ヘアドネーションは、興味があれば誰でもできる寄付です。
極端に状態がひどくなければ、髪さえ伸ばせばほとんどの人が条件をクリアできます。
髪の毛に困る子供たちのためにも、ヘアドネーションをしてはいかがでしょうか。
この記事では、条件や送り先など、詳しくまとめてあります。
ヘアドネーションとは? まずは簡単に解説
ヘアドネーションとは、伸ばした髪の毛を医療用に寄付する取り組みです。
病気などが原因で髪の毛を失ってしまった子供たちに、寄付した髪の毛を使ってウィッグを作ります。
ただし、寄付にはそれなりの長さが必要になります。また場合によっては、ヘアドネーションができる美容院を見つける必要もあります。
ヘアドネーションについて詳しく知ろう
ヘアドネーションに興味があるのなら、まず詳しい情報を知っておきましょう。
複数の団体が存在しているので、どんな関係があるのか紹介します。
ヘアドネーションの歴史
ヘアドネーションが一般的になったのは、比較的最近です。
最初は90年代後半のアメリカからスタートしたのですが、日本にヘアドネーションが来たのは2009年になります。
その後に東日本大震災が発生し、そのタイミングで多くの人に社会貢献の意識が高まりました。
さらにSNSなどによって拡散されたおかげで、誰でもできる気軽な方法というのもあり、ヘアドネーションが一般的になったというわけです。
現在では、年間で約10万件もの髪の毛が届いています。
ヘアドネーションの送り先・主催団体
ヘアドネーションで髪を切ったら、活動している団体に送る必要があります。
ヘアドネーションを受け付けている団体は複数ありますが、以下の2つが主流だと言えます。
●NPO法人 JHD&C(ジャーダック)
もっとも古参の団体です。
ホームページ:https://www.jhdac.org/
●NPO法人HERO
髪が届いたタイミングがわかるので送る側としても安心です。
ホームページ: https://hairdonation.hero.or.jp/
髪を切るのは自分でできますが、各団体に賛同しているヘア美容院でもカットしてもらえます。最も賛同美容院数が多いのはJHD&C(ジャーダック)で、全国に2,300軒以上あります。(2023年7月現在)
団体ごとに細かい条件が異なりますが、基本的にはどこに寄付をしても問題ありません。
送り先にこだわりたい人は、公式サイトを確認して決めるのもいいでしょう。
ヘアドネーションをするには
ヘアドネーションは、ただ髪を切るだけではありません。
寄付をするためのやり方や条件が決められているので、自分がヘアドネーションできるのかどうか、しっかり確認してから挑戦しましょう。
今回紹介する内容は、ひとつの団体の例です。
基本的にどこも大差はありませんが、詳細な条件については、各団体のホームページなどで事前に確認してください。
ヘアドネーションをするための条件
- 最低でも31cmの長さが必要
- 乾いた状態の髪であること
- 髪に深刻なダメージがないこと
- 髪がほどけないように切り口から1~2cmの部分をゴムでしっかり留める
規定の長さに満たない髪はヘアドネーションができないので注意しましょう。
また枝毛などがひどく、すぐに切れるような髪も受け付けてもらえない可能性が高くなります。
逆にこれらの条件をクリアできていれば、ブリーチ毛でもパーマ毛でも大丈夫です。
ヘアドネーションができる年齢
ヘアドネーションを使った髪の毛を寄付できる年齢は設けられていません。また国籍や性別も関係ありません。
寄付する側が上記の条件をクリアしていれば、誰でも寄付はできます。
ヘアドネーションのやり方・流れ
- 髪の毛を伸ばす
- 美容院でカットしてもらう場合は、各ヘアドネーション団体の賛同美容院を探す
- 髪の毛を切る長さと、希望の髪型も伝える
- 髪の毛を切る
- ドナー情報を記入する
- 切った髪の毛をドナーシートと一緒に封筒へ入れる
封筒に入れた時に髪がバラバラにならないようにするため、ゴムで縛った状態で髪を切ります。また、切った髪はラップやアルミホイルに巻いた状態で投函しないでください。
これだけ守れたら、あとは切った髪を団体に送るだけです。
なおカットした髪の毛を団体に送る際は、自身で行なう場合と美容院が送ってくれる場合があります。団体や美容院によって対応が異なるので、あらかじめ確認しておくことをおすすめします。
ヘアドネーションするための美容院選び
ヘアドネーションでは、美容院選びも重要になってきます。
ヘアドネーションは、場合によってはロングヘアからショートカットになるほどインパクトが残る寄付の方法です。
そのため、寄付用にカットした後におしゃれな髪型に仕上げるためには、美容院選びも大切な過程です。
ヘアドネーションを受け付けていない美容院もある
すべての美容院がヘアドネーションをしているわけではありません。
賛同している美容院は各団体のホームページで確認できます。
寄付団体のステッカーなどを貼り付けている美容院もありますが、中には貼っていないことがあるかもしれません。
