カット・カラーの料金相場は? 美容室ごとに値段が違う理由

カットとカラーの料金は美容室によって違います。しかしその幅は広く、何を基準に判断したらいいのかわからない人も多いでしょう。
この記事では、一般的な料金の相場や美容室の選ぶ際のポイントを紹介しています。美容室選びの参考にしてみてください。

美容室のカット・カラーの料金相場


カットとカラーは、髪の毛をおしゃれに見せるための大事な施術です。
しかし美容室の料金の目安について、よくわかっている人は少ないでしょう。
そこでここでは、カットとカラーの料金の相場をまとめてみました。

カットとカラーの両方をした場合の相場は、8,000円前後です。
ただし、根元だけ染めるリタッチと毛先まで染めるフルカラーでも違いがあります。

●リタッチ:7,000円前後
●フルカラー:8,000円前後

またこの料金も、地域や美容室のコンセプトなどによって差が出てきます。

カットのみの料金相場

カットのみの場合、一般的には4,000円前が現在の相場です。

美容室によっては、美容師のレベルごとに料金を設定している場合があり、また美容室自体のランクが高いと、この相場より高くなります。中には万単位のメニューが用意されている美容室もあります。

カットだけでも美容室によって料金に大きな幅があるので、あらかじめ行きたいお店の料金をチェックするようにしましょう。

カラーのみの料金相場

カットと同様、カラーのみでも料金に違いが出てきます。
最近はカラーだけの専門店もありますが、この場合でも相場に違いがあるので要注意です。

フルカラーの場合の料金相場

毛先まで髪を染めるフルカラーは、8,000円前後が基本的な相場です。
ただし、都市部であればあるほどレベルが高い美容師が集まっており、料金も高くなる傾向があります。
そのため、フルカラーのみで10,000円以上する美容室も少なくありません。

リタッチの場合の料金相場

リタッチのみの場合は髪全体を染める必要がないため、フルカラーよりも相場が安くなっています。
一般的な料金は、6,000円前後です。

ちなみにカラー専門店ではカットが含まれず、その分料金は下がります。中には3,000円前後で施術しているお店もあるので、リタッチだけであればカラー専門店を検討するのもいいかもしれませんね。

ブリーチする場合の料金相場

ブリーチをする場合は、通常のヘアカラーよりも高くなります。

薬剤や手間がかかるため、上記で紹介した8,000円前後の相場に加え、さらに3,000円ほど加算されるケースが多いようです。10,000円以上かかると思っておいていいでしょう。

1回で色が抜けない場合は追加のブリーチが必要になるので、その分が加算されるのが一般的です。
特にダブルカラーはブリーチが必須で、ブリーチをしないカラーよりも料金が高くなると思って間違いありません。

カットとカラーにプラスワンメニューの料金相場


カラーとカットをしてもらう人の中には、追加で別のメニューをしてもらいたい人もいるでしょう。組み合わせる施術内容によっては、セット料金として割引料金を提供している美容室もありますが、多くは追加メニュー分が加算されます。

カットとカラーにトリートメントをプラスした場合の料金相場

カラーとカットをした後に、髪の毛を整えるためにトリートメントを追加する人も少なくありません。
つまり、「カラーとカット+トリートメント」というメニューですね。

この組み合わせは、セットメニューになっている美容室もあります。
その場合、複数種類のトリートメントを重ねて行なうステップトリートメントになっていることが多く、カラーとカットの料金に加えて4,000円前後が相場です。
髪質改善トリートメントのように、アイロンをしてトリートメントをする場合は、プラス15,000円前後になります。

このように、トリートメントといってもさまざまなので、選ぶ種類によって料金に幅があることを覚えておきましょう。



カットとカラーにパーマをプラスした場合の料金相場

カットとカラーに加えて、パーマをかけてほしい女性も多いでしょう。
通常のパーマは、カットとカラーの料金相場とそこまで変わりはありません。
つまり8,000円前後がパーマの相場になります。

ただし、パーマといっても幅広い種類があります。

●コールドパーマ:8,000円前後
●デジタルパーマ:10,000円前後
●エアウェーブ:18,000円前後

このように、パーマによってかなり料金に違いがあります。
希望する髪型でもパーマの種類に違いがあるので、どのタイプになるのかを自分で把握するのは難しいかもしれません。あらかじめお店に確認しておくといいでしょう。

また場合によっては、カラーとパーマを同時にできないケースもあります。髪の毛の状態によっては断わられるケースもあるので、注意してくださいね。

カットとカラーに縮毛矯正をプラスした場合の料金相場

縮毛矯正に関しても、カットとカラーの料金に加算される形になります。
料金の相場は、以下のとおりです。

●縮毛矯正:10,000円前後
●ストレートパーマ:8,000円前後

通常、ストレートパーマは縮毛矯正よりも安くなっています。
薬剤の違いやアイロンの行程がないなど理由はさまざまですが、縮毛矯正より安く受けられます。

またパーマと同様に、カットとカラーを同時に施術すると髪の毛にダメージが加わります。
アイロンなどの熱処理をするならなおさらダメージが大きくなるため、同時の施術は断られるケースも少なくありません。髪の毛の状態をよく見てもらってから判断してもらうようにしましょう。

美容室ごとに料金が異なるのはなぜ?


