「美容師さんからしてもらったスタイリングが家だと再現できない…」
こんな風に思われた経験ないですか?
実はスタイリングがうまくいかないのは、ワックスの付け方や選び方が問題。
そこで今回は【ヘアワックスの付け方<男性向け・女性向け>選び方やアレンジも解説】というテーマでシェア。
読者のあなたが使っているワックスは、どのような基準で選びましたか?
福岡でフリーランス美容師をしている宇井がお送りします。
ヘアスタイリングに役立つ「ヘアワックス」
ワックスはスタイリングをする際に必須のアイテムです。
髪に何もつけないとツヤも出ませんし、何より髪型としてイマイチに見えます。
美容師さんもお客様がスタイリングをするのを前提にカットする場合がほとんど。
「ワックスを付けたくても、何を使えばいいかわからない…」と思っている方は、この記事を見るだけですべて解決します。
ヘアワックスの種類
ひと言にワックスと言っても種類はさまざまです。
ワックス選びは、スタイリングをする上で重要になってきます。
なぜなら、ワックスの付け方が正しくても使う種類を間違っていたらスタイリングができないからです。
ここでは5つに絞ってワックスの種類を説明していきます。
ファイバータイプ
ファイバータイプは、何と言っても糸を引くような伸びる性質です。
伸びの良いファイバータイプは、髪に馴染みやすいのが特徴。
また油分もあるため、ツヤも演出してくれます。
ファイバータイプは、かなり万能に使えるワックスです。
そのため「どのワックスを買っていいのかわからない」みたいな人にも使いやすいと言えるでしょう。
クレイ/マットタイプ
クレイ/マットタイプの特徴は、強力なセット力!
ガチっとセットをしてくれるので、髪型が崩れづらいです。
アンニュイなスタイリングよりも、固めたい人向けのワックスと言えます。
刈り上げの短髪との相性も抜群!
クリームタイプ
クリームタイプは、先ほど紹介したファイバータイプとクレイ/マットタイプの中間に位置するワックスです。
程よいセット力とツヤ感が出ます。
髪の長さも、短髪よりも少し長めの方に相性が良いワックスと言えるでしょう。
ジェルタイプ
ジェルタイプは、ワックスの中で最もツヤ感が出ます。
ツヤ感というより濡れ髪に近いかもしれません。
セット力も強いため、ガッチリ固めたい人にも向いています。
ただし、一度セットすると手直しができないデメリットもあるワックスです。
使い方が重要になってきます。
スプレータイプ
スプレータイプは、仕上げで使う場合が多いです。
もちろんスプレーだけでスタイリングをされる人もいますが、テクニックが必要。
そのため、ワックスでスタイリングした後にスプレーで固めるのが一般的な使い方と言えるでしょう。
スプレータイプのメリットは、軽いことです。
軽いと、どれだけ使っても重さが原因で髪が寝る心配がありません。
また、髪が細い人や猫っ毛のようなボリュームが出づらい人も安心して使えます。
男性向け ヘアワックスの選び方
男性向けのワックスは、髪型に合った選び方が重要。
3つのポイントにまとめて紹介します。
髪質や髪の長さに合ったものを選ぶ
男性向けのワックスの選び方は、髪型と合ったものを使わないと何を使ってもキマりません。
先ほどファイバータイプやマット/クレイタイプなどを説明した際に、髪の長さについても触れています。
参考にしてもらうと分かりやすいです。
理想の仕上がりに合ったセット力のものを選ぶ
男性のスタイリングは、基本的にボリュームを持たせるヘアスタイルが多いです。
ボリュームをキープするには、セット力が必須。
そのため、理想の仕上がりに近いセット力があるものを選びましょう。
もし、手元にセット力が弱いものしかなかったら、スプレーで固めるなどして補えばOK!