まずは団体のホームページから賛同美容院を探し、念のために美容院に確認するようにすれば安心です。
団体の賛同美容院でカットする方法もある
髪の毛は自分でカットしても問題ありません。
しかし既に説明したように、各条件に合った髪の毛である必要があり、自分で判断するのは難しいケースもあります。
そのため、これらの条件を把握している各団体の賛同美容院でカットすることをおすすめします。
美容院によっては、カットした髪の毛をあなたに代わって送付してくれます。
ヘアドネーションのためにカットする際の料金
セルフカットの場合は、送料以外にかかるお金はありません。
しかし美容院でカットする場合は少しだけ条件が異なります。
ヘアドネーション用にはただ単純にカットするだけなので、無料や特別料金のケースが多いようです。
ただカット後は、改めて自分に合うようにカットやヘアセットなどをする必要があります。これらの施術はほぼ例外なく通常料金になります。
ヘアドネーションへの賛同は素晴らしい行為だと言えますが、美容院もボランティアで行なっているわけではないことを覚えておきましょう。
ヘアドネーションする際の注意点
気軽に挑戦できるヘアドネーションであっても、ただ髪を切ればいいというわけではなく、注意するべきポイントはあります。
せっかく寄付をした髪が無駄にならないよう、事前にしっかり条件を確認してください。
そのための注意点を以下にまとめてみました。
団体によって条件や送り方が異なる
大まかな内容はほぼ同じですが、寄付する団体によって少し条件に違いがあります。
そのため、事前に寄付する団体を決め、公式サイトに記載されている条件を守ることが重要です。
美容院ではシャンプー前に伝える
ヘアドネーションをすることを、担当美容師がシャンプーする前に伝えましょう。
ヘアドネーションをするための髪は、乾燥している必要があります。また濡れていたり湿っていたりした状態でカットすると、正しい長さになりません。
そのため、予約の段階で「ヘアドネーションをしたい」と伝えておけば、担当美容師も準備をしてくれ、スムーズに進みます。
後悔しないために! カット後の髪型を決めておくのがおすすめ
ヘアドネーションには、最低でも31cmの髪の長さが必要になります。
それだけあなたの髪が短くなるので、大きくイメージが変わるでしょう。
美容院ではその後に髪をきれいに整えてくれます。希望の髪型をあらかじめ伝えておくようにしてください。
その際、希望の写真を準備しておけば、希望に近づきます。
子供向けの注意点
子供がヘアドネーションに参加する場合であっても、特に大人と条件の違いはありません。
ただし子供の意志ではなく、親がしたいからと髪を切る場合もあります。
そんな時は、ヘアドネーションで髪を寄付する意味について教えておくと、カットの時も有意義な時間となるでしょう。
また子供は汗をかきやすいので、涼しい環境で髪を切るようにしてあげてください。
髪が濡れてしまうと、さらに乾かす手間などが加わるようになります。
ヘアドネーションに関するよくある疑問
ヘアドネーションに興味があるけど、経験がない人はまだまだ気になることもあると思います。
そこでよくある疑問をまとめてみました。不安がある人は参考にしてみてください。
パーマやカラーリングした髪でもヘアドネーションできる?
パーマやヘアカラーをした髪でも、ヘアドネーションはできます。
ただし、施術のやりすぎでボロボロになりすぎた髪の毛は寄付できません。
少し引っ張っただけで切れてしまう状態なら、髪がきれいな状態に戻してから挑戦するようにしましょう。
白髪でもヘアドネーションできる?
基本的に白髪であっても問題ありません。
ただしダメージがひどく、引っ張ると切れてしまうような髪の場合は受け付けてもらえません。
例えば一部分だけ傷んでいるのであれば、その分を取り除けば寄付できることもあります。
セルフカットでの寄付でも大丈夫?
条件さえクリアできている髪なら、セルフカットでも寄付できます。
髪を切る前に、ゴムなどで髪を束ねてから切るようにすれば失敗が少なくなります。
ただし、セルフカットをした後の髪は、切り口がガタガタで不自然になります。
自信がない場合は、賛同美容院で切ることをおすすめします。
男性もヘアドネーションできる?
条件を満たしている髪であれば、男性でも問題なく寄付できます。
ヘアドネーションをするために、髪を伸ばしている男性も少なくありません。
ヘアドネーションは髪の寄付! 条件さえクリアできれば誰でも利用できる!
現在、ヘアドネーションの認知度が広がってきています。
年齢や性別、国籍などには関係なく寄付できるので、社会貢献したい人であればチャレンジしてみるといいかもしれません。
ただし寄付に際しては、髪の長さや状態などが各団体の条件に合っている必要があります。セルフカットでもOKですが、賛同している美容院にお願いすれば失敗が防げるだけでなく、その後のヘアカットやセットまで行なえるのでおすすめです。
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