありますので、使う人の好みや肌の状態で選ぶのが好ましいと言えます。
強いていうのであれば、
- コスパや環境面への配慮、洗浄力や肌への優しさを考えるのであれば「固形石鹸」
- 保湿力や手軽さ、衛生面が気になるのであれば「ボディソープ」
がおすすめです。中には、身体の部位や肌の状態に合わせて、ボディソープと固形石鹸を使い分けている方もいるようです。
購入の点で考えるとボディソープに軍配が上がりそうですが、今では固形石鹸を推す美容コンシェルジュやモデルが増え、好みの固形石鹸を選べるようになってきました。また、ネットの普及にも伴い、おしゃれな固形石鹸をSNSなどでも多く見かけるようになりましたね。
美肌を育てる人気の固形石鹼
ボディソープはなんとなく分かるけれど、固形石鹸はどれがいいのか分からない、という声をよく聞きます。そこで、美肌を育てる人気の固形石鹸を6つご紹介したいと思います。固形石鹸をお探しの方、必見です。
植物由来の石鹸で、肌に優しいのが特徴です。穏やかに汚れを落とし、肌がつっぱりにくいため、固形石鹸特有の洗い上がりが苦手な方にもおすすめです。朝と夜どちらも使え、オイリードライ肌の方に特におすすめの固形石鹸です。
無香料タイプなので香水やボディクリームの香りを邪魔しないので、朝のお風呂タイムにも使いやすいです。
メーカー | カツウラ |
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ブランド | サボン |
サイズ | 100g |
香 り | 無香料 |
定 価 | |
商品番号 | 6242 |
モロッコに生息するアルガンの木の実から取れる希少なアルガンオイルを配合しており、肌にうるおいを与え、年齢を重ねた肌にも最適です。コールドプロセス製法&シンプル処方のため、有効成分を壊すことなく凝縮し、肌に優しいだけでなく、しっかり保湿力も感じることができます。
天然ベルガモット果実油で香り付けをし、すっきり爽やかな香りに癒やされます。
サイズ | 110g |
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定 価 | |
商品番号 | 107648 |
酢酸などの天然成分が200種類も含まれている木酢液をはじめ、薬用炭、火山灰、粘土を配合し、殺菌・消炎効果、毛穴汚れや余分な皮脂を取り去り、肌を引き締める効果などが期待できます。毛穴の開きやニキビにお悩みの方にもおすすめです。天然ミネラルがたっぷり入っており、みずみずしい肌感を手に入れることができます。
サイズ | 120g |
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香 り | 無香料 |
定 価 | |
商品番号 | 109941 |
馬油、陽光桜花エキス、海藻エキスを配合し、しっとりすべすべで潤いの満ちた肌へ導きます。ふんわりクリーミーな泡立ちと華やかな桜の香りに終始癒やされること間違いなしです。比較的、手を出しやすい価格帯も嬉しいですし、パッケージも可愛らしいので、ちょっとしたギフトとしても喜ばれそうです。
サイズ | 100g |
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定 価 | |
商品番号 | 107646 |
フランスのマルセイユで作られた100%天然植物油使用の使い心地の良い固形石鹸です。無香料・無着色なので、敏感肌の方でも安心してお使いいただけます。オレイン酸やリノール酸を多く含み、肌に刺激を与えず汚れを落としてくれます。しっとりなめらかな洗い心地と高級感溢れるデザインで優雅な時間が過ごせそうです。
サイズ | 300g |
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香 り | 無香料 |
定 価 | |
商品番号 | 96775 |
ジョン&ダイアナシリーズの中でも不動の人気のローズ。原料にこだわり、じっくり熟成された贅沢な固形石鹸です。保湿成分であるシアバターとカカオバターがたっぷり配合されているので、しっとりやわらかい赤ちゃん肌に導きます。ローズだけでなく他にも香りがたくさんあるので、あなたの好みがきっと見つかるはず。
メーカー | 生活の木 |
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サイズ | 90g |
種 類 | ローズ、プルメリア、カレンデュラクリーム、フラワーズ、ライラック |
定 価 | |
商品番号 | 117782 |
固形石鹸の選び方
今回ご紹介したもの意外にも、素敵な固形石鹸はたくさんあります。たくさんあるからこそ、何を基準に選べばいいのか分からなくなりますよね。そこで、固形石鹸の正しい選び方を伝授します。
香りや色、デザインなど、固形石鹸はおしゃれなものが多く、見た目で選びたいという方も多いと思いますが、最も大切なのは“刺激を感じることなく、洗い上がりが気持ち良いもの”を選ぶのがおすすめです。
どんなにおしゃれで可愛らしいデザインだとしても、肌に合わなければストレスになります。基本的に固形石鹸は、肌に優しく使いやすいものが多いですが、肌が敏感な人は配合成分の数にも注目してみましょう。
配合成分が多ければ多いほど肌トラブルが起きるリスクも高まりますので、できるだけ無添加のものか配合成分の少ないシンプルなものを選ぶと安心です。
石鹸特有のさっぱりとした洗い上がりが苦手な方や乾燥しやすい方は、グリセリンや植物エキス、シアバターやカカオバターなどの保湿成分がたっぷり入った固形石鹸がおすすめです。逆に脂性肌の方は、皮脂をよく洗い流す脂肪酸を含む、牛脂やパーム脂が多く含まれる石鹸を選ぶことをおすすめします。
デリケートな部分、油分が多い部分、乾燥しやすい部分、と部位ごとに石鹸を変えるのもいいですし、部位ごとのお手入れに特化した石鹸(デリケートゾーン用やスクラブ入りのものなど)もありますので、悩みに合った固形石鹸を選ぶのも手です。
固形石鹸でストレスフリーなお肌作りを!
固形石鹸とボディソープの違いから始まり、最後は固形石鹸のおすすめと選び方までご紹介しました。どちらにも良さがあるので「絶対にこっちのほうが良い」とは言えませんが、古くから肌に優しいと言われていたとおり、固形石鹸にはたくさんの魅力が詰まっているということが分かりました。
現代は、手軽さからもボディソープの方が普及している印象ですが、地球に優しく、コスパも良い固形石鹸はこれからの私たちの暮らしにも合っていると感じますし、ネット社会が普及した今、SNSでもおしゃれな固形石鹸が再度注目されてきています。肌に優しいのに洗浄力がしっかりという点も最大の魅力です。
ぜひこの機会に、固形石鹸をバスタイムのパートナーにしてみては?