初心者はハードタイプのワックスがおすすめ
「ワックスの選び方がわかりません」みたいな人は、ハードタイプを買うのが無難。
なぜなら、男性の髪型は短髪が多いからです。
多少長めのヘアスタイルでも、ハードタイプならそれなりにキマります。
男性向け ヘアワックスの基本的な付け方
ワックスの付け方の基本をシンプルにまとめました。
これさえ守ってもらえれば、スタイリングで失敗する可能性がぐんっと下がります。
- 10円玉ほどの量のヘアワックスを手に取る
ワックスの付け方で最も多い失敗が付けすぎです。
一度、髪に付けて足りなかったら付け足せばいいだけなので、付けすぎには注意してください。
ワックスの量は、10円玉くらいで十分です。
しっかり手に伸ばしてから付けるようにしましょう - 後頭部から揉み込むように付ける
基本的にワックスは後頭部から付けてください。
なぜなら、後頭部が最も髪の量が多いからです。
ワックスの付け方の順番は【後頭部→トップ→サイド→前髪】がおすすめ。
後頭部は下から上に揉み込むように付けましょう。 - トップは逆立てるように付ける
男性のヘアスタイルは、トップに高さがないとハチが張って見えます。
そのため、トップに高さを出すのは絶対です。
しかし、注意点が1つあります。
それはトップへのワックスの付けすぎです。
高さを出したくてワックスを付けすぎる人がいます。
付ける量が多いと重さで逆に寝てしまうので気をつけてください。 - 手に残ったワックスをサイドに付ける
サイドは軽く付けるだけでOKです。
たまに、サイドにもボリュームや動きを出したくてワックスを多く付ける人がいます。
サイドはスプレーでガチガチに固めない限り、寝てしまう部分です。
あまり意味がありません。 - 最後に前髪に付ける
ワックスを前髪に付ける時点では、手にほとんどワックスが残っていない状態だと思います。
「ワックスの量が少ないかな?」と思うかもしれませんが問題ありません。
前髪のスタイリングのポイントは、ワックスを少量にすることです。
意外と知らない人も多いため、前髪には意識して付けすぎないようにしてください。
男性向け 髪型別ヘアワックスの付け方のポイント
ワックスの付け方を髪型別に紹介します。
使用するワックスは【クレイ/マット、ファイバー、ジェル、クリーム・スプレー】の5つです。
ワックスの付け方は、選び方と並んで重要になってきます。
マッシュ
マッシュに使用するワックスはこちら。
- ファイバータイプ
- クリームタイプ
マッシュは軟らかいワックスと相性が良いです。
10円玉の大きさくらいのワックスを出したら、【後頭部→トップ→サイド→前髪】の順番に揉み込むように付けてください。
センター分け
センター分けに使用するワックスはこちら。
- ファイバータイプ
- クリームタイプ
基本的には、マッシュと同じ感覚でスタイリングをするだけでOK!
センター分けは、髪の長さがある程度ないとできません。
なかなかセンター分けにならない人は、髪の長さが足りない場合が多いです。
ツーブロック
ツーブロックで使用するワックスはこちら。
- ファイバータイプ
- クレイ/マットタイプ
ツーブロックは、セット力があった方がいいです。
ただし髪の長さがある場合は、クリームタイプを使っても問題ありません。
ソフトモヒカン
ソフトモヒカンに使用するワックスはこちら。
- ジェルタイプ
- クレイ/マットタイプ
強力なセット力がある、この2つが相性抜群です。
髪に立ち上がりをつけたいので、軟らかいワックスを使ってはダメです。
ウルフカット
ウルフカットに使用するワックスはこちら。
- ファイバータイプ
- クレイ/マットタイプ
ウルフカットは、スタイリングが少し難しいです。
担当する美容師さんから、スタイリング方法をしっかり聞いておきましょう。
ワックスの付け方も大事ですが、ヘアアイロンで事前に形を作るのがおすすめです。
短髪(ベリーショート)
短髪(ベリーショート)に使用するワックスはこちら。
- スプレータイプ
- クレイ/マットタイプ
- ジェルタイプ
短髪は髪を立たせることがほとんどです。
強力なセット力があるスタイリング剤を使いましょう。
女性向け ヘアワックスの選び方
女性向けのワックスの選び方を紹介。
男性は女性と比較してスタイリングが難しいです。
参考にしてみてください。
髪の長さに合わせて選ぶ
男性と同じで、女性も髪の長さに合わせてワックスを選びましょう。
ただし、男性と1つ違うのがクレイ/マットタイプのようなセット力が強いものを使う機会はあまりありません。
なぜなら、男性のように短くカットする人は少ないからです。
さらに同じ髪の長さのショートでも、男性と女性ではワックスの付け方や種類も違います。
髪質・毛量に合わせて選ぶ
髪質や毛量に合わせて選ぶ際も、軟らかいワックスがメインです。
女性の場合は、ワックスの付け方や選び方と同時に事前のヘアアイロンが重要になります。
仕上がりに合わせて選ぶ
仕上がりに合わせるなら、固まりすぎないスプレーが効果的です。