カラーとカットの料金相場について紹介してきました。
しかし美容室によって料金に違いがあるため、あくまで目安と思ってください。

それではなぜ、料金に差が生まれてしまうのでしょう。
主に以下の条件が関係していると思われます。

地域の差

美容室の立地によってメニュー料金に違いがあり、例えば都市部と郊外では相対的に都市部のほうが料金は高い傾向にあります。

考えられる主な理由として、地価や家賃、人件費が挙げられます。これらが高いと、その分余分に固定費がかかってしまうわけです。
あなたの周りの美容室の立地条件や物価を把握すれば、料金の相場をイメージしやすくなるでしょう。

ブランド力

ブランド力が高い美容室は、相場より料金を高くするケースがあります。
このような美容室では、美容師の技術力やこだわった内装設備などに投資していることが多いため、料金も高くなっているわけです。
もちろんその代わりに、技術力や満足度は高めだと言えるでしょう。

サービス内容

カットとカラーのメニューをお願いしても、違う施術がセットに含まれる美容室もあります。例えば、トリートメントがセットでついてくるケースです。

カラーをすると、髪の毛が傷みます。特に髪の毛を傷ませないブランディングをしている美容室では、必ずと言っていいほどトリートメントも取り入れるために料金が高くなっているわけです。

また中には、このような追加の施術がセットに組み込まれていないのに、料金が高くなっているケースもあります。
例えば、ドリンクが無料で飲めるといったプラスアルファのサービスがセットでついてくる美容室では、相場よりも料金が高めの傾向があります。

髪の長さでカラー料金が変わる店も

髪の毛が長い人がカラーをする場合、ロング料金という形で料金が加算されることもあります。
なぜなら、髪の毛が短い人よりも使うカラー剤の量が多くなるためです。特にフルカラーを希望する際は、ロング料金の設定があるかどうかをお店に聞いておくと安心です。

男性(メンズ)と女性で料金が変わることはある?

髪の毛の長さによって料金に違いがあるのなら、女性よりも短いヘアスタイルが多い男性の場合は、料金が安くなるのか気になるでしょう。
実際は、ほとんどの美容室では違いはありません。あくまで髪の毛が長い人に限った話です。

特に表示がない限りは、男性の料金も相場どおりだと思っておいて間違いありません。

「カット・カラー料金が安い=良い」とは限らない理由

カットとカラーをお願いする時に、できるだけ安く済ませたい人もいるかと思います。
しかし、安いからといってコスパがいいと判断するのは早計です。
料金が相場より安い美容室には、次のような理由があるのかもしれません。

スタイリストの経験値への懸念

カットとカラーが相場より料金が安い美容室は、経験の浅いスタイリストが担当するケースがあります。

またお店によっては、技術力がまだそれほど高くないスタイリストや駆け出しのスタイリストばかりを集めコストを抑え、料金の安い店舗として運営していることもあります。これはグループ会社が使うことがある手法のひとつで、スタッフに経験を積ませると同時に、安さを前面に出して集客する目的があります。

またカラー専門店でも、同じような考えで料金設定をしているケースがあります。カラーに特化することでカットを省いているため、料金を抑えられるわけです。

このようなお店では、例えば満足な施術を提供できなかったとしても、「料金相応だから…」とあきらめるお客さんが多いようです。


使用薬剤への懸念

美容師の技術力が高いのに、カラーの料金が安い美容室もあります。それは、使っている薬剤に理由があるのかもしれません。

プロ向けの薬剤であっても、値段の安いものがあります。カラー料金が安い美容室では、このような薬剤を使用することで料金を抑えていることもあります。安いカラー剤は髪にダメージを与えやすく、パサつく原因にもなりかねません。

とはいえ、1人あたりにかかる薬剤の値段に大きな違いはありません。そのため料金が安い美容室の大半は、美容師の技術や経験の浅さ、美容室の仕組みが大きな理由だと思っていいでしょう。

料金以外にも意識したい美容室選びのポイント


美容室の良し悪しは、料金だけでは決められません。最終的には自分自身が満足し、良いと思った美容室を選ぶことが大切です。

料金に対して仕上がりが満足できるものか

料金と技術は必ずしも比例しませんが、料金が安い美容室の中には、技術力が足りないと感じるところがあるのも確かです。しかしコスパがいいと感じるポイントは、料金と仕上がりのバランスです。
例え技術が特別優れていなかったとしても、総合的に自分が満足できたのであれば、それがあなたに合ったお店だといえるでしょう。

通いやすいかどうか

料金が安くても通う距離が遠く、高い交通費がかかるようではコスパが良いお店とは言えません。

できるだけ自宅や職場から近く、生活圏内にある美容室を探せば継続して利用しやすくなります。

リピートしたくなる雰囲気かどうか

現在では美容室が多く、どこもどこを選べばいいか迷う人もいると思います。その決め手の1つが雰囲気です。
ひと言に雰囲気と言っても、「内装」「美容師の接客」「BGM(店内に流れる音楽)」などさまざまなので、自分にとって居心地が良いと感じるお店を選ぶといいでしょう。もちろん料金や技術も大切なので、総合的に判断してお気に入りの1軒を見つけてください。

カットとカラーの相場と実際の料金は美容室によって差が大きい

カットとカラーの料金相場は、一般的に8,000円前後です。選ぶメニューや立地、ターゲットにするお客様などで異なりますが、美容室選びの目安にするといいでしょう。

しかし相場より高いから良い、低いから良くないというわけではありません。最終的には自分に合ったお店を探すことが大切です。

 

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メガネセキ美容室オーナー、ライター、元美容師

投稿者の過去記事

美容師として8年以上勤務。薬剤で手荒れがひどくなり、美容師を辞めて現在はWebライター。
地元で美容室を経営しつつ、Webの知識で集客も行っています。

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