軟らかいワックスでスタイリングをして「物足りないかな?」と感じたら、スプレーを使うのがおすすめ。
女性向け ヘアワックスの基本的な付け方
女性向けのワックスは、付け方が難しいです。
最初はうまくいかなくても、継続することで上手くなります。
慣れないうちは、練習感覚でワックスを付けていきましょう。
- ヘアワックスを手に取り伸ばす
ワックスの付け方の前に注意点があります。
それはワックスがダマにならないように手に伸ばすことです。
このときにダマになると、付けムラになってしまいます。 - 髪の内側からなじませる
ワックスの付け方で、髪の内側からなじませる際のポイントがあります。
それは少しずつ付けることです。
空気を入れるように、少しずつワックスを付けていきましょう。
一度にワックスを取りすぎると、最初に触る箇所が付け過ぎになります。 - 毛束をほぐしながら全体に伸ばす
毛先をほぐして遊ばせる場合は、鏡で髪全体を見ながら付けてください。
女性のスタイリングは、髪全体のバランスが大事。
毛先だけに集中しすぎないようにすると上手くいきます。 - 髪の表面を整えて毛束を作る
髪の表面を整えて毛束を作るときも、全体的なバランスを見てください。
男性は髪が短いので、全体的なバランスを見なくてもスタイリングがやりやすいです。
しかし、女性は別です。
ワックスの付け方に関して、女性はバランスが重要になってきます。
女性向け 髪型・アレンジ別ヘアワックスの付け方のポイント
男性と違い女性は髪型の種類が豊富です。
アレンジ方法も多いので参考にしてください。
また女性のスタイリングは、ヘアアイロンを使うことが前提になってきます。
ショート~ボブ
ショートやボブは、トップに多少の立ち上がりがあると良いです。
トップにボリュームがなくなると、頭のハチが張って見えるので注意。
ミディアム
ミディアムのスタイリングは、アイロンで軽く巻いてから、ヘアオイルでくしゃっと揉み込むのがおすすめ。
ふんわりとしたワンカールができるように巻くのがポイントです。
ロング
ロングは、ワックスの付け方と同じくらいヘアアイロンも重要!
ロングもミディアムと同じでワンカールに巻いてあげましょう。
そこにプラスして顔まわりをリバースに巻くと、ぐっと大人っぽい雰囲気になります。
前髪アレンジ
前髪は、小さな毛束を作るように少量のワックスを付けてください。
記事中でも説明していますが、付けすぎには注意しましょう。
くせ毛風ヘア
くせ毛風ヘアを作るなら、ワックス前のヘアアイロンが重要です(くせ毛の人は別)。
ストレートヘアの方は、ワックスを付けるだけではくせ毛風ヘアにはなりません。
ワックスの付け方は、少しずつ揉み込むように付けてください。
ポニーテール
ヘアアレンジのポニーテールは、ルーズ感のあるようにするのが主流です。
髪を巻いたら、クリームタイプのワックスを付けるのがおすすめ。
軟らかいクリームタイプのワックスを付けてからポニーテールを作ると、ルーズ感のあるヘアアレンジができます。
注意したいNGワックスの付け方
ワックスの付け方には、NG行為があります。
これから紹介するNG行為を避ければ、失敗の可能性も下がります。
濡れた髪にワックスを付ける
濡れた髪にワックスを付けるやり方は実際にあります。
しかし、濡れ加減が難しいです。
つまり、濡れ加減がちょうど良くないと上手くいきません。
スタイリングになれないうちは、濡れた髪にワックスを付けるのはやめましょう。
寝癖がついたままワックスでスタリングする
ワックスの付け方の前に、まず髪の状態が悪いと上手くいきません。
寝癖がついたままワックスを付けるのはダメです。
髪を濡らして、寝癖を取ってからスタイリングをしましょう。
毛先に大量のワックスを付ける
男性や女性関係なく、ワックスの付けすぎはいけません。
スタイリングは、少量のワックスを少しずつ付けるのが基本です。
髪質や毛量に合わないワックスを付ける
ここまで記事を読んでくれた方は、髪質や毛量に合ったワックス選びが重要だと理解したはず。
担当の美容師さんと相談して、髪質や毛量に合ったワックスを使いましょう。
ワックスの付け方は男性と女性は違う! 髪質に合った選び方が重要
今回のテーマ【ヘアワックスの付け方<男性向け・女性向け>選び方やアレンジも解説】についてまとめていきます。
・ワックスの付け方や選び方は重要
・ファイバータイプは伸びがよくツヤ感も出る万能型
・クレイ/マットタイプはハードなセット力が特徴
・ジェルタイプは最もツヤ感のあるワックス
・スプレータイプは仕上げで使うのがおすすめ
・ワックスは髪質や毛量に合わせて選ぶ
・女性のスタイリングはヘアアイロンの使い方も大事
ワックスの付け方は、スタイリングする上で知らないと損です。
まずは担当する美容師さんに付け方や選び方を相談しましょう。
この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。